日本国内でのGalaxy2019年夏モデルは、Galaxy S10、Galaxy S10+とGalaxy A30の3機種販売となっています。
発売時期はGalaxy A30が他の2機種に遅れて、2019年6月6日に発売されました。
ここではGalaxy A30のスペックや特徴、実際買うべき機種なのかどうか評価・レビューしていきます。
【2024年最新】新型Galaxyまとめ|新機種の発売日・スペック・機能Galaxy A30のスペックと特徴
まずは今夏発売される3機種全てのスペックをまとめましたので確認していきましょう。
製品名 | Galaxy A30 | Galaxy S10+ | Galaxy S10 |
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発売日 | au:2019年6月6日 | au:2019年5月23日 ドコモ:2019年6月1日 | au:2019年5月23日 ドコモ:2019年6月1日 |
キャリア | au | NTTドコモ・au | |
価格 | 43,200円(税込) | au:114,960円(税込) ドコモ:101,088円(税込) | au:102,000円(税込) ドコモ:89,424円(税込) |
OS(発売時) | Android 9 Pie | ||
SIM | NanoSIM | ||
CPU(プロセッサー) | Exynos7904 | Snapdragon855 | |
ストレージ | 64GB | 128GB | |
RAM | 4GB | 8 GB | |
microSDカード | microSDXC(最大512GB) | ||
バッテリー容量 | 3,900mAh | 4000mAh | 3400mAh |
防滴・防塵機能 | IPX5/IPX8:IP6X | ||
ディスプレイ/画面解像度 | 6.4インチ、有機EL / 2,340×1,080 | 6.4インチ、有機EL / 3040×1440 | 6.1インチ、有機EL / 3040×1440 |
Wi-Fi | 11a/b/g/n/ac | a/b/g/n/ac/ax | |
Bluetooth | Bluetooth 5.0 | ||
GPS | A-GPS, GLONASS, BDS | A-GPS, GLONASS, BDS, GALILEO | |
生体認証 | 顔認証センサー 指紋認証センサー |
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おサイフケータイ | 〇 | ||
アウトカメラの画素数 | 1300万画素:メイン+500万画素:超広角 F1.9+F2.2 | 1600万画素:超広角+1200万画素:広角+1200万画素:望遠 F2.2 + F1.5/F2.4 + F2.4 |
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インカメラの画素数 | 800万画素 F2.0 | 1,000万画素+800万画素 F1.9+F2.2 | 1000万画素 F1.9 |
高さ | 160mm | 158mm | 150mm |
幅 | 75mm | 74mm | 70mm |
厚み | 8.0mm | 7.8mm | 7.8mm |
重さ | 176g | 175g | 158g |
カラー | ホワイト/ブラック/ブルー/レッド | プリズムブラック/プリズムホワイト(auのみ) | プリズムホワイト / プリズムブラック / プリズムブルー |
今回Galaxy A30は大手3キャリアの中だとauのみでの発売です。
Galaxy S10+/Galaxy S10と比べるとCPU、RAM、ストレージなどの基本スペック、価格が大きく異なります。
3機種の中で一番価格が安い
Galaxy A30は他の3機種の中でも「廉価版」の位置づけで発売されたミドルレンジモデルのため、非常に価格がリーズナブルです。
廉価版と言えど、上位モデルであるGalaxy S10+/Galaxy S10と基本スペックは異なるものの、同じ特徴的な機能を複数備えています。
また、他メーカーの同価格帯のモデルの中でも非常にコストパフォーマンスの高い機種として注目されています。
CPUはSamsung独自開発
CPU「Exynos 7904」とはあまり聞きなれない名ですが、こちらはSamsungが自社で開発したものです。
一部では処理能力は”Snapdragon 600”相当とも言われています。しかし、突出して高性能というわけではありません。
通常操作するうえでストレスフリーではあるものの、3Dゲームや負荷のかかる重い作業をするのには物足りないといったところでしょう。
有機EL搭載の大型ディスプレイ
ミドルレンジモデルはIPS液晶搭載のものが多い中、Galaxy A30は有機ELディスプレイ搭載で発色が色鮮やかであり高画質です。
また上位モデルであるGalaxy S10+と同じ6.4インチの大型サイズで、ブルーライトフィルターやナイトモードも搭載しています。
ブルーライトフィルターは目に刺激の強いブルーライトを軽減する役割があり、目にやさしい暖色系の色合い簡単に切り替えることができます。
ナイトモードも目の負担の軽くするための機能で、システム画面やGalaxy系のアプリなどの背景色が黒色になります。
ブルーライトフィルターやナイトモードに切り替えると有機ELの鮮やかな発色が抑えられてしまいますが、長時間スマホを使用するのであればおすすめの機能です。
超広角レンズ搭載のデュアルカメラ
3機種の中では廉価版の位置づけと紹介しましたが、それでもアウトカメラのメインは1,300万画素、サブは500万画素超広角のデュアルカメラ仕様です。
超広角レンズはその名の通り撮影時に立ち位置を変えることなく、かなり広い範囲の撮影が可能です。
日中なら鮮やかで光量のバランスが絶妙な見栄えのある写真が撮影でき、夜間でもくっきりとした綺麗な写真が撮影できます。
ただ、例えば夜間で光量の多い場所(ライトの多い看板など)での撮影だと若干ノイズが出てしまいます。
そこが上位モデルとの差とも取れますが、実際のところほぼ気にならない程度のノイズです。
また、インカメラも800万画素と充分な画素数があり前シリーズに引き続き美顔加工も施されるため、非常に肌がきれいに撮れます。
安価でありながら上位モデルに引けを取らないカメラスペックは、Galaxy A30の大きな魅力であると言えるのではないでしょうか。
カラーバリエーションは4色
今回Galaxy A30はカラーバリエーションが、ブラック、ホワイト、ブルー、レッドの4色展開となっています。
定番のホワイト、ブラックと、Galaxyシリーズの中では割と珍しい鮮やかなカラーのブルー、レッドで選択肢が多いのもうれしいポイントです。
- Galaxy A30は大手3キャリアの中だとauのみでの発売
- 日本国内でのGalaxy2019年夏モデルは3機種で、Galaxy A30は「廉価版」の位置づけ
- 有機EL搭載の大型ディスプレイ
- 超広角レンズ搭載のデュアルカメラ
- カラーバリエーションはブラック、ホワイト、ブルー、レッドの4色
Galaxy A30を買う理由・買わない理由
では実際のところGalaxy A30は買うべき機種なのか、買う理由・買わない理由をスペックや特徴も踏まえていくつか挙げていきます。
Galaxy A30を買う理由
まずはGalaxy A30を買う理由からご紹介します。
上位モデルとも引けをとらない
廉価版・ミドルレンジモデルとはいえ上位モデルとも引けをとらないカメラスペックで、十分な機能を備えています。
確かにGalaxy S10/Galaxy S10+と比較すると劣りますが、同価格帯の別メーカーの中では飛びぬけています。
またバッテリーも3,900mAhと大容量でかなり長持ちです。
もちろん急速充電にも対応していますから、急いでいる時の充電も少しの時間で回復させることができます。
また過去の機種から好評だった機能を引き続き搭載しているのもポイントです。
例えば、「デュアルメッセンジャー機能」がその1つで、LINEなどのSNS系のアプリが最大2つまで複製が可能です。
ビジネスとプライベートをきっちり分けてメッセージのやりとりをしたい方におすすめの機能です。
お求め易い低価格帯
Galaxy A30を買う理由の一番のポイントと言っても過言ではありません。
国内大手キャリアだとauのみでの販売ですが、43,200円とauで扱っている機種の中でもお求め易い価格となっています。
基本スペック・カメラ・バッテリーなど内容が充実していてこの価格なので、非常にコスパの高い機種と言えます。
付属品が充実している
Galaxy A30を購入すると、以下の付属品が同梱されています。
- クリアケース
- 保証書
- クイックスタートガイド
- Micro USBケーブル
- OTG対応USB変換アダプタ
- SIMピン
AndroidスマホはiPhoneに比べスマホケースのバリエーションが少ないので、お気に入りのケースを見つけるまでに時間がかかる方も多いのではないでしょうか。
Galaxy A30はクリアケースが同梱されていますので、ひとまず本体を傷つけないように保護することができます。
またデータ移行用試供品として「Micro USBケーブル」「OTG対応USB変換アダプタ」の2点が同梱されています。
今まで使っていたandroidスマホやタブレットからのデータ移行も簡単です。
Wi-Fi環境がなく、データをクラウドサービスを使いバックアップ・移行するのが難しい方はぜひ活用してみてください。
買う理由としては補足情報くらいの内容ではありますが、同梱品が充実していると特別用意する必要がないので地味に便利です。
Galaxy A30はこんな人におすすめ
ずばりコスパ重視の方、予算は抑えたいけれどある程度のカメラスペックを求める方におすすめです。
また初めてスマホを購入される方にも向いている機種です。
高額な機種代金を払ってスマホを使いこなせないと損した気分になりますが、安価で人気のGalaxyシリーズを購入できるのは魅力的です。
Galaxy A30を買わない理由
Galaxy A30を買わない・オススメできない理由は下記になります。
処理能力は至って普通
処理能力に関するスペックは、上位モデルに比べると特に秀でているわけではなく至って平凡です。
基本的な操作やある程度のゲームをするうえで支障はありませんが、3Dゲームなどややハイエンドなゲームになってくると画面がカクカクしてきます。
また、ハイスペックな機種ばかりが発売されている近年、人によっては今お持ちの機種の方がスペックが高い可能性があります。
コスパの高い機種とはいえ、具体的にすぐに機種変更の必要性がなければ一度考え直した方がよいでしょう。
Galaxy S10+よりも大きいサイズ
同時期発売のGalaxy S10+と比べると、ディスプレイサイズは同じ6.4インチですが本体サイズは若干Galaxy A30の方が大きくなります。
Galaxy S10+は指紋認証がディスプレイの下部に埋め込まれているため手の小さい方でも片手で指紋認証を行えますが、Galaxy A30はそうはいきません。
指紋認証の位置が背面の上部に設置されているため、手の小さい方には片手で操作するのは難しいでしょう。
バッテリー共有機能がない
Galaxy S10/Galaxy S10+にはバッテリーを他のデバイスに共有できる画期的な機能が搭載しています。
スマホ本体に充電したいデバイスを乗せるだけで、Galaxy S10/Galaxy S10+のバッテリーを分けることができるのです。
もちろん対応デバイスは限られますが非常に便利な機能なので、これを目的に検討される方もいます。
しかしGalaxy A30はこちらの機能は搭載されていません。
せっかく3,900mAhの大容量バッテリーを搭載しているのですから対応していれば、より利便性が上がったはずです。
価格の安さを実現させるため、コスト的にも省かれるのは致し方ないことですが少し残念です。
Galaxy A30をおすすめできない人
スペック重視、片手での操作性を求める方にはおすすめできません。
正直スペック的には物足りない部分があります。
いくらコスパの良い機種とはいえ、せっかくの機種変更にGalaxy A30が絶対おすすめできる機種かというと微妙なラインです。
基本スペック・カメラスペックも求めず必要最低限の機能さえあれば十分という方は、もっと価格の安い機種は他にもあります。
- 買う理由:上位モデルとも引けをとらない
- 買う理由:お求め易い低価格帯
- 買う理由:付属品が充実している
- 買わない理由:処理能力は至って普通
- 買わない理由:Galaxy S10+よりも大きいサイズ
- 買わない理由:バッテリー共有機能がない
コスパの高さは魅力的
同時期発売のGalaxy S10/Galaxy S10+が非常にハイスペックな機種のため、比較するとGalaxy A30はやや平凡に見えるものの、価格とのバランスがばっちりの機種です。
防水・防塵・おサイフケータイなどの便利機能もしっかり搭載しています。
ハイエンドなゲームは全然興味がないという方であれば、購入を検討してみてはいかがでしょうか。