スマホの紛失と盗難に備える保険サービスの補償内容と利用別オススメ5選

  • 21.01.17
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  • ※本記事は21.01.17に作成された記事です。最新情報は公式ページをご確認ください。

高性能で便利な機能がたくさん搭載されたスマホが登場するに連れて、スマホの価格は年々高くなっている傾向にあります。それにより、故障時の修理代も高額になりつつあるため、『まだ支払いが残っているのに修理代で3万円も取られてしまった』というケースが後を絶ちません。

特にまずいのは紛失・盗難にあった時で、一切保険を掛けていなかった場合は残っている支払いに加えて、更に新しい端末の代金まで支払わなければならなくなります。

そんなスマホに関するトラブルを対策したいのなら『スマホの保険サービス』の利用を検討してみましょう。保険に加入していれば、万が一紛失や盗難にあっても出費を抑えることが出来ます

今回はまだスマホに保険を掛けていない方向けに、おすすめのスマホ保険サービスや利用別のおすすめ保険を5つご紹介していきます。スマホに保険を掛けようか悩んでいる方、紛失や盗難の対策をしたい方は是非参考にしてみて下さい。

スマホの保険ってどんなもの?

紛失・盗難・故障時に補償してくれる

名前の通りスマホの保険とは『スマホが紛失・盗難・故障にあった際に補償してくれるサービス』のことです。一般的に広く利用されているのは携帯キャリアが提供する保険で、最近ではスマホ保険を取り扱う保険会社も増えつつあります。

各保険の種類や詳細については後程詳しくご紹介しますが、大抵は故障に関する補償がメインとなっているものが多いです。紛失や盗難補償となると、保険を提供する側の負担が大きくなるために補償対象外となっているか、補償額が限定されています。

基本的には自動車保険等と同じく『補償内容が充実すればするほど保険料も高くなる』と考えておけば良いでしょう。特に水没や盗難・紛失補償がついている保険は月々の保険料が高額になる傾向にあります。

そもそもスマホに保険は必要?


そもそもスマホに保険なんて必要なのか』と考えている方は少なくないでしょう。実際に総務省の発表した統計では2017年の時点でスマホの世帯当たりの普及率は75.1%となっているにも関わらず、保険に入っている方は全スマホユーザーの半分にも満たないのです。

しかし、スマホを使うのなら必ず保険に入っておくことをおすすめします。特にiPhoneやGalaxyなどの高額機種を使っている方は尚更でしょう。

保険に入っていない状態でスマホを無くしたり、盗まれたりしたら、端末代金だけでなく新しいSIMを発行してもらうにもお金が掛かります。また、新しい端末は新規契約・機種変更時のように割引が効かないので、定価もしくは定価に近い価格でで購入しなければいけません。

そうなった場合の負担はかなりのもので、同じ端末を購入するだけの資金が無い場合は高額な端末代金を支払っているにも関わらず、性能の低い安いスマホを使わなければならないといった事態に陥ります。

そうならないためにも、スマホにはしっかりと保険を掛け、紛失や盗難にあっても支出を抑えられるよう対策をしておきましょう

賢い保険の選び方は?

万人向けの保険』というのはスマホの保険サービスに限らずどんな保険にも存在しないため、保険を選ぶ際は『どんな補償内容を重視するのか』を考える必要があります。

例えば、修理保険より紛失・盗難・全損時の負担を重視するのなら、故障時の補償が無い紛失・盗難・全損時の補償が大きい保険を選ぶべきでしょう。逆に修理保険重視なら修理時の負担が少なく済み、紛失・盗難・全損時の補償が無いものを選ぶべきです。

あらゆるトラブルに対応した保険に加入するというのもひとつの手ですが、スマホ保険サービスは前述の通り提供元に限らず補償内容が広がれば広がるほど保険料が高額になります

毎月何千円もの保険料を払えるのであれば補償内容が充実した保険に入るのもひとつの手でしょう。しかし、保険料の支払いだけで端末代金に匹敵するようでは保険に入る意味が無くなってしまいます。

そのため、スマホ保険サービスを選ぶ際は自分に必要な補償内容を明確にした後、条件に合う保険をピックアップし、候補を比較した上で加入する保険を選ぶことをおすすめします。

スマホ保険サービスの種類

メーカー保証

スマホメーカーが提供する『メーカー保証』の期限は大抵の場合購入から1年で失効してしまいます。保証内容はメーカーや機種によって異なりますが、自然故障以外には対応していないことが多いです。

自然故障とは突然電源が入らなくなった、充電しなくなったなどの『通常使用していたにも関わらず故障してしまったケース』を指します。一部例外もありますが、基本的には落下や水漏れなどは対象外です。

もちろん、盗難・紛失に対する補償はついておらず、あくまで保証されるのはメーカーに不備があったケースのみで、保険としての効果はあまりありません。無料で付帯することを考えれば充分な内容と言えますが、出来れば他の保険と併用した方が良いでしょう。

しかし、同じメーカー保証でもAppleCare+などの有償保証の場合は補償される範囲が格段に広がります。提供しているメーカーはあまり多くありませんが、自分が使っているスマホのメーカーが提供しているのなら利用を検討してみても良いでしょう。

キャリア保険・補償


画像引用元:au
名前の通りキャリア保険・補償は携帯キャリアが提供しているスマホ保険サービスです。加入できるのは購入と同時もしくは購入後2週間以内など期間に定めがあり、指定の期間を過ぎてしまった後は加入することが出来ません。

補償の範囲は故障から紛失・盗難まであらゆるトラブルに対応していますが、保険適用時に追加で料金を支払わなければならないシステムを採用していることが多いです。

特に高額なスマホを使っている場合は端末価格に比例して自己負担額も高額になってしまいます。全額補償を求めるのなら別の保険に加入した方が良いでしょう。

保険会社の補償

最も保険料、補償内容に違いがあるのが保険会社の提供する補償です。保険の特徴や保険料は提供元によって大きく異なり、補償の範囲も保険会社やプランによってまったく別物になります。

唯一共通点があるとすれば、『補償範囲・内容に比べて保険料が安い』という点でしょう。保険会社の提供するスマホ保険サービスの多くは数百円で加入できるにも関わらず、最大補償額が10万円を超えるものが多くあります。

10万円もの補償が貰えれば、iPhoneなどの高額なスマホの端末代金も充分賄えるので、紛失や盗難、全損に備えるのなら保険会社のスマホ保険サービスがおすすめです。

利用別オススメの保険サービス5選

iPhoneユーザーならAppleCare+

iPhoneを使っているのならApple社独自の保険サービスである『AppleCare+』がおすすめです。AppleCare+の補償内容は故障時の修理代金を一部負担するというもので、加入すると画面交換の場合は3,400円(税別)、それ以外の修理は11,800円(税別)で受けられるようになります。

ただし、紛失・盗難に対するサービスは一切無いため、それらの事態を対策するならキャリア保険・補償や保険会社の提供するスマホ保険サービスとの併用が必要不可欠です。

また、AppleCare+に加入すると故障時だけでなく、チャットや電話でのトラブルシューティングサービスも受けられます。そのため、AppleCare+はiPhoneの操作に慣れていない方にもおすすめです。

保険料は534円(税別)~950円(税別)で、新しい機種になるほど保険料が高くなります。修理時にもお金が掛かることを考えると、決して安い保険とは言えないでしょう。他の保険で賄えるのならあえてAppleCare+に加入しないという手もあります。

補償内容で選ぶならキャリア補償サービス


画像引用元:ケータイ補償サービス | お客様サポート | NTTドコモ
現在最も加入者数が多いのは携帯キャリアの提供する補償サービスでしょう。キャリアの補償サービスはキャリアによって補償内容に差があるものの、紛失・盗難はもちろん、全損・部分破損・水濡れなどあらゆるトラブルに対応しているため、非常に使い勝手が良いです。

例えばドコモの複数のサポートと保険がパッケージングされた補償サービス『あんしんパック』なら、紛失・盗難・全損時は申し込みから2日以内に端末を交換、修理が必要な際は最大負担額5,000円で修理を受け付けてくれます。

交換サービスが利用できるのは2回/年までですが、1年に3回もスマホを無くしたり壊したりするケースはほぼ無いため問題は無いでしょう。修理補償の利用に制限はありません。

保険料はAndroidが720円(税別)、iPhone・iPadが970円(税別)と、保険会社の提供する保険サービスに比べるとやや高めの設定です。

注意点として、ドコモのあんしんパックだけに限らずキャリアの提供する補償サービスは保険適用時に別途保険利用料が掛かります。ドコモのあんしんパックの例だと、1回目の交換で5,000円(税別)、2回目だと8,000円(税別)の保険利用料を支払わなければ補償を使うことが出来ません。

このように、キャリアの補償サービスは全額補償というよりは部分補償サービスとしての側面が強く、無料で交換や修理を受けられるケースは稀です。

紛失・盗難時に数千円で新しい端末が手に入るのは大きなメリットですが、全額補償の保険を掛けたいのなら保険会社の提供する保険サービスを利用した方が良いでしょう。

盗難に備えるならモバイル保険

盗難・全損などで大きな出費をしたくないのならさくら少額短期保険株式会社が提供している『モバイル保険』がおすすめです。補償内容は破損・故障・水濡れ・盗難とスマホに関するトラブルのほとんどに対応しています。

保険料は700円/月とキャリアの提供する保険サービスより割安で、補償上限は1年間で10万円まで、利用回数に上限無しと安いにも関わらず補償範囲・補償額が広いのがモバイル保険の特徴です。

また、スマホの保険の中ではかなり珍しく、補償対象が1つの契約で3台までとなっているのも注目ポイントでしょう。家族全員のスマホをひとつの保険だけで賄えるのは魅力的です。

注意点としては、紛失に関する保険がついていない点が挙げられます。スマホに関するトラブルのほとんどに対応しているモバイル保険ですが、残念ながら紛失時は保険が有効にならず、自腹で端末代金を支払わなければいけません。

ただ、スマホが無くなった場合『紛失なのか盗難なのかはっきりしている』というケースは稀です。そのため、紛失時でも盗難扱いとして保険を受けられることが多々あります

AppleCare+やキャリアの補償サービスのような修理・交換時に追加でいくらかのお金が掛かる保険は嫌という方や、盗難にも備えたいという方はメーカー・キャリアの保険サービスではなくモバイル保険を選ぶと良いでしょう。

補償額で選ぶならモバイル補償のプレミアムコース


画像引用元:モバイル補償は全てのモバイルに安心を届けます。
モバイル保険と並んで『モバイル補償』も人気の高い保険サービスのひとつです。モバイル補償は補償内容や保険料がコースによって分かれており、コースにはシンプル・スタンダード・プレミアムの3種類が存在します。

その中でもプレミアムコースは特におすすめで、年間の補償回数は無制限、補償の上限は10万円までと高額なスマホが万一のトラブルに遇ってしまった時でも安心です。保険料が800円とリーズナブルなのも嬉しいポイントでしょう。

しかし、盗難・紛失は保険適用の対象外となっています。そのため、モバイル補償を利用する際は盗難・紛失時にも適用できる保険を重ね掛けするなどの対策をしておいた方が良いでしょう。

紛失・盗難保険を敢えて掛けないことで毎月の出費を減らすというのもひとつの手ですが、紛失・盗難に遇ってしまった場合の出費を考えると、保険を掛けないのは悪手と言わざるを得ません。

格安保険ならモバイル補償のシンプルコース

とりあえず保険を掛けておきたい』、『保険を重ね掛けしたい』というようなニーズに適しているのがモバイル補償のシンプルコースです。

シンプルコースは保険料が400/月とプレミアムコースの半額という格安価格で、それに応じて補償上限額も50,000円/年とプレミアムコースの半分になっています。

しかし、補償範囲はプレミアムコースと変わらず、故障・全損・水濡れなどのトラブルに対応することが可能です。シンプルコース単体で使うには不安が残りますが、キャリア保険・補償と一緒に使えば万全を期すことが出来るでしょう。

スマホ保険サービスの注意点

使える回数・限度額に定めがある

保険の種類に関わらず、大抵のスマホ保険サービスには利用上限が設定されています。上限は『年間~回まで利用可』などの回数制もしくは『年間○○万円まで』というような限度額制のどちらかもしくは両方が採用されていることが多いです。

保険によっては追加で保険料を支払うことで上限を超えても補償を受けられるようなこともありますが、基本的には上限に達したら補償を受けることは出来ません

そのため、保険を使う際は限度額や使用回数が残っているから保険を適用させるのではなく、『安く直せる故障なら保険を使わない』といった判断も必要になります。

せっかく保険に加入したのに補償を使わないのは損』と考える方もいますが、紛失・盗難などの大きな出費を迫られるトラブルが発生した時に備えて、限度額や使用回数には余裕を持たせておいた方が良いでしょう。

限度額まで補償を受けても保険料は払い続ける


例え限度額まで補償を使い切ったとしても、契約期間が満了になるまでは保険料を払い続けなければいけません。これはほとんどの保険が同様の仕組みを取っており、例外なのは補償を受けることなく解約する場合くらいのものです。

とは言え、ほとんどのケースでは保険料を2年間払いきったとしても、補償額を全額使い切っていれば充分元が取れる計算になります。例えば、モバイル保険の保険料は700円/月ですが、補償の限度額は10万円となっているため損をすることはありません。

補償が使えないにも関わらず保険料を払うのは無駄に思えますが、トータルで見れば得をしているので、そこまで気にする必要は無いでしょう。

悪質な保険会社も存在する

残念なことに、スマホ保険サービスを提供する会社の中には悪質な会社も存在します。利用申請をしてもなかなか審査に通らない、というようなケースはまだ良い方で、そもそも補償をする気が無い会社もあるため注意が必要です。

特に補償内容に比べてあまりにも保険料が安い保険会社は疑った方が良いでしょう。悪質な保険会社を利用してしまうと、ただでさえスマホが紛失したり盗難にあったりすることで困っているのに、更にトラブルを抱えてしまうことになりかねません。

そうならないためにも、保険会社のスマホ保険サービスを利用する際は加入前に信頼できる保険会社かどうかしっかり確認するようにしましょう。

スマホを使うなら必ず保険に加入しておく


毎月の出費が増えるのは痛手ではありますが、紛失・盗難にあって10万円以上もの端末代金を負担することを考えれば、保険に入っていた方が遥かにお得です。

ご紹介したモバイル補償やモバイル保険であれば月額400円から掛けられるため、月々の負担が大きく増えることもありません。

これまで保険を掛けずにスマホを使っていたという方はこの機会にスマホ保険サービスの利用を検討してみて下さい。キャリア保険・補償の場合は期間に定めがあるため、これから保険に入るのは難しいかもしれませんが、保険会社の提供する保険ならいつでも加入することが出来ます


この記事を書いた人
empire
スマホ、PCが大好きなガジェットオタクライター。大手キャリア系の記事を中心に担当し、格安SIMやクレジットカードも執筆中。誰が読んでも分かりやすく、どこよりも詳しい解説を心掛けています。