2021年12月16日よりドコモで利用開始となったサービス「ドコモメール持ち運び」。
このサービスがあれば、ドコモユーザーが使用できるキャリアメールをドコモから乗り換えても使用できるんです。
今回はドコモメール持ち運びサービスについて、申し込み方法や利用方法について紹介します。
ドコモからahamoへの乗り換え等を検討している方はぜひこの持ち運びサービスも利用してみてくださいね。
ドコモキャリアメールのメリット・デメリットは?
通信キャリア各社が自社ドメインで提供している電子メールサービスのこと。
持ち運びサービスについて紹介する前に、まずはキャリアメールについて、メリット・デメリットについて説明します。
なんとなくキャリアメールを持っているけど、持ち運ぶ必要があるの?と思う方は参考にしてみてください。
キャリアメールのメリット
auやソフトバンクといった通信キャリアで携帯を契約すると、各社独自のメールアドレスが付与されます。
ドコモでも「@docomo.ne.jp」のアドレスをドコモユーザーが利用できます。
では、キャリアメールを利用するメリットはなんでしょうか。
- キャリア契約者のみ利用できる信頼性の高いメールサービス
- パスワードの設定必要なし
- ガラケー利用者へのメール送信や一部取引では必要になる
キャリアメールはそのキャリアに契約した人のみ利用できるアドレスのため、電子メールサービスとしても信頼性が高いです。
近年は無料で利用できるフリーメールも増えていますが、フリーメールの場合アカウント作成=パスワード設定が必要になります。
フリーメールと違いキャリアメールではパスワードを都度設定・入力する必要がありません。
また、ガラケー利用者へメールを送る際、フリーメールだと迷惑メールフォルダに自動で振り分けされる可能性が高いです。
ガラケーを利用している家族とのメールのやりとりを円滑にするにはキャリアメールの利用が一番でしょう。
また、ネット銀行の取引メールなども一部ではキャリアメールの登録しか受け付けていない場合もあります。
キャリアメールは利用シーンも制限もないため、持っていると何かと便利ではないでしょうか。
キャリアメールのデメリット
キャリアメールのデメリットは契約先のキャリアを解約し、別キャリアや格安スマホに乗り換えると、メールを利用できなくなります。
- 大手通信キャリアの格安スマホでは使えない
- 解約するとメールアドレスが停止する
- メール利用は有料
ソフトバンクやauの場合、乗り換え先のキャリアで新規にキャリアメールを発行することは可能ですが、登録アドレスを変える必要があり面倒です。
またドコモの格安スマホキャリアahamoではドコモのキャリアメールを利用することはできません。
キャリアメールの利用は有料オプションとなるので、フリーメールに比べ経済的デメリットがあります。
ドコモのキャリアメールを乗り換え後も利用可能に「ドコモ持ち運びサービス」
ここまでキャリアメールのメリット・デメリットを紹介しましたが、乗り換え先でメールを引き継げないことがデメリットとして挙げました。
今回紹介するドコモ持ち運びサービスでは、ドコモのキャリアメールを乗り換え後も引き続き利用できる便利なサービスなんです。
更に、乗り換え前にドコモで送受信していた過去のメールアーカイブもクラウドに保管できます。
ドコモメール持ち運び
- 月額使用料:330円
- ドコモ回線解約後もメールアドレスを引き継げる
- クラウドメールはそのまま残せる
- 2021年12月16日より利用開始
持ち運びサービスの提供条件
持ち運びサービスを利用する際には以下条件を満たしている必要があります。
まずはドコモから他社キャリアへ乗り換え(MNP)する場合・解約する場合の適用条件です。
他社キャリアへMNP・ドコモを解約の場合
- MNPまたは回線解約後31日以内に申し込むこと
- ドコモ回線契約時発行したdアカウントを所有していること
- ドコモ回線を個人名義で契約していること
続いてはドコモからahamoへプラン変更する場合の適用条件です。
ahamoへのプラン変更の場合
- ahamoへのプラン変更と同時にサービスを申し込むこと
- ドコモ回線の期間中にサービスを申し込むこと
- ドコモ回線契約時発行したdアカウントを所有していること
- ドコモ回線を個人名義で契約していること
いずれの条件もドコモ契約に関する内容なので、サービスを利用したい方は現在の契約状況を確認してみてください。
持ち運びサービスの申し込み方法
持ち運びサービスの申し込み方法について紹介します。
尚、申し込みはドコモショップ店頭とweb(My docomo・ahamo)で手続き可能です。
コロナウイルス感染防止の観点上web手続きを利用することをおすすめします。
ドコモを解約する場合
ドコモを解約して他社キャリアへ乗り換え(MNP)する場合、次の流れに沿ってサービス利用を申し込めます。
解約と同時に手続きする場合
- ドコモ回線解約手続きを申し込む
- 手続き内で「ドコモメール持ち運びサービス」の契約を選択する
My docomoから手続きする場合
- My docomoへログインする
- 「お手続き」を選択する
- オプションカテゴリ内の「ドコモメール持ち運び」を選択する
- 手続きを進める
既にドコモ回線を解約してしまっている場合、解約日から31日以内であればこのサービスを申し込むことができます。
ahamoへプラン変更する場合
ahamoへプラン変更の場合は、ahamo公式サイトで変更します。
ahamoサイトでプラン変更する手続き内で「ドコモメール持ち運び」を選択することができます。
持ち運びサービスの使い方
サービスを申し込んだ後は、使用している携帯で持ち運び設定をします。
現在使用中の機種によって設定方法が異なるので、それぞれ当てはまる方法を確認してみてください。
Android-ドコモ解約の場合
IMAPに対応しているメールソフトアプリを利用します。
利用したいソフトの設定手順に沿って、ドコモメールを設定してください。
Internet Message Access Protocolの略。メールデータをサーバーに置いて管理する電子メール用プロトコル。
Android-ahamoへプラン変更の場合
ahamoの場合、IMAPに対応するメールソフトでの利用も可能ですが、ドコモメールアプリを引き続き利用することができます。
iPhone・iPadをご利用の場合
iPhoneドコモメール利用設定を行うことで、iPhone・iPadに標準搭載されているメールソフトアプリで引き続き利用できます。
尚、契約状況によって設定するプロファイルが異なるため、設定ページにて適切なプロファイルを確認してダウンロードに進んでください。
持ち運びサービスの注意点
サービスの利用には各ユーザーに伝えたい注意点があります。
利用を検討している方は、注意点に目を通した上で利用可能かを確認してみてください。
全ユーザー共通の注意点
- 法人名義の契約では利用できない
- サービス利用前の「保護メール」の設定・解除はできない
- メールサーバに接続されていないローカルメールはクラウド保管できない
- FOMA2in1サービスのBアドレスは引き継げない
- FOMA/Xiでiモード・spモードの契約を同時にしている場合、spモードのアドレスのみ引き継がれる
- シークレットコードを利用したメールアドレスは引き継げない
ドコモメール持ち運びサービスでは、乗り換え後もサービス利用前のメールをクラウドに保管することが可能です。
ただし「保護メール」として設定しているメールがある場合、サービス利用後にそのメールを設定解除・削除することができません。
もしも解除したい場合は、サービス利用前に保護メールの設定を解除しておきましょう。
また、クラウドに保管できないローカルメールがないかも確認しておきましょう。
iモードメール/spモードメール/端末に移したドコモメール(メッセージR/Sを含む)
また、あらかじめ登録しているコードのメール以外受け付けないシークレットコードを利用している場合は要注意です。
シークレットコードのメールアドレスは引き継げないので、サービスを利用→乗り換えをするとランダムの英数字が並んだアドレスになってしまいます。
自分でアドレスを指定したい場合は事前にシークレットコードを解除の上、メールアドレスを設定しておきましょう。
ドコモを解約する際の注意点
- メールアドレスは変更不可
- サービスの利用料金支払い方法はクレジットカード払いのみ
- メッセージR/Sは受信不可
- 利用するdアカウントを廃止するとサービスも自動的に契約終了になる
ドコモを解約してahamo以外の他社キャリアへ移る場合、メールアドレスを乗り換え後に変更することはできません。
また、メッセージR/Sも受信不可となります。どちらも設定の変更は事前に済ませておきましょう。
ahamoへプラン変更する際の注意点
- サービスの利用料金支払いはahamo料金と一緒に
- IMAP対応のメールソフトアプリではメッセージR/Sの受信不可
- ahamoから他社キャリアへ乗り換え時もドコモサービスに引き継ぐ場合は再度申し込みが必要
ahamoへプラン変更時にサービスも同時に申し込む場合、サービスの利用料金はahamoの月額料金の中に含まれます。
ahamoの月額料金支払い方法と別の支払いはできないので注意してください。
また、ahamoへプラン変更後に他社キャリアへ乗り換えする場合もドコモメールを引き継ぐことができます。
その場合は再度このサービスを申し込み、今度は他社キャリアへ乗り換える場合の設定方法に従って引き継ぎ設定をします。
ドコモのキャリアメールを有効活用しよう
ドコモメールの引き継ぎサービス「ドコモメール持ち運び」について紹介しました。
申し込み方法も設定方法も難しくはないので、キャリアサービスを引き続き使いたい方は申し込んでみてはいかがでしょうか。
キャリアメールにも利用するメリットはあるので、ぜひドコモメールを有効活用してみてくださいね。