「Xperia XZ2 Premium」と「Huwei P20 Pro」が発表され、巷ではカメラ性能とそのコストパフォーマンスの良さに早くも話題となっています。今回はこの2つの新機種のカメラの性能を掘り下げ、比較していきます。
機種 | 1位 | 2位 | 3位 | 4位 |
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本体 | iPhone SE3![]() | AQUOS wish![]() | arrows We![]() | AQUOS sense6![]() |
価格 | 34,615円~ | 22,001円~ | 21,068円~ | 32,430円~ |
特徴 | コスパの良さが魅力 Apple最新スマホ | 飽きずに長く使える カジュアルスマホ | 初心者でも使いやすい シンプルなスマホ | 初心者でも使いやすい バランススマホ |
購入 | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト |
「Xperia XZ2 Premium」と「Huwei P20 Pro」のスペックを比較

画像引用元:http://photosku.com/archives/img/3364a.jpg
まずはじめに、気になる新しい2機種の基本スペックを並べて見てみます。
製品名 | Xperia XZ2 Premium | Huawel P20 Pro |
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シリーズ | Xperia | Huawel P |
OS | Android 8.0 Oreo | Android 8.1/EMUI 8.1 |
CPU | Snapdragon 845 | Huawel Kirin 970 オクタコア2.36GHz A73/1.8Ghz A53(クアッドコア)+i7コアプロセッサ |
内部メモリ | 64GB UFS | 128GB |
RAM | 6GB |
|
バッテリー容量/急速充電 | 3540mAh、ワイヤレス充電QI、Quick Charge 3.0 | 4000mAh、Huawel スーパーチャージ |
防水・防塵・耐衝撃機能 | IPX5・IPX8/IP6X(IP65/68)、Corning Gorilla Glass5 | IP67 |
セキュリティ | 指紋認証(背面) | 指紋認証(正面)、顔認識 |
ホームボタン | オンスクリーンキー | 指紋センサー |
モニター/画面解像度 | 5.8インチ、4K(3840×2160)、比率16:9 | 6.1インチ、フルHD(2244×1080)、408ppi、比率18.7:9 |
液晶パネル | トリルミナスディスプレイfor mobile、X-Reality | 有機EL OLED FullViewディスプレイ |
Wi-Fi | IEEE 802.11 a/b/g/n/ac | ◯ |
GPS | ◯ |
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ハイレゾ | (FLAC、DSEE HX、LDAC、aptX対応) | (FLAC対応) |
画素数(背面/アウトカメラ) | 1920万画素Exmor RS(メモリー積層型) 1/2.3型 25mm F1.8+1220万画素Exmor RS(白黒) 1/2.3型 F1.6 | 4000万画素 1/1.7型(RGBカラー) F1.8+2000万画素(モノクロ) F1.6+800万画素(望遠) F2.4 |
画素数(正面/インカメラ) | 1320万画素Exmor RS 1/3.06型、22mm F2.0 | 2400万画素 F2.0 |
対応ISO | 静止画:ISO 51200、動画:ISO 12800 | IS0 102400 |
動画/ハイスピード動画 | 4K 30fps、HLG(Hybrid Long Gamma)フォーマットの4K HDR、960fps(1080p、720p) | 960fps |
その他の背面カメラ機能 | 8倍デジタルズーム、5軸手ブレ補正 | 電子式手ブレ補正(EIS)+光学式手ブレ補正(OIS)を組み合わせた「AI手ブレ補正(HUAWEI AIS)」 |
その他 | 3Dクリエイター(3D撮影機能)、ダイナミックバイブレーションシステム | AI機能、PCモード、ライカブランドのレンズ:VARIO-SUMMILUX-H 27-80mm F1.6-2.4 ASPH. |
コネクター | USB Type-C |
|
ヘッドホンジャック | (USB Type-Cの変換アダプターで対応) | |
スピーカー | 「S-Force」ステレオスピーカー | Dolby Atmosサウンド |
幅 | 80mm | 73.9mm |
高さ | 158mm | 155mm |
奥行き | 6.4-11.9mm | 7.8mm |
重さ | 236g | 180g |
カラー | クロームブラック、クロームシルバー | ブラック、トワイライト、ピンクゴールド、ミッドナイトブルー |
「Xperia XZ2 Premium」のカメラ性能

画像引用元: http://ascii.jp/elem/000/001/663/1663601/
「Xperia XZ2 Premium」は2018年2月スペイン、バルセロナで開催された「Mobile World Congress 2018」にて発表された「Xperia XZ2」・「Xperia XZ2 Compact」に続く新機種。
「Mobile World Congress 2018」でソニーモバイルは2眼カメラの技術を発表し、今後搭載することを予告していたのが、この「Xperia XZ2 Premium」。
半年後に開催される予定の「IFA 2018」での発表が濃厚でしたが、早くも発表されました。
「このXperia XZ2 Premium」は、何が新しいのか。その特徴を詳しくご紹介していきます。
最大の目玉、デュアルカメラ

画像引用元: http://www.itmedia.co.jp/mobile/articles/1804/16/news093.html
今回の機種の目玉のひとつでもある「デュアルカメラ」の搭載。「Xperia XZ2 Premium」は、Xperia初の2つのカメラをアウトカメラに搭載しています。
カラーセンサー・モノクロセンサーがあり、カラーセンサーは約1,920万画素で、モノクロセンサーは約1,220万画素という有効画素数になっています。
センサーの精度は双方1/2.3型と今までのハイエンド機種と同等になっていて、F値に関してはモノクロセンサーが1.6、カラーセンサーが1.8で、今までの2.0よりも性能がUP。今まで以上に明るく鮮明な撮影を可能にしています。
カラーセンサーはXperia XZ2/XZ2 Comapct/XZ Premiumと同等のもので、色情報を読み取ります。
今回初めて搭載されるモノクロセンサーは輝度を読み取り、2つのセンサーで読み取った情報を、独自の画像融合処理プロセッサで合わせる事で、暗いシーンでも明るい画像の撮影ができます。
ISOの感度は静止画撮影で、今までの12,800から51,200となりプロカメラ並みの高感度を実現しています。動画撮影では4,000から12,800までUPし人の眼を超えるISOで動画撮影が可能となりました。
モノクロセンサーによるモノクロ撮影ももちろん可能ですが、こちらは発売後のソフトウェアのアップデートで使用可能となります。
カラーセンサーとモノクロセンサーの組み合わせは、Huaweiの「P」、「Mate」シリーズで知られているが、Xperiaで注目すべきは、AUBEを使い高感度撮影が実現されているところです。
ポートレート写真も撮れる、ぼかし効果撮影

デュアルカメラを活かした背景をぼかし、被写体を強調させるポートレート写真を撮ることも可能です。
こちらは発売後のソフトウェアアップデートで使用可能となります。
スーパースローモーション撮影

「Xperia XZ1」でも可能だったスーパースローモーション撮影ももちろん搭載されています。
モーションアイカメラシステムが搭載され、「Xperia XZ1」の時よりも高精度のフルHDスーパースローモーション映像撮影が可能となっています。
3Dクリエーターでアバターを作成可能

カメラで顔をスキャンしSNSなどで使用できるスタンプを作る事が出来たり、顔からアバターを作成する事が出来る「3Dクリエーター」ですが、インカメラでもスキャンが出来るようになったのも「Xperia XZ2 Premium」の特徴です。
その他の端末の特徴

「Xperia XZ2 Premium」は、以前のモデルと比べてスペックもサイズも大型化しています。CPUはSnapdragon 835から845に変更、メモリー容量は4GBから6GBへと、内蔵メモリーは変わらず64GBですが、外部ストレージではmicroSDXC(最大400GB)に対応するようになりました。
本体のサイズでは同じシリーズの「Xperia XZ2」の18:9というバランスがメインになっていきそうなサイズですが、「Xperia XZ2 Premium」では16:9で以前と変わりません。
大型化したものと思いましたが、80×158×11.9mmと以前のモデルから多少サイズアップしただけに留まりました。そうはいってもやはり、厚さと重さが際立つ機種といえます。
厚さは以前のモデルが7.9mmだったのに対して、「Xperia XZ2 Premium」では最も厚みのある部分が11.9mm。重さは約236gと、45g重くなり、かなりの重量感があります。
その他、4K HDRに対応したディスプレー、動画が4K HDRで撮影可能になるなど、映像関係の最近の流れにのったスペックとなっています。
また、IP65/IP68という防水防塵性能、ワイヤレス充電への対応など、話題に登る最先端技術を盛り込んだ機種です。
「Huwei P20 Pro」のカメラ性能

画像引用元: https://smhn.info/201804-huawei-p20-pro-matome/huawei_p20-pro
Huaweiはパリでの新製品発表会で3月27日、最新フラグシップモデル「HUAWEI P20シリーズ」を発表しました。
HUAWEI Pシリーズはデザイン性、カメラ性能に特化したシリーズで、フラッグシップ級のモデルにはライカと開発をしたダブルレンズを搭載し、ライカのお墨付きを貰っているという注目のレンズとなっています。
今回発表された「HUAWEI P20 Pro」ももちろんライカレンズ搭載モデルです。さらに画像センサーを強化し、暗所での撮影能力もUP。しかも初めてとなるトリプルレンズの搭載など、今までにない性能UPが図られたモデルというのも注目すべき点です。
最大の特徴はトリプルレンズカメラ

画像引用元: http://tusb-blog.com/hauwei-p20-pro/
「Huwei P20 Pro」の最大の特徴は背面に搭載されているトリプルレンズカメラです。F2.4レンズ800万画素の3倍望遠カメラ、F1.8レンズ4,000万画素RGBセンサーのメインカメラ、さらにF1.6レンズで2,000万画素モノクロセンサーのカメラが搭載されています。
スマホのカメラでは最大級である1/1.7型の画像センサーを搭載、デジタル一眼レフ相当の102,400のISO感度を誇っています。
望遠カメラの搭載によって、3倍ズームにワンタッチでの切り替えが可能となり、5倍でも画質の劣化が抑えられるハイブリッドズームも対応。デジタルズームでは最大10倍のズームが可能です。
最新スマホが採用するデュアルカメラ・トリプルカメラのメリット
AIが撮影をアシスト「AIイメージスタビライゼーション」搭載

「Huwei P20 Pro」の特徴の1つにAI技術を活用した機能が導入された事も「HUAWEI P20シリーズ」の特徴です。カメラを向ければ、被写体など撮影状況を判断し、AIが最適な設定をしてくれるという画期的な技術です。また、AIが行う自動判別は500以上の撮影パターンに対応しています。
まさに撮影はカメラを被写体に向けるだけ、しかもプロ並みのクオリティで撮影が楽しめるのには驚きです。AI技術を活用した手ブレ補正機能「AIイメージスタビライゼーション」も初めて搭載されていて、三脚なしでも夜の景色を綺麗に撮れる「夜間」モードも搭載されています。
動きを予測してピントを合わせる「4D予測フォーカス」

撮影では難しい、動く被写体にピントを合わせるのをアシストしてくれる「4D予測フォーカス」や、最新のスマホではお馴染みの最大960fpsで撮影する「スーパースローモーション」にも対応しています。
インカメラもハイスペック

今まで性能面ではあまり期待されていなかったインカメラですが、「Huwei P20 Pro」ではF2.0のライカレンズを使用し、2,400万の高画質撮影を楽しめます。
背景のピントをはずす「ポートレート」撮影はインカメラでも使用でき、顔を立体的に認識しライティング効果を与える新機能の「3Dポートレートライティング」を楽しめるなど様々な撮影を楽しめるのも特徴となっています。
その他の端末の特徴

「Huwei P20 Pro」のCPUにはHiSiliconのKirin 970が搭載されていて、国内で販売された「Huwei Mate 10 Pro」に搭載されていたものと同じCPUとなっています。
ハイエンドモデルに不足のないCPUとなっているほか、NPU(Network Processing Unit)と呼ばれるAIに特化した処理をする場所を別にすることによって動作の高速化を実現しています。
「Huawei P20 Pro」はディスプレイに有機ELが採用されており、これは色の濃淡や、黒の表現力が繊細なのが強みのディスプレイです。縦横比が約19:9と最近多くなってきている18:9よりも縦に長くなり、解像度は1,080 x 2,240となっています。
「Huawei P20 Pro」にはハイパワーで省電力の「Kirin 970」プロセッサを搭載していて、バッテリーが長持ちするのも最近のスマホでは需要が高いポイントです。
また、「Huawei P20 Pro」は4000mAhバッテリーを搭載し、急速充電にも対応しています。30分で60%程度充電できますので、不意の充電切れにも対応しやすい設計となっているのも特徴です。
Xperia XZ2 PremiumとHuwei P20 Proの双方の総括

「Xperia XZ2 Premium」はソニーらしい革新的な機能を盛り込みユーザーに対してソニーという看板を意識させる作りに徹していると思わせる端末になっていると思います。
以前の機種から約1年経過し発表され、カメラ機能を売りにする各メーカーの最新スマホの流れにのりデュアルカメラを搭載し、カメラを専門で扱っているソニーとしては他のメーカーのスマホに対しての牽制になればという思いも見て取れます。
最近のインスタなどの流行で暗所撮影は自撮りなどをするユーザーにも喜ばれる仕様となっています。しかしながら、デュアルカメラの搭載に関して周りのスマホに追従する形となっているのは明らかで、これからの性能UPにソニーには期待が寄せれられている市場だと感じます。
これまで、独自のノウハウで革新的な開発を続けてきたソニーですから、デュアルカメラ搭載を機にスマホのカメラ、その他機能でユーザーを驚愕させるような機種を今後打ち出してくる可能性が予想されます。
対する「Huawei P20 Pro」は業界で影響力を持つカメラ性能評価サイト「DxOMark」で、新製品の「P20 Pro」は109点の高得点を取っています。
もちろん、これらの得点は「DxOMark」による独自の採点で、すべての撮影場面で「Huawei P20 Pro」が他のスマホを凌駕する事を保証するものではありません。
しかし、これまでにも各社が発売するハイエンド機種では更新幅が2~3点なのに対して、「Huawei P20 Pro」は、サムスンのGalaxy S9+を10点も超えるという偉業を果たしました。各メディアが目を見張るカメラ性能をもつ製品であることは間違いありません。
これは、1/1.7インチという、スマホとしては大きいセンサーを搭載し、トリプルカメラを採用したことに寄る所が大きいですが、AIをベースとしたソフトウェア技術も大きく貢献しています。「AIによる新たな価値」を、ユーザーにわかりやすく伝えることに成功している製品だと言えます。
TOP画像引用元: http://photosku.com/archives/3364/