Xiaomi Mi 8 ProとHuawei Mate 20 を徹底比較|乗り換えるならどっち?

  • 2021年1月17日

スマホの世界シェアを見ると韓国のサムスンがシェア第1位を独走しているもののHuaweiが2位、3位にアメリカのApple、4位がOPPO、5位にXiaomiと多くの中国企業がスマホの世界シェア上位に並んでいます。

Xiaomiは性能の高さと価格の安さにより多くのユーザーを獲得し、2010年設立のまだ若い企業であるにも関わらず中国国内に限ればシェア第1位を獲得しています。

2018年9月に発表された「Mi 8 Pro」はベゼルレスで6インチを超える大型の有機ELディスプレイを搭載しながらも5万円台というコスパの良さを実現。

Huaweiでは創業者の娘であり、最高財務責任者(CFO)である孟晩舟氏がカナダで逮捕されるという世界中を驚かせる大きなニュースがありましたが、世界シェア第2位を誇る同社から2018年10月に登場したMate20シリーズはフラッグシップモデルとして高い注目を集めています。

Xiaomi「Mi 8 Pro」とHuawei「Mate 20」について、乗り換えるならどちらがオススメか徹底比較をしてみます。

トップ画像引用元:Mi Global Home

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スペック比較

画像引用元:HUAWEI Mate 20 specifications |HUAWEI Global

まずは両機種のスペックについて表にまとめてみました。

 Xiaomi Mi 8 ProHuawei Mate 20
発表時期2018年9月2018年10月
(ヨーロッパ圏)
カラー
ブラック / グラデーション(イエロー+レッド)/ スケルトンエメラルドグリーン / ミッドナイトブルー / ピンクゴールド / トワイライト / ブラック
サイズ154.9 × 74.8 × 7.6mm158.2 × 77.2 × 8.3mm
重さ177g188g
ディスプレイ6.21インチ(有機EL)
画面占有率:83.8%
6.53インチ(液晶)
画面占有率:88.0%
解像度1,080 × 2,248(フルHD+)1,080 × 2,244(フルHD+)
ディスプレイ機能Corning Gorilla Glass 5
HDR10
Corning Gorilla Glass
HDR10
OSMIUI 10Android 9.0 (Pie)
プロセッサQualcomm Snapdragon 845Kirin 980
メモリ(RAM)6GB / 8GB4GB / 6GB
ストレージ(ROM128GB128GB
外部ストレージ非対応NMカード最大256GB
メインカメラ【デュアルカメラ】
広角:1,200万画素
F値1.8
望遠:1,200万画素
F値2.4
【トリプルカメラ】
広角:1,200万画素
F値1.8
超広角:1,600万画素
F値2.2
望遠:800万画素
F値2.4
フロントカメラ2,000万画素
F値2.0
2,400万画素
F値2.0
バッテリー容量3,000mAh4,000mAh
ポートUSB-TypeCUSB-TypeC
3.5mmヘッドフォンジャック無し有り
防水防塵防滴IPX5
生体認証指紋(ディスプレイ内蔵) / 顔認証指紋認証 / 顔認証
ネットワーク【3Gバンド】
HSDPA 850 / 900 / 1700(AWS) / 1900 / 2100

【4Gバンド】
LTE band 1(2100), 2(1900), 3(1800), 4(1700/2100), 5(850), 7(2600), 8(900), 12(700), 17(700), 20(800), 34(2000), 38(2600), 39(1900), 40(2300), 41(2500)
※中国版
【3Gバンド】
HSDPA 800 / 850 / 900 / 1700(AWS) / 1900 / 2100

【4Gバンド】
LTE band 1(2100), 2(1900), 3(1800), 4(1700/2100), 5(850), 6(900), 7(2600), 8(900), 9(1800), 12(700), 17(700), 18(800), 19(800), 20(800), 26(850), 28(700), 32(1500), 34(2000), 38(2600), 39(1900), 40(2300)
ドコモ回線4G(band19)非対応
au回線auプラチナバンド(band18)非対応auプラチナバンド ◯
ソフトバンク回線
価格5万円〜6万円RAM4GB:約10万円
RAM6GB:約11万円

デザイン比較

画像引用元:Mi Global Home

両機種ともディスプレイの額縁を最大限狭くしたベゼルレスデザインを採用し、表示画面の最大化をはかっています。

ベゼルレスデザインで6インチを超える大型ディスプレイを搭載したスマホは現在では主流となり、こちらの2機種を含め多くのスマホで見られます。

しかし、両モデルとも機能面だけでなく、デザインにおいても数あるスマホの中で多くのユーザーの視線を集める注目すべき特徴を備えています。

Mi 8 Proの外観デザインについて

最も特徴的といえるのは背面のカラーです。「曜石黒」という真っ黒なカラーに加え、黄色と赤の目立つグラデーションカラー、さらには内部の基盤が見えるスケルトンが用意されています。どれも洗練され、高級感のある外観に仕上がっています。

スケルトン仕様はこれまでも一部のスマホで見られましたが、プロセッサ周りまで見せる仕様は世界でも初めての試みです。

ただし背面に見えているQualcomm社製のプロセッサとその基盤は実はフェイクで、実際の基盤はその奥に内蔵されています。フェイクとはいえ、他の人にも見せたくなるような特徴的な仕様となっています。

背面と前面を見渡して気づくのが多くのスマホに搭載されている指紋認証センサーが見当たらない点です。

だからと言って「iPhone X」以降のiPhoneシリーズのように指紋認証を排除したわけではありません。

指紋認証センサーは実はディスプレイに内蔵されています。
これは5万円台のスマホでは画期的なことです。

ベゼルレスデザインを求めると、指紋認証センサーは背面か側面に配置する必要があります。ただ、それではスマホをテーブルに置いたままスリープを解除したい場合には指紋認証を使用できません。

ディスプレイ内蔵型ではそれらの問題を解決し、見た目も損ねることがありませんので、今後さらに多くのスマホに搭載され主流となり得る機能だといえます。

Mate 20の外観デザインについて

カラーは5色展開と多く、こちらもグラデーションカラーのトワイライトが用意されています。見る角度によってブラック・パープル・ブルーの3色の変化が楽しめます。

エメラルドグリーンとミッドナイトブルーは背面に細かいストライプが入り、指紋が付きにくく、さらに握りやすい仕様となっています。

「Mi 8 Pro」と同じようにベゼルレスデザインのディスプレイを搭載していますが、特徴的なのは水滴型のノッチです。ベゼル(画面縁部分)を極力狭くしてもインカメラを搭載する上でノッチ(切り欠き)が表示画面の一部を遮ることは避けられません。

ただ、「Mi 8 Pro」が「iPhone X」以降のベゼルレスモデルのように横長のノッチであるのとは異なり、「Mate 20」は水滴型で小さいため、ほとんど気になることもありません。

Mate20シリーズの最上位モデルである「Mate 20 Pro」でも横長のノッチが採用されているため、水滴型のノッチは「Mate 20」の大きな特徴ともいえます。

さらに大きな特徴として背面のトリプルカメラが搭載されています。Mate20シリーズ全てに搭載されたライカ社製の3つのカメラはHuaweiの最大のウリともいえる機能となっています。

最上位モデルの「Mate 20 Pro」は「Mi 8 Pro」と同じくディスプレイ部分に指紋認証センサーを内蔵していますが、「Mate 20」ではトリプルカメラの下に指紋認証センサーを配置しています。

ディスプレイ性能比較

画像引用元:HUAWEI Mate 20, Kirin 980, EMUI 9.0, AI phone | HUAWEI Global

ディスプレイサイズは「Mi 8 Pro」が6.21インチなのに比べ、「Mate 20」は6.53インチと大きく、さらにノッチも小さく抑えた「Mate 20」は88.0%の画面占有率を実現しています。

ただ、解像度はほぼ同じで、さらに「Mi 8 Pro」は有機ELディスプレイを採用している点で優れています。有機ELディスプレイは省エネ性能に優れ、さらに液晶よりも高精細で色彩豊かな映像表現を可能にします。

両モデルとも「Corning Gorilla Glass」を採用しているため衝撃などに対する耐久性を備え、さらに「HDR10」に対応し、明暗部の階調表現を強調させることにより映像の表現力の向上を計っています。

プロセッサ・メモリ比較

画像引用元:Mi Global Home

XiaomiとHuaweiによるフラッグシップモデルとして登場した両モデルはプロセッサ、メモリにおいてもスマホ業界を牽引するハイスペックな内容となっています。

Mi 8 Proのプロセッサ・メモリについて

「Mi 8 Pro」はQualcomm社製の「Snapdragon 845」を採用しています。「Snapdragon 845」は2018年2月に登場した最新のプロセッサでハイエンドモデルのAndroidスマホの多くに搭載され高い評価を受けています。

メモリ(RAM)は最大で8GBのモデルが登場し、大容量でマルチタスクにも対応しています。高精細な3Dグラフィックのゲームプレイにおいても快適なプレイを可能にします。

内蔵メモリは128GBと多くの動画や画像を保存するのに十分な容量を備えていますが、microSDなどを利用しての容量を追加することができない点には注意が必要です。

追加のSDカードスロットはありませんが、SIMスロットはnanoSIM用に2つスロットが用意されていますので、DSDS(デュアルSIM・デュアルスタンバイ)により、2つのキャリアを利用して同時待ち受けをすることも可能です。

Mate 20のプロセッサ・メモリについて

Huaweiはこれまで独自開発のプロセッサであるKirinシリーズを同社のスマホに採用してきました。Mate20シリーズでは最新プロセッサである「Kirin 980」を採用した初のスマホとなり、その性能の高さで注目を集めています。

Huaweiでは「Snapdragon 845」やAppleの「A11」を比較対象として行った画像処理能力テストにおいて「Kirin 980」はどちらの性能も上回る結果が出たことを公表したことでも話題となりました。

メモリは最大で6GBのモデルが用意され、「Mi 8 Pro」と比べると見劣りはしますが、高い処理能力を必要とする3Dグラフィックを用いたゲームのプレイなどにおいても十分な性能を備えています。

カメラ性能比較

画像引用元:HUAWEI Mate 20 specifications |HUAWEI Global

世界シェア上位を誇る中国のスマホメーカーはいずれもカメラ機能の充実にも力を注いでいます。XiaomiとHuaweiにおいても高い人気の理由にはユーザーが満足する撮影を可能にする性能の高いカメラを備えたスマホを開発し続けている点が一因と考えられます。

両モデルのカメラ機能について見ていきます。

Mi 8 Proのカメラ機能について

背面にメインカメラとして広角と望遠の2つからなる、デュアルカメラを搭載しています。画素数はどちらも1,200万画素と高画素のセンサーを備えています。

前面カメラは2,000万画素で高画質のセルフィー撮影が可能です。さらに3D顔認証の機能が搭載され、33,000のドットをユーザーの顔表面に投射して解析し、顔の正確なデータを読み取ることで信頼度の高い顔認証システムを実現しています。

加えて、3Dビューティー・10種類のAIシーン検出・HDRなど充実した機能が前面カメラで利用可能となっています。

Mate 20のカメラ機能について

Mate20シリーズ全てに搭載されているトリプルカメラは他のスマホにはない最大の特徴となっています。

ただ画素数は最上位クラスである「Mate 20 Pro」の広角カメラが4,000万画素であるのに比べるとスタンダードモデルである「Mate 20」では1,200万画素と性能が抑えられています。

トリプルカメラの各レンズは広角・超広角・望遠と役割が分けられ、遠くの被写体にズームをした撮影、小さな被写体に近づいたマクロ撮影のどちらでも美しい写真を撮ることが可能です。

AI機能により状況を判断し最適な撮影モードを自動的に設定してくれるため、ユーザーは被写体にカメラを向け、シャッターを切るだけで夜間などの撮影が難しい状況でも美しい写真を撮ることが可能となっています。

前面カメラは3D顔認証を搭載し、信頼性の高い顔認証システムを実現しています。画素数は2,400万画素と高画素で、セルフィーも高画質で楽しめます。

バッテリー比較

画像引用元:Mi Global Home

バッテリー容量については両モデルで大きな差があります。

「Mi 8 Pro」の3,000mAhの容量は決して少ない容量ではありませんが、「Mate 20」の4,000mAhという大容量のバッテリーではフル充電さえしておけば、たとえ外で長時間のゲームプレイを楽しもうとバッテリー切れの心配はありません。

バッテリーの持ちの良さでは「Mate 20」に軍配があがります。

対応ネットワーク比較

両モデルの対応するネットワークでは無視できない大きな違いがあります。「Mate 20」では国内の全てのキャリアに対応しているため、ユーザーにとって何の心配もありませんが、「Mi 8 Pro」では利用できるキャリアが限られるため注意が必要です。

「Mi 8 Pro」をドコモ回線で利用する場合は、プラチナバンドの4G帯(band19)には対応していませんが、主要バンドのB1およびB3に対応していますので都心部での使用は可能です。

au回線の場合もプラチナバンドであるB18に対応していません。au回線は使用できないと考えて良いでしょう。ソフトバンク回線およびY!モバイル回線は問題なく使用ができますので、利用の際にはソフトバンクおよびY!モバイルのどちらかで検討することをオススメします。

コスパを求めるか、充実した機能を求めるか

「Mi 8 Pro」はおよそ5万円台で購入が可能で、高性能プロセッサ・有機ELディスプレイ・3D顔認証・高画質デュアルカメラ・ディスプレイ内蔵指紋認証システムを搭載したハイスペックスマホとしてはコスパの良さが際立っています。

3Dグラフィックのゲームプレイにおいても十分な性能を備えていますので、高価格化の一途をたどるハイエンドスマホの中で、本体の購入料金を抑えながらもハイスペックなスマホを求めるユーザーにとってオススメです。ただ、対応するネットワークには注意が必要です。

「Mate 20」ではトリプルカメラを搭載し、Mate20シリーズの最新の高性能プロセッサを備えています。カメラ機能においても高精細なゲームプレイにおいても申し分ない性能を発揮してくれます。

価格が10万円を超える高価格スマホですが、高い機能性を考慮すれば納得の価格といえます。

コスパを重視するのか高い機能性を重視するのか、それがどちらのスマホに乗り換えるかの分かれ目になるといっても過言ではありません。


この記事を書いた人
スマホのススメ編集部
スマホやケータイの最新情報や、ドコモ、au、ソフトバンク、楽天モバイルに関する総合情報メディア「スマホのススメ」の制作を監修。スマホのレビューやドコモのお得クレジットカードdカード GOLDについても解説しています。スマホ関連の「分かりづらい内容を分かりやすく」することを目標に、誰でも簡単にお得にできるようにユーザー目線で記事を配信しています。