携帯乗り換えの注意点|初心者が失敗するポイントと回避策

  • 23.11.22
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  • ※本記事は21.01.17に作成された記事です。最新情報は公式ページをご確認ください。

携帯を乗り換えると言えば、よく言われるのがMNP(モバイルナンバーポータビリティー)なのではないでしょうか。こちらは、もしキャリアを変更したとしても電話番号はそのまま利用出来るサービスのことです。

新しいスマホに換えるタイミングで、このMNPを検討する方も多いのはないでしょうか。しかしよく調べないと、これまでのサービスが利用できなくなったり、月々の利用料金が高くなってしまう等の注意点もあります。

そこで今回は、はじめてMNPする方が失敗しやすいポイントとその回避策についてまとめました。

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まずはどうする?の前に整理しておきたい4つのこと

まずはMNPによって得られるであろうメリットを元に、4つのシチュエーションを例に挙げてそれに関する注意点をまとめました。

MNPでキャリア換えをすれば月々の支払いが安くなりそう?

多くの家庭にとって携帯料金等の通信費は大きく家計に影響をおよぼすものです。そのため、他のキャリアへの乗り換えて、今より安くできないかと考えるのは当然のことです。

しかし、よくよく調べてみると今まで利用していたキャリアでの料金よりも高い、などということもありえます。このような場合、事前にしておきたいことは当然、

次のキャリアでの月々の料金を見積もる

です。その際の注意点は以下です。

  • 有料のオプションやアプリの確認
  • 料金プランと割引キャンペーンの適用状況等を見てシュミレーション
  • 端末購入をした場合の分割料金

各キャリアの公式サイトへ行くと端末購入の分割も含めた料金シュミレーションが出来るので、まずはそちらで調べてみましょう。

ドコモ公式サイト料金シュミレーションはこちら

au公式サイト料金シュミレーションはこちら

ソフトバンク公式サイト料金シュミレーションはこちら

また、不安であればサイト内でチャットでの質問も受け付けているのでそちらに問い合わせてみましょう。

MNPで乗り換えすれば新機種が安く手に入る!?現金も?

乗り換えのお客様限定のキャンペーン等で端末料金が割引になったり、キャッシュバックがあったりでお得に新しいスマホが手に入るのも事実です。

しかし、携帯各社も自社の顧客を失わないための対策も打っています。非公式な制度ではありますが、機種変をしたい既存ユーザーに他社に移らないのと引き換えに、端末購入に利用出来るポイント、いわゆる『引き止めポイント』を付与してもらえることがあります。

引き止めポイントについては以下の記事を参考にしてください

[ドコモからMNPする時に提示される引き止めポイントはどのくらい? | スマホのススメ] [auからMNP引き止めポイントをもらってお得に機種変更をする方法 | スマホのススメ] [ソフトバンクからMNPする時に提示される引き止めポイントは得?損? | スマホのススメ]

ここで頭に入れておきたいのは、新機種への機種変更を考えた時必ずしもMNPばかりがお得であるとは限らないという点です。

初心者が勘違いをしているイメージとして、MNPでキャリア換えをすることで端末購入並みのキャッシュバックがあるとか、その場で現金還元があるとかいうものがあるかと思いますが、それは少し以前の2015年に総務省から規制がかかるまでの話し。

現在では、携帯ユーザーが個人的に不公平になる話しや新機種購入が実質タダになるようような現金キャッシュバックのような話は規制の対象になっています。

キャリア変えをして電波状況を良くしたい

こちらは、例えばお仕事に支障があるとか、家族といつでも連絡を取れる状態にしておきたい等、繋がらない悩みをキャリア換えすることによって解決したいという方もいるかと思います。

各キャリア電波状況からくる通信速度等は、利用時の快適さに当たる品質問題です。どのキャリアも電波改善のため改善部隊を送って調査を行い、品質向上のための努力をしています。

電波状況に於いて注意点を挙げるとすれば、個人の環境に合わせたキャリアを選んだ方が良いということ。繋がりやすさについてよく聞くのは、ドコモの電波は登山家の間では評判がよく『山では繋がりやすい』と言われていたりします。

逆に街中では、『auの方がダウンロード等の通信速度が早い』というデータが出ている場合もあり、時間帯や地形、建物等の影響もあり使用される環境が大きく作用します。

これらの状況は、各携帯キャリアの公式サイトにて随時更新されており、郵便番号検索等も出来るので事前に確認しておきましょう。

ドコモ電波状況(サービスエリア)はこちら

au電波状況(サービスエリア)はこちら

ソフトバンク電波状況(サービスエリア)はこちら

三大キャリアに於いてもそうですが、MVNO(格安SIM)に乗り換えたい場合はさらに電波状況はシビアになるので、前もって確実に調べておいた方がベターです。

家族でキャリアを統一して料金を安くしたい

家族でキャリアを統一させたいと考えている方もいらっしゃるのではないでしょうか。最近の携帯各社の割引傾向としては、家族で利用人数が増える程料金が安くなります

以下は各キャリアの乗り換え時に有効な、家族割り引きのキャンペーンになります。

【ドコモ】

  • 家族まとめて割り…家族で端末を一緒に買うとその場で一台あたり最大5,184円(税込)引き
  • ご家族紹介特典…乗り換えするご家族を紹介すると一人紹介につきdポイント10,000ポイント進呈

【au】

家族ナツ得…家族一緒にスマホ購入(対象プラン+対象機種)すると機種変更1台でau WALLET プリペイドカードへ7,000円分キャッシュバック(現キャンペーンで2018年6月1日~2018年8月31日まで)

【ソフトバンク】

みんな家族割り…家族が50GBの新規契約で紹介一人につき10,000円分キャッシュバック

以上4つが、おおよその乗り換えをしたい方の乗り換え理由になるかと思われます。これらのメリットをきっかけにMNPに踏み切るわけですが、注意しておきたいのは現在各社で同じ様なサービスがあって適用条件も様々なので、MNPをすることで必ずしもメリットばかりを享受出来るものではないということ。

人によってはMNPをしないで、現キャリアで機種変更をした方がお得な場合もあるので、早急に決断せずにしっかり下調べしてから判断した方が良さそうです。

乗り換え時には意外に費用がかかる!?


長く同じキャリアを利用してきた人は、更新月というものに関心の薄い方も多いのではないでしょうか?そもそも、更新月と呼ばれる期間に乗り換えを行わない限り、MNPをした場合契約解除料(違約金)がかかってしまいます

3大キャリアをご利用の場合、殆どが2年契約で月々の支払いが安くなる割引サービスを利用しており、2年毎に自動更新となっていることが多いです。

更新期間というのは、2年経った後の25ヶ月目と26ヶ月目の2ヶ月間のことを指し、この2ヶ月間以外でMNPをした場合は契約解除料(違約金)9,500(税抜)円かかり、金額は3社共に同じになります。ちなみに3年目以降は、現在では違約金がかからないことになっています。(こちらも3社共)

さらに、MNPをする時は現キャリア側にMNP転出手数料、移転先のキャリアに契約事務手数料を、各3,000円(税抜)ずつ支払う必要があるので、もし違約金を支払うことになればトータルで15,500円(税抜)かかることになり、ちょっと手痛い出費となってしまうかもしれません。

MNP転出手数料(現キャリアへの支払)3,000円+MNP契約事務手数料(移転先キャリアへの支払)3,000円+契約解除料(現キャリアへの支払)9,500円=15,500円(税抜)

MNP予約番号の取得方法とキャリアを乗り換えにかかる費用

気をつけたい、代理店での頭金とオプション・アプリ加入


こちらは、乗り換え時の移転先でのシチュエーションになりますが、現行のキャリアで機種変更をする時も同様で、代理店を利用する時は頭金と有料のオプションやアプリの加入に注意しましょう。

乗り換え時、知らず知らずにユーザーから搾り取っていく料金で、契約した時後から見積もりを見たら、自分でも把握していないオプションやアプリにいつの間にか加入していて、予想していたよりも高い料金になっていたなんてこと、結構あるのではないでしょうか?

ここでは、MNP初心者が知らない、キャリアショップの実体についてお伝えしていきましょう。

キャリアショップって実は代理店!?

そもそも代理店というのは、各キャリアのショップでドコモショップやauショップ、ソフトバンクショップなども全て代理店。キャリアショップといえば、ドコモショップでも全国で2,000店舗以上ありますが、あれも全てが代理店にあたるものになります。

代理店というのはいわゆる直営店とは違い、キャリアと契約を結んだ企業がショップを運営しており、スマホやタブレット等の端末の販売や、回線契約等の中からインセンティブを得ています

ショップによってキャンペーンや特典に違いがあるのは、それらのインセンティブによって各店舗が独自に展開しているものなので、ユーザーにとっては店舗によって差が出てくるという状況になります。

そのため、キャリアショップではより多くのインセンティブ(いわゆるお店の利益相当する部分)を得るために、新機種の購入価格に頭金を上乗せしたり、契約時にオプションの加入を促して利益につなげるしかありません。

そういった事情もあり、ユーザーとしては契約時にいつの間にか、という流れで、気が付けば月々の支払いが高額になっていたということが度々見受けられるというわけです。

ユーザー目線で注意したい代理店のインセンティブ

既にいくつか触れてきていますが、代理店にとってのインセンティブとは、ユーザーがお得に利用するためには不要なものです。それを把握しておくことは、乗り換え初心者の方にとっても契約する上で非常に有利に働くのではないでしょうか。

以下はその代理店のインセンティブとなっているであろう部分となります。

  • 端末代金の頭金
  • 契約時に勧められる有料オプション
  • 店内にあるアクセサリー販売
  • 新規契約などの事務処理手数料

代理店によって売りたい商品は違う!?

各代理店には当然ですが、各キャリアから課せられるノルマがあります。上に示したインセンティブが全てその一部ということになりますが、やはり携帯キャリアとして一番求めていきたいのは新規契約。

端末等でも店によって金額の違いがあったり、オプションの加入を促す際にもどのオプションを勧められるかは代理店によって異なります。

要するに新規契約が店にとっての一番の売上につながるので、それらの契約を推し進める過程でオプションなどの販売を行っている場合が殆ど。

ショップ側としても利益を得るために営業しているわけなので、例えばそのショップで人気オススメの商品と言っても、売れている商品というよりは売りたい商品である、という認識を持っていた方が消費者として立ち回りやすいでしょう。

ショップで契約する上でポイントとなるのは、その店のスタッフにどんな営業を受けても自分自身で判断し意思決定をすること。何かオプションを勧められたりしても、それを利用してメリットがある自分自身を想像出来なければその加入は見送るようにして、決して妥協しないことを心がけましょう。

月々の料金が安くなる?MVNOの注意点


携帯会社を乗り換えをされる方の中には、乗り換え先に今話題の格安SIM(MVNO)を選択する方も多いかと思います。月々の支払も抑えられ、電波状況などからくる使用感も3大キャリアで利用するのとさほど違いもないことを考えると、そちらに気持ちがいってしまうことも自然な流れなのかもしれません。

しかし、どんなものもメリットがあればデメリットもあるもの。こちらでは、MVNOで初心者が気をつけたい注意点について触れていきましょう。

意外に多いMVNOの懸念材料

今、主にその通信料の安さから何かと話題になっているMVNO。その特徴は、大手三大キャリアからの通信回線を借り受けることにより低料金での利用を提供出来るものですが、そのシェア争いは激化しています。

ただし、その料金の安さの反面MVNOには多くのデメリットも存在します。以下にそのデメリットを挙げてみたので、乗り換えを検討されている方はこれらのデメリットを考慮に入れてMNPを検討してください。

  • 通信速度が遅くなりがち
  • MVNOの決済関係は殆どクレジットカードのみ
  • 店舗がない場合が殆どなので店頭サービスがない
  • テザリング不可の機種あり
  • 無料通話の枠を超えると音声通話が高額になる
  • LINEのID検索が出来ない
  • 公衆の無線LANを使えない場合もある
  • それまで使ってきたキャリアのメールアドレスを使えなくなる
  • 格安SIM入れ換え時初期設定は自分でする必要がある

格安SIMへの乗り換えは損?得?

これらのデメリットも存在するMVNOですが、とにかく魅力なのは料金の安さと言えます。大手キャリアのサービスに特に拘らない人や、通信速度が気にならないほど利用が少ない人などは特に使用感自体は問題なく使えるかと思います。

例えばMVNOへの乗り換えを実行しようとする時に、これらの条件を何も知らないで、ただ料金の安さだけを目当てに行動してしまうと、思わぬ不便さを余儀なくされてしまう可能性もあるので、その特徴や利便性などをご自分の求める条件に合わせて行うと、後で『失敗したー』などということもなくなるでしょう。

ただ、やはり現在でもこれだけ多くの企業がMVNOに参入しているというその事実は、その利用者が多くいるということも物語っており、料金の安さが如何にユーザーにとって重要なのかということを表しています。

今現在に於いてもすでに飽和に近い状況となってきているところ、今後もさらにその競争は激化する中で、より他社との差別化を図るべく新たな取り組みがキャンペーンなどに反映されていくことになるかと予想されます。

格安SIMだと通話料金が高くなる?大手キャリアと最安プランを比較

結局のところ乗り換えは是か非か?


ここまでで、乗り換えに関しての注意点や、初心者の方によくある失敗例などを挙げてきましたが、結局のところ携帯電話に関しての損得はその料金面に表れ、使用感の良し悪しに関してはその利用者当人の状況次第というのが究極の結論となるでしょう。

今では法律もある程度整備され、極端に消費者同士の不公平が生まれることはなくなってきているのが現状であり、料金プランにしてもほぼ横並びな上、ユーザーを確保するためにキャンペーンを打つとしても、既存のキャリアで同じようなキャンペーンはすでにあるというのが通例になっています。

初心者が失敗するポイントとその回避策があるとすれば、結論を急がずに現況で賄える部分がないか予め調査して、納得するまでは乗り換えをしないこと、というのが一番の方策となるのではないでしょうか。

次のステップ

MNPキャッシュバックを比較|おすすめオンラインショップと注意点

ソフトバンクへMNP乗り換えが唯一MNPキャッシュバックをもらうことができます。
いまの携帯キャリアがドコモ・auの方はソフトバンクへ乗り換えてキャッシュバックをもらえば、キャリアショップや家電量販店で機種変更するよりもお得にできます。


この記事を書いた人
スマホのススメ編集部
スマホやケータイの最新情報や、ドコモ、au、ソフトバンク、楽天モバイルに関する総合情報メディア「スマホのススメ」の制作を監修。スマホのレビューやドコモのお得クレジットカードdカード GOLDについても解説しています。スマホ関連の「分かりづらい内容を分かりやすく」することを目標に、誰でも簡単にお得にできるようにユーザー目線で記事を配信しています。