ドコモの新料金プランahamo(アハモ)へ乗り換える際に、親子でお得に使うことが出来るのか解説していきます。
通信費の節約のために乗り換えたいけど、「いま適用されている割引やキッズプランはどうなる?」と考えている方も多いでしょう。
学割やキッズケータイなど気になるポイントも触れていくので、子供がいる方はぜひ参考にしてみてください。
- キッズケータイはahamo(アハモ)契約ができない
- 12歳以下は親だけahamo(アハモ)がお得
- 13歳以上は全員ahamo(アハモ)にするのがコスパがいい
ahamo(アハモ)でキッズケータイは使える?

結論から言ってしまうと、ahamo(アハモ)でキッズケータイは利用することは出来ません。
12歳(小学生)以下の子供がいる方でキッズケータイを利用している方は、ahamoの契約が出来ないので注意が必要です。
12歳以下の場合、ドコモでは「キッズケータイ」という子供向けのスマホ端末と月額550円で利用できる「キッズケータイプラン(Xi)」があります。
見守り機能や防犯ブザーといった安心の機能も利用できるため、キッズケータイでahamo(アハモ)を利用したい方も多いので少し残念ではあります。
ahamo(アハモ)の対応機種に「キッズケータイ」は含まれていませんし、キッズケータイをお使いの方が加入できるのは「キッズケータイプラン(Xi)」のみです。
そのため、キッズケータイを持たせる子供の料金プランをahamo(アハモ)にすることはできないので注意してください。


12歳(小学生)以下の子供がいる方はahamo(アハモ)がお得

親のスマホをahamo(アハモ)にして、子供のスマホをキッズケータイ(プラン)にする組み合わせは可能です。
「キッズケータイプラン」に加入するには、親のスマホを親回線とする「ファミリー割引」の契約が必要となります。
「親回線:親のスマホ」「副回線:子供のスマホ」という形でなければ、キッズケータイプランの利用はできないようになっています。
ahamo(アハモ)では、サービスリリース前にこのファミリー割引の対象にならないことが話題を集めていましたが、現在では「割引の適用はないがファミリー割引の親回線/副回線としてカウントされる」という形になっています。
そのため、親のスマホをahamo(アハモ)にして、ファミリー割引の親回線とした上で、子供のスマホをキッズケータイにするという組み合わせが可能となります。
この組み合わせであれば、家族分のスマホ代が大幅に安くできるので非常にお得ですね。
- ahamo(アハモ):月額2,970円
- キッズケータイプラン:月額550円
今まで月額6,000円以上するギガホプランや、安いけど容量が足りないギガライトプランに加入していた方にとっては、コスパの良い選択肢と言えるのではないでしょうか。
親がahamo(アハモ)・子供がキッズケータイ(プラン)にするときの注意点

家族で使うスマホのお得な組み合わせとして「親がahamo(アハモ)・子供がキッズケータイ(プラン)」という組み合わせを紹介しましたが、こちらを利用する際には以下の2点に注意してください。
それぞれ、どういった内容なのか詳しく見ていきましょう。
子育て応援プログラムが適用できない

ドコモの「子育て応援プログラム」とは、指定の料金プランに加入されている12歳以下かつ小学生以下の子供を持つ親を対象に、さまざまな特典が適用されるキャンペーンです。
子育て応援プログラムに加入すると、以下の4つの特典が利用できます。
- 子供の誕生日月にdポイント3,000ptプレゼント
- dフォト最大13ヶ月無料(通常月額308円)
- クラウド容量オプション50GBを無料で追加(通常月額440円)
- dキッズ13ヶ月無料(通常月額409円)
「dフォト」は、子供の成長記録や家族の思い出の写真を使ってフォトブックを作成できるサービスで、特典を適用すると最大13冊(4,004円相当)が無料になります。
画像や動画のデータをクラウドに保存できるサービスにおいても、通常だと無料枠が5GBなのを、特典の適用で55GBまで無料で使えるようになります。
子供の成長やさまざまなイベントなど、家族の思い出を形に残したい方にぴったりなサービスですね。
さらに、知育アプリなどが利用できる「dキッズ」が13ヶ月無料で使えるのも魅力的です。
通常利用するのと比較して約1,400円/月も安い特典が利用できるようになっています。
しかし、この「子育て応援プログラム」を適用するには、親のスマホが以下の指定プランに加入している必要があります。
- 5Gギガホ プレミア/5Gギガホ/5Gギガライト
- ギガホ プレミア/ギガホ/ギガライト
- ケータイプラン/はじめてスマホプラン
- カケホーダイプラン/カケホーダイライトプラン/シンプルプラン/データプラン + パケットパック or シェアオプション
このようにahamo(アハモ)は子育て応援プログラムの適用外なので注意してください。
子育て応援プログラムでいくら損するのか
ahamoでは、子育て応援プログラムが利用できないので子育て応援プログラムの部分だけを見てどのくらいの金額を損するのか計算してみました。
契約期間が2年間というのが基本になっているので、2年間での金額で計算してみました。
サービス | 月額料金 | 2年間の利用で発生する料金 |
dフォトアルバムサービス【最大13ヶ月無料】 | 308円 | 3,388円 |
クラウド容量オプションプラス【50GB無料】 | 440円 | 10,560円 |
dキッズ【最大13ヶ月無料】 | 409円 | 4,499円 |
2年間で上の表の金額が発生することになり、これらの金額が子育て応援プログラムで無料になるのです。
さらに、毎年お誕生月にdポイントを3,000ポイントプレゼントされます。
2年で2回の誕生日がくるのでdポイントが6,000ポイントもらえることになり、これら全て計算すると合計24,447円になります。
つまり、子育て応援プログラムに加入できるドコモのプランと比較して24,447円分、ahamoで契約すると損をするということになります。
あくまで子育て応援プログラムだけを見て比較した場合で、有料でサービスを利用したときの金額です。
子育て応援プログラムには、それほど価値があるということです。
人によっては必要のないオプションでもあるので、しっかりと確認し損をしない方を選びましょう。
ドコモのサービスをあまり利用しない方は、ahamoの方がお得に利用出来そうです。
イマドコサーチが利用できない

「イマドコサーチ」とは、キッズケータイを持つ子供向けのサービスで、スマホのGPS機能を使って子供の居場所を探し、見守ることができるサービスです。
月額220円+検索料5.5円/回で加入できるサービスになっており、スマホの電源が切られたときに自動で居場所を知らせてくれるので、子供の防犯に心強い存在です。
しかし、イマドコサーチを利用するには、子供のキッズケータイと親のドコモスマホが必要となるのですが、親のスマホがahamo(アハモ)だった場合、このサービスを契約することはできません。
子供にスマホを持たせる際に「居場所を探せる機能」が絶対に必要とお考えの方は、ahamo(アハモ)ではなく、ドコモのギガプランを選んだ方がいいでしょう。
イマドコサーチ以外の位置検索
親がahamoユーザーの場合は、イマドコサーチの利用ができないのでドコモ以外の位置検索サービスを利用しなくてはなりません。
しかし、今現在イマドコサーチを活用している人はahamoへの乗り換えは検討した方がいいかもしれません。
それでもahamoに乗り換えしたい方は、ドコモ以外の位置検索サービス(ZenlyやLife360などのアプリ)を代用できるか確認しましょう。


13歳(中学生)以上の子供は学割よりahamo(アハモ)がお得

次に、13歳(中学生)以上の子供がいる方を対象に、ahamo(アハモ)を使うべきなのかどうかを解説していきます。
中学生以上になってくると、キッズケータイではなく普通のスマホを利用するようになりますし、学割の適用も気になるところですね。
ahamo(アハモ)とギガプランでどちらがお得になるのか詳しく見ていきましょう。
未成年はahamo(アハモ)の契約者になれない(契約名義の変更が必要)

ahamo(アハモ)では未成年の方が契約者になることはできません。
「加入できない」という意味ではなく、子供本人の名義でahamo(アハモ)に契約することができないという意味です。
そのため、子供の料金プランをahamo(アハモ)にする場合には、事前にドコモショップに行って、成人の家族(親)の名義に変更する必要があります。
ahamo(アハモ)は「U30ロング割」が適用されない

子供に持たせるスマホで気になるのが「学割」ですよね。
ドコモでは、2021年9月21日〜2022年5月31日までに受け付けている「U30ロング割」が提供されており、30歳以下の方を対象に最大6ヶ月間の月額料金が最大6,226円/月安くなります。
7ヶ月目〜30歳までの期間も月額料金が最大2,937円/月安く利用ができます。
しかし、この「U30ロング割」は、ドコモのギガプランが対象でahamo(アハモ)では適用されません。
- 5Gギガホ プレミア
- ギガホ プレミア
ギガプランでは、家族割の「みんなドコモ割」や「dカードお支払い割」といった各種割引も適用されるため、どちらがお得なのか迷ってしまうかもしれません。
「ahamo(アハモ)」と「U30ロング割適用ギガプラン」安いのはどっち?
13歳(中学生)以上の子供に持たせるスマホの料金プランとして「ahamo(アハモ)」と「U30ロング割適用のギガプラン」とでは、どちらが安いのか具体的にシミュレーションしていきます。
月額料金だけでなく、利用できるデータ通信量も併せてチェックしてみてください。
料金プラン | データ通信量 | 月額料金 |
ahamo | 20GB | 2,970円 |
5Gギガホプレミア | 無制限 | 1〜6ヶ月目:1,089円 7ヶ月目以降:4,378円 |
ギガホプレミア | 60GB | 1〜6ヶ月目:1,078円 7ヶ月目以降:4,268円 |
※ギガプランには「みんなドコモ割(3回線以上)」「dカードお支払い割」「ドコモ光セット割」「U30ロング割」を適用
最初の6ヶ月間は学割によって、ギガプランの方がahamo(アハモ)よりも安くなっていますが、7ヶ月目以降になると、かなり割高になってしまいます。
ahamo(アハモ)よりも安く抑えようとすると、データ通信量の少ないギガライトプランを選ぶ必要があるため、ネットをたくさん使いたい10代のユーザーには不向きかもしれません。
また、「ドコモ光セット割(月1,100円割引)」に関しては、適用するのがあまり現実的ではない人も多いはずです。
無制限で使える「5Gギガホ プレミア」は確かに魅力的ですが、月額料金を考えると安く抑えられて20GB使えるahamo(アハモ)の方がコスパが高いと言えるでしょう。


親子でドコモを使う場合におすすめの組み合わせは?

ここまで、ahamo(アハモ)を子供と使うとお得なのかどうかについて解説していきました。
親子でドコモを使う場合、おすすめの組み合わせとしては下記のようになります。
- 子供が12歳(小学生)以下の場合は、親がahamo(アハモ)・子供がキッズケータイがお得
- イマドコサーチや子育て応援プログラムを使うなら親はギガプランのままがお得
- 子供が13歳(中学生)以上の場合は家族全員でahamo(アハモ)にするのがお得
- U30ロング割は最初の6ヶ月だけなので長く使うと割高になる
結論として、基本的にはスマホを子供を含む家族で持つ場合、ahamo(アハモ)は金銭的にお得になると言えるでしょう。
月々のスマホ代が気になる人は、ぜひahamo(アハモ)への乗り換えを検討してみてください。