SONYが販売するスマホのXperiaシリーズから、Xperia PROが発売されました。
初めてXperiaに「PRO」が冠されましたが、果たしてPROの名にふさわしいものなのでしょうか。
本記事ではXperia PROのスペックや機能、買う理由・買わない理由を評価レビューします。
歴代Xperiaの価格・スペックを比較しておすすめを紹介している記事もあるので、こちらも是非チェックしてみてください。
- 1 Xperia PROの口コミ・評価
- 2 Xperia PROの発売日はいつ?予約開始日は?
- 3 Xperia PROの価格をレビュー
- 4 Xperia PROのスペック一覧
- 5 Xperia PROのCPUをレビュー
- 6 Xperia PROのメモリをレビュー
- 7 Xperia PROのバッテリーをレビュー
- 8 Xperia PROのサイズと重量をレビュー
- 9 Xperia PROのデュアルSIMをレビュー
- 10 Xperia PROの通信をレビュー
- 11 Xperia PROの機能一覧
- 12 Xperia PROのHDMI入力端子をレビュー
- 13 Xperia PROの外部モニター機能をレビュー
- 14 Xperia PROのライブストリーミングをレビュー
- 15 Xperia PROのUSBテザリングをレビュー
- 16 Xperia PROの充実のカメラ機能をレビュー
- 17 【結論】Xperia PROを評価|買うべき?
- 18 Xperia PROはスマホの枠を飛び越えた映像機材
Xperia PROの口コミ・評価

Xperia PROはキャリアでの販売がなく、実機ユーザーを見かける機会が少ないかもしれません。
Xperia PROを購入したユーザーは、このスマホをどのように評価しているのでしょうか。
Twitterに投稿されている良い評価・悪い評価をそれぞれご紹介します。
Xperia PROの良い口コミ・評判
- PCレスで動画配信できる
- HDMIマイクロ端子でカメラと接続できる
- 4K対応でサブモニターとして優秀
Xperia PROを配信目的で購入するユーザーが多く、配信者視点での良い口コミが複数挙がっています。
特に「PCレスで配信ができる」点は高く評価されていました。これによって移動撮影や屋外撮影のハードルが下がったようです。
Xperia PROはHDMIマイクロ端子を使ってスマホとカメラを直接接続することもできるため、ミニマムな配信環境が確立できます。
またXperia PROのディスプレイは4Kに対応しており、スマホのディスプレイで撮影画像のチェックが可能です。配信も撮影もPC要らずですね!
最強最小(当社比)の変態PCレス移動ライブ配信システムのご紹介✨🙌🏻✨
ソニーとパナソニックの夢の共演🤩
望遠映像に広角映像のワイプ合成をしながら配信可能で、冷却システムの搭載で長時間配信もバッチリ!更にLEDとガンマイクも積めるのです✌🏻#XperiaPRO pic.twitter.com/NhyymcUIf1
— さとし/アルテオ@ITと写真in岡山 (@aruteo) August 18, 2022
Xperia PROなら4K60pソースで配信出来るね
— さかい(ークリム) (@resi_kyoma) June 3, 2022
スマホをカメラの外部モニターにして鳥のライブ配信する計画、α7R4はUVCに対応しておらず僕のXPERIA PRO-Iでは外部モニター接続できないことが分かった。XPERIA PROでHDMI接続した方が良かったかな…
もしくはα7Cを借りてやるか— ハムサギ (@88gz) August 29, 2022
Xperia PROの悪い口コミ・評判
- スマホのカメラとしてはイマイチ
- とにかく重たい
- バッテリー持ちは良くない
Xperia PROは撮影・配信に特化しているため、一般的なスマホの機能性を求めるユーザーからは評価が低いようです。
撮影・配信は外部機器で撮影する前提のため、Xperia PROのカメラ性能は高くありません。この点で悪い口コミが多く見られました。
また重さやバッテリー消費の面でも評価が低いため、「高性能・高機能なスマホ」としてXperia PROを購入するのは避けたほうがよさそうです。
Xperia PRO
2020、SD865
実機、作りはすごかったが、カメラはマジでしょぼかった。付加価値は別にある端末だからな。ピントが合わない写真、全くキレイに撮れない。
一眼とか、ビデオカメラ?のモニターで使う想定だもんな。
独創性だけ。技術的に厳しい。同世代のGalaxy S20のほうがキレイだ。— 桐山 圭吾 (@gogoibuki) October 27, 2022
Xperia proあるからいいじゃんって思うやろ?
いちいちクソ重いやつをHDMI経由で繋げて動画撮るか?写真撮るたんびにそれ出すか?違うやろ?本体のみで取れるようにしようぜ???
というお気持ち表明。Canon Eos R5しか勝たん。かえないけど。— Bikki (@bikki_skgc) February 14, 2021
XperiaPro先生バッテリーの持ちが結構悪い
— キュア黒子@C101 2日目W19b (@400TX36ex) August 16, 2022
Xperia PROの発売日はいつ?予約開始日は?

Xperia PROは、2021年1月27日から予約が開始され、2月10日に発売されています。
発表されてからおよそ2週間で販売開始、一部では大きな話題になりました。
しかし、あまり実機を見かけたことがない人もいるでしょう。
それもそのはず。Xperia PROは各キャリアからの販売はしていません。ショップなどで見ることはないのです。
現在はオンラインショップのソニーストアと一部の量販店でのみ、購入できます。購入を考えている人は、まずソニーストアを訪れてみてください。
Xperia PROの価格をレビュー

Xperia PROはソニーストアで、249,800円(税込)で販売されています。
(ただしソニーストアでは227,091円+税と表記されているため、この価格は筆者が税込計算をした価格です。)
充電器を追加で購入すると、総額で25万円を超える驚愕の価格。
各キャリアから販売されているスマホは、最高額で15万円ほどなので、頭1つ飛び出た価格帯と言えるでしょう。
かんたんに買えない価格だからこそ、どんなスマホなのか気になる人も多いのではないでしょうか。
未発売のXperia 1 IIIのリーク情報!価格・スペック・機能まとめてレビューもあるので、気になる方はこちらもチェックしてみてください。
Xperia PROのスペック一覧

Xperia PROのスペックを一覧表で確認します。
Xperia PROのスペック | ||
---|---|---|
カラー | ブラック | |
サイズ(幅×高さ×厚さ) | 約75mm×約171mm×約10.4mm | |
重量 | 約225g | |
バッテリー容量 | 4000mAh(内蔵電池) | |
CPU | Qualcomm Snapdragon 865 5G Mobile Platform | |
メモリ | 内蔵(RAM/ROM) | 12GB/512GB |
外部 | microSD/microSDHC/microSDXC(最大1TB) | |
ディスプレイ | 約6.5インチ/有機EL シネマワイド ディスプレイ/4K/HDR対応 | |
カメラ | メイン | 16mm(超広角):有効画素数約1220万画素/F値2.2 70mm(望遠):有効画素数約1220万画素/F値2.4 24mm(標準):有効画素数約1220万画素/F値1.7 3D iToFセンサー |
フロント | 有効画素数約800万画素/F値2.0 | |
外部接続 | Wi-Fi | IEEE802.11a/b/g/n/ac/ax |
Bluetooth | ver.5.1 | |
外部デバイス | USB Type-C HDMIマイクロ端子(タイプD) |
|
防水/防塵 | 防水(IPX5/IPX8)、防塵(IP6X) | |
付属品 | - | |
おサイフケータイ | - | |
情報取得/リンク(NFC) | ○ | |
生体認証 | ○(指紋) | |
3.5mmオーディオジャック | ○(4極ヘッドセット(CTIA規格準拠)対応) | |
フルセグ/ワンセグ | -/- | |
ワイヤレス充電 | - | |
SIMロック | - | |
デュアルSIM | ○ |
Xperia PROのCPUをレビュー
CPUは「Snapdragon 865」を搭載しています。最新モデルでこそありませんが、AndroidスマホのCPUとしては現状トップクラスの性能を誇っています。
Snapdragon 865が搭載される機種のほとんどが、各メーカーのフラッグシップモデルです。Xperia PROもフラッグシップ級の能力を期待できますね。
Xperia PROのメモリをレビュー
メモリを確認するとRAMが12GBで、ROMが512GBです。スマホで何をするかにもよりますが、RAMが12GBあればほとんどのアプリは快適に動くでしょう。
ROMは512GBあるため十分な容量と言えますが、写真や映像をたくさん撮るなら不足するかもしれません。
しかし一般的なスマホと同じく、外部メモリで1TBのmicroSDカードに対応しているため、大きな問題はないでしょう。
Xperia PROのバッテリーをレビュー
Xperia PROのバッテリー容量は、4000mAhです。近年のスマホでは標準的な容量のため、多くも少なくもありません。
5000mAhのバッテリーを搭載しているスマホに比べれば稼働時間は短いかもしれませんが、1日中使い続けない限りは問題ないスペックです。
もちろん個人差があるので、その点は注意しておきましょう。
Xperia PROのサイズと重量をレビュー
Xperia PROのサイズは、幅75mm×高さ171mm×厚さ10.4mmほどで、重量は約225gです。
iPhone 12 Pro Maxと同等の大きさと重量なので、大きな違和感は感じにくいと思います。
ただしiPhone 12 Pro Max自体を使っていない人は、大きさに少々戸惑うかもしれません。
男性でも片手での操作は難しいので、両手で操作すると割り切ったほうがいいでしょう。
Xperia PROのデュアルSIMをレビュー
Xperia PROはデュアルSIM対応です。
2つの電話回線を1台のスマホで使用できる機能のこと。
2つのSIMを使うと、従来のSIMとデータ通信専門の格安SIMを組み合わせたり、仕事用とプライベート用で電話回線を分けたりできます。
2台持ちする必要がないので、人によってはかなり便利に使えるでしょう。
Xperia PROの通信をレビュー
Xperia PROの通信能力は秀でており、直進性が強く減衰しやすい5Gミリ波の受信感度を高める工夫がされています。
ボディの上下左右4カ所にアンテナを搭載してるため、360度全方位で電波をキャッチできるそうです。
また5Gミリ波の受信状態や、通信データ速度をわかりやすく可視化する「Network Visualizer」を搭載しています。
今までわかりにくかった通信状態を視覚で捉えられるため、ストリーミング配信のような重要なシーンでは安心感をもたらしてくれるでしょう。
Xperia PROの機能一覧

Xperia PROには「PRO」らしく、さまざまな機能が搭載されています。
- HDMI入力端子搭載
- 外部モニター機能
- ライブストリーミング
- USBテザリング
- 充実のカメラ機能
それでは順番に紹介するので、気になる機能をチェックしてください。
Xperia PROのHDMI入力端子をレビュー
Xperia PROは、世界初となるHDMIマイクロ端子を搭載したスマホです。最大で4K画質(3820×2160[HDR 60p / 10bit])に対応しています。
デジタル一眼カメラと接続して撮影用外部モニターとして利用したり、アプリでライブストリーミング配信をするときにソニーのデジタル一眼カメラαを外部カメラとして使用したりと活用の幅は広いです。
Xperia PROの外部モニター機能をレビュー
外部モニター機能を使うと、小型軽量の4Kサブモニターとして使用可能です。
高い映像技術が使用されており、クリエイターのイメージした色調を忠実に再現します。
またスマホならではの直感的操作が可能で、ピンチインやピンチアウトで簡単に画像の拡大縮小が可能です。
さらにグリッドの表示や画像の回転、明るさ調節もかんたんにできます。
Xperia PROのライブストリーミングをレビュー
ライブストリーミング配信に対応しており、ストリーミング用アプリで配信する際にデジタル一眼カメラを外部カメラとして使用できます。
したがって、どこからでも外部カメラの高い映像クオリティでライブ配信が可能です。
Xperia PROの高い通信機能とHDMI接続によって、今まで以上に高品質なライブ配信がもっと手軽に楽しめるでしょう。
Xperia PROのUSBテザリングをレビュー
Xperia PROとUSBテザリングに対応した撮影機材を接続すると、静止画や動画ファイルを安定的に転送できます。
特に5Gミリ波の恩恵は大きく、より高速なファイル転送が可能です。またソニーのデジタル一眼カメラαを使うとさらに便利に。
αの「撮影時自動転送」機能をONにすると、撮影中に自動でバックグラウンド転送ができ、ユーザーの手間をひとつ減らしてくれます。
Xperia PROの充実のカメラ機能をレビュー
Xperia PROはデジタル一眼カメラとHDMI接続するだけでなく、Xperia PRO単体でも優れたカメラ機能を持っています。
- Technology from α
- Photography Pro
- ZEISSレンズ
- Cinematography Pro
ソニー製デジタル一眼カメラのハイエンドモデルにも搭載されている技術と操作性を継承した機能のこと。
「最高20コマ/秒のAF/AE追従高速連写」機能では、動く被写体でも瞬時にピントと露出を調整し、高速連写が可能です。
「リアルタイム瞳AF」機能では、人物や動物の瞳を追従して自動的にピントを合わせ続けます。そのためかんたんに美しいポートレート写真を撮影可能です。
ソニー製デジタル一眼カメラαから引き継がれたユーザーインターフェースをもつ撮影機能
デジタル一眼カメラαと同様の使用感を実現しているため、もともとデジタル一眼カメラαを使用している人はスムーズに使用可能です。
各モードの選択やシャッタースピード、ISO感度などを細かくマニュアル設定できます。
また、ファイル形式は「RAW」や「RAW+JPEG」、「JPEG」から選択可能です。
高い機能から、プロレベルの撮影体験や描写力を手助けしてくれるでしょう。
ドイツ企業のカール・ツァイス社が開発したレンズのこと。
「ZEISSレンズ」は、光学技術の発展からカメラレンズに革命を起こし、多くの写真家を魅了しました。
階調や色再現、透明感、立体感、ぼけ味のように被写体の微細な質感を忠実に再現します。さらにレンズ内の反射を抑え、よりクリアな写真が撮影可能です。
映画撮影用カメラの開発メンバーのようなカメラのプロが監修したシネマ撮影機能のこと。
4K HDRの動画撮影や、なめらかな色階調を実現します。
また、水準器の表示やタッチ操作でのオートフォーカス、ホワイトバランスのカスタム設定もできるため、より細かな映像表現が可能です。
【結論】Xperia PROを評価|買うべき?

ここまでXperia PROのスペックや機能を紹介しました。Xperia PROの評価は人によって大きく分かれると筆者は感じます。
なぜならXperia PROの真価は「誰にでも使いやすい高機能スマホ」ではなく、特定のターゲットに響く「一点突破の高機能スマホ」だからです。
そこでXperia PROを買う理由・買わない理由をまとめました。
Xperia PROを買う理由
Xperia PROを「一点突破の高機能スマホ」と称しましたが、もっとわかりやすく言うと「映像技術をプロレベルで扱えるスマホ」です。
したがってXperia PROを買う理由は「プロレベルの映像体験ができる」点に尽きます。つまり下記のような人におすすめです。
- ストリーミング配信に力を入れている人
- 映像制作者
- 報道関係者
プロ御用達レベルのXperia PROは、やはり日常的に映像機能を使われてこそ真価を発揮します。
本格的にYouTube配信をしている人や、映像を仕事にしている人は購入を検討してもいいでしょう。
さらに言えばソニー製デジタル一眼カメラαは、Xperia PROと親和性が高いため特におすすめです。
未発売のXperia 10 IIIのリーク情報!価格・スペック・機能まとめてレビューもあるので、気になる方はこちらもチェックしてみてください。
Xperia PROを買わない理由
一方でXperia PROを買わない理由は、従来のスマホと比べると「かゆいところに手が届かない」点でしょう。
おすすめできない人は下記の通りです。
- 従来のスマホカメラ機能で満足している人
- おサイフケータイやワイヤレス充電のような普段使いの便利さを求める人
Xperia PROは映像技術に特化しており、従来のスマホとは比にならない機能を備えています。
言い換えると従来のスマホで満足している人にとっては、不要な機能と言えるでしょう。
また映像技術に特化した分、おサイフケータイやワイヤレス充電を搭載していません。
この2つの機能は、買い物や煩雑なケーブル管理から解放され、現代生活では重宝される機能です。
おサイフケータイやワイヤレス充電機能がなくなると、困る人も多いのではないでしょうか。
あくまでXperia PROのターゲットはプロユースの使用者です。普段使いのスマホがほしい人に、25万円の価値はなかなか見いだせないでしょう。
Xperia PROはスマホの枠を飛び越えた映像機材
Xperia PROは25万円以上する高価なスマホで、その正体は高品質な映像技術がつまった機材といっても過言ではありません。
一般ユーザー向けのスマホというより、映像関係者にぴったりのプロ仕様スマホです。もちろん一般ユーザーでも映像作成が好きなら購入する価値はあります。
高い映像機能を使いこなして、ぜひ世間を賑わすような素晴らしい作品を生み出してください。