9月21日より、iPhone XS/XS Maxと並んでApple Watch Series 4が発売されます。昨年発売されたApple Watch 3では、単独でLTE通信が可能なセルラーモデルが登場。第4世代のSeries 4でも大幅な進化を遂げ、ウェアラブルデバイスとしての使い道がさらに広がりました。
Apple Storeのみでなく、ドコモ・au・ソフトバンクの各キャリアでも予約開始となりましたので、気になっている方も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、Apple Watch 4のスペックや価格といった基本情報と、Apple Watchシリーズを使うメリットを紹介します。iPhoneユーザーの方はひと通りチェックして、iPhoneとの同時使用を検討してみてください。
トップ画像引用元:新Apple Watch(Series 4)発表 30%広い画面・心電図測定対応など大刷新 – Engadget 日本版
機種 | iPhone15 | iPhone15 Plus | iPhone15 Pro | iPhone15 Pro Max |
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本体 | ||||
価格 | 70,392円~ | 78,384円~ | 89,880円~ | 112,392円~ |
特徴 | iPhone15シリーズを コスパで選ぶならこれ | 低価格で大画面の iPhoneならこれ | ハイスペックかつ コンパクトならこれ | 大画面でサクサク 使いたいならこれ |
購入 | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト |
9月21日より「Apple Watch Series 4」が発売
画像引用元:Apple Watch Series 4: 飛躍的に進歩した通信、フィットネス、健康機能を備えて新しい美しいデザインに – Apple (日本)
9月13日に行われたアップルの新作発表会では「iPhone XS」「iPhone XS Max」「iPhone XR」と並んで、「Apple Watch Series 4」(以下Apple Watch 4)が発表されました。国内価格は4万5,800円(税抜き)からで、9月14日より予約開始、9月21日より発売となります。
Series 3と同様、LTE通信が可能なGPS+Cellular(セルラー)モデルと、GPSモデルの2モデル展開で、ディスプレイは40mmと44mmから選択可能です。
さらに発売に先駆けて、18日よりApple Watch向けのOS「watchOS 5」がリリースされ、旧Apple Watchも使い勝手が向上。世界では好調なApple Watchシリーズが、日本国内でも注目を集めそうです。
Apple Watchシリーズの売り上げが好調
世界では着実に出荷台数を増やしているApple Watchシリーズ。9月に発表された米調査会社IDCの調査結果によると、2018年のウェアラブルデバイス市場は第2四半期もアップルが首位をキープし、シェア率17%、出荷台数470万台を記録。シェア率では中国のXiaomi、米Fitbitと続きます。
各キャリアでも取り扱いあり Apple Watch4の価格は?
今後注目度が高まっていくであろうウェアラブルデバイス。Apple Watch 4はApple Storeのほか、各キャリアでも取り扱っています。どこで購入するのがおトクでしょうか? Apple Watch 4の価格は以下の通りです。
製品名 | サイズ | Apple Store | ドコモ | au | ソフトバンク |
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シルバーアルミニウムケース×ホワイトスポーツバンド | 40mm | 61,344円(分割12回払い可) | 61,344円 / 月額2,556円×24カ月 | ||
44mm | 64,584円(分割12回払い可) | 64,584円 / 月額2,691円×24ヵ月 | |||
ステンレススチールケース×ホワイトスポーツバンド | 40mm | 80,784円(分割12回払い可) | 80,784円 / 月額3,366円×24ヵ月 | ||
44mm | 86,184円(分割12回払い可) | 86,184円 / 月額3,591円×24ヵ月 |
※製品はすべてGPS+Cellulerモデル、価格はすべて税込みです。
2018年9月時点では、各キャリアともApple Watch向けの割引などもありませんのでApple Storeと各キャリアのどちらで購入しても同じ価格です。Apple Storeの場合は12回払いが利用可能で、キャリアは24回分割払いが可能になります。分割払いの金利はどちらもゼロ円。
Apple Watch向けのプラン比較
Apple WatchはiPhoneとの同時使用を前提にしたデバイスなので、iPhoneを契約中のキャリアで使用する必要があります。各キャリアにはApple Watch向けのプランが用意されており、それに申し込むことでiPhoneと同じ電話番号・LTE通信を利用できます。各キャリアのApple watch向けプランは以下の通りです。
■Apple Watch向けオプション | |
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ドコモ | ワンナンバーサービス / 月額500円 |
au | ナンバーシェア / 月額350円 |
ソフトバンク | Apple Watch モバイル通信サービス / 月額350円 |
ドコモが150円割高な価格設定で、auでは2018年12月31日までの申し込みで、6ヵ月間利用料が無料になるキャンペーンを行っています。
Apple Watch 4のスペックは?
Apple Watch 4では、ディスプレイの大型化のほか、全体的にスペックも向上しています。以下の表はスペックをSeries 3と比較したものです。
■Apple Watch GPS+Cellularモデル | ||
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Series 3 | Series 4 | |
モデル | 38mm / 42mm | 40mm / 44mm |
サイズ(縦×横×厚さ) | 38mmモデル – 38.6/33.3/11.4 mm | 40mmモデル – 40/34/10.7 mm |
重さ | 38mm – 28.7g | 40mmモデル – 30.1g |
ディスプレイ | 感圧タッチ対応OLED Retinaディスプレイ | 感圧タッチ対応LTPO OLED Retinaディスプレイ |
OS | watchOS | |
CPU | デュアルコア S3チップ | デュアルコア S4チップ |
ワイヤレスチップ | W2チップ | W3チップ |
ストレージ | 16GB | |
耐水性能 | 50メートル | |
GPS | GPS、GLONASSおよびQZSS | |
Wi-Fi通信 | 802.11b/g/n 2.4GHz | |
バッテリー | 最大18時間 | |
Apple Pay | 〇 | |
気圧高度計 | 〇 | |
LTE通信 | 〇 | |
Bluetooth | 4.2 | 5.0 |
話せるSiri | 〇 | |
価格 | 61,344円~ | 49,464円~ |
※サイズ等はアルミニウムケース、価格はGPS+Cellularモデルのものを載せています。
デザインを刷新した大型ディスプレイ
画像引用元:Apple Watch Series 4: 飛躍的に進歩した通信、フィットネス、健康機能を備えて新しい美しいデザインに – Apple (日本)
これまでApple Watchシリーズは共通のデザインを採用してきましたが、Series 4ではデザインを刷新。ディスプレイが30%以上の大型化に成功し、40mmと44mmの2モデル展開となりました。
大型化はディスプレイの表示領域が増えたことによるところが大きく、筐体自体はSeries 3よりも薄型化に成功しています。重量もほぼ変わらないので、実際に装着してみるとむしろ使いやすくなった印象です。また、ユーザーインターフェースが進化したことで、画面内の情報も読みやすく、過去シリーズを使っていた方は、ディスプレイ大型化の恩恵を存分に感じられるでしょう。
処理速度は2倍に向上
CPUは、64bitデュアルコアのS4チップに更新されたことで、処理速度が2倍に向上しました。ディスプレイの大型化と合わせて、メッセージへの応答やアプリケーションの起動がより軽快で簡単になります。
それでいてバッテリーはSeries3と同じ最大18時間。外出中は一日フルで持続させることが可能です。完成度の高かったSeries 3とサイズやバッテリー持続時間などは変わらずに、それでいてスペックが全体的に向上しています。
△心電図機能が日本では非対応
心電図(ESG)を作成できる機能は、新作発表の際にも大きなトピックとして扱われていましたが、残念ながら米国以外では非対応。各国の医療機器関連の法令が異なるため、対応は難しいようです。
一方、ジャイロセンサーの進化により実現した転倒検出機能は使えます。装着者が転倒するとApple Watchがそれを検出し、1分以内に反応がなければ緊急連絡先へメッセージが送信されます。
ケースとバンドで見た目をカスタマイズ
画像引用元:Apple Watch Series 4: 飛躍的に進歩した通信、フィットネス、健康機能を備えて新しい美しいデザインに – Apple (日本)
Apple Watchは、ケースとバンドを選んで見た目をカスタマイズすることができます。セルラーモデルに限られますが、ケースはアルミニウムケースとステンレスケースの2種類から選択可能です。
ステンレスの方が、強度が高く、見た目もリッチな印象で、その分重量が10gほど重く、2万円ほど価格が高く設定されています。廉価で軽量なアルミニウムと、価格は高くなりますが高級感ある見た目のステンレスといったところです。
もう一つ選べるのが手に巻く部分のバンドで、スポーツタイプ、レザータイプ、NIKEモデルなどいくつか種類があります。運動時なども使用するなら、そのまま水洗いもできるスポーツタイプがおすすめです。
◎Series 3からの進化ポイントまとめ
- セルラーモデルは継続、単独でLTE通信が可能
- ディスプレイは30%以上大型化、サイズはより薄型に
- 64bitデュアルコアチップで処理速度が2倍に向上
- 新たに心電図作成機能が搭載されたが、日本では非対応
- リリースに合わせて新OSのWatchOS 5が登場
新OS「WatchOS 5」もリリース
画像引用元:Apple Watch Series 4: 飛躍的に進歩した通信、フィットネス、健康機能を備えて新しい美しいデザインに – Apple (日本)
Apple Watch 4の発売に合わせて、9月18日より新OSのWatchOS5がリリース。Apple Watch同士で会話ができるトランシーバー機能や腕を上げてSiriを起動する機能などが実装されます。
トランシーバー機能とSiri起動を簡単にする新機能
WatchOS 5の目玉となっている機能が、「ウォーキートーキー」と「Raise to Speak」。ウォーキートーキーはインターネット回線を利用して、Apple Watch同士の会話を可能にするアプリで、相手にリクエストを送信して使用します。ボタンを押している間だけ喋れるので、トランシーバーのような使用感。インターネットへの接続が必須なので、セルラーモデル向けの機能です。
Raise to Speakは手を上げるだけでSiriが待ち受け状態になる機能。これまでは、Siriを起動するまで「手を上げる→HeySiriと呼びかける」という2ステップが必要でしたが、この機能により手を上げるだけですぐにSiriが起動します。
iPhoneに比べてディスプレイが小さいApple Watchでは、Siriが活躍する場面も多いので、より使いやすくなりますね。Raise to Speakは「設定」>「一般」>「Siri」からオンオフを切り替え可能。
ワークアウトもより使いやすく
運動時にタイムや消費カロリーを計算できるワークアウトは、Apple Watchのメインの機能のひとつ。これまでのランニング、ウォーキング、スイミングなどのワークアウトに、新たに「ヨガ」「ハイキング」が加わります。
またWatchOS 5から、ランニングやウォーキングのワークアウトに関して、「ケイデンス」(1分間あたりの歩数)と「走行ペース」が測定可能。主にスポーツを目的としたApple Watchの機能も補強されます。
Podcastアプリが新登場
WatchOS 5からは「Podcast」アプリも搭載されます。購読しているポッドキャストがあれば、Apple Watchを利用して聴くことが可能。AirPodsとApple Watchがあれば、運動時の持ち物は十分です。
◎WatchOS 5新機能まとめ
- Apple Watch同士で通話可能な「ウォーキートーキー」
- 「Raise to Speak」により手を上げるだけでSiriが起動
- ワークアウトに「ヨガ」「ハイキング」が追加
- ランニングなどの際に「ケイデンス」と「走行ペース」が測定可能
- 「Pocast」アプリが登場
Apple Watchを使うメリット・使い道
画像引用元:watchOS 5、Apple Watchに強力なアクティビティおよびコミュニケーション機能を追加 – Apple (日本)
最後にApple Watchを使用すると具体的にどのようなメリットがあるのか見ていきましょう。
高機能な時計として使える
Apple Watchは、iPhoneユーザーをサポートする高機能な時計として活躍します。iPhoneの電話の着信は、電話番号を共有するApple Watchで受けることができ、こちらから発信することが可能です。
気になる通話の品質は、Series 3ですでに実用レベルでしたが、Apple Watch 4ではスピーカー音量が50%アップし、マイクの集音声も向上。より快適な会話が実現しています。もちろんAirPodsのようなワイヤレスイヤホンを使用することもできます。
また、iPhoneの通知はApple Watchからもチェックが可能です。メールの受信やLINEの通知、アプリの情報など、自分で設定した大事な通知をApple Watchで確認するようにすれば、見逃すことも少なくなります。1日のなかでiPhoneを取り出す機会が減るのは、体感してみると非常に快適です。
Apple Watchがあればジョギングやウォーキングが快適
ジョギングやウォーキングのお供にもApple Watchは最適です。運動時はワークアウトを設定して、消費カロリー、移動距離、スピード、心拍数などを計測できますので、運動の強度や時間のコントロールや記録が簡単になります。
アクティビティを使えば、日々の目標設定を設定し、達成状況を確認したり、友人と共有したりできますので、運動を避けがちな方でも、モチベーションの維持にApple Watchが貢献します。
運動時の音楽再生や、帰り際にApple Payで買い物もできますので、そういった面でもジョギングやウォーキングといった日々の運動に向いているデバイスです。
ヘルスケアアプリで健康意識を高める
ヘルスケアアプリからは、自分の運動状態を正確に確認できます。心拍数、消費カロリー、スタンド時間、歩数などデータを一覧して見ることができますので、今日は運動が足りないからもう少し歩いてみよう、といった具合に健康意識が自然と高まります。
標準搭載アプリではないですが、「AutoSleep」というアプリを使用すれば、自動で睡眠時間や深い眠りについていた時間などが計測可能。ヘルスケアアプリと合わせて、運動と健康を記録・管理するライフログ端末として活躍します。
iPhoneユーザーの暮らしをより快適に
Apple Watchは、“時計”という名前が付いているものの、どちらかといえばiPhoneユーザーの暮らしをサポートをする高機能なウェアラブルデバイスです。Apple Watchを利用すれば、iPhoneへの電話を受けたり、Apple Payで支払いを済ませたりできますので、iPhoneを出す機会が減ります。
また、ジョギングやウォーキングの計測や、1日の消費カロリーを知ることができますので、ライフログを取ってみたい方や、これから運動しようと考えている方にはとくにおすすめです。アップルの最新デバイスを是非一度体感してみてください。