スマートフォンが普及し、Eメールでしていた友人や家族とのやり取りも、LINEアプリを利用することが多くなってきました。
+メッセージはそんなLINEに追随して日本の通信大手三社(docomo,au,softbank)が会見で発表したアプリケーションです。
+メッセージは互いに連絡先を交換し合った相手とチャット形式でやり取りが出来るアプリで、多くの人たちと手軽にメッセージ交換が出来ます。
始めは、Android版だけの+メッセージで、iPhoneユーザーには縁のないアプリでしたが、2018年6月にiPhone版も配信され、より多くの人たちが使用出来るアプリケーションとなったのです。
しかしながら、知名度としてはLINEに比べると劣ってしまいますし、「+メッセージって何?LINEで十分でしょ」という方も多いのではないでしょうか。
本記事では、+メッセージの使い方や出来ることを紹介しながら主にLINEとの比較を行っていきます。
「これからチャットアプリを使おうと思っているけど、何がいいんだろう?」という方や、「LINEはちょっと抵抗あるけど、チャットアプリは使ってみたい」という方にオススメの記事です。
LINEデータをスマホ変更で引き継ぐ方法|トーク履歴やスタンプなど
機種 | Xperia 5 V | AQUOS sense8 | TORQUE G06 | Xiaomi 13T |
---|---|---|---|---|
本体 | ||||
価格 | 82,800円~ | 39,100円~ | 59,800円~ | 39,790円~ |
特徴 | 高性能チップ搭載 ハイエンドスマホ | コスパに優れた ミドルレンジスマホ | 小型&軽量な 高耐久スマホ | 高性能カメラ搭載 ハイエンドスマホ |
購入 | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト |
+メッセージで出来ること
+メッセージは元々通信各社が提供しているSMS(電話番号を利用してメッセージを送受信するサービス)を発展させたものです。
なので、基本的な機能としてはメッセージを送受信することなのですが、他にも様々な機能があります。下記が機能の一覧です。
- メッセージを送受信する
- 写真・動画を送受信する
- スタンプを送受信する
- 複数人数のグループを作成し、グループ内でメッセージを送受信出来る
- 音声メッセージを送受信する
- 位置情報を送受信する
以下、それぞれを簡単に説明します。
メッセージを送受信する
チャットアプリなので当たり前ですが、+メッセージではメッセージを送受信できます。
元々各通信会社のサービスとしてついていたSMSと比べると、送信可能メッセージ文字数が大幅に増えています。
例えば、auからdocomoというように他の通信会社にSMSを送ろうとすると、1メッセージ当たり70文字という制限があるのですが、+メッセージなら2730文字まで送ることが出来るのです。
写真・動画を送受信する
+メッセージでは、メッセージの他に写真・動画も送受信できます。
既存のSMSでは出来ませんでしたが、友人と旅行先の写真を共有したりといったことが出来るようになりました。
スタンプを送受信する
+メッセージでは、感情などを様々なキャラクターなどを使って表現出来るスタンプを使用することが出来ます。
「OK」や「了解」などなど、メッセージ交換に華を添えてメッセージ送ることが出来るようになりました。
複数人数のグループを作成し、グループ内でメッセージを送受信出来る。
複数人数でグループを作成し、お互いにメッセージを送り合うことが+メッセージでは出来ます。
同時に複数人にメッセージを送ることが出来ますし、複数人からのメッセージを受け取ることが出来るのです。
おなじみのメンバー全員に連絡したいといった際に容易にメッセージを送ることが出来ます。
音声メッセージを送受信する
+メッセージでは、文字のメッセージだけでなく音声のメッセージも送信できます。
文字だけではちょっと味気ないようなときに音声メッセージを送ったり、作った楽曲を送ったりということも出来るのです。
位置情報を送受信する
SMSではできませんでしたが、+メッセージでは位置情報を送ることが出来ます。
待ち合わせなどの時に、Googleマップなどのアプリで表示された位置情報を相手に送ることが出来るようになりました。
+メッセージの使い方
簡単にですが、+メッセージでのメッセージの送り方をお伝えします。
画像引用元:au公式ホームページ
メッセージ一覧画面を開くと、上記のような画面になりますので、右下のプラスマークの付いた青い丸のアイコンをタップして「新しいメッセージ」画面を開きましょう。
画像引用元:au公式ホームページ
表示されている連絡先の中から、メッセージを送りたい相手をタップします。
画像引用元:au公式ホームページ
すると上記のようなメッセージ入力画面になるので、画面をタップして文字を入力したら画面右にある青い丸のアイコンをタップしましょう。メッセージ送信完了です。
簡単に説明をしましたが、ほとんどの操作が感覚的に行えるものなので、チャットアプリを初めて使う人でも問題なく使用できます。
また、使用方法はほとんどLINEと違いありませんのでLINEを使っている人も問題なく操作出来るでしょう。
徹底比較!LINEと+メッセージの違い
それでは、LINEと+メッセージを様々な項目で比較していきましょう。
+メッセージはSMSをパワーアップしたアプリですのでSMSを含めた3つのサービスの比較をしていきます。下記が各機能の比較一覧です。
SMS | +メッセージ | LINE | |
---|---|---|---|
メッセージ文字数 | 70文字 | 2,770文字 | 10,000文字 |
既読・未読機能 | × | 〇(設定でON・OFF可能) | 〇 |
写真・動画の送付 | × | 〇 | 〇 |
スタンプ | × | 〇 | 〇 |
グループでのメッセージ送信 | × | 〇 | 〇 |
音声メッセージ | × | 〇 | 〇 |
地図情報 | × | 〇 | 〇 |
アカウント作成 | 不要 | 不要 | 必要 |
パソコンでの利用 | × | × | 〇 |
連絡先追加手段 | 電話番号 | 電話番号 | LINEID |
ガラケーへの送信 | 〇 | SMSとして可能 | × |
スマホ本体の連絡先との同期 | 〇 | 〇 | ×(連絡先追加の補助はあり) |
ID検索・自動追加機能 | × | × | 〇 |
使用可能ユーザー | 全員 | docomo,au.softbankユーザーのみ (ガラケーでは使えない) |
スマホユーザー (ガラケーでは使えない) |
使用するために消費するもの | 通話料 | データ通信量 | データ通信量 |
それでは以下、主に+メッセージとLINEで違いのある部分についてお伝えしていきます。
メッセージ文字数
+メッセージはSMSと比べて入力可能文字数が大幅にパワーアップしました。
しかし、+メッセージの入力可能文字数は2,770文字でLINEの10,000文字と比べると入力可能文字数は劣ります。
とはいえ、日常のメッセージのやり取りで入力文字数が1,000文字を越えることはまれです。
+メッセージの場合は、複数のメッセージに分けてしまえば10,000文字であっても送ることは出来るので、実質的には+メッセージとLINEの間に大きな違いはないと言えるでしょう。
既読・未読機能
SMSにはなかった既読・未読機能は+メッセージ、LINE共についていますが、+メッセージとLINEでは大きな違いがあります。
既読・未読機能を簡単とは、自分が送信したメッセージを相手が見たか見ていないのかを知らせてくれる機能です。
送られてきたメッセージを見た瞬間に相手の画面に「既読」と表示されるので、自分が送ったメッセージが届いたか確認出来るので、大変便利な機能と言えます。
しかし中には、「既読になったのに全然返してくれない」「既読にしてしまうと相手に返信しなければというプレッシャーがキツイ」と感じる人もいて、既読機能は賛否両論ある機能なのです。
LINEでは既読機能を基本的にOFFに出来ないのですが、+メッセージは設定でON・OFFの切り替えが容易にできます。
そのため、+メッセージは「LINEの既読機能に抵抗がある」といった方にオススメのアプリと言えるでしょう。
パソコンでの利用
+メッセージはLINEとは異なり、パソコンで利用することは出来ません。
LINEはアカウントを作成していますので、メールアドレスとパスワードを入力すれば、スマートフォン、パソコン双方で同じアカウントにログインすることが出来ます。
そのため、「スマートフォンで撮った写真をパソコンに送る」というようなこともLINEだと簡単にできますが、+メッセージではできません。
パソコンでもスマートフォンでもチャットアプリを使いたいのであれば、LINEの方がオススメのアプリケーションです。
連絡先追加手段
連絡先の追加は、+メッセージが電話番号を、LINEはLINEIDを用いて行いますが、この違いは一長一短です。
LINEIDは知らないけど、電話番号なら知っているという人に連絡するときは、+メッセージの方が便利です。
一方、電話番号は重要な個人情報の一つですので、「電話番号を教えるのは抵抗があるけど、LINEIDだったら教えてもいいかな」と思える人と連絡先を交換する際にはLINEの方が適していると言えるでしょう。
ガラケーへの送信
ガラケーのLINEサービスが終了してしまったので、LINEはガラケーへ送信することが出来ません。
一方、+メッセージはアプリ上でガラケー相手にすると、70文字という制限はありますが、SMSとして送信が可能です。
+メッセージはスマホでも、ガラケーでもどちらにでもメッセージを送ることが出来ます。
スマホ本体の連絡先との同期
スマホ本体との連絡先の同期は、+メッセージでは出来ますが、LINEではできません。
+メッセージの場合、スマホ本体に連絡先が登録してあれば、+メッセージのアプリ上に同じ連絡先が表示されます。
一方、LINEの場合は「友達追加設定をON」にすると、あなたの電話番号を連絡先に登録している人が表示されますが、自分の連絡先との同期は出来ません。
初めて利用するときは、+メッセージの方が今ある連絡先をそのまま使えるのでとっつきやすいと言えるでしょう。
ID検索・自動追加機能
LINEはID検索という機能があり、相手のIDを入力すれば、相手を連絡先に登録できますが、+メッセージはIDではなく電話番号で相手を連絡先に追加するので、ID検索ということは出来ません。
検索自体はIDなのか、電話番号かという程度の違いです。
一方、自動追加は+メッセージとLINEでは異なります。
LINEでは、相手の連絡先の登録状況や、過去のやり取りなどに応じて「友達かも?」というリストが自動で作られるので、「ああ、この人懐かしい」といった、SNSのような予期せぬ再会を演出してくれる場合も。
+メッセージは現在持っている連絡先をもとにメッセージ交換をするアプリで、LINEは連絡先などをもとに連絡先が追加されるSNSという見方も出来るかもしれません。
使用可能ユーザー
使用可能ユーザーの違いは+メッセージとLINEで大きく異なります。
LINEはデータ通信が出来れば(スマートフォンならば)誰でも使用することが出来ますが、+メッセージは、docomo,au,softbankの通信大手三社のユーザーしか使用することが出来ません。
格安simと呼ばれる独自回線を持たない通信会社のユーザーはもちろんですが、auやsoftbankのサブブランドであるUQmobileやYmobileといった通信会社のユーザーも使用することが出来ません。
今日では、通信各社が用意するキャリアメールも使われる頻度が少なくなってきているため、メッセージを送ろうとする相手がどこの通信会社と契約しているのかということは知らないことがほとんどでしょう。
docomo,au,softbankを使うことによって、+メッセージを使うことが出来るというメリットがある。と言えば聞こえはいいですが、相手がauだと思ってメッセージを送ろうと思ったら通信会社が変わっていて送れなかった。なんてこともあり得るわけです。
総務省のデータによると、格安simと呼ばれるMVNOのシェアは、2014年3月には4.9%程度でしたが、2018年6月には10.8%というように年々伸びています。+メッセージを使える人が少しずつ減ってきているというのが現状です。
メッセージを送り合うアプリは、自分が使えるということはもちろんですが、「相手が使えるか」ということも大変重要です。
+メッセージも多くの人は使えますが、使用可能ユーザーの数ではLINEに軍配が上がります。
使用するために消費するもの
+メッセージ、LINE共にメッセージなどを送るときに消費するものは月々のデータ使用量ですが、SMSからの変化という点でお話しします。
SMSを送信した場合、通話料として料金を請求されます。
ガラケーの時代には「無料通話分」という概念があって、SMSは通話と同じく無料通話分として換算が出来るシステムでしたので、無料分で収めるのであればSMSの送信は月々の請求に影響がありませんでした。
一方、今も通話料としての請求なのですが、今大手各社が行なっている「カケホーダイ」の対象にはなりません。
つまり、カケホーダイ、データ量定額というプランだと、SMSを送ると月々の料金が多くかかってしまうという現状があります。
したがって、スマホでSMSを送っていた人は、+メッセージで送るようにすれば、月々のスマホ代がお得になるというメリットがあります。
SMSから+メッセージに変更するのは簡単なので、スマホでSMSを送っている方は、+メッセージを使うのがオススメです。
+メッセージとLINEの違いは結局どこなのか?
2つの似たようなアプリケーションですが、細かいところを比較すると様々な違いがあります。
+メッセージとLINEは様々な違いがありますが、大きいところだと「既読未読機能のON・OFFがあるかないか」、「使用出来るユーザーの違い」というところが挙げられます。
+メッセージは、登録等も不要で手軽に始められて、簡単に既読機能をOFFに出来るため、LINEの既読機能に対して拒絶感があるがチャットアプリは使いたいという方にはぴったりのアプリケーションと言えます。
一方、+メッセージは使用出来るユーザーが「docomo,au,softbank」ユーザーに限られるというが実際に使用する際には気になるところです。
自分はdocomoユーザーだから使えるけど、送信先がYmobileユーザーだからメッセージを送ることが出来ないといったことが起こってきますので、使い勝手を考えるとLINEの方がいいと言えるでしょう。
使用しているユーザーが多いという点で使い勝手がLINEの方が優れてるとはいえ、+メッセージをSMSをパワーアップしたものとしてとらえれば見方は変わります。
+メッセージはSMSと比べて、送ることが出来る文字数が増え、写真や動画といったファイル送信も出来るようになったうえに、通話料として料金がかかることもなくなり、便利になりつつお得になったアプリです。
+メッセージもLINEも多くの友人たちと気軽に連絡を取り合ったりコミュニケーションをとることが出来る大変便利なアプリと言えます。
+メッセージとLINEのどちらを選ぶのか?といった選択だけではなく、状況や相手に応じて+メッセージを使用したりLINEを使用したりと、選択するのが賢い付き合い方になるのかもしれませんね。