2017年12月14日に携帯キャリア事業に参入表明 した楽天モバイルでは、APN設定が必要な機種があります。
楽天モバイルで購入した機種をAPN設定をしないとインターネットが使えないため、対応製品以外のスマホを使用する場合はこのAPN設定は必ず確認をしましょう。
そこで本記事では、楽天モバイルだけでなく格安SIMへ契約した際にも必要になるAPNの設定方法と、どうしても出来ないときの対処方を紹介していきます。
本記事は楽天モバイル公式のAPN設定方法を元に作成しています。
楽天モバイルのAPN設定の要点
楽天モバイルのAPN設定とは?

APN設定のAPNとは「Access Point Name」の略で、その名の通りアクセスポイント名のことを指します。
このアクセスポイントという名前は聞いたことある方が多いのではないでしょうか。
通常スマートフォンを使用するには「どこのアクセスポイントを使用するのか」という設定が必要となり、それがAPN設定になります。
大手キャリアであれば自社のアクセスポイントを使用できるように始めからAPN設定がされているため、手動で設定する必要はありません。
ですが格安SIMなどの場合は、どの携帯会社のアクセスポイントを使用するかの設定が必要となってきます。
APN設定が必要になる主なケースをまとめると以下のようになります。
- 大手キャリアで使っていたスマホをSIMロック解除して、格安SIMを装着したとき
- 格安SIMや家電量販店などで購入した新品のスマホに初めてSIMカードを挿入したとき
- 中古スマホを購入して格安SIMを挿入したとき
- ある格安SIMで使っていたスマホに他社の格安SIMを挿入したとき
- 海外でプリペイド式のSIMカードを購入し、スマホに挿入したとき
上記のようなケースではAPN設定が必要になります。もちろん楽天モバイルにも当てはまるので事前に確認しておくようにしましょう。
楽天モバイルの悪い口コミ・評判|おすすめしない理由5つ楽天モバイル対応製品の場合はAPN設定は不要

楽天モバイルでAPN設定が必要になるケースは、楽天回線対応製品以外の端末を楽天モバイルで使用する場合です。
楽天回線対応製品を利用する場合は自動で設定を行ってくれるため、手動でAPN設定をする必要はありません。
基本的には楽天モバイルのSIMカードを挿入するだけで設定が完了しますが、設定が自動で完了しない場合は以下の対処法を試してみましょう。
なお、以下の対処法を行う際は旧SIMカードが入った製品、およびインターネット通信が可能なPCやスマホを用意してください。
- my 楽天モバイルにアクセスし、「お申込み履歴」>「MNP開始」ボタンを押す
- 旧SIMカードの通信が圏外になった事を確認する
- 旧SIMカードを抜き、新しいSIMカードを製品に挿して電源を入れる
- 数分待つ
- インターネットが利用できるようになれば完了
上記手順⑤で状況が変わらず楽天モバイルの回線が使えないという場合は、再起動や機内モードのON/OFFも試してみてください。
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楽天モバイルでiPhoneのAPN設定をする手順

2021年4月30日に楽天モバイルがiPhoneの販売を正式に開始したことで、iPhone6s以降のiPhoneが自動APN設定に対応しました。
正式対応前の方法で設定すると多くの機能が制限されてしまうため、今回は最新のios14.4での設定方法を解説していきます。
iPhone6s以降の機種なら以下の項目を確認、設定するだけで自動でAPN設定が完了します。
また、以下の確認を行う際は楽天モバイルのSIMカードを挿入、およびWi-Fiにつないだ状態で設定してください。
- 利用中のiPhoneが楽天回線対応製品であるか確認する
- OSバージョンが14.4以降にアップデートされているか確認する
- SIMロック解除できているか確認する
- MVNOから移行の場合はプロファイル削除する
- 「キャリア設定のアップデート」が完了しているか確認する
手順1:利用中のiPhoneが楽天回線対応製品であるか確認する

まずは現在利用しているiPhoneが楽天回線対応製品であるか確認しましょう。
楽天回線対応製品は楽天モバイルの公式サイトで確認することができます。
ちなみに楽天モバイルで購入したiPhoneでなくても、iPhone6s以降のiPhoneは全て楽天回線対応製品に含まれているので安心してください。
手順2:OSバージョンが14.4以降にアップデートされているか確認する

iosのバーションは以下の方法で確認することができます。
- ホーム画面の「設定」を選択する
- 「一般」を選択する
- 「情報」を選択する
- 「システムバージョン」から、現在のiOSバージョンを確認する
ios14.4以降にアップデートされていない場合、ここで紹介するAPN設定は行えないので、必ず現在のiosバージョンを確認するようにしてください。
手順3:SIMロック解除できているか確認する

ios1.4以降搭載のiPhoneであれば、以下の方法で利用中のiPhoneがSIMロック解除されているか確認することができます。
- ホーム画面の「設定」を選択する
- 「情報」を選択する
- 「SIM ロック」欄を確認する
SIMロックなしと表示されている場合はSIMロックは解除されているので問題ありません。
SIMロックが掛かっている場合にはSIMロックの解除を行う必要があるので、各携帯電話会社に問い合わせてSIMロックを解除しましょう。
手順4:MVNOから移行の場合はプロファイル削除する
他社から楽天モバイルに移行してそのままiPhoneを利用する場合は、構成プロファイルを削除する必要があります。
構成プロファイルは以下の手順で削除することができるので、APN設定を行う際は事前に削除しておくようにしましょう。
- 「設定」をタップする
- 「一般」をタップする
- 「プロファイルとデバイス管理」をタップする(機種によっては「プロファイル」と表示されることもある)
- 削除する「APN構成プロファイル」をタップする
- 「プロファイルを削除」をタップする
- 「パスコード」を入力する
- APN構成プロファイルが削除されたことを確認する(プロファイルが1つもない場合は手順3の「プロファイルとデバイス管理」は表示されない)
以上でAPN構成プロファイルの削除は終了です。
手順5:「キャリア設定のアップデート」が完了しているか確認する
通常、新しいSIMを挿した際に「キャリア設定のアップデート」の通知が表示されます。
通知をタップすれば自動でアップデートが行われますが、閉じてしまった場合は以下の方法でアップデートすることが可能です。
- デバイスがWi-Fi、またはモバイルデータ通信に接続されていることを確認する
- 「設定」>「一般」>「情報」の順にタップする
- 画面の案内に従って、キャリアアップデートをインストールする
紹介してきた手順1〜5の確認、設定が完了したらiPhoneのAPN設定は完了です。
以前は手動で設定する必要があったのですが、楽天モバイルがiPhoneに正式対応して以降iPhoneでのAPN設定は簡略化され、簡単に設定できるようになりました。
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楽天モバイルでandroidのAPN設定をする手順

androidの場合は機種によって設定の名称などが多少異なりますが、流れとしては同じです。
また、楽天モバイルだけでなく格安SIMに乗り換えた際も、ここで紹介する方法でAPN設定を行うことができます。
- ホーム画面の「設定」アイコンをタップ
- 「その他」をタップ
- 「モバイルネットワーク」をタップ
- 「アクセスポイント名」をタップ
- 「メニュー」をタップ
- 「新しいAPN」をタップ
- APN情報を入力する
- 「保存」をタップ
- 設定したAPNをタップ
詳しく見ていきましょう。
手順1:ホーム画面の「設定」アイコンをタップ

まずはホーム画面にある設定アプリを開きます。
ほとんどのAndroidでは歯車のアイコンが設定アプリになっているので、そちらをタップしてください。
手順2:「その他」をタップ

設定画面が開くので、「その他」をタップします。
機種によっては「その他」項目がなく、次の手順の「モバイルネットワーク」が表示されている場合もあるので、その場合はこの手順は飛ばして進めてください。
手順3:「モバイルネットワーク」をタップ

「モバイルネットワーク」をタップします。
機種によっては「ネットワークとインターネット」になっていたり「接続」になっていたりするので自分の機種を確認してみてください。
手順4:「アクセスポイント名」をタップ

「アクセスポイント名」をタップします。こちらも機種によって名称が違うことがあるので、注意してください。
手順5:「メニュー」をタップ

「APN」画面が表示されるので、下部メニューをタップしてください。
なお、機種によっては下部メニューがないものもあります。下部メニューがない機種は画面右上にある「+」ボタン、または「追加」をタップしましょう。
手順6:「新しいAPN」をタップ

「メニュー」が表示されるので「新しいAPN」をタップしてください。
手順5で「メニュー」ではなく、「+」や「追加」をタップした場合はこの手順はありません。その場合は飛ばして進めてください。
手順7:APN情報を入力する

「アクセスポイントの編集」画面が表示されたら下記表の情報を入力していきます。
APN名 | 楽天 (rakuten.jp) |
APN | rakuten.jp |
MCC | 440 |
MNC | 11 |
APNタイプ | default,supl |
APNプロトコル | IPv4/IPv6 |
APNローミングプロトコル | IPv4/IPv6 |
PDPタイプ | IPv4/IPv6 |
また、機種によっては上記APN情報を入力してもテザリングが利用できない場合があります。その場合は、APNタイプに「dun」を追加入力してください。
手順8:「保存」をタップ

「保存」をタップします。
画面下部に「保存」がない機種の場合は、右上の「︙」メニューをタップすると保存が出てくるので、そちらをタップしてください。
手順9:設定したAPNをタップ

「保存」をタップするとAPN画面に戻るので、先程設定したAPN「楽天」をタップします。
これでAndroidのAPN設定は完了です。設定が終了したら正常に通信できるか確認しましょう。
正常に通信できない場合はAPN情報を見直したり、電波に問題がないか確認してみてください。
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楽天モバイルでAPN設定をする際の注意点3つ

楽天モバイルでAPN設定をする際の注意点を見ていきます。
- 楽天回線対応製品以外の機種は動作保証対象外
- OSやソフトウェアの更新により機能に制限がかかる場合がある
- 動作保証対象外の機種の利用は基本的に自己責任
楽天回線対応製品以外の機種は動作保証対象外

楽天モバイルが正式にキャリアの仲間入りを果たすまで楽天モバイルは、au回線・ドコモ回線の格安SIMでした。
そのため現在は楽天モバイルで販売していなくても、格安SIMだった当時販売していた機種は楽天回線対応製品に含まれています。
他社キャリアの同機種もAPN設定をすれば利用できるとされていますが、楽天回線対応製品に含まれているのは楽天モバイルで販売していた機種だけです。
同機種だとしても他社キャリアで購入した製品は、動作保証対象外となるので注意してください。
OSやソフトウェアの更新により機能に制限がかかる場合がある

今まで問題なく使えてたとしても、動作保証対象外の端末は、OSやソフトウェアの更新により機能が制限される可能性があります。
ネットが使えるのにテザリングが使えなくなったり、最悪の場合通話もできなくなるということも考えられます。
基本的に動作保証対象外の端末の利用は自己責任になるので、その点は確認しておくようにしましょう。
動作保証対象外の機種の利用は基本的に自己責任

前のセクションでも述べましたが、動作保証対象外の機種の利用は自己責任になります。
動作保証対象外の機種を利用している場合、なにかトラブルが起こったとしても楽天モバイルでは対応できません。
トラブルは自分で解決するか、その機種を購入した携帯電話会社や店舗へ問い合わせるようにしてください。
楽天モバイルのデメリットとおすすめしない理由|最悪の口コミ評判まとめAPN設定ができない時の対処方法
楽天モバイルに契約後にANP設定ができないという方も多くいます。そんな時に試してもらいたい対処方法を3つご紹介していきます。
機内モードのオン・オフを切り替えてみる

APN設定自体に問題はないが、一時的にネットに繋がらないだけの可能性も考えられます。
そんなときは、機内モードのオン・オフでネットをつなぎ直してみてください。
楽天モバイルの対象端末か確認する

楽天モバイルで利用出来るスマホは明示されているため、対象端末であれば公式が動作確認をしてくれています。
対象端末でない場合は、そもそもAPN設定ができないということもあるので、再度確認をしてみてください。
スマホの再起動をする
原始的な対応ですが、意外と問題が解消されることが多いのが再起動です。
本体に何かしらのトラブルが起きていても、一旦リセットしてくれるので解決することも多くあります。
APN設定をやり直してみる

そもそもAPN設定の内容が間違えている可能性もあります。今一度楽天モバイルが指定しているANP設定になっているか確認をしてみましょう。
Rakuten UN-LIMITの場合は、楽天モバイルが公式で発表しているAPN情報が上記の画像のようになっているか確認しましょう。
ぜひ、楽天モバイルのAPN設定で困っている方は対処方法を試してみてください。
他社のスマホを使うならAPN設定が必要!

iPhone6s以降の機種を含めた楽天回線対応製品なら自動APN設定が利用できるため、SIMを挿入するだけでAPN設定が完了します。
ですが、他社で購入したスマホや楽天回線対応製品以外のスマホは、APN設定が必ず必要になります。
また、楽天モバイルでAPN設定が必要になるということは、そのスマホは動作保証対象外のスマホということです。利用は自己責任になるため注意してください。
また、現在使っているスマホで楽天モバイルに乗り換えるという方は、そのスマホが楽天モバイルで利用できるか調べておくことも大切です。
乗り換えたのにスマホが使えなかったというトラブルを防ぐためにもしっかり確認しておきましょう。