カメラの撮影機能向上・美しいディスプレイ解像度など、スマートフォンは年々急速に進化を続けています。今や誰しも当たり前のように持っているスマートフォンですが、ガラケーからの機種変更や新規契約でこれから使い始めるという方もいらっしゃる事でしょう。
ここではauの2018-2019年冬春モデルの中でも、特にエントリーユーザーにおススメのLG it LGV36をご紹介しています。シニア・お子様など年齢を問わず、これからスマートフォンを購入する方は是非チェックしてみてはいかがでしょうか。
機種 | Xperia 5 V | AQUOS sense8 | TORQUE G06 | Xiaomi 13T |
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本体 | ||||
価格 | 82,800円~ | 39,100円~ | 59,800円~ | 39,790円~ |
特徴 | 高性能チップ搭載 ハイエンドスマホ | コスパに優れた ミドルレンジスマホ | 小型&軽量な 高耐久スマホ | 高性能カメラ搭載 ハイエンドスマホ |
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auの2018-2019年冬春モデル
画像引用元:au 2018秋冬モデル、5機種を取り扱い | 2018年 | KDDI株式会社
2018年10月11日、au(KDDI・沖縄セルラー)は2018-2019年冬春モデルとして5機種のスマートフォンを発表しました。
この5機種のスマートフォンはXperiaとして初となる有機ELディスプレイを搭載した「Xperia XZ3 SOV39」や独特の形状が支持されるLTEケータイ「INFOBAR xv」などそれぞれ魅力的な個性を備えています。
もちろんここでご紹介する「LG it LGV36」も、他とは一味違うコンセプトで作られたスマートフォンとなっているのは言うまでもありません。
LGエレクトロニクス製スマートフォン
LG it LGV36を製造しているのは韓国ソウルに本社を置くLGエレクトロニクスです。auはこれまでもLGエレクトロニクス製スマートフォンを取り扱っており、過去にはグローバルモデルの国内ローカライズ版となった「isai Beat LGV34」や「isai vivid LGV32」などを発売していました。
つまり、LG it LGV36はLGVシリーズの最新モデルという事になります。LGエレクトロニクスは他にOptimusシリーズなどのスマートフォンを製造していましたが、現状携帯電話機の主力はLGVシリーズのみとなっています。
また、LGエレクトロニクス社製のスマートフォン販売は大手キャリアでは累計でドコモが最も多く、反対にソフトバンクではまったく取り扱われていないのも特徴的です。
LG it LGV36の価格
auの2018-2019年冬春モデルの中では「Xperia XZ3 SOV39」と「Galaxy Note9 SCV40」が100,000円前後の価格設定となっていますが、どちらも高い性能を備えたハイスペックスマートフォンです。
一方「LG it LGV36」の価格はSIMフリーモデルもある「AQUOS sense2 SHV43」と同じ32,400円(税込)となっており、5機種の中では比較的低価格となっているのも見逃せません。
ただしスマートフォンのスペックは基本的に価格に比例しますから、当然「LG it LGV36」のスペックも「Xperia XZ3 SOV39」や「Galaxy Note9 SCV40」より低くなっています。この点も含めて、下記からの基本スペックをチェックしていきましょう。
auの2018-2019年冬春モデルの価格
端末 | 価格(現金一括) |
---|---|
Xperia XZ3 SOV39 | 99,360円(税込) |
Galaxy Note9 SCV40 | 129,600円(税込) |
AQUOS sense2 SHV43 | 32,400円(税込) |
LG it LGV36 | 32,400円(税込) |
INFOBAR xv | 51,840円(税込) |
au LG it LGV36の基本スペック&コンセプト
画像引用元:LG it(エルジー イット)LGV36 | スマートフォン(Android スマホ) | au
先にご紹介した通り、LG it LGV36の価格はauの2018-2019年冬春モデルの中でもAQUOS sense2 SHV43と並んで最安の32,400円です。また、この価格設定は近年発売されている所謂「ミドルスペックモデル」の中でも低い部類に入ります。
スマートフォン本体の価格が低く抑えられている事はユーザーとしては嬉しいポイントですが、あまりに安いとスペック面が心配になってしまうという方も多いのではないでしょうか。
基本スペック
まずはLG it LGV36の基本スペックをチェックしてみましょう。LG it LGV36は片手で持ちやすい5.0インチのディスプレイに、3GBのRAMと32GBのROMを備えるスマートフォンです。
auを含めた大手キャリアでスマートフォンを購入するとアンインストール出来ないアプリ(プリインストールアプリ)が初めから入れられていますが、32GBのストレージ容量を備えている事に加え外部メモリにも対応しているため容量不足の心配はないでしょう。
また、2018年8月にリリースされたAndroid 8.1に対応している事、QualcommのSnapdragon 425の搭載などからごく一般的なミドルクラスのスペックを持つスマートフォンと言えます。
ちなみにまったく同じ価格で販売されているAQUOS sense2 SHV43のスペックも合わせてご紹介していますが、CPUの性能ではLG it LGV36が僅かに劣っています。
LG it LGV36 | AQUOS sense2 SHV43 | |
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サイズ | 約72×145×8.0mm | 約71×148×8.4mm |
ディスプレイ | 約5.0インチ 液晶ディスプレイ (IPS) | 約5.5インチ 液晶ディスプレイ (IGZO) |
重量 | 約140g | 約155g |
バッテリー容量 | 2,500mAh | 2,700mAh |
内蔵メモリ/RAM | 3GB | 3GB |
内蔵ストレージ/ROM | 32GB | 32GB |
防水&防塵 | × | ○ |
OS | Android 8.1 | Android 8.1 |
CPU | MSM8917 (Snapdragon 425) 1.4Ghz クアッドコア | SDM450 (Snapdragon 450) 1.8Ghz/オクタコア |
カメラ (メイン+サブ) | 約1,300万画素 約500万画素 | 約1,200万画素 約800万画素 |
おサイフケータイ | × | ○ |
コンセプトは「じぶんで学べる楽しめる」
上記でご紹介した通り、まったく同じ価格で発売されたAQUOS sense2 SHV43のスペックの方がLG it LGV36を僅かに上回っています。このため、スマートフォンに詳しい方なら本記事を見ずとも迷わずAQUOS sense2 SHV43を選択するのではないでしょうか。
しかし、LG it LGV36は「じぶんで学べる楽しめる」というコンセプトの元作られたスマートフォンであり、単純にスペックだけで比較出来ない特徴を持っているのです。次からは、スペック表だけでは分からないLG it LGV36の特徴を実機レビューを元にご紹介していきます。
気になるポイントを辛口実機レビュー
LG it LGV36に限った話ではありませんが、独自の操作感やUI(ユーザーインターフェース)などスマートフォンはそれぞれ個性があります。この端末ごとの個性は実際に触ってみるまで分からない事が多く、スマートフォンに詳しい方でも完全に操作感を理解するまで一定の期間がかかるものです。
ここではLG it LGV36のメリットだけでなく、デメリットも含めた実機レビューを5つのポイントに分けてご紹介致します。
独自アプリをプリインストール
画像引用元:LG it(エルジー イット)LGV36 | スマートフォン(Android スマホ) | au
LG it LGV36には、独自に制作されたアプリケーションである「auかんたんガイド」がプリインストール(購入時よりインストール)されています。
このアプリではタッチやスクロールと言ったスマートフォンの基本操作はもちろん、文字入力や音声入力などLG it LGV36に関する操作全般を学んでいくことが出来ます。
自分のやりたい事に合わせて使い方を学習できるので、これまでまったくスマートフォンに触った事がなかったという方でも安心して利用出来るのが魅力です。このアプリはLG it LGV36向けに初めて制作されたもので、現状他のスマートフォンにはプリインストールされていません。
今後対応する端末は増えていくかもしれませんが、現状LG it LGV36だけにプリインストールされているのは見逃せないポイントとなっています。
片手で持ちやすい約5.0インチ
近年のハイスペックスマートフォンは有機ELの搭載&ノッチ型が主流で、画面サイズも大型化の傾向が見られます。ミドルスペックスマートフォンもこの例に漏れず、液晶ディスプレイを搭載したモデルでも画面のサイズは比較的大型です。
画面が大型化するとそれだけ視認性や操作感は良くなりますが、反面ガラケーのように片手で操作しにくくなるのがデメリットとなります。LG it LGV36の画面サイズは約5.0インチと比較的小型に設計されており、片手でも持ちやすいのがメリットです。
SIMフリー版を除くと5.0インチ以下のスマートフォンはあまり多くはありませんから、この点はLG it LGV36のメリットと考える事が出来るでしょう。
スマートフォンを背面で固定する「スマホリング」のようなアクセサリーも画面サイズが小型の方が使いやすいですから、併用する事でよりLG it LGV36の操作感が向上するのではないでしょうか。
電池パックが交換できる
画像引用元:LG it(エルジー イット)LGV36 | スマートフォン(Android スマホ) | au
近年のスマートフォンは防水・防塵の観点などから電池パック内蔵型が主流となっています。2010年代前半には電池パックを交換できるスマートフォンが多くありましたが、現在そのような端末はほとんどありません。
2018年発売の機種としては珍しく、LG it LGV36の電池パックは内蔵型ではなく自身で入れ替える事が出来る交換型です。スマートフォンのリチウムイオン電池は2~3年使用すると少なからず性能が低下しますから、自身で交換できるようになっているLG it LGV36は長く安心して使える端末だと言えます。
LG it LGV36のバッテリーは2,500 mAhと必要十分な容量が確保されていますが、電池切れが心配なら予備のバッテリーを購入して入れ替えながら使うというのも良いのではないでしょうか。
快適に使える機能が充実
「auかんたんガイド」以外にも、LG it LGV36は快適に使える機能が初めからプリインストールされています。例えばブルーライトをカットする「コンフォートビュー」機能を使えば、目が疲れやすい方でも長時間スマートフォンを操作する事が出来るでしょう。
また、LG it LGV36の状態を診断して最適化する「スマートドクター」やディスプレイを2回タップする事で画面のON/OFFが可能な「ノックオン」など、便利なアプリケーションがいくつもプリインストールされているのは見逃せません。
これらの便利系アプリはGoogle Playなどでも無料でインストールする事が出来ますが、同じようなアプリが何種類もあるためスマホ初心者が最適なものを探すだけでも相当な時間がかかってしまうのではないでしょうか。
逆に考えると自身でアプリを探す事が出来る方にとっては、このプリインストールアプリはストレージ容量を圧迫するだけの邪魔なものとなってしまうかもしれません。
防水・防塵・おサイフケータイは非対応
LG it LGV36は防水・防塵機能に対応していない為、雨の日・屋外での使用には特に気を配る必要性があります。バッテリーが交換できるようになっているため仕方ないとも言えますが、近年防水・防塵に対応したスマートフォンは多いのでこの点はLG it LGV36のデメリットだと言えるでしょう。
また、LG it LGV36は海外メーカー製という事もあり、おサイフケータイ=FeliCaは非搭載となっています。Apple payや楽天Edyなどの電子マネーは近年急速に普及しているため、この機会にスマートフォンで使ってみたいと思う方も多いはずです。
初心者向けのスマートフォンであるにも関わらず、Felicaに対応していない事もまたLG it LGV36最大のデメリットではないでしょうか。
近年メディアの話題をさらったPayPayなどのQRコード決済はもちろん行えますが、おサイフケータイを使おうと思っている方はLG it LGV36以外の機種を選ぶのが良いのではないでしょうか。
au LG it LGV36はこんな方におススメ
au LG it LGV36のスペックはミドルクラスとしても控えめになっており、3DゲームやARアプリなど高速処理を必要とする用途には向いていません。また、防水・防塵・おサイフケータイに対応していない事など近年のスマートフォンと比較しても見劣りしてしまう部分が多々あります。
しかし、au LG it LGV36ならではの使いやすさに拘ったシンプルなUIや独自アプリを必要としている方が多いのもまた事実ではないでしょうか。
エントリーユーザーにおススメ
エントリーユーザー向けのスマートフォンはauだけでなく各キャリアが「かんたんスマホ」として発売していますが、アイコンが大きく表示されるなどの独自のUIが搭載されている事が特徴となります。
しかし、LG it LGV36はこれらのエントリーユーザー向けのスマートフォンとは違い、標準のAndroid UIを搭載しているのです。このため、将来的にLG it LGV36から普通のスマートフォンに乗り換える際も違和感をなるべく抑える事が出来るのではないでしょうか。
「かんたんスマホ」と比べると操作は若干複雑となりますが、前述のように「auかんたんガイド」が搭載されているためスマートフォンの使い方を正しく・丁寧に学んでいく事が出来るのも特徴です。
LG it LGV36はこれからスマホを使い始めるシニア、そして初めてスマホを持つ子供など幅広い年齢層の方におススメ出来るエントリーユーザー向けの端末だと言えるでしょう。
auで購入する際の端末価格は?
LG it LGV36の端末価格は32,400円(税込)となっていますが、各種割引を適用する事で更に価格を下げる事が可能です。例えばauケータイを16か月以上利用している方が対象となる「初スマホ割」を適用すると機種代金が21,600円割り引かれ、最終的なLG it LGV36の価格は10,800円(税込)となります。
月々の機種代金だと450円(税込)×24回となりますから、総合的な費用の節約という意味でもかなりメリットがあるのではないでしょうか。何よりLG it LGV36はエントリーユーザー向けの機種ですし、これまで長くガラケーを使っていたなら初スマホ割を適用できる方も多い事でしょう。
端末価格以外の料金体系などはこちらでもご紹介していますから、購入前に一度目を通しておくのがおススメです。
キャンペーンも要チェック
画像引用元:『LG it』バッテリープレゼント | キャンペーン | au
auの2018-2019年冬春モデルのうちLG it LGV36を含む3機種では、発売を記念したキャンペーンが用意されています。LG it LGV36はauショップ限定のキャンペーンが実施されており、購入する事で互換純正バッテリーである「LG it バッテリー」がプレゼントされます。
LG it LGV36購入者は必ずプレゼントされますが、2018年11月上旬以降の先着キャンペーンとなっているため購入前にキャリアショップに確認しておくのが良いでしょう。
「Galaxy Note9 SCV40」と「Xperia XZ3 SOV39」のキャンペーンは残念ながら終了してしまいましたが、LG it LGV36は在庫状況で終了時期が変わるキャンペーンです。お近くのauショップでまだキャンペーンを実施しているようなら、この機会に純正の互換バッテリーを手に入れてみてはいかがでしょうか。
LG it LGV36でスマホライフを快適に
いかがだったでしょうか。今回はauの2018-2019年冬春モデルの中の1機種、LG it LGV36をご紹介させて頂きました。防水・防塵・おサイフケータイの機能を省き、スペックも控えめとなっているLG it LGV36。
しかし、シンプルなUIや「auかんたんガイド」など、特にエントリーユーザーにおススメの機能・操作感となっているスマートフォンなのは間違いありません。ガラケーから機種変更を行うシニア・お子様であれば、LG it LGV36を使う事でスマートフォンの魅力に触れられるのではないでしょうか。