「Xperia 1」の購入を検討されている方向けに、評価レビューをお伝えします。
Xperia 1は、ドコモ・au・ソフトバンクの3大キャリアから、2019年夏モデルとして発売予定です。
Xperia 1の各社発売時期から、基本スペック、主な特徴をもとに評価レビューを行います。
機種 | Xperia 5 V | AQUOS sense8 | TORQUE G06 | Xiaomi 13T |
---|---|---|---|---|
本体 | ||||
価格 | 82,800円~ | 39,100円~ | 59,800円~ | 39,790円~ |
特徴 | 高性能チップ搭載 ハイエンドスマホ | コスパに優れた ミドルレンジスマホ | 小型&軽量な 高耐久スマホ | 高性能カメラ搭載 ハイエンドスマホ |
購入 | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト |
Xperia 1の主なスペックとレビュー
画像引用元:ソニーモバイル公式サイト Xperia 1
2019年夏モデルで、一押しなのがソニーのフラグシップモデルのXperia 1です。
本章では、大手3キャリアの発売時期と基本スペック、そして特徴を元にレビューをします。
Xperia 1 発売時期
ドコモ・au・ソフトバンクの3社のXperia 1の発売時期とカラバリ展開は下記の通りです。
正式機種名 | 発売時期 | カラバリ | |
---|---|---|---|
ドコモ | Xperia 1SO-03L | 2019年6月中旬 | ブラック/パープル |
au | Xperia 1 SOV40 | 2019年6月中旬以降 | ブラック/ホワイト/パープル/グレー |
ソフトバンク | Xperia 1 | 2019年6月中旬以降 | ブラック/ホワイト/パープル |
2019年5月現在、3社ともに発売日の明確なアナウンスはなく、2019年6月中旬以降に発売予定となっています。
その他、Xperia 1 のカラバリは、グローバル版は4色でしたが、キャリア毎に取り扱いカラーが異なります。
日本のキャリアではauが同じく4色のカラバリをそろえています。
一方、ドコモのau Xperia 1はブラックとパープルの2色、ソフトバンクはグレーを除く3色のみとなります。
Xperia 1基本スペック
Xperia 1の主なスペックは下記の通りです。
Xperia 1 | |
---|---|
OS | Android 9 Pie |
CPU | Snapdragon855 |
RAM | 6GB |
ストレージ | 64GB |
ディスプレイ | 約6.5インチ 有機EL 3,840×1,644(4K) |
SIM | nano |
生体認証 | 指紋認証 |
カメラ | アウト約1,220万画素(標準)+約1,220万画素(望遠)+約1,220万画素(超広角) イン約800万画素(広角) |
Wi-Fi規格 | IEEE802.11a/b/g/n/ac |
Bluetooth | Ver.5.0 |
バッテリー | 3,200mAh |
サイズ | 167(H)×72(W)×8.2(D)mm |
重量 | 178g |
カラー | ブラック/ホワイト/グレー/パープル |
その他 | 防水(IPX5/IPX8)防塵(IP6X)、おサイフケータイ機能 |
Xperia 1の特徴は、世界初の4K有機ELディスプレイおよびXperiaシリーズ初のトリプルレンズカメラを搭載した点にあります。
以下では、Xperia 1の特徴に沿って、評価レビューを行います。
特徴1:4K 有機ELディスプレイを評価
Xperia 1の特徴としてまず挙げられるのは、世界初の4K HDR対応有機ELディスプレイです。
ディスプレイの特徴は下記の4点です。
- 美麗な4K有機ELディスプレイ
- ディスプレイ比率は21:9のシネマワイド
- 高画質化エンジン「X1 for mobile」でHDRリマスター機能を強化
- 忠実な色再現を可能にする「クリエイターモード」
ソニーは過去のXperiaシリーズでも4Kディスプレイを搭載していましたが、それらは液晶ディスプレイであり有機ELでの4Kディスプレイは世界初となります。
また、過去の4KディスプレイのXperiaとは異なり、対応アプリであれば常時4K表示が出来る点でも違いがあります。
Xperia 1は、6.4インチの大画面でありながら、水平3,840画素×垂直1,644画素という超美麗な4Kディスプレイを搭載しています。
また、そのディスプレイ比率は21:9とスマホでは珍しいシネマワイドとなっています。
21:9というディスプレイ比率は、映画館のスクリーンサイズと同率であるため、映画視聴時に上下に黒帯が入り込まず、画面いっぱいに大迫力の映像を堪能できます。
シネマワイドというサイズだけでなく、Xperia 1のディスプレイには「X1 for mobile」という高画質化エンジンも組み込まれています。
ソニーブランドのテレビ「ブラビア」培った最先端技術を用いて、4Kディスプレイにおいて、高精細、広色域、高コントラストを極めた映像美を実現しています。
現行モデルのXperia XZ3にも搭載されている機能ではありますが、標準規格(SDR)の映像をHDR相当にアップコンバートする「HDRリマスター」も、「X1 for mobile」でより強化されました。
その他、ディスプレイの新機能として、映像制作者の意図を忠実に再現可能とする「クリエイターモード」も搭載しています。
4Kという美麗ディスプレイとソニー独自開発の画像処理により、HDR規格、BT.2020の色域、10bit信号に対応することで、映像作成者の意図する色合いを忠実に再現できるディスプレイに仕上がっています。
Netflixなら自動的に「クリエイターモード」で再生する仕組みとなっています。
また、YouTubeなどの通常の映像も4Kアップスケーリングにて、高精細で美しい4K画質に変換して楽しむことが出来ます。
Xperia 1は上述の通り、単なる4Kディスプレイスマホというだけではありません。
その美麗な画面を最大限活用して、映画・動画鑑賞ができるよう様々な工夫が凝らされているスマホといえます。
スマホでの映画鑑賞を倦厭していた方でも、このように没入感たっぷりに視聴できるディスプレイとあらば、思わず試してみたくなるのではないでしょうか。
特徴2:トリプルレンズカメラを評価
Xperia 1のもう一つの特徴として、Xperiaシリーズ初のトリプルレンズカメラの搭載が挙げられます。
アウトカメラは、各1,220万画素の「標準」、「望遠」、「超広角」のトリプルレンズとなります。
これらトリプルレンズカメラを自動で使い分けることにより、下記の撮影モードに対応しました。
- 背景をぼかして被写体を際立たせる「ぼけ」撮影
- 少し遠くの被写体を撮影する際に便利な「光学2倍ズーム」
- 暗い場所でも、明るくくっきり写る「高感度撮影」
特徴的なカメラ性能は下記の3点です。
- ハイブリッド手ブレ補正
- BIONZ X for mobile
- Cinema Pro
光学式+電子式のソニー独自のハイブリッド手ブレ補正により、うす暗い場所などの手ブレしやすいシチュエーションでも、クリアな動画を撮影できます
加えて、トリプルレンズカメラには、ソニーのデジタル一眼カメラ「αシリーズ」の技術を集結させた「BIONZ X for mobile」が搭載されています。
「BIONZ X for mobile」は、αのアルゴリズムを取り入れた、画像処理エンジンであす。
また、「αシリーズ」と同様、目にピントを合わせる瞳AFにも対応し、より素早く、高精度に被写体をとらえることができるようになりました。
この瞳AF機能は、スマホではXperia 1が初搭載となります。
その他のカメラ新機能として、「Cinema Pro」機能が搭載されています。
「Cinema Pro」とは、ソニーの映画撮影用プロフェッショナルカメラ開発チームが画作り、操作画面を監修したシネマ撮影専用機能です。
映画さながらの画作り・質感・色表現を楽しめますが、トリプルレンズの切り替えやフォーカスなどの諸設定は制作者自身で切り替えて利用する必要があります。
自動で手軽に映画撮影が出来るわけではない点には注意が必要です。
それでも、知識のある方が使いこなすならば、Xperia 1一台で、映画の映像作りすら可能となる素晴らしい機能といえます。
Xperia 1は動画視聴のみならず、動画撮影においても優れたスマホといえましょう。
もちろん、これまでのXperiaシリーズに搭載されていた、自動できれいな写真が撮れる、以下の機能も引き続き搭載されています。
- プレミアムおまかせオート
- 先読み撮影
- スマートカメラ起動
- 4K HDR動画撮影
- フルHDのスーパースローモーション
以下、簡単に説明します。
「プレミアムおまかせオート」は、被写体や環境に応じて、最適な設定を自動で賢く選択してくれる機能です。
「先読み撮影」は、カメラが被写体の「笑顔」や「動き」を検知すると、自動で画像を一時保存してベストタイミングを逃さない機能です。
「スマートカメラ起動」は、Xperiaを横向きに構えると、その動作を検知して自動的にカメラを起動する機能です。
「4K HDR動画撮影」は、名前の通り、4K HDR動画を撮影する機能です。
「フルHDのスーパースローモーション」は、スーパースロー映像(960コマ/1秒)を撮影できる機能です。
また、これまでの機能は大部分がアウトカメラによるものですが、Xperia 1はインカメラも優れています。
F値2.0かつ800万画素の広角レンズを搭載しており、暗い場所や大人数でもきれいにセルフィーを撮影することが出来ます。
その他特徴を評価
その他のXperia 1の特徴は下記の6点です。
- ゲームに集中できる「ゲームエンハンサー」機能
- 豊かな3Dサウンドを奏でる「ドルビーアトモス」対応
- ハイレゾ対応
- 圧縮音源をハイレゾ相当の高解像度音源に変換する「DSEE HX」機能
- アクションに合わせてXperiaが振動する「ダイナミックバイブレーションシステム」
- 大画面でも持ちやすいスリムデザイン
なかでも、上記特徴②の「ドルビーアトモス」対応は、Xperia 1がこだわり抜いた映画視聴には欠かせない機能です。
ソニー独自のチューニングを施したサウンド再生で、臨場感ある立体音響を実現しています。
Xperia 1のディスプレイでの映画視聴に、臨場感あふれるサウンド再生が加われば、さらなる没入感を得られることでしょう。
その他、上記特徴の中でも②に①と⑥を加えて考えると、Xperia 1ではゲーム体験においてもこだわりが感じられます。
⑥のダイナミックバイブレーションは過去のXperiaシリーズにも搭載された機能ではありますが、①の「ゲームエンハンサー」機能はXperia 1からの新機能です。
新機能の「ゲームエンハンサー」では、ゲームプレーの邪魔となるメッセージなどの通知をオフにしたり、スマホの環境をゲームに集中させるためにメモリの解放することができます。
その他、ゲームプレイを録画してシェア、ゲームをしながら攻略法の検索なども可能な、ゲームを思い切り楽しみたい方向けの新機能です。
- 発売時期は2019年6月中旬予定
- Xperia 1 のカラバリは、グローバル版は4色。キャリア毎に取り扱いカラーが異なる
- auがグローバル版と同じく4色、ドコモはブラックとパープルの2色、ソフトバンクはグレーを除く3色
- 世界初の4K有機ELディスプレイ*および*Xperiaシリーズ初のトリプルレンズカメラを搭載
Xperia 1 買う理由と買わない理由
上述したXperia 1の評価をまとめると下記の通りとなります。
- 世界初の4K有機ELディスプレイは、21:9のシネマワイドで映画視聴に最適
- Xperiaシリーズ初のトリプルレンズカメラはプロフェッショナルな映画すら撮影可能
- ゲームプレイに最適な機能も満載
この3点を基準にXperia 1を購入すべきか否か判断します。
- スマホでよく映画や動画を視聴する方
- 動画撮影をよくする方
- スマホの機能としてカメラ性能を重視する方
- ゲームが快適に出来るゲーミングスマホをお求めの方
特に、②の動画撮影をする方にとっては、とてもおすすめです。
専用の高級機材を用意せずとも、「Cinema Pro」を上手に活用できれば、スマホ一つでプロ並みな撮影が可能となるからです。
加えて美麗な4K有機ディスプレイは、「クリエイターモード」オンで撮影した動画の色彩確認用ディスプレイとしても機能します。
最新のソニーのフラグシップモデルだけあり、ドコモ・au・ソフトバンク3社の「Xperia 1」の購入価格は、3社ともに10万を超えます。
しかし、本格的な動画撮影に拘る方であれば、スマホ一つで動画撮影カメラおよび色彩確認用ディスプレイの役割を果たせる為、むしろ高コスパといえましょう。
一方で、映画鑑賞が趣味だという方は、美麗なディスプレイであってもスマホで視聴するよりは、大型のテレビを好むかもしれません。
手軽に動画を視聴できるのはスマホのメリットですが、①は、映画というよりはYoutubeなどの動画をよく見る方におすすめかもしれません。
ただし、古い映像を綺麗な色彩で再現したい場合、HDRリマスター機能のあるXperia 1で視聴することで、美しい映像の世界をより楽しむことができます。
また、4K有機ELで21:9シネマワイドディスレイを堪能できるのは映画・動画ばかりではありません。
上述した通り、Xperia 1はゲーム利用者にもおすすめの機能を多く搭載しています。
スマホに求める機能としては、美麗な映画・動画を視聴したいというものよりも、快適なゲーム環境という方がニーズが多いように思います。
ゲーミングスマホをお求めの方にも、Xperia 1はおすすめです。
- 映画・動画はTVなどの大画面で楽しみたい方
- 電池持ちのいいスマホが欲しい方
- ゲームをしない方
- 高コスパのスマホを手にしたい方
先にも触れましたが、スマホでの視聴よりもTVなどの大画面で楽しみたい場合、いくら映画視聴に優れたXperia 1であっても、あまりおすすめできません。
また、世界初の4K有機ディスプレイは美麗な反面、相応の消費電力も使用すると考えられます。
それでいて、電池容量は最新スマホとしては決して大容量とはいえない3200mAhです。
ドコモ・auのスペック上の充電持ち時間は、約100時間・約85時間ですが、動画視聴をよく行うと仮定すれば、電池持ちはよくない機種となるのではないでしょうか。
また、搭載されている動画視聴や動画撮影、ゲーム対応などの機能をあまり重視しないのであれば、ソニーのハイエンド機種であるXperia 1は高価なスマホであり、コスパに優れている機種とは言えません。
そのため、メールやSNSという連絡手段や、ちょっとしたネットでの調べ物を行うスマホライトユーザーにおすすめされる機種ではありません。
au 2019年夏モデル「Xperia 1」の最新情報・スペックと発売時期- 発売時期は2019年6月中旬予定
- 世界初の4K有機ELディスプレイとXperia初のトリプルレンズカメラ搭載
- 買う理由:美麗な画面で映画・動画視聴をしたい方
- 買う理由:綺麗な写真やプロ並みな動画を撮りたい方
- 買う理由:快適にゲームをしたい方
- 買わない理由:映画は大画面で見たい方
- 買わない理由:電池持ちのいいスマホが欲しい方
- 買わない理由:高性能な機能は必要なく、高コスパ機種が欲しい方