ドコモでは、契約期間中の解約や定期契約のない料金プランへの変更時などに、解約金・違約金が発生する場合があります。
2019年10月1日から2年定期契約の解約金が値下げとなりました。
しかし現在は2019年5月31日から新規申込み受付が終了となっているプランですが、ドコモのシンプルプランとカケホーダイプランに関しては解約金、違約金は以前のままとなっております。
今回はドコモのシンプルプランとカケホーダイプランの解約金、違約金についてご説明していきます。
シンプルプランとカケホーダイプラン
はじめに、ドコモのシンプルプランとカケホーダイプランの料金を見てみましょう。
スマホの場合の月額料金
スマートフォン向け | 月々の料金(税込) |
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カケホーダイプラン(2年定期契約あり) | 2,970円 |
カケホーダイプラン(2年定期契約なし) | 4,640円 |
カケホーダイライトプラン(2年定期契約あり) | 1,870円 |
カケホーダイライトプラン(2年定期契約なし) | 3,520円 |
シンプルプラン(2年定期契約あり) | 1,078円 |
シンプルプラン(2年定期契約なし) | 2,728円 |
データプラン(2年定期契約あり) | 1,870円 |
データプラン(2年定期契約なし) | 3,520円 |
タブレットの場合の月額料金
タブレット向け | 月々の料金(税込) |
---|---|
データプラン(2年定期契約あり) | 1,870円 |
データプラン(2年定期契約なし) | 3,520円 |
ケータイの場合の月額料金
ケータイ向け | 月々の料金(税込) |
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カケホーダイプラン(2年定期契約あり) | 2,320円 |
カケホーダイプラン(2年定期契約なし) | 4,070円 |
カケホーダイライトプラン(2年定期契約あり) | 1,320円 |
カケホーダイライトプラン(2年定期契約なし) | 2,970円 |
シンプルプラン(2年定期契約あり) | 1,078円 |
シンプルプラン(2年定期契約なし) | 2,728円 |
キッズケータイの場合の月額料金
キッズ向け | 月々の料金(税込) |
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キッズケータイプラン(2年定期契約あり) | 550円 |
キッズケータイプラン(2年定期契約なし) | 1,100円 |
上記プランのうち「2年定期契約あり」の料金プランの場合は解約金が発生します。
そして、大半のユーザーが「2年定期契約あり」の契約を結んでいるのが実情です。
「2年定期契約あり」とは
「2年定期契約あり」とは、開始から2年間は継続するという契約であることを示しています。
これがよく言われる「2年縛り」の正体です。
この縛り中に解約するときに、解約金が発生します。
解約金・違約金は10,450円(税込)
それでは気になる解約金の額ですが、これは一律で10,450円(税込)となっています。
契約から1ヶ月目で解約しても、1年11ヶ月目で解約しても変わりません。
一度「2年定期契約あり」で契約を結んでしまった以上は、きっちり2年間は継続しないと10,450円(税込)という余計な負担がかかってしまうのです。
「2年定期契約なし」で契約すればいい?
「2年定期契約あり」での途中解約は、10,450円(税込)の解約金が発生してしまいます。それでは、「2年定期契約なし」ならどうなのでしょうか。
「2年定期契約なし」であれば、2年待たずに解約しても 解約金は発生しません。例え1ヶ月目に解約したとしても同様です。それならば、「2年定期契約なし」で契約したほうがお得な気がしますね。
ところが、実際はそうでもありません。「2年定期契約なし」では、「2年定期契約あり」と比べて、すべてのプランで月々の料金が1,650円も高くなってしまいます。
月々1,650円というと馬鹿になりません。
仮に、「2年定期契約なし」で2年間使った場合、「2年定期契約あり」と比べてトータルで39,600円も高くついてしまいます。
それどころか、1年間でも19,800円も高いわけですから、これなら解約金10,450円を払ったほうが安いです。
2年定期契約の落とし穴
ここまで、基本プランと解約金について見てきました。
まとめると、「2年定期契約あり」で契約したのに2年を待たずして解約する場合、10,450円(税込)の解約金が発生するということです。
となると、多くの方はこう考えるのではないでしょうか。2年以上継続した後はいつ解約してもいいのだと。
実際にそう考えていたドコモユーザーは少なくありませんでした。
しかし2年定期契約には落とし穴があります。そして、その落とし穴は多くの消費者トラブルを引き起こし、ついには総務省を動かすほどになりました。
2年縛りは2年後も続く!?
2年定期契約が満了すると、契約はどうなると思いますでしょうか。普通は満了をもって解消されます。更新するにしても条件を見直すにしても、契約者間で再度契約を締結し直すのが一般的です。
ところがドコモはそうではありません。ユーザーが何も手続きしなければ、勝手に自動更新されるのです。つまり、2年定期契約が満了したら、自動でまた2年定期契約が結ばれるのです。
この自動更新が消費者トラブルの引き金となりました。
2年以上ドコモを使っていたユーザーでも解約時には解約金が発生すると言われ、困惑と怒りを覚えたユーザーが少なくなかったのです。
「2年縛りはもう終わっているだろう?」「解約金はもうかからないと思っていたのに、どうしてだ?」――その答えはすべて、知らぬ間に新たに2年定期契約が結ばれていて、その契約途中での解約になるからでした。
ちなみにこの問題はドコモに限った話ではなく、au、ソフトバンクでも同様でした。
解約金がかからないのは2年に一度の更新月のみ
それでは解約金をかけずに解約するには、どうすればよいのでしょうか。それは、2年定期契約の更新月に解約することです。
契約更新月は、契約満了月の当月、翌月、翌々月の3ヶ月間です。
例えば2018年1月に契約した場合、更新月は2020年1月~3月となります。この間の解約のみ、解約金を発生させずに行うことができます。
更新月は2016年までは契約満了月の翌月のみでした。しかし自動更新にまつわる消費者トラブルが頻発していたために、総務省が動いて3ヶ月間に延長させたのです。
契約更新月に「フリーコース」に乗り換えることも可能
2年定期契約の契約満了月を迎え、新たにまた2年定期契約を結ぶのは勘弁したい、しかし今すぐドコモと解約したいわけでもないという方もいると思います。
そういう方のために、契約更新月に「フリーコース」というコースに乗り換えることもできます。
フリーコースに乗り換えると、それ以降は解約金がかかりません。
その代わり「ずっとドコモ割」が適用されなくなるのと、「更新ありがとうポイント」がもらえなくなるというデメリットがあります。
分割払いの残高はそのまま分割払いでOK
では、機種代金を分割払いで支払っていた場合、解約後の残高についてはどうなるのでしょうか。
払わなくてはいけないのは当然ですが、解約後も分割払いのままで大丈夫なのか、それとも一括で払わなくてはいけないのか気になります。
これについてドコモショップに尋ねたところ、解約後も分割払いのままでOKとのことでした。
ドコモで違約金を払ってでも新プラン変更した方がお得?
ドコモの新料金プランは新しくなるほどお得になってきています。
また一部のセット割などでは新料金プランのみ対象という事が多いため、逆に毎月の割引で損をし続ける可能性もあります。
更に、機種変更の際にプラン変更をしてしまえば、端末の割引やdポイントの還元などもあるため、負担も軽減する事ができます。
ケータイ(FOMA)を利用中の方は特に、契約変更でスマホに変更することで5万円以上の割引、ポイント進呈もあるので、タイミングを逃さない様にチェックしましょう。
ドコモのお得情報やおすすめスマホ機種は「ドコモカテゴリページ」で記事をまとめているので、ぜひ参考にしてみてください。
ドコモを解約するときの流れ
それではドコモを解約する際の流れについても確認したいと思います。まずは単純に解約する場合から説明します。
解約手続きはドコモショップにて行うことができます。以下の持ち物を持ってドコモショップに向かいましょう。
- ドコモUIMカード
- 本人確認書類
- ネットワーク暗証番号
SIMカードのことです。使っていたスマホから抜き出してください。
スマホに挿入した状態で持っていっても大丈夫です。店員が抜き出してくれます。
運転免許証やパスポートなど一般的なもので大丈夫です。
契約時に決めている4桁の暗証番号のことです。
忘れないようにしておきましょう。
手続き自体は無料です。解約金がない更新月に行うのがもちろんベストです。
MNPで他所の携帯電話会社に乗り換える場合
続いて、MNPを利用して他所の携帯電話会社に乗り換える場合を見てみましょう。解約手続きとはまた全然違うので注意してください。
ドコモから「MNP予約番号」を取得する
まずはドコモから「MNP予約番号」を取得する必要があります。その方法は3つあります。
- ドコモショップに行って取得したい旨を伝える
- ドコモのインフォメーションセンターに電話して取得したい旨を伝える
- My docomoから取得する
ドコモの携帯電話からは「151」
その他の電話からは「0120-800-000」
「住所や契約内容の変更手続きがしたい」→「ドコモオンライン手続き」の中の「携帯電話番号ポータビリティ予約(MNP)」に進み手順に従う
MNP予約番号を取得後、他社に乗り換え(MNP)を申し込む
ドコモでMNP予約番号を取得した後は、ドコモで解約手続きをするのではなく、ドコモと契約している状態で乗り換え先の携帯電話会社に申し込んでください。後は、携帯電話会社の指示に従っていけば完了します。
MNPでかかる費用
MNPによる乗り換えでは、以下の費用がかかります。
- MNP転出手数料
- 契約事務手数料
2021年4月1日以降にMNP転出する場合は、MNP転出手数料が0円となりました。
乗り換え先の携帯電話会社と契約するための手数料として3,300円(税込)かかります。これはMNPでなくてもかかるものです。
新規契約事務手数料は、解約金とはまったく別のものなので混同しないよう注意してください。
ユーザーが支払う解約金は10,450円(税込)のみ
ここまでの内容をおさらいしますと、2年定期契約を結んだ場合、更新月以外で解約すると解約金10,450円(税込)がかかってしまいます。
ただ、それ以上のペナルティはありません。
機種によって解約金が変わるということもありません。
解約後も機種代金の残高を分割で支払い続けてよいというのは意外に良心的だと感じました。
もちろん一括で支払ってしまいたい方は一括で払うことも可能です。
ちなみに契約満了月はドコモへの電話での問い合わせや、My docomoからも確認できます。
契約更新月は契約満了月の当月、翌月と翌々月ですので、その間に解約すれば解約金はかかりません。
- ドコモの携帯電話から「151」に問い合わせ
- その他の電話から「0120-800-000」に問い合わせ
- 1 My docomoにアクセス
- 2 「お客様サポート」に進む
- 3 「契約内容確認などオンライン手続き」に進む
- 4 「ドコモオンライン手続き」からログインする
- 5 「ご契約内容確認・変更」を見る