近年、利用者が増えている定額制音楽聴き放題サービス(サブスクリプションサービス)。
さまざまな種類の定額制音楽聴き放題サービスが登場している中でも、特に人気の高いサービスが「Apple Music」と「Spotify」です。
ただ、どれも同じようなサービス内容に見えてしまう人も少なくありません。
今回は、Apple MusicとSpotifyの月額料金や利用者数、配信楽曲数など特徴やメリットを比較して、どちらがおすすめなのかについてご紹介します。
Apple MusicもしくはSpotifyを使おうか悩んでいる人は、ぜひ参考にしてくださいね。
Apple MusicとSpotifyの比較一覧
画像引用元:>Apple Music – Apple(日本)
はじめに、Apple MusicとSpotifyの月額料金・利用者数・配信楽曲数を比較してみました。
似ている部分も多いですが、それぞれわずかに差があるため詳しく解説していきます。
項目 | Apple Music | Spotify |
---|---|---|
個人プラン | 月額980円 | 月額980円 |
学生プラン | 月額480円 | 月額480円 |
カップルプラン | × | 1,280円 |
ファミリープラン | 1,480円 | 1,480円 |
無料プラン | × | ○ |
利用者数 | 5,500万人 (2020年1月現在) | 全体:2億4,800万人 有料:1億3,000万人 (2020年3月現在) |
配信楽曲数 | 約9,000万曲 | 約7,000万曲 |
公式サイト | Apple Music | Spotify |
月額料金
Apple MusicとSpotifyの月額料金を比較すると、学生・個人(スタンダード)・ファミリープランはそれぞれ同じ金額に。
- 学生プラン:月額480円
- 個人プラン:月額980円
- ファミリープラン:月額1,480円(6台まで)
異なっている点は、Spotifyにデュオプランという2端末で音楽を聴くことができるプランがあること。カップルなど二人で音楽を楽しみたいという人におすすめです。
利用者数
Apple Musicは5,500万人(2020年1月現在)の利用者数に対し、Spotifyでは1億3,000万人(2020年3月現在)もの利用者数がおり、約2倍以上の差があります。
ちなみに、Apple MusicとSpotifyのサービス設立年は、以下の通りです。
- Apple Music:2015年6月30日
- Spotify:2006年4月23日
以上から、SpotifyはApple Musicよりも約10年早くサービスの提供を開始していると分かります。
現状では、Apple MusicよりもSpotifyの方が利用者数が多いですが、サービス提供開始年に差があるため、一概に比較することはできません。
配信楽曲数
Apple MusicとSpotifyで配信されている楽曲の数は以下の通りです。
- Apple Music:約9,000万曲
- Spotify:約7,000万曲
その差は約1,000万曲で、Apple Musicの方が配信楽曲数が多いです。
Spotifyでは、洋楽が中心に配信されており、邦楽が少ないと感じる人も少なくありません。
しかし、Apple Musicでは、配信楽曲が多い上に、洋楽も邦楽もバランスよく配信されているため、どんなジャンルが好きな人でも満足することができると考えられます。
Apple Musicのメリット
画像引用元:Apple Music|App Store
次に、Apple Musicのメリットをご紹介します。
- iPhoneなどApple製品との相性が良い
- 「For You」機能で好みに近い音楽を見つけることができる
- 「見つける」機能で最新の楽曲を探せる
- 「Radio」機能でラジオを聴ける
- オフラインで音楽やビデオを楽しめる
- ハイレゾ/ロスレス対応のクリアで臨場感のある音源が楽しめる
iPhoneなどApple製品との相性が良い
画像引用元:iPhone SEを購入 – Apple(日本)
Apple Musicは、iPhoneをはじめとするApple製品との相性が良い点が魅力。
iPhone、Mac、iPod、Apple Watch、AirPodsなど、さまざまなApple製のデバイスならスムーズに音楽を聴くことができます。
途中で不具合が起こってしまい、音楽が途切れてしまったり流れなくなってしまったりすることもほとんどありません。
「For You」機能で好みに近い音楽を見つけることができる
Apple Musicには「For You」というレコメンド機能が搭載されています。
「For You」機能では、あなたがよく聴く音楽の傾向やテイスト、アーティストなどからAI(人工知能)が分析を行い、あなたの好みに近い楽曲を提案。
他にも、おすすめのプレイリストやApple Music上でフォローしている友達が聴く音楽、「Favorites Mix」というお気に入りの楽曲をまとめたプレイリストも教えてくれます。
自分の手で選んだ楽曲だけではなく、AIにより提案された好みに近い楽曲を知ることができるため、好みのテイストから外れずに音楽の幅を広げることも可能です。
「見つける」機能で最新の楽曲を探せる
Apple Musicの「見つける」機能では、最新の音楽や映像コンテンツをチェックすることができます。
最新の楽曲やミュージックビデオ、ヒットチャート、映画など、音楽に関する話題のトレンド作品を押さえておくことができるため、手軽に流行りの音楽を知りたいシーンに役立ちます。
「Radio」機能でラジオを聴ける
Apple Musicでは、音楽だけでなくラジオも利用することができます。「Radio」機能では「Beats1(※)」やローカルラジオ局の放送、カスタムステーションを聴くことが可能です。
(※)「Beats1」とは、ロサンゼルス、ニューヨーク、ロンドン在住のAppleのDJによる24時間ライブ配信のこと。
「Beats1」では、著名なDJやアーティストがパーソナリティを務めるライブ番組やApple Musicオリジナルの独占インタビューを楽しむことができます。
また、カスタムステーションでは「ステーションを作成」で好きな楽曲を集めて自分だけのステーションを作成し、保存することが可能。
ちなみに、Beats1やカスタムステーションを聴いている時に、気になった楽曲があれば「ライブラリに追加」でライブラリに追加することも可能なので、さらにお好みのミュージックを増やすこともできそうですね。
オフラインで音楽やビデオを楽しめる
画像引用元:Apple Music|App Store
Apple Musicは、オンラインはもちろんオフラインの状態でも楽曲を聴くことができます。
そのため、自宅や職場、学校などインターネット環境が整っている場所での利用だけでなく、電車やバスなど移動中のオフライン環境でも思う存分音楽が聴き放題。
オフラインで音楽を聴くには、あらかじめ楽曲をダウンロードしておく必要があるため、確認しておくことをおすすめします。
ハイレゾ/ロスレス対応
Apple Musicでは空間オーディオとロスレスクオリティの音源を6月より配信されます。
配信される空間オーディオはドルビーアトモスフォーマットのもので、随時追加していきます。
またロスレス音源はカタログ全体となる9,000万曲以上で利用でき、これらの機能はすべて契約者であれば無料で利用できてしまいます。
音質などにこだわりのある方でもた楽しめる点は、Apple Musicの強みとなります。
Apple Musicの評価レビューはこちらでチェックできます。
Spotifyのメリット
画像引用元:Spotify|App Store
続いて、Spotifyのメリットをご紹介します。
- 無料プランでも楽曲に制限がない
- プレイリストの数が多い
- リアルタイムで友達と音楽を共有できる
- 音質を設定できる
- ポッドキャストが聴ける
無料プランでも楽曲に制限がない
Spotifyには、有料プラン(Spotify Premium)と無料プラン(Spotify Free)の大きく2タイプのプランがあります。
他の定額制音楽聴き放題サービスだと、無料プランだけ登録している場合、聴ける楽曲が一部のみなど制限があるケースも少なくありません。
しかし、Spotifyの無料プランでは、以下のことができます。
- 楽曲のフル再生
- バックグラウンド再生
- リピート再生
- 聴ける楽曲数に制限なし
- 歌詞表示
そのため、無料プランであっても有料プランであっても、聴ける楽曲に制限がありません。
ただ、無料プランだと楽曲の間に広告が入ってしまったり、シャッフル再生しか使うことができなかったりするため、有料プランよりも快適さは劣ります。
プレイリストの数が30億以上
Spotifyには、公式・個人が作成したプレイリストが30億以上存在します。
好きなアーティストやジャンル、気分に合わせてプレイリストを探すことができるため、普段は聴かないような新たな出会いもあるかもしれません。
より日常生活の中で、音楽に浸ることができそうですね。
リアルタイムで友達と音楽を共有できる
Spotifyでは、友達のアカウントや企業、アーティストなどをフォローすると、友達が普段どのような楽曲を聴いているのかパソコンでリアルタイムに共有することが可能です。
音楽を一人で聴くシーンが多い中、アプリを通して友達とも好みの楽曲を共有することができる点が魅力的です。
音質を設定できる
Spotifyでは、自分で音質を設定することができます。
「ストリーミング」から、自動・定音質・標準音質・高音質・最高音質と、さまざまなレベルの音質から自由に選択することが可能です。
ちなみに、Apple Musicでは、音質を設定することができず、統一した音質でしか楽曲を聴くことができません。
ポッドキャストが聴ける
ポッドキャストとは、インターネットラジオ/テレビのようなもの。Spotifyでは、ポッドキャストが充実しています。
いろんな魅力を持った語り手によるPodcast聞くことができるから、ラジオが好きな人にはおすすめです。
ただ、Apple Musicでも「Radio」機能があるため、どちらでもラジオを聞くことは可能です。
音楽アプリのおすすめランキングもあるので、是非チェックしてみてください。
【結論】Apple MusicとSpotifyどちらがおすすめ?
最後に、Apple MusicとSpotifyのどちらがおすすめかについて考えてみました。
基本的に、SpotifyよりもApple Musicの方がおすすめです。
- Apple製品ユーザーが多い
- 自分の好みに近い楽曲を教えてくれる
- 高音質・不具合などが少ない
Apple Musicをおすすめする大きな理由として、iPhoneやMac、Apple Watch、AirPodsなどのApple製品との相性がいいことが挙げられます。
iPhone/Macユーザーが多く、楽曲を一括管理したり共有が簡単にできたりするなど、スムーズに使いやすいです。
また、人工知能によって自分の好みに合わせた楽曲を教えてくれたり、常に高音質で不具合などが少ない点も魅力です。
ただ、Apple Musicは有料プランしか提供されていません。どうしても音楽アプリを無料で使いたいという人にとっては、Apple MusicよりもSpotifyの方がおすすめです。
今なら3ヶ月間無料でApple Musicを試すことができるので、ぜひ気になった方はインストールしてみてはいかがでしょうか。