Android端末(スマホ)でSIMカードを認識しなくなった時の原因と対処法

  • 23.11.21
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  • ※本記事は21.01.17に作成された記事です。最新情報は公式ページをご確認ください。

スマホを操作している時に、突然「無効なSIMです」「SIMカードが挿入されていません」といったエラーが表示されることがあります。しまいには通知バーのアンテナ部分に×マークがついてしまい、通話やモバイルデータ通信が出来なくなってしまった…。なんてことになると焦ってしまいますよね。

すぐに直ってくれればいいのですが、再起動しても直らなかったり、対処法を調べたくてもネットに接続できなかったりすると本当に困ってしまいます。

今回はそんな「Android端末(スマホ)でSIMカードを認識しなくなってしまった時の原因と対処法」について、スマホ初心者から上級者の方まで、誰でも分かりやすいように易しく解説していきたいと思います!

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そもそもSIMカードとはなんなのか?


そもそも、“SIMカード”とは何なのかいまいち分からない…。という方も多いと思います。

「格安SIM」といった単語はよく聞くけども、SIMカードとはなんなのか、端末のどこに入っているのか、何のためにあるかなど、ご存知ない方も多いのではないかと思います。まずは原因や対処法を知る前に、SIMカードについて理解を深めておきましょう。

SIMカードとは


SIMカードとは、各通信事業者(例えばドコモ、au、ソフトバンクなど)の回線を使用し、通話やモバイルデータ通信を利用するために必要なICチップのことです。

SIMカードにはあらかじめ電話番号を書き込むための専用ID番号が記録されており、通信事業者がこのID番号と電話番号を紐付ける=契約情報をSIMカードに書き込むことにより、これらの機能を可能にしています。

そのため、通常スマホはこのSIMカードが挿入されていないと電話番号が認識されず、通話をすることが出来ません。また、インターネット接続においても、モバイルデータ通信をすることが出来ず、Wi-Fi環境が必要となります。

SIMカードは簡単に取り外すことができる


SIMカードを滅多に取り出すこともないため、意外と知らない方も多いですが、実はSIMカードは自分で取り外すことが可能です。

Android端末の場合、だいたいはスマホの側面に差し込み口があったり、SDカードスロットの横にSIMカードを差し込んだりする仕様になっています。

取り出し方も機種によって変わってきますが、細いピンを差し込んでトレイを取り出すタイプや、爪で引っ掛けてトレイを引き出すタイプが多いです。

最近では防水が当たり前になってきているため、簡単には取り外しできないようになっていることがほとんどです。一度、自分の機種のSIMカード差し込み口がどこにあるのか確認してみるといいでしょう。

SIMカードを取り出すときには、紛失盗難にはくれぐれも注意をしなければなりません。上記にも述べたように、SIMカードには電話番号メールアドレス契約プランなどの個人を特定できる情報が書き込まれています。

もし、第三者の手に渡ってしまった場合、あなたの大切な個人情報を悪用される恐れがあります。

SIMカードにも様々な種類があった!


画像引用元:サービス/用途:NECモバイルサービス
SIMカードにはいくつか種類があります。

  1. SIMカード
  2. Micro SIMカード
  3. Nano SIMカード

MicroNanoSIMカードの大きさを示しています。ガラケーの時代ではSIMカードが主流でしたが、スマホブームが到来し、いろいろな端末がより薄くより軽くなるのに従って、SIMカードもその形をどんどん小さくしていきました。

今のAndroid端末は、そのほとんどがNano SIMカードが主流となっています。

また大きさだけでなく、通信方式によってもSIMカードの種類が異なります。通信方式とは、3G・LTE・VoLTEなどです。例えば、少し前のLTE対応機種にVoLTEのSIMカードを挿入しても、対応していないため使用することが出来ません。

このように、SIMカード自体の大きさや、通信方式によっても種類があるため注意が必要です。

SIMカードが認識しなくなった!その原因とは?


SIMカードを認識できない時の原因はさまざまあります。それでは1つ1つ見ていきましょう。

原因①端末とSIMカードの接続不良


SIMカードが認識できなくなる原因で一番多いものが”接続不良”です。接続不良とは、単純にスマホとSIMカード間なんらかの不具合が発生し、うまく接続できなくなってしまった状態を言います。

ほとんどは一過性のものなので、故障ではありません。

接続不良になる要因としては、スマホを落としてしまった衝撃でSIMカードが接続部分からずれてしまったり、細かなホコリなどが挟まったりすることで発生します。また何もしていなくても突如起こってしまう時もあります。

こういった場合、だいたいは電源の再投入やSIMカードを抜き差しすることで改善する場合が多いです。

原因②SIMカード自体が故障していた


SIMカードも精密機器のため、故障する可能性は十分にあります。水濡れ・汚損・折損などといった外的な故障理由もあれば、初期不良や経年劣化などの自然故障が原因の場合もあります。

SIMカード自体が初期不良だった場合は、スマホに挿入してから比較的すぐに認識不良が起こり、エラー表示が頻発する、ということが多いようです。しかしそれ以外の故障理由が要因だった場合は、少しずつ症状が出ることが多いです。

1度目のエラーでは、電源の再起動やSIMカードの抜き差しを行うと、いったんは症状が改善されるため、接続不良と誤解しやすいです。

その後、しばらくしてからまた同じようなエラーがではじめ、だんだんと頻度が多くなり、最終的に完全にSIMカードが認識されなくなってしまいます

このような場合、出来れば早い段階で、SIMカードの交換や修理をしたいところですが、症状がでるのがまちまちなため、「調子が悪いだけかな?」と放置してしまいがちです。

油断<しているうちに、完全にSIMカードが認識できなくなってしまった…なんてこともありえるので、短いスパンで2~3度このような症状が出た場合には、早めに契約している通信会社に相談することをオススメします。

原因③端末自体が故障していた


SIMカード側でなく、スマホ側の故障が原因だった、という場合もあります。スマホもSIMカード同様、水濡れ・破損・紆曲などのハードウェアの故障と、初期不良などのソフトウェアの不具合と種類が分かれます。

症状が出る時は分かりやすく、SIMカード側の故障の時より短時間通信が出来なくなることが多いようです。スマホ自体の故障だった場合は修理する他ないため、早めに手を打ちましょう。

またスマホを修理に出す場合は、データを一度オールリセットしなければいけません。いざという時に慌ててしなくてもいいように、アドレス帳や写真などの大切なデータは、日頃からバックアップをとっておくことをオススメします。

原因④対応SIMカードが相違している


これは格安SIMを契約する際に起こりやすいケースになりますが、手持ちのスマホ対応しているSIMカードを間違って認識していた、というものです。

前述したとおり、SIMカードにもいろいろな種類があります。格安SIMを契約する場合、まずは手持ちのスマホに対応しているSIMカードを調べ、それから契約するかと思いますが、その際、SIMカードの大きさ通信方式を誤って選択してしまい、いざスマホに挿入したところSIMカードが認識されなかった、ということがあるようです。

格安SIMでは、契約すべてを自分で行うのが主流となっているため、SIMカードの注文間違いであっても、契約者の責任となります。そのため、正しいSIMカードに変更するためであっても、SIMカードの交換手数料が発生します。

さらに回線の切り替えも、カスタマーセンターに連絡したり、自分でホームページから申し込みしたりと容易ではないため、かなりの手間と負担がかかります。

こういったミスを避けるためにも、格安SIMを契約する場合は何度も確認を怠らないようにしましょう。

原因⑤SIMロック解除がされていない


SIMカードが認識されない原因は、SIMカードだけにあるわけではありません。もしかすると、端末側でSIMロック解除がされていないという可能性も考えられます。

SIMロック解除とは、Aの通信会社で購入したスマホに、Bの通信会社のSIMカードを挿入して利用したいときに行う手続きのことです。通常、Aの通信会社で購入した端末には、Aの通信会社のSIMカードでしか対応しないようにロックがかかっています。

これを解除することを”SIMロック解除”と言います。

上記の例でいうと、Bの通信会社のSIMを挿入する前に、SIMロック解除の手続きしておく必要があります。このSIMロック解除があらかじめされていないと、SIMカードはちっとも認識されないのです。

現在、ドコモ・au・ソフトバンクの大手3社から発売されているAndroid端末にはほとんどの場合SIMロックがかかっています。一定の条件を満たせばSIMロック解除は容易に出来ますので、事前に必ず行いましょう。

ドコモのスマホをSIMロック解除する前にデメリットと注意点を紹介

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原因⑥料金未納で強制解約になってしまった


スマホの電波が立っていない…SIMカードを抜き差ししてみたけれど通話もメールも出来ない!これはまさにレアなケースになりますが、料金未納で契約が強制解約になってしまった、という場合です。

通常、料金の支払いを滞納すると通信自体が制限されます。さらに2~3ヶ月分料金を滞納してしまうと、強制的に解約になるケースがあります。

強制解約になる前には必ず督促状メールでの通知が来るので、その時点で急いで支払いに行けば強制解約は免れます。しかし、通知を見落としていたり無視したりしていると、そのまま強制解約が執行されることがあります。

強制解約になると通話やメール、モバイルデータ通信が突然使用できなくなります。さらに通信会社のシステムによって、電話番号が自動的にSIMカードから削除されます。そのため、”無効なSIMです”とエラーが表示され、アンテナ部分に×マークが表示されます。

SIMカードを認識しないときの4つの対処法

SIMカードを認識しない原因が分かったところで、対処法が分からなければ直しのしようがありません。そこで、SIMカードが認識されなくなってしまったいざという時のために、役立つ対処法4つをご紹介します。

対処法その1:強制再起動する


強制再起動とは、通常の再起動と少し違い、強制的にスマホの電源を切る方法です。長時間起動していたことで溜まったログやデータをいったんリセットする効果があります。

スマホの反応がイマイチ遅いといった時や、突然フリーズしてしまった時などにも効果的です。

強制再起動の手順は機種ごとに変わってきますが、だいたいは電源ボタンを10秒以上長押しするか、ホームボタンがある機種なら電源ボタンとホームボタンの同時長押しが主流となっています。

あらかじめ、自分の使用しているスマホの強制再起動の手順を調べて知っておくことをオススメします。

対処法その2:SIMカードを抜き差しする


強制起動でも直らない場合はカードを抜き差ししてみましょう。接続不良などの場合はこれで改善します。

SIMカードを抜き差しする際のは、まずスマホの電源を落としましょう。電源が入ったままSIMカードを突然抜いてしまうと、それこそ故障の原因となってしまいます。電源を落としたらSIMカードをゆっくりと抜き、向きに注意してまた挿入します。

SIMカードを扱う際は、金色のIC部分に触れないよう気をつけましょう。このIC部分に契約情報が書き込まれています。指紋が残ってしまうと劣化しやすいため、できればメガネ拭きなどの柔らかい布でそっと掴むようにしてください。

またNano SIMカードサイズになると指の先に乗るくらい小さいです。紛失しないよう注意しましょう。

対処法その3:SIMカードを交換する


SIMカードの抜き差しだけで直らない場合、自分だけで解決するのは難しいかもしれません。契約している通信会社のコールセンターに連絡するか、最寄りのショップで交換してもらうようにしましょう。

その際、気になる料金ですが、通信会社によって手数料がかかるかどうかは変わってくるようです。大手3社のドコモ・au・ソフトバンクは、SIMカードの故障の場合、基本は無償で交換してくれます。

ドコモのスマホが故障したら確認するべきこと|修理にかかる費用と期間

ソフトバンク|新型iPhoneへ機種変更時に入るべきスマホの修理・保証

故意での水濡れや破損、紛失の場合は一部手数料が発生することもあるようです。

大手3社以外のMVNOなどでは、故障の場合であっても有償となるケースが多いようです。

対処法その4:スマホを修理に出す


原因がスマホにあった場合は、SIMカードのみを交換しても直らないため、思い切ってスマホを修理に出しましょう。参考に、大手3社での修理の手続き方法を簡単にまとめました。

     【ドコモ】

  1. ドコモショップでの問診・修理受付
  2. ケータイ保証サービス/ケータイ保証お届けサービスにて端末を交換
     【au】

  1. auショップでの問診・修理受付
  2. 故障紛失サポートにて端末を交換

     【ソフトバンク】

  1. ソフトバンクショップでの問診・修理受付
  2. あんしん保証パックサービスにて端末を交換

各キャリアのショップでは、SIMカードの交換もしてくれるほか、そのまま直らないようなら修理受付もしてくれます。

修理に出す場合は以下のようなことに注意しましょう。

  • 期間はおおよそ2~3週間
  • 修理センターが混み合っている場合はそれ以上かかる
  • 保証サービスに加入している場合の費用は、おおよそ0円~10,800円
  • 保証サービスに加入していない場合は、かかった代金分を契約者が全額負担

修理の期間は意外と長期に渡るため、気長に待つくらいの心持ちでいた方がいいかもしれません。

また費用は保証に加入していない場合は数万単位で請求される場合があるので注意しましょう。

また、保証サービスでは故障した端末とリフレッシュ品を交換できる端末交換のサービスを付帯していることがあります。この端末交換のサービスは非常に便利で、修理に比べ費用や手間が契約者の負担にならないような仕組みになっています。

端末交換をする時の申し込み方法は、

  • 専用のコールセンターへ電話する
  • インターネットから自分で申込する

のどちらかの方法で出来るようになっています。コールセンターだとショップの営業時間より遅い時間まで対応している場合がありますし、インターネットなら24時間受付しているため時間や場所を選ばず申し込みができるようになっています。

交換品もだいたい2~3日ほどで届くため、時間もかかりません。

さらに交換品を最寄りのショップで受け取るのか、自宅で受け取るのかを選択することが出来るため、自分の都合に合わせて受け取りが可能となっています。

SIMカードが認識されなくなったら焦らず対処法を試してみよう

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SIMカードが認識されなくなったときの原因と対処法を解説してきましたが、いかがだったでしょうか?

すぐにショップに聞きに行くことも正解ではありますが、貴重な時間を割くことになってしまうため、いざという時には、今回取り上げた対処法を順番に試してみることをオススメします。ぜひ対処法を覚えて、スマートにスマホを使いこなしちゃいましょう!


この記事を書いた人
スマホのススメ編集部
スマホやケータイの最新情報や、ドコモ、au、ソフトバンク、楽天モバイルに関する総合情報メディア「スマホのススメ」の制作を監修。スマホのレビューやドコモのお得クレジットカードdカード GOLDについても解説しています。スマホ関連の「分かりづらい内容を分かりやすく」することを目標に、誰でも簡単にお得にできるようにユーザー目線で記事を配信しています。