iCloudの機能と使い勝手を徹底解説|iPhoneのバックアップと機種変更にフル活用

  • 21.01.17
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  • ※本記事は21.01.17に作成された記事です。最新情報は公式ページをご確認ください。

iPhoneユーザーであればぜひ活用したいアプリが「iCloud(アイクラウド)」。大事なデータが消えてしまったり、機種変更時に活躍するバックアップ機能のほか、PCとファイルを共有できる「iCloud Drive」や、どこかで失くしたiPhoneの場所を教えてくれる「iPhoneを探す」など、無料アプリとは思えない多機能さです。

本記事では、そんなiCloudの便利機能の数々を余すところなく解説します。早くiCloudビギナーを卒業して、iPhoneをフル活用しましょう。

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iCloudとは?


iCloudは、アップルが提供しているクラウドサービスで、写真やメールなどiPhoneに入っているデータをインターネット上で保管してくれるサービスです。データはiPhoneではなくネット上のクラウドに保存されているので、他の端末から更新したデータをiPhoneで確認したり、一度消えてしまったデータを復元することができます。

利用できる容量と多彩な機能

iCloudを無料で利用できるのは5GBまでで、それ以上のストレージを利用したい場合は、有料プランへのアップグレードが必要です。有料プランは、50GBが月額130円、200GBが月額400円、2TBが月額1,300円となっており、200GBと2TBのプランは家族で共有することもできます。

また、iCloudにはデータのバックアップのほか、ファイル管理向けの「iCloud Drive」、失くしたiPhoneの場所を教えてくれる「iPhoneを探す」、ファイルを管理する「iCloud Drive」など多彩な機能が備わっています。

iCloud対応機種

iCloudが利用できるデバイスと条件は以下の通りです。

対応デバイス システム条件
iPhone / iPad / iPod touch iOS 11 / iOS 用 iWork (Pages 2.5 以降、Numbers 2.5 以降、Keynote 2.5 以降)
Mac macOS High Sierra / iTunes 12.7 / Safari 9.1 以降、Firefox 45 以降、Google Chrome 54 以降 / Mac 用 iWork (Pages 5.5 以降、Numbers 3.5 以降、Keynote 6.5 以降)
Windows パソコン Microsoft Windows 10 / Windows 用 iCloud 7 / iTunes 12.7 / Outlook 2010 〜 Outlook 2016 / Microsoft Edge、Firefox 45 以降、Google Chrome 54 以降 (デスクトップモードのみ)
Apple TV Apple TV ソフトウェア 11.0 以降

iCloudのアップグレード方法

iCloudは5GBまで無料で利用できますが、iCloudをフル活用したり、iPhoneを長く使用しているうちに足りなくなることがあります。そんなときはストレージ容量をアップグレードしましょう。iCloudは以下の手順でアップロードできます。

  1. ホーム画面から「設定」>「iCloud」>「容量」をタップする
  2. 「さらに容量を購入」または「ストレージプランを変更」をタップする
  3. 有料プランを選択し、「購入する」をタップする

不要になった月にはダウングレードすることもできますので、容量が足りなくなったら気軽にアップグレードしても大丈夫です。

ポイント1:iCloudの自動バックアップが便利


iCloudのメインとなるのは、iPhoneのデータをクラウドにバックアップする機能です。思いがけずiPhoneのデータが飛んでしまったでも、iCloudを設定してあれば直近のバックアップデータで復元できます。

バックアップは面倒という方も、一度設定しておけば、iPhoneを使っていないタイミングでiCloudが自動でバックアップを取ってくれますので手間いらず。自動バックアップが起動するのは以下の条件を満たしたときです。

  • iPhoneが電源に接続されている
  • iPhoneがWi-Fiネットワークに接続されている
  • iPhoneがロック中である
  • iCloudに十分な空き容量がある

自宅にWi-Fi環境があれば、帰宅してiPhoneを充電しているときにiCloudがバックアップを取ってくれるので便利です。

Apple IDでサインインしていればデフォルトでオンに設定されていますが、画像や動画のデータが多い方は、無料で利用できる5GB以内に収めるためにも、一度バックアップを取るデータを選んでおいた方がいいでしょう。

iCloudの設定方法

iCloudを設定するには、「設定」>「iCloud」>「バックアップ」からオンにします。「写真」「メール」「連絡先」などの項目はオンにしておくとiCloudに同期され、データが消えた場合も同じ状態で復元可能です。

機種変更時など現在のデータを保存したい場合は、手動でバックアップを作成できます。手動の場合は「設定」>「iCloud」>「バックアップ」にある「今すぐバックアップを作成」をタップして行います。前回のバックアップ日時が更新されれば完了です。

機種変更時のデータ移行も簡単


新しいiPhoneに機種変更する際も、iCloudのバックアップがそのまま利用できます。新しいiPhoneを起動後、「iPhoneを設定」の画面で「iCloudバックアップから復元」を選択し、Apple IDとパスワードでサインインするだけで、データを移行が完了します。

データ復元時は容量によって時間がかかる場合がありますので、自宅などの安定したWi-Fi環境で行うようにしましょう。

iTunesのバックアップと使い分けよう

iPhoneのバックアップは、PC上でiPhoneや音楽を管理するiTunesでも取ることができます。iCloudは無料で使えるのが5GBまでという容量が決められていますが、iTunesの場合は接続したPCの空き容量次第なので余裕があります。

旅行先で写真や動画をたくさん撮ったときや、機種変更時にすべてのバックアップを取るときなど、データの容量が大きい場合はiTunesの方が適しています。容量の軽いデータの日常的なバックアップにiCloudを利用するなど、上手く使い分けるのがおすすめです。

ポイント2:メモやカレンダーを同期する


iCloudをオンに設定しておけば、メモやカレンダー、連絡先がiCloudに同期されます。そのため、同じApple IDでサインインすれば、別の端末からも確認・編集することが可能。大事な予定や、アイデアのメモもiPhoneに入力しておけば一元で管理できますので、手帳の代わりになります。

また、GoogleカレンダーやOutlook カレンダーと同期することもできます。WindowsからiPhoneのカレンダーにアクセスするにはiCloud.comを経由する必要がありますので、こちらの方が便利かもしれません。

メール・連絡先・カレンダーを同期する

メール・連絡先・カレンダーなどを他のアカウントと同期するには、まずホーム画面から「設定」>「メール/連絡先/カレンダー」>「アカウントを追加」と進めます。次に追加したいアカウントを選択し、アカウント情報を入力します。

Googleであれば、名前、Gmailメールアドレス、パスワードとアカウントの説明を入力し、「次へ」をタップしてください。

最後に「メール」、「連絡先」、「カレンダー」、「メモ」から同期したいものをオンにして、「保存」をタップすれば完了です。

ポイント3:iPhoneを失くしても高確率で見つけられる


iPhoneは肌身離さず持っていることが多いので、ふとした時に失くしてしまうことがあります。そんなときはiCloudの「iPhoneを探す」機能が役立ちます。

PCなど他の端末からiCloudにサインインすれば、地図上に現在の位置を表示させたり、拾った方が連絡を取れるように画面上にメッセージを表示したり、悪用を防ぐためにデータを消去したりすることができます。

「iPhoneを探す」の設定をする

「iPhoneを探す」はiCloudにサインインしていればデフォルトでオンになっていますが、いざというときのために確認しておいた方が良いです。「設定」>「iCloud」>「iPhoneを探す」からオンにできます。

ですが、iCloudがいかに優秀でも、バッテリーが切れてしまった場合は機能を維持することができません。対策として「iPhoneを探す」の下にある「最後の位置情報を送信」もオンにしておきましょう。この機能はバッテリーが切れそうなときに最終位置情報を自動で送信してくれます。

iCloudの遠隔操作を使う


実際にiPhoneを失くしてしまったときは、PCなどからiCloud.comにアクセスします。家族や友人のiPhoneを借りられるならば、動きながら探せるのでその方が良いです。その場合は「iPhoneを探す」アプリから自分のApple IDでログインします。

マップにiPhoneの現在位置が表示されますので、失くしたiPhoneをタップして、操作メニューを開くと遠隔で操作可能です。「サウンド再生」「紛失モード」「iPhoneの消去」からまずは「紛失モード」を選んで、メッセージの表示と端末のロックを行います。あとはiPhoneが表示された現場に行くだけです。

「サウンド再生」機能を使う

地図上でiPhoneが表示される場所に行ったものの、なかなか見つからないことがあります。そんなときは操作メニューの「サウンド再生」機能で、警告音を鳴らすことが可能です。警告音は高い音が約2分間流れますので、近くにあればより容易に見つけられるようになります。

「iPhoneの消去」機能を使う

最終手段として「iPhoneの消去」機能も用意されています。今やiPhone1台にはさまざまな個人情報が詰まっていますので、悪用されたくない場合は端末内のデータを消去しましょう。ですが、データを消去するとiPhoneの位置の検出と追跡もできなくなりますので、注意して使う必要があります。

データを消去した後は契約中のキャリアに連絡して、通信を止めてから、警察へ紛失届を出すなどアナログな手段で探すしかありません。できるなら使う機会がない方がうれしい機能です。

ポイント4:家族間で写真を共有する


家族間で写真、音楽、アプリなどを共有できる「ファミリー共有」機能も便利です。撮影した写真をアルバムとして共有してコメントし合ったり、家族の誰かが購入した有料コンテンツを共有できます。写真や動画の共有については、家族だけでなく友人とも利用することが可能です。

家族や友人と写真を共有する

写真を共有するには以下の手順で設定します。

  1. ホーム画面から「設定」>「iCloud」>「写真」を開き、「iCloud写真共有」をオンにする
  2. 写真アプリを起動し、「共有」>「新規共有アルバム」をタップして名前をつける
  3. 招待したい相手(Apple ID)を選択し、アルバムを作成する

アルバムには「メンバー」タブからいつでも共有相手を追加できます。Apple IDを持っていない相手には、「公開Webサイト」をオンにして、相手にURLを教えれば共有可能です。

共有アルバムの写真やビデオは最大で5,000件まで保管でき、さらにiCloudの容量を消費しないので、どんどん活用しましょう。

ファミリー共有機能でコンテンツを共有する

ファミリー共有機能は以下の手順で設定できます。

  1. ホーム画面から「設定」>「iCloud」>「ファミリー共有を設定」をタップする
  2. 「さあ、はじめよう」をタップし、共有支払いに同意して「続ける」をタップする
  3. 「次に進む」へタップし、支払いカードを確認し「次に進む」をタップする
  4. 「家族を追加」をタップし、「宛先」に電話帳の名前かアドレスを入力する
  5. 家族がメールから承認すれば完了

支払いは管理者のクレジットカードに請求されますが、未成年のメンバーの買い物には管理者の承認が必要なように設定できますので、子どものiPhoneの管理などに適しています

ポイント5:iCloud Driveでファイルを共有する


iOS 8からは新たに「iCloud Drive」が追加されました。iCloudのなかでもファイル管理を主とした機能で、Pages(文書作成)、Numbers(表計算)、Keynote(プレゼン)といった対応アプリで制作されたファイルを共有したり、各デバイスから参照したりすることができます。容量についてはiCloudと共用で、5GBまでなら無料。

iOS 11からは「iCloud Drive」の専用アプリがなくなり、iCloudの機能のひとつとして統合されました。その代わりに新たに「ファイル」アプリが登場し、iCloudの使い勝手がさらに向上しています。

「ファイル」アプリでできること

「ファイル」アプリは従来の「iCloud Drive」のグレードアップバージョンといったところ。これまでiCloud Driveで扱っていた「Numbers」、「Keynote」、「Pages」のファイルを扱えるのはもちろん、Dropbox(ドロップボックス)、Googleドライブ、Adobe Creative Cloud(アドビクリエイティブクラウド)、OneDrive(ワンドライブ)といったメジャーなクラウドサービスに1つのアプリからアクセスできるようになりました。

iCloudだけでなくほかのクラウドサービスを有効にするには、あらかじめサービスにサインインした後、「ブラウズ」>「その他の場所」からサービスをオンにし、「完了」をタップするとファイルアプリからアクセス可能になります。

PCで作成したファイルをiPhoneで見る


ファイルの機能を使えばPCで作成したファイルをiPhoneで見ることができるので、例えば自宅や会社で作成した文書ファイルなどを電車内で確認・編集するといった使い道があります。

また、iCoud Drive内なら編集者・閲覧者としてほかのユーザーと共有するのも簡単です。共有したいファイルを長押ししてから、「共有」>「人を追加」をタップして参加依頼を送信し、相手が参加すればすぐに共有できます。

日本国内の会社では、Windowsが主流ですので、アップルのiWorkのファイルである「Numbers」、「Keynote」、「Pages」が使える場面は少ないですが、DropboxやOneDriveであればオフィスソフトで制作したファイル形式も扱えますので、仕事でも十分に活躍の余地があります。

iCloudはバックアップ以外にも使い道が多数


iPhoneユーザーにはお馴染みのクラウドサービスiCloud。自動バックアップ機能も便利ですが、ほかにも失くしたiPhoneを見つけたり、家族や友人と写真を共有したりと使い道がたくさんあります。ストレージ容量が5GBの無料分で足りなくなったら、アップグレードもできますので活用しましょう。50GBなら月額130円とリーズナブルです。


この記事を書いた人
スマホのススメ編集部
スマホやケータイの最新情報や、ドコモ、au、ソフトバンク、楽天モバイルに関する総合情報メディア「スマホのススメ」の制作を監修。スマホのレビューやドコモのお得クレジットカードdカード GOLDについても解説しています。スマホ関連の「分かりづらい内容を分かりやすく」することを目標に、誰でも簡単にお得にできるようにユーザー目線で記事を配信しています。