毎年25歳以下のユーザーを対象に実施される「ドコモの学割」。2019年は、昨年よりも約1カ月早い2018年12月1日から2019年5月31日までの受付となります。
学割が適用されれば、毎月の利用料金から最大13か月間、-1,500円の割引が受けられる強力な割引ですが、新規契約・乗り換え(MNP)が対象で、基本的に機種変更には適用されないのがネックです。
本記事では、そんな2019年「ドコモの学割」の内容を紹介するとともに、解約→新規契約で学割を狙う価値があるのか検証します。学割の対象となりうる25歳以下のドコモユーザーの方はチェックしてみてください。
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2023年ドコモの学割を解説!条件と注意点・申し込み方法まとめ2019年「ドコモの学割」の内容は?
画像引用元:ドコモの学割 | 料金・割引 | NTTドコモ
2019年の「ドコモの学割」も例年通り25歳以下のユーザーを対象とした割引です。適用条件を満たすと、以下の2つの特典を受けることができます。
- 特典1:最大13か月間、毎月の利用料金から1,500円割引
- 特典2:2,500ポイントのdポイント(期間・用途限定)の進呈
※早期契約(~2019年2月1日)で1,000ポイント上乗せ
受付期間は2018年12月1日から2019年5月31日まで。
「ドコモの学割」適用条件は?
「ドコモの学割」適用条件は、主に以下の3点が挙げられます。
- 利用者の年齢が25歳以下であること
- 新たなXi契約であること
- 「対象プラン+対象パケットパック+spモード」を契約すること
契約時に25歳以下であれば、学生でなくても学割の対象となります。
「新たなXi契約」というのは、現在ドコモが提供しているスマホ向けのデータ通信で契約すること。「新規契約」「乗り換え(MNP)」「契約変更(FOMA→Xi)」「プラン変更(旧Xi→新Xi)」の4つが対象です。
基本的には新規契約・乗り換え(MNP)が対象で、ガラケーからスマホへのプラン変更や旧プランから新プランへのプラン変更が伴う場合に限り、機種変更にも適用されます。
対象プラン等については、現行プランをほぼすべてカバーしていますので、あまり気にしなくていいでしょう。
特典2のdポイント進呈はシェアパックが対象
特典2のdポイント進呈については、家族とシェアグループを組んでいる方が対象となります。ほぼ特典1と適用条件は一緒ですが、対象パケットパックが「ベーシックシェアパック」か「ウルトラシェアパック30/50/100」に限られますので注意しましょう。
学割対象者がシェアオプション(子回線)の場合でも学割が適用されます。さらに、2019年2月1日までに回線の開通が完了すると、早期特典として1,000ポイント上乗せされます。
学割狙いで”解約→新規契約”する価値はあるのか?
ここでは、2019年「ドコモの学割」を目当てに一度解約して新規契約する価値があるのかどうか、料金例を見ながら検証していきます。例としては、11月26日より「端末購入サポート」に加わったiPhone XR(64GB)を取り上げます。
機種変更と解約→新規、iPhone XRで料金比較
機種変更と解約新規、それぞれの料金例は以下の通りです。なおプランについては、最安プランを考慮して「シンプルプラン+ベーシックパック1GB」で比較しています。
iPhone XRに機種変更する料金例
項目 | 料金 |
---|---|
販売価格 | 4,104円 / 月(98,496円) |
月々サポート | -2,457円 / 月(-58,968円) |
シンプルプラン(スマホ) | 1,058円 / 月 |
ベーシックパック(~1GB) | 3,132円 / 月 |
spモード | 324円 / 月 |
利用料金 (2年間支払総額) |
6,161円 / 月(147,864円) |
iPhone XRに解約新規する料金例
項目 | 料金 |
---|---|
販売価格 | 98,496円 |
端末購入サポート | -58,968円 |
iPhoneデビュー割 | -8,424円 |
シンプルプラン(スマホ) | 1,058円 / 月 |
ベーシックパック(~1GB) | 3,132円 / 月 |
spモード | 324円 / 月 |
ドコモの学割 (申込当月+12ヵ月) |
-1,620円 / 月 |
利用料金 (2年間支払総額) |
4,190円 / 月(13ヵ月目以降:5,810円 / 月) (118,380円) |
「ドコモの学割」は、最大13か月間-1,500円(税抜き)の割引ですので、税込みで総額21,060円の割引。
加えてiPhone XRの場合、新規契約・乗り換え(MNP)を対象に「端末購入サポート」+「iPhoneデビュー割」が適用されますので、機種変更の「月々サポート」適用時よりも8,424円割安になります。2年間の支払総額で見ると、解約→新規の方が「21,060円+8,424円=29,484円分」お得です。
ユーザーが契約更新月である場合は、丸々お得になりますが、それ以外の月は違約金9,500円が必要になります。その額を差し引いても、解約→新規の方が19,984円分お得です。
ということで、iPhone XRの購入については、2年間の総額で見ると機種変更ではなく解約→新規も十分視野に入れてもいい差額になっています。特に契約更新月が近い場合は検討の余地あり、といったところではないでしょうか。
ただし、解約新規については後述するデメリットもありますので、そちらも考慮する必要があります。
期間限定でオンラインショップ限定割引も
画像引用元:10th Anniversary キャンペーン | ドコモオンラインショップ | NTTドコモ
なお、2018年12月1日から2019年1月31日までの期間に、対象機種をドコモオンラインショップから購入した場合、契約内容を問わず「10周年記念キャンペーン」として機種代金から-5,183円の割引を受けられます。今回例に挙げたiPhone XRも対象機種ですので、ドコモオンラインショップからの購入がお得です。
その他の対象機種については以下の通り。
対象機種 | |
---|---|
iPhone | iPhone XR(64GB/128GB/256GB)、iPhone XS Max(64GB/256GB/512GB)、iPhone XS(64GB/256GB/512GB)、iPhone X(32GB/64GB/256GB) |
ドコモ スマートフォン |
Xperia XZ3 SO-01L、Galaxy Note9 SC-01L、Xperia XZ2 Premium SO-04K、Xperia XZ2 Compact SO-05K、HUAWEI P20 Pro HW-01K、AQUOS R2 SH-03K、Xperia XZ2 SO-03K、Galaxy S9 SC-02K、Galaxy S9+ SC-03K、Disney Mobile on docomo DM-01K、V30+ L-01K、Xperia XZ Premium SO-04J、Galaxy Note8 SC-01K、AQUOS R SH-03J、AQUOS EVER SH-02J、Xperia X Compact SO-02J |
Google Pixel | Google Pixel 3、Google Pixel 3 XL |
「端末購入サポート」対象機種狙いなら十分あり
解約新規を狙う場合は「ドコモの学割」分の割引だけでなく、新規契約で割引が優遇されている機種を狙うのがおすすめです。
iPhone XRに続いて、12月1日から「端末購入サポート」対象機種入りした2018年夏モデル機種もありますので、差額の大きいものや狙っていたハイエンドモデルを選ぶのもいいのではないでしょうか。
2018年12月時点の新規契約の「端末購入サポート」対象機種は以下の通り。比較対象として機種変更時の「月々サポート」の割引額も載せておきます。
機種名 | 本体価格 | 契約種別 | 割引額 | 割引後価格 |
---|---|---|---|---|
iPhone XR(64GB/128GB/256GB) | 98,496円 | 機種変更 | -58,968円 | 39,528円(1,647円 / 月) |
新規契約 | -67,392円 ※iPhoneデビュー割含む |
31,104円(1,296円 / 月) | ||
iPhone 7 Plus(32GB/128GB) | 96,552円 | 機種変更 | -72,576円 | 23,976円(999円 / 月) |
新規契約 | -72,576円 | 23,976円(999円 / 月) | ||
iPhone 7(32GB/128GB) | 82,296円 | 機種変更 | -71,928円 | 10,368円(432円 / 月) |
新規契約 | -71,928円 | 10,368円(432円 / 月) | ||
iPhone SE(16GB) | 57,024円 | 機種変更 | -41,472円 | 15,552円(648円 / 月) |
新規契約 | -41,472円 | 15,552円(648円 / 月) | ||
Galaxy S9 SC-02K | 99,792円 | 機種変更 | -64,800円 | 34,992円(1,458円 / 月) |
新規契約 | -84,240円 | 15,552円(648円 / 月) | ||
Xperia XZ2 SO-03K | 94,608円 | 機種変更 | -57,024円 | 37,584円(1,566円) |
新規契約 | -57,024円 | 37,584円(1,566円) | ||
AQUOS R2 SH-03K | 95,904円 | 機種変更 | -57,024円 | 38,880円(1,620円 / 月) |
新規契約 | -57,024円 | 38,880円(1,620円 / 月) | ||
Xperia XZ2 Compact SO-05K | 79,056円 | 機種変更 | -57,024円 | 22,032円(918円 / 月) |
新規契約 | -57,024円 | 22,032円(918円 / 月) | ||
HUAWEI P20 Pro HW-01K | 103,680円 | 機種変更 | -79,704円 | 23,976円(999円 / 月) |
新規契約 | -79,704円 | 23,976円(999円 / 月) |
「端末購入サポート」では乗り換え(MNP)が優遇されていますので、他社からの乗り換えは割引額が大きくなりますが、2018年12月1日の値下げで、機種変更と新規契約で割引額に差がついている機種は少ないです。
iPhone XR(64GB/128GB/256GB)で8,424円、Galaxy S9 SC-02Kで19,440円の差額がありますので、解約新規をするのであれば、特にこの2機種はおすすめといえます。
なお、Xperia XZ2 PremiumとGlaxy S9+も「端末購入サポート」対象機種ですが、12月末時点では公式サイトのラインナップから消えていますので、割愛しました。実店舗であればまだ在庫がある店舗もあるかもしれません。
「端末購入サポート」自体のメリットも
割引額のほかに、「端末購入サポート」自体のメリットもあります。24回の分割で割引される「月々サポート」に対し、「端末購入サポート」」は購入時に一括で割引されて残りの機種代金を分割/一括で支払うプログラムなので、拘束期間が「月々サポート」よりも短くなります。
ただし、規定利用期間として「購入日もしくは開通日の翌月1日から起算して12ヵ月」が設定されており、それより前に機種変更や解約をすると通常の違約金より高額な解除料が必要ですので、実質1年間は使わなければなりません。
それでも「月々サポート」よりは拘束期間が約1年間短いので、使い方によっては大きなメリットです。
また、「月々サポート」が毎月の利用料金からの割引であるのに対し、「端末購入サポート」は機種代金からの割引になります。
dカード/dカード GOLDを持っていて、毎月の利用料金からのポイント還元を受けている方は、「月々サポート」では割引された後のポイント還元になりますが、「端末購入サポート」は機種代金からの割引なので関係ありません。そのため、ポイント効率でも若干「端末購入サポート」の方が有利になります。
解約から新規契約のデメリット
割引額のほかにもメリットがある「端末購入サポート」ですが、契約を一度解約することのデメリットもありますので、その点は考慮する必要があります。
電話番号・メールアドレスが変わる
当然ながら一度解約して新規契約する場合は、MNPなども利用できませんので、現在利用している電話番号・メールアドレスが変わります。
電話帳に登録している方へ連絡するのはもちろん、電話番号やメールアドレスと紐ついているものも多いので、そちらも変更の手続きが必要です。こうした煩わしい作業があるのはデメリットといえます。
ドコモポイントクラブのステージがダウン
ドコモユーザーの利用期間が15年以上の方は、ドコモポイントクラブの会員ステージが無条件でプラチナ。解約すると再び1stからになりますので、プラチナ会員限定の優待クーポンは利用できなくなります。
また、「ずっとドコモ割プラス」の割引額も減額されます。個人でベーシックパック(~1GB)を利用している場合は-200円と割引額も小さいですが、データ定額プランや家族でシェアパックを利用している場合などは割引額も大きくなりますので、その点も計算する必要が出てくるでしょう。
ドコモを解約するのに一番いい時期は?
ドコモでは、契約年数に縛りのないフリーコースも選べるようになりましたが、現状では料金面のメリットが大きいので2年定期契約で契約している方が多いと思います。
そのため、一度解約してから新規契約する場合、違約金のかからない時期に解約するのがベストです。違約金のかからない「契約更新月」は、今後各キャリアで3ヵ月に拡大予定ですが、現時点では2年契約満了後の2カ月間のみとなっています。
2019年「ドコモの学割」の受付期間が2018年12月1日から2019年5月31日ですので、期間内に契約更新月が来る場合は、そこまで待ってからの解約が一番おすすめです。ドコモの違約金は9,500円ですので、下手な割引よりも大きいですね。
「契約更新月」の確認方法は?
契約更新月は普段あまり意識することがないと思いますので、一度確認してみた方が良いでしょう。ドコモでは電話とMy docomoから確認できます。それぞれの問い合わせ先は以下の通りです。
電話での問い合わせ
- ドコモ携帯から:151
- それ以外の電話から:0120-800-000
※受付時間:午前9時~午後8時
問い合わせの際はネットワーク暗証番号も用意しておきましょう。時間帯によってはかなり繋がりにくいことがあります。
My docomoでの問い合わせ
- My docomoにログインする
- 「契約内容・手続き」>「全てのご契約内容の確認」を選択する
- 「料金プラン」>「ご契約プラン」から契約満了月を確認する
基本的にはMy docomoからの確認する方が簡単です。
「月々サポート」の割引期間にも注意
「月々サポート」で機種を購入した場合、解約すると割引が打ち切りとなります。機種代金は解約後も支払う必要がありますので、機種購入から24カ月経たずにで解約すると、それ以降の「月々サポート」割引額分損です。
「月々サポート」割引額は機種によっては「ドコモの学割」の割引額よりも大きくなりますので、十分注意しましょう。なお、「月々サポート」割引期間についても、契約更新月と同じくMy docomoから確認できます。
一部「端末購入サポート」機種なら解約→新規契約もあり
2019年の「ドコモの学割」は、機種変更よりも解約→新規契約の方が総額21,060円お得です。加えて、新規契約が優遇されているiPhone XRやGalaxy S9などの「端末購入サポート」対象機種であれば、さらに差額が大きくなります。
解約時期については、学割を受け付けている2018年12月1日から2019年5月31日の間で、違約金のかからない「契約更新月」がベスト。次点で、卒業・新生活シーズンの3月~4月にも、ドコモの「端末購入サポート」機種が増強される可能性がありますので、そこまで待ってみるのもひとつの手かもしれません。
「ドコモの学割」が適用されれば、料金面ではお得になるケースが多いですが、一度解約することのデメリットもありますので、十分に検討したうえで決めましょう。