SONYのスマホ「Xperia」はAndroid OSの国産スマホとして人気があるイメージを持つ人も多いと思います。
実際、以前はiPhoneに次いで国内シェアも高く、海外での人気もあったようです。
しかし現在Xperiaを検索すると「ひどい」「二度と買わない」といった検索ワードが目立ちます。
なぜ、Xperiaは評判が悪いのでしょうか。口コミをもとに、評判が悪い理由について解説していきます。
またXperiaの中でも特に評判の悪い機種のほか、おすすめできる機種についても紹介していきます。
Xperiaの購入を検討している人はぜひ参考にしてください。
Xperiaの評判が悪い理由
- 値段が高い or 性能が悪い
- 縦に細長く使いづらい
- 端末が熱くなりやすい
Xperiaの評判が悪いと言われる主な理由は上記の通りです。
それぞれについて詳しく解説していきます。
値段が高い or 性能が悪い
Xperiaの評判について、「値段が高すぎる」または「性能が悪い」といった口コミが目立ちます。
Xperiaの機種は主に1、5、10、Aceに分けられ、1は最上位モデル、5はハイスペックモデル、10はミドルモデル、Aceはエントリーモデルです。
それぞれのランクに応じた性能を有し、それに見合う価格が設定されています。
機種名 | スペック | 世代 | 金額 |
---|---|---|---|
Xperia1 | 最上位 | Ⅰ~Ⅳ | 高い |
Xperia5 | ハイスペック | Ⅰ~Ⅲ | やや高い |
Xperia10 | ミドル | Ⅰ~Ⅳ | やや安い |
Xperia Ace | エントリー | Ⅰ~Ⅲ | 安い |
ローマ数字は世代を表しており、例えばXperia5 Ⅱの場合ハイスペックモデルの第二世代ということになります。
数字が2個並んでいるため、初めて見る方は少し分かりづらいですよね。
スペックに応じて複数の機種から選択できるのは良い点ですが、しっかり理解せずに購入すると、以下のような需要と供給のミスマッチが起こることがあるようです。
- 金額が高いだけで使わない機能ばかりだった
- 最新機種を買ったのに遅い、カクカクする
「最新機種だから」や「金額が高いから使いやすいだろう」となんとなく買うのではなく、しっかりとスペックや機能を確認してから購入しましょう。
縦に細長く使いづらい
Xperiaは、細長くて使いづらいという声が多く見受けられます。実際のXperiaの機種のサイズを比較してみました。
機種名 | 幅 (mm) | 高さ (mm) | 厚さ (mm) |
---|---|---|---|
Xperia1 Ⅳ | 71 | 165 | 8.2 |
Xperia5 Ⅲ | 68 | 157 | 8.2 |
Xperia10 Ⅳ | 67 | 153 | 8.3 |
Xperia Ace Ⅲ | 69 | 140 | 8.9 |
iPhone13 | 71.5 | 146.7 | 7.65 |
iPhone13と比較してみると、いずれも細長いサイズであることが分かります。
大画面を実現しつつも片手で持てるというこだわりから、Xperiaはずっと細長いデザインを採用しているようです。
確かに、片手で持てるサイズ感でありながら画面に表示される情報量が多く、スクロール回数が少なくて済むのは便利ですね。
しかし、女性や手の小さい人は上部に指が届かない可能性があります。その場合、片手操作は難しくなるでしょう。
また他機種では見られないサイズ感であるため、はじめてXperiaに乗り換えた人は慣れるまでかなり苦戦するようです。
徐々に慣れていく場合が多いと思いますが、どうしても使いづらい! とならないよう、店舗で使用感を確かめてから購入しましょう。
端末が熱くなりやすい
Xperiaは発熱が多いというイメージがあり敬遠している人も多いようです。
実際にXperiaZシリーズのCPUに採用されたクアルコム社のSnapdragon 810に異常発熱が数多くみられ、問題となりました。
なお、XperiaZシリーズはラインナップの整理に伴って、販売を終了しています。
現在販売中のXperia1 Ⅳ、近日発売予定のXperia5 Ⅳに採用されている同社のCPU・Snapdragon 8 Gen1も発熱しやすいという声が上がっています。
8Gen1の発熱処理さえ上手ければ
Xperia1IV/5IVオススメ出来るんだけどねぇ🥺本当に惜しい😵
— どろいど@迷ケータイの人 (@roidon4) September 8, 2022
スマホの使い方は人それぞれですので、発熱を感じる程度は個人差があります。
ですが、購入を検討する際は採用されているCPUが何かを予め確認しておくと良いでしょう。
Xperiaに限らず、スマホは以下のような状況下において異常発熱しやすいといわれています。
- ゲームなど負荷の高いアプリの長時間利用
- 充電をしながらの使用
- 外気温が高い
異常発熱を起こすとアプリが正常に起動しなかったり、バッテリーの劣化につながったり、発火のリスクもあります。
このような方法や環境で日常的に使用している人は、スマホの機種だけでなく使用方法を一度見直した方が良いでしょう。
Xperiaで評判の悪い機種
ここまでXperia全般の評判が悪い理由を解説してきました。
ここからはXperiaシリーズの中でも特に購入をおすすめできない機種を解説していきます。
Xperia Ace Ⅱ
- 性能が前機種より劣っている
- 5Gに対応していない
Xperia Ace Ⅱはドコモ限定で2021年5月に発売されました。
後継機種であるXperia Ace Ⅲが2022年6月に発売されたため、Xperia Ace Ⅱは最新機種ではありませんが、比較的新しいモデルです。
まずはXperia Ace Ⅱのスペックを見ていきましょう。
Xperia AceⅡのスペック表 | |
---|---|
ストレージ | RAM:4GB ROM:64GB |
カラー | ホワイト ブラック ブルー |
ディスプレイ | 約5.5インチ |
サイズ | 約幅69×高さ140×厚さ8.9mm |
重量 | 約159g |
バッテリー | 4,500mAh |
CPU | Helio P35 |
アウトカメラ | 約1,300+約200万画素 |
インカメラ | 約800万画素 |
生体認証 | 指紋認証 |
防水・防塵 | IPX5/8・IP6X |
価格は22,000円(税込)という低価格が魅力のエントリーモデルです。
ゲームをしたりカメラにこだわりがないライトユーザーにとって、ハンドフィットサイズで低価格のXperia Ace Ⅱは魅力的に映ったのではないでしょうか。
しかし実際は、インターネットやSNSという基本操作にもストレスに感じる人が多いようです。
Xperia Ace ⅡのCPUは台湾のメディアテック製Helio P35で、同社製CPUの中でもかなり古いチップを採用しています。
このチップは、初代Xperia Aceに搭載しているSnapdragon 630に劣る性能です。
スマホを「Xperia Ace Ⅱ」に変更したんだが、想定を超える処理能力の遅さにびっくり。
レビューとかである程度は覚悟してたが、まさか3年前の機種(XZ2 Compact)より、処理速度が遅いとは思わなかった。
まぁ、スマホゲーしない、SNSしないって人なら、コスパは最高だろう。— 紅い玉子 (@akaitamago5) June 29, 2021
いくら価格が安いとはいえ、過去の機種より低スペックというのは驚いたユーザーも多いのではないのでしょうか。
もちろんエントリーモデルですので、上位モデルの過去機種とは単純比較できませんが、さすがに「良い機種」とはいえません。
また5Gミリ波対応スマホでないため、これから購入するのはあまりおすすめできません。
今はバッテリーの改良などによりスマホの寿命が伸び、数年にわたって使うこともあるでしょう。
価格の安さは魅力ですが、日常的にストレスを感じながら使うよりは、別の機種を検討したほうがよさそうです。
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Xperiaで評判の良い機種
ではXperiaにも評判の良い機種はないのでしょうか。
口コミをもとに、Xperiaの評判の良い機種をご紹介します。
Xperia10 Ⅳ
- 大容量バッテリーでありながら軽量
- 電池持ちがよく高コスパ
まずはXperia10 Ⅳのスペックを見ていきましょう。
Xperia 10 Ⅳ スペック表 | |
---|---|
ストレージ | RAM:6GB ROM:128GB |
カラー | ホワイト ブラック ミント ラベンダー(ドコモ限定) |
ディスプレイ | 約6.0インチ |
サイズ | 約幅67×高さ153×厚さ8.3mm |
重量 | 約161g |
バッテリー | 5,000mAh |
連続待受時間 | 4G(LTE):約720時間 |
連続通話時間 | VoLTE(AMR-WB):約2,210分 VoLTE(HD+)(EVS-SWB):約2,100分 |
CPU | Snapdragon® 695 5G Mobile Platform |
アウトカメラ | 約800万画素+約1,200万画素+約800万画素 |
インカメラ | 約800万画素 |
生体認証 | 指紋認証 |
防水・防塵 | IPX5/8・IP6X |
Xperia10 Ⅳは、大容量5,000mAhバッテリーを搭載した5Gスマホでありながら、重さは約161gと同スペックの中では世界最軽量です(2022年5月11日時点)。
過充電を防ぐ「いたわり充電」とXperia独自の充電最適化技術により、バッテリーの負荷を軽減し劣化しにくい長寿命バッテリーを実現しています。
電池持ちに関しては、長時間ゲームを楽しみたいユーザーからの評判も上々です。
カメラ機能では超広角レンズ・広角レンズ・望遠レンズの3眼レンズを採用しています。
被写体や環境に応じて最適な設定を自動で選択し、カメラまかせでどんなシーンもきれいに撮影できます。
写真はよく撮るけれど環境に合わせて細かく設定するのは面倒、簡単にきれいな写真を撮りたい、と考えている人にはおすすめです。
価格は60,000円台で、前述のとおりバッテリーが劣化しづらく長く使えることを考えれば、かなりコスパはよいと思います。
ゲームや動画も楽しめて、ストレスなく快適にスマホを使いたいユーザーにはバランスの良い機種だといえます。
Xperiaはどんな人におすすめ?
- 国産のスマホを使いたい人
- トラブルの際に気軽に相談したい人
- スマホのスペックや機能に明確な希望がある人
Xperiaは何といっても、国産のスマホを使いたいというこだわりがある人にはおすすめです。
国内メーカーなのでサポート体制も万全で、何かあったときは各キャリアの店舗で相談できるのも安心ですよね。
また、以下に挙げるような明確な希望がある人には、複数の機種から自分に合ったものを選べるXperiaがおすすめです。
- カメラ性能や音質にこだわりたい
- 電話やSNSだけできればいいからとにかく安いスマホが欲しい
- サブ機として使用したい
スペックを確認して自分にぴったりの機種を選ぼう!
本記事では、Xperiaの評判が悪い理由や、おすすめできる機種・できない機種を紹介しました。
Xperiaと検索すると「ひどい」や「二度と買わない」という検索ワードが目につくため、警戒してしまう人も多いと思います。
しかし、各機種のコンセプトと自分の求めているスペックに合ったものを購入すれば長く使えてコスパがよく満足している人も多いようです。
Xperiaに限らず、今はたくさんのスマホがあり購入するときは何が良いのか迷ってしまいますよね。
「こんなはずじゃなかった…」と後悔しないよう、買う前にしっかりと性能を確認し自分にぴったりのスマホを購入しましょう!