Huawei Mate 20 Xは買いか?|7.2インチ大画面とライカのトリプルレンズ搭載

  • 21.01.17
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  • ※本記事は21.01.17に作成された記事です。最新情報は公式ページをご確認ください。

2018年10月16日にロンドンで行われたHuawei(ファーウェイ)の新製品発表会で、「Mate 20」「Mate 20 Pro」「Mate 20 RS」「Mate 20 X」の4機種が発表されました。

本記事では、7.2インチの大画面ディスプレイが特徴の「Mate 20 X」を徹底レビュー。タブレットのような使い方もできる大画面ハイエンドモデルの実力に迫ります。

日本国内の発売は未発表ですが、海外版の取り扱いがある通販やスマホショップはありますので、尖った性能のハイエンド機が欲しい方は要チェックです。

トップ画像引用元:HUAWEI Mate 20 X, Large Screen, Kirin 980, Intelligent phone | HUAWEI Global

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「Huawei Mate 20」シリーズは5機種が発売


画像引用元:HUAWEI Mate 20 Pro, Kirin 980, Leica Ultra Wide Lens, Advanced AI phone | HUAWEI Global

10月16日の新製品発表会では、4機種を発表したHuawei。そこに廉価モデルのMate 20 Liteを加えた5機種が「Mate 20シリーズ」になります。

日本国内向けには、ハイエンドモデルのMate 20 Proと廉価モデルのMate 20 LiteのSIMフリー版が11月30日より発売。その後、Mate 20 Proはソフトバンク版が2019年1月11日より発売予定です。

世界のスマホ市場第2位のシェア率

Huaweiは中国に本社を置くスマホメーカー。日本国内では、SIMフリー機や格安SIMから多くの機種を販売し、そのコスパの高さで知名度を徐々に上げてきました。

近年では、P20 Proがドコモから専売され、Mate 20 Proもソフトバンクから発売されるなど、キャリアでの取り扱いも増えています。

スマートフォンの世界市場ではさらに存在感が大きく、2018年第2四半期のシェアではGalaxyシリーズのサムスンに次ぐ2位と、アップルを凌ぐシェアを獲得しました。

Huaweiのスマホの魅力はそのラインナップの豊富さ。「Mateシリーズ」「Pシリーズ」「novaシリーズ」など、最高クラスのハイエンド機からコスパに優れる廉価モデルまで幅広い製品をリリースしています。

「Mate 20 X」の特徴は?


画像引用元:HUAWEI Mate 20 X, Large Screen, Kirin 980, Intelligent phone | HUAWEI Global

高性能な「Mate 20シリーズ」のスペックと、7.2インチ大画面ディスプレイを兼ね備えた「Mate 20 X」は、Huaweiの最新モデル。かつて巨大スマホとしてヒットした「Xperia Z Ultra」を思い出させるような大型スマホです。その特徴を見ていきましょう。

〇エンタメで活躍するタブレットクラスの大画面

Mate 20 Xの最大の特徴は7.2インチのOLED(有機EL)ディスプレイ。スマホとしては破格の大画面に加え、解像度もFHD+の2,244×1,080と高精細で、発色の良い有機ELディスプレイを採用しています。

ベゼルレスかつノッチはMate 20と同じく水滴型で画面占有率は87.83%。動画視聴や3Dゲームをプレイする際の没入感が抜群で、エンタメで活躍すること間違いなしです。

オプション品として、Bluetooth接続のゲームパッドが用意されていることからも、ゲームプレイにはかなり重きを置いていることがわかります。

ブラウジングやSNSといった使い方でも、細かい文字が読みやすく、PCサイトで表示しても不便を感じさせません。

〇ギリギリ持ち運べる絶妙なサイズ


画像引用元:HUAWEI Mate 20 X, Large Screen, Kirin 980, Intelligent phone | HUAWEI Global

サイズは高さ174.6×幅85.4×厚さ8.15mm。2018年に発売されたiPhone XSの大画面モデルiPhone XS Maxのサイズが高さ157.5×幅77.4×厚さ7.7mmですので、比較すると若干大きくなっています。

片手で操作するのは難しいサイズですが、幅85.4mmは握る分にはしっくりきます。スーツの胸ポケットにも入りますし、ギリギリ持ち運べるサイズです。

画面7.2インチと聞くとタブレットのようなサイズを想像しますが、Mate 20 Xはベゼルの薄さと18.7:9のアスペクト比で7.2インチを実現していますので、絶妙なサイズになっています。

〇CPU・メモリなど基本スペックも優秀

同時に発表されたフラグシップモデルMate 20、ハイエンドモデルMate 20 Proと共通する部分も多いので、Mate 20 Xも基本スペックは高性能です。

スマホの頭脳といえるCPUには、Kirin(キリン)980を搭載。Androidでは米・Qualcomm(クアルコム)社のSnapdragon(スナップドラゴン)が有名ですが、Huaweiでは子会社のHiSilicom(ハイシリコン)製を採用しています。

「Kirin 980」は、Huawei P20などに搭載されている従来の「Kirin 970」よりもパフォーマンスが75%、バッテリー効率が58%アップ。ゲームプレイ時のパフォーマンスが最新のSnapdragon 845よりも22%高いこともアピールされています。

メモリには6GBを搭載していますので、処理能力は申し分ありません。高負荷なゲームプレイ難なくこなすスペックは、大画面スマホとしても魅力的です。

△外部ストレージは独自規格のNMカード

アプリや画像などのデータを保存するストレージは128GBを搭載。外部ストレージでの拡張は、Mate 20シリーズから新たに独自規格の「NMカード」のみ対応となっています。

Mate 20シリーズと同時に発表された「NMカード」は、従来のMicroSDよりもコンパクトなことが売りのひとつですが、使用できるスマートフォンやタブレットがHuaweiの製品でもまだまだ少ないので、汎用性ではMicroSDに劣ります。

現状では価格もMicroSDより高いので、今後サードパーティ製の割安なNMカードが登場することを期待したいところです。

〇ライカ監修の高性能トリプルカメラ


画像引用元:HUAWEI Mate 20, Kirin 980, EMUI 9.0, AI phone | HUAWEI Global

P20 Proから引き続き、背面には世界的なカメラメーカーのライカ(Leica)と共同開発したトリプルカメラを搭載。P20 Proとは違いスクエア型に配置するデザインも個性的です。

カメラの構成は、ハイエンドモデルのMate 20 Proと同じく約4,000万画素の広角カメラ、約2,000万画素の超広角カメラ、約800万画素の望遠カメラという構成。

普段使いには広角、風景などの撮影には超広角、遠方の撮影には光学3倍ズーム対応の望遠カメラと使い分けることで、スマホで撮影したとは思えない仕上がりの1枚を撮影できます。

撮影時はAIがシーンを認識し最適なセッティングを選択してくれるので、撮影も簡単です。インカメラも約2,400万画素の高画質カメラを搭載。自撮りでは背景をぼかす「ポートレートモード」も使用できます。

ただし、インカメラに3Dセンサーを搭載しているのはノッチが大き目のMate 20 Proのみ。「ポートレートモード」や顔認証の精度では、Mate 20 Proに劣る可能性は高いです。

〇バッテリーは5,000mAhの大容量

Mate 20 Xは大画面モデルということもあり、搭載するバッテリーも5,000mAhと大容量。スマホではあまり見ない容量です。

加えて、Kirin 980は電力効率に優れていますので、電池持ちも優秀。連続ゲームプレイ時間は6時間超えとiPhone XS Maxより長持ちで、連続動画再生時間も23時間と長時間の使用にも十分に対応できます。

〇M-Penを使った手書き入力が可能


画像引用元:HUAWEI Mate 20 X, Large Screen, Kirin 980, Intelligent phone | HUAWEI Global

スタイラスペンの「Huawei M-Pen」を使った手書き入力にも対応。これは「Mate 20シリーズ」のなかでも、Mate 20 X独自の機能です。4,096段階の筆圧を感知するので、手書きメモだけでなくイラストを描くのにも向いています。

手書きメモを使用する際は、M-Penのボタンを押しながら画面をタップするだけですので、素早いメモ書きにも対応可能です。

スタイラスペン対応のスマホといえば、サムスンのGalaxy Noteシリーズもありますが、Galaxy Noteのようにペンを収納する機能はないので、M-Penの持ち歩きが若干不便かもしれません。

△18年12月時点で日本向けモデルは未発売

「Mate 20」シリーズでは、日本国内向けに11月30日よりMate 20 ProとMate 20 LiteのSIMフリーモデルが発売されました。

Mate 20 Proは、キャリアではソフトバンク、格安SIMでは楽天モバイル、IIJmio、mineoなど、SIMフリー版では各家電量販店が取り扱い、Mate 20 Liteはビックカメラ系列(ビックカメラ、コジマ、ソフマップ)の専売となります。

Mate 20 Xは現時点では国内向けモデルが未発売。手に入れたい場合は、Amazonなどの通販サイトか、独自に入荷している携帯ショップで海外版を購入するしかありません。

言語選択は日本語もあり

日本国内版は2018年12月時点では未発売となっているMate 20 Xですが、言語選択には日本語もあります。海外版だと初期設定が不安という方も、日本語で設定&使用できますのでその点は安心です。

「Mate 20シリーズ」のスペックを比較すると?

ほかの「Mate 20シリーズ」との比較もチェックしておきましょう。以下の表は、「Mate 20シリーズ」のスペックを比較したものです。なお、日本未発売のMate 20 RSの代わりに、ビックカメラ専売で発売されているMate 20 Liteで比較します。

Mate 20 Mate 20 Pro Mate 20 X Mate 20 Lite
サイズ
(高さ×幅×厚さ)
約158.2×77.2×8.3mm 約157.8×72.3×8.6mm 約174.6×85.4×8.15mm 約158.3×75.3×7.6mm
重さ 約188g 約189g 約232g 約172g
ディスプレイ 約6.53インチ
(液晶)
約6.39インチ
(有機EL)
約7.2インチ
(有機EL)
約6.3インチ
(液晶)
解像度 2,244×1,080 3,120×1,440 2,244×1,080 2,340×1,080
OS Android 9(Pie) Android 8.1(Oreo)
CPU Huawei Kirin 980 Huawei Kirin 710
メモリ
(RAM)
4GB/6GB 6GB 6GB 4GB
ストレージ
(ROM)
128GB 128GB 128GB 64GB
外部メモリ NM Card(最大256GB) MicroSD(最大256GB)
バッテリー 4,000mAh 4,200mAh 5,000mAh 3,750mAh
アウトカメラ 約1,200万画素/F値1.8(広角)
約1,600万画素/F値2.2(超広角)
約800万画素/F値2.4(望遠)
約4,000万画素/F値1.8(広角)
約2,000万画素/F値2.2(超広角)
約800万画素/F値2.4(望遠)
約2,000万画素/F値1.8
約200万画素/F値1.8(深度測定用)
インカメラ 約2,400万画素/F値2.0 約2,400万画素/F値2.0
3Dセンサー
約2,400万画素/F値2.0 約2,400万画素/F値2.0
約200万画素/F値2.0(深度測定用)
Bluetooth Bluetooth 5.0 Bluetooth 4.2
生体認証 顔認証/指紋認証 顔認証(3D)/指紋認証 顔認証/指紋認証 顔認証/指紋認証
おサイフケータイ ×
ワイヤレス充電
(Qi)
×
(リバースチャージ対応)
× ×
防水・防塵 × IPX5/8、IP6X × ×
イヤホンジャック ×
カラー ミッドナイトブルー、トワイライト、ブラック ファントムシルバー、ミッドナイトブルー サファイアブルー、ブラック
販売価格
(税込み)
85,990円 120,960円(ソフトバンク) 109,100円 42,984円(ビックカメラ)

※Mate 20 ProとMate 20 Liteは国内向けモデルのスペック、Mate 20とMate 20 Xは海外モデルのスペック。海外版の価格は12月時点のアマゾンの価格を参照しています。

スペックは同等、機能の充実度でMate 20 Proがリード


画像引用元:HUAWEI Mate 20 Pro, Kirin 980, Leica Ultra Wide Lens, Advanced AI phone | HUAWEI Global

基本的なスペックは、Mate 20、Mate 20 Pro、Mate 20 Xでほぼ同等。Mate 20 Liteは廉価モデルなので、全体的に抑えめなスペックになっています。

機能面では、Mate 20 Proが充実しており、シリーズのなかで唯一ワイヤレス充電(Qi)と最高クラスの防水防塵(IPX5/8、IP6X)機能が搭載されています。Mate 20 Proの正面のノッチにのみ3Dセンサーが配置されており、より精度の高い顔認証やインカメラでのポートレート撮影が可能です。

また、Mate 20 Pro独自の機能として、別のワイヤレス充電対応端末へ充電できるリバースチャージ機能ディスプレイ内の指紋センサーによる認証機能も搭載。その他の機種では、背面に指紋センサーが配置されています。

本記事でも紹介したように、画面の大きさではMate 20 Xが圧倒的。サイズ順に並べると「Mate 20 X>Mate 20>Mate 20 Pro>Mate 20 Lite」となります。

全モデルおサイフケータイは非対応

残念ながら、「Mate 20シリーズ」は全モデルおサイフケータイには非対応。ドコモから専売されたP20 Proはおサイフケータイに対応していただけに、キャリアから発売されたキャリア版での対応に期待されていましたが、今回のシリーズではキャリア版でもおサイフケータイは使えません。

Huawei Mate 20 Xは待望の大画面ハイエンドモデル


過去に発売された大画面スマホといえば、ソニーのXperia Z Ultra(6.4インチ)やサムスンのGalaxy Note9(6.4インチ)、エイスースのZenFone 5Z(6.2インチ)などがありますが、Mate 20 Xはそれらを上回る7.2インチの大画面ディスプレイを搭載。

スペックもシリーズ最上位のMate 20 Proと同等ということで、大画面スマホ好き待望のハイエンド機です。パワフルなメインのスマホとしてはもちろん、近年ではラインナップが乏しい7~8インチタブレットの代わりとしての活躍も期待できます。

動画視聴やゲーム、書籍や雑誌を読むのにも向いていますので、通勤通学の時間もこの1台で何でもこなせるのがセールスポイント。忙しいサラリーマンやガジェット好きの方におすすめです。

2018年12月時点では、日本向けモデルが販売されていないのがネックですが、機種自体は日本語にも対応していますので、気になる方は通販サイトやケータイショップをチェックしてみてください。


この記事を書いた人
スマホのススメ編集部
スマホやケータイの最新情報や、ドコモ、au、ソフトバンク、楽天モバイルに関する総合情報メディア「スマホのススメ」の制作を監修。スマホのレビューやドコモのお得クレジットカードdカード GOLDについても解説しています。スマホ関連の「分かりづらい内容を分かりやすく」することを目標に、誰でも簡単にお得にできるようにユーザー目線で記事を配信しています。