iPhone 格安SIM・格安スマホ 機種変更
読了時間:約 2

少し前までスマホとパソコンは同列に語られるものではありませんでした。スマホはあくまで『高性能な携帯』という認識でどちらかというとコンパクトなパソコンというよりは、ガラケーの後継機として見ていた方は多いでしょう。

しかし、最近のスマホの進化は著しく、中にはエントリーモデル程度のPCがまったく比較にならないものも存在します。その最たるものが最新のiPhoneであるiPhoneXsiPhoneXs MaxiPhone XRの3機種です。

また、最新のiPhoneの登場以前よりスマホが高性能化するに連れて格安SIMの人気が落ちつつあります。なぜスマホが高性能になると格安SIMの人気が落ちるのでしょうか。最新iPhoneの安定性・先進性等と共にご紹介していきます。

iPhoneのPC化と格安SIMの限界

PCに迫る性能を手に入れたiPhone

冒頭でも触れましたがiPhoneを始めとするハイエンドなスマホは「高性能な携帯」というよりは「コンパクトなパソコン」と言えるスペックになりつつあります。

これは最新iPhoneだけに限った話ではなく、Androidモデルでも言えることです。例えばコストパフォーマンスに優れるパソコンを作ることで有名なASUSの最上位モデル『Zenfone 5Z』はCPU性能やメモリ等どこを取ってもPCクラスのスペックを持っています。

詳しくは後程詳しくご紹介しますが。新iPhoneに至ってはZenfone 5Zの更に上を行くスペックを持っているため、今後もハイエンドスマホのPC化は加速していくでしょう。

格安SIMの人気に陰り?

simロック解除する手順
大手キャリアの半分程度の月額料金が魅力の格安SIM、登場以降多くのユーザーを獲得してきましたが、ここに来て人気に陰りが出ています。これには高性能スマホの台頭が無関係ではありません。

そもそも格安SIMの料金システムはスマホの同時購入を念頭に作られたものでは無く、大手キャリアにあるような大幅な端末代金の割引がほとんど存在しないため、高額機種の購入が難しくなっています。

しかし、既にご紹介した通り時代はパソコンを兼用する高性能スマホの時代となりつつあり、割引を効かせて高額なスマホを購入することが出来ない格安SIMの限界が見えてきているのです。

個人でスマホを購入して格安SIMで使うという方法もありますが、大手キャリアが最新iPhoneのような新型機種でもほぼ実質負担ゼロとなるような割引を提供する中、あえて自分で端末代金を支払うという人は稀でしょう。

また、格安SIM人気に陰りが出てきた要因のひとつに「大手キャリアの料金値下げ」というものがあります。元々、大手キャリアと格安SIMの対立構造は、「安価な月額料金」対「高品質な回線」という風になっていました。

ところが、最近は大手キャリアが格安SIMに匹敵するような料金を抑えたプランを提供するようになり、わざわざ通信速度が遅く回線が安定しない格安SIMを選ぶ理由が無くなりつつあるのです。

若者を中心にパソコンを持たない層が増加

以前は「一家に一台パソコンがある時代」と言われていましたが、現在は誰もがスマホを持つ時代、そしてパソコンが必要ない時代が到来しつつあります。

この傾向は若者に著しく、中には「卒論をスマホで書き上げた」というエピソードまで存在するほどです。実際、職場や学校以外ではパソコンを使わないという若者は年々増加傾向にあります。

一昔前まではスマホとパソコンを持っているのが当たり前だった若者がスマホのみを使うようになったことは、携帯キャリアの選択にも影響を及ぼしました。

というのも、パソコンで行っていたブラウジングや動画視聴をスマホで行うようになったため、データ容量や通信速度に優れる大手キャリアへの回帰が始まったのです。

これは数年前まで言われていた「若者は低料金の格安SIMを好んでいる」というものとは相対する傾向ですが、実際に大手キャリアが50GBのデータパックを大幅値下げした上で提供を開始した際は各キャリアに人気が殺到しました。

このように、スマホとパソコンの垣根が取り払われたことで起こった変化は非常に大きく、最新iPhoneという今年の大本命とも言えるスマホが発売されたことで、格安SIMから大手キャリアへ出戻る人は更に増加するでしょう。

最新iPhoneの性能と特徴

最新iPhoneのスペック

パソコンと同程度のスペックを持つと噂の最新iPhoneですが、実際にはどのような性能をしているのでしょうか。最新iPhone3機種のスペックを見てみましょう。

 iPhoneXS PlusiPhoneXSiPhone9
CPUA12A12A12
メモリ4GB4GB3GB
ストレージ64GB/256GB/512GB64GB/256GB/512GB64GB/256GB
フロントカメラ画素数不明画素数不明画素数不明
バックカメラ画素数不明(デュアルカメラ)画素数不明(デュアルカメラ)画素数不明(シングルカメラ)
ディスプレイ有機ELディスプレイ(6.5インチ)有機ELディスプレイ(5.8インチ)液晶ディスプレイ(6.1インチ)
サイズ不明不明不明
参考価格100,000円~90,000円~95,000円70,000円~75,000円

前モデルとの大きな違いはiPhoneXs、iPhoneXs Maxに512GBモデルが追加されたことでしょう。これまでiPhoneシリーズのストレージ容量は最大でも256GBまでとなっていましたが、SDカードによる増設が出来ないことが加味され大容量モデルが追加されました。

また、今回からはiPhone XRにはPlusモデルが無い代わりにiPhone XsにPlusモデルが設定されます。そのため、Plusモデルを愛用していた方が今後も大きな画面のiPhoneを使いたい場合、最も高額なiPhone Xs Maxを選択しなければなりません。

安価にPlusモデルが買えなくなるのは大きな痛手ですが、これにはAppleの世界戦略が関係しています。というのも、Appleは今後ナンバリング機種を発展途上国などで販売すると述べており、日本のような先進国では主にXシリーズを販売したい考えがあるのです。

この考えはディスプレイの差別化を見ても明らかでしょう。iPhone XsやiPhone Xs Maxには高解像度の有機ELディスプレイが搭載されているのに対し、安価なiPhone XRにはこれまでと同じように液晶ディスプレイが搭載されています。

カメラ機能に関してはまだ詳細が出ていないため深く言及することは出来ないものの、過去の傾向やリーク画像等を見る限り大幅な改良が加えられることは間違いありません。CPUの強化に伴いAIを用いたカメラ機能の追加も示唆されています。

スペック表を見れば分かる通り、新型iPhoneは廉価版のiPhone でさえ「手のひらに収まるパソコン」と表現できる性能です。これだけの性能があればパソコンは不要だと考える人が増えていることにも充分頷けるでしょう。

最新iPhoneの安定性

元々iPhoneやiPadに搭載されているiOSはAndroidに比べて安定性の高いOSです。これはAndroidがソフトウェアとハードウェアの開発が分離しているのに対し、iOSは両方を自社で開発している点が関係しています。

簡単に言うと、AppleはiOSの仕様を完全に理解した上で端末を開発出来ますが、Androidモデルを開発するメーカーは自社で開発したものではないOSを使って端末を開発するため、ソフトウェアに関する理解度がまったく違うのです。

また、最新iPhoneではアップデートされたiOS12が搭載されます。iOS12にはどのような機能が追加されているのでしょうか。詳しく見ていきましょう。

  • アプリの動作向上
  • バグの改善
  • パスワードのセキュリティを強化

iOS12へのアップデートに伴う変更点はこの他にもたくさんありますが、安定性に関するものは以上の3つです。全バージョンであるiOS11は新機能の搭載など目立った変更点が多く見られたものの、バグの頻発など問題が続くOSでした。

今回のアップデートはそんなiOS11で損なわれた安定性を取り戻すためのものと言え、実際にバグの改善にはかなり力が入っています。やはりスムーズで安定した動作こそがiPhoneを使う大きな利点なので、iOS12はそんなユーザーのニーズを反映した優秀なOSと言えるでしょう。

また、旧機種にiOS12を入れた場合は端末やアプリの起動速度が大幅に向上します。もちろん最新iPhoneの動作は旧機種より更に高速で、従来はパソコンでしか開けなかった重いファイルも軽快に開くことが可能です。

OSのアップデートによる変更点が単純な機能の追加だけでなく安定性を重視したものになりつつあることを考えると、iPhoneはパソコンのように成熟した端末となりつつあることが分かります。

最新iPhoneの先進性


昨年iPhoneXが発売されると、スマホメーカー各社がiPhoneXをの特徴を踏襲したスマホをリリースしました。この例から分かる通り、iPhoneは「次世代スマホの指標的存在」と言えるでしょう。最新iPhoneもまた次世代スマホのお手本となる機能を多数搭載しています。

  • デジタルデトックスの推進
  • Siriの進化
  • FaceTimeによる会議通話
  • 写真の検索機能
  • 本格的なAR機能の搭載

デジタルデトックスとは最近アメリカを中心として広まりつつある概念で、「一定の時間スマホやパソコンなどのデジタル機器から離れる」という取り組みのことを指します。

スマホやパソコンはとても便利なものですが、常にSNS等の交流ツールで人と繋がることが出来るのはとても便利です。しかし時としてそれはストレスとなり、現実世界での出来事を疎かにしてしまう可能性すらあります。

Appleではこのデジタルデトックスを非常に重要視しており、今回iOS12の導入に合わせてデジタルデトックス関連の機能が多数追加されることとなりました。

その中でも特に役立つのはスクリーンタイム機能でしょう。スクリーンタイムは今回のアップデートから追加されたもので、アプリの使用時間をレポートにまとめてくれる機能です。

レポートを読んだ後は各アプリに使用時間の制限を設けることが出来、制限した時間以上アプリを使用すると警告をしてくれます。「スマホを一度触りだしたら止まらない」という方にとってスクリーンタイムはデジタルデトックスの良き相棒となってくれるでしょう。

Siriはこれまで単なる音声検索機能としか見られておらず、日常生活の中に取り入れている人はあまり居ませんでした。しかし、今後は多くの人が生活の中にSiriを取り入れることになるでしょう。

というのも、iOS12ではSiriにショートカット機能翻訳機能提案機能などが使いされたのです。特に便利なのがショートカット機能で、この機能を使えば複雑な作業をSiriに一声掛けるだけで行えるようになります。

例えばスマート家電などが自宅にある場合、Siriに「帰宅する」と伝えるだけでエアコンを入れたり、お風呂を入れたりしてくれるのです。もちろん自宅で待っている家族にメッセージを送ることも出来ます。

最新iPhoneはどこが高機能?

最新iPhoneはどういった点が高機能なのでしょうか。これまでiPhoneの安定性や先進性についてご紹介してきましたが、これらの機能を支える性能がどうなっているのか気になるという方も多いでしょう。

最新のiPhoneを語る上で欠かせないのがCPUの性能です。最新のiPhoneに搭載されているCPUは「A12 Bionicチップ」と呼ばれるもので、オクタコアを持ちクロック数は2.49GHzと破格の性能となっています。

これは主にPC向けのCPUを開発するIntelのiシリーズにも匹敵する数値で、少し前のモデルとの比較であればiシリーズのハイエンドモデル「i7」すら凌ぎます。

もちろん、これだけの性能を持つCPUはPCだけに限らず他社のスマホにも搭載されていないため、今後A12チップより高性能なCPUが登場するまでにはしばらく時間が掛かるでしょう。

メモリが4GBというのはパソコンに比べると些か低いように感じるかもしれませんが、大規模な写真の編集や3Dの超大作ゲーム等をしない普通のパソコンとの比較であれば充分な数値です。

このように、最新iPhoneはどこを取っても一般的に利用されているパソコンと比べて遜色のない性能を有しています。流石に動画編集などの重たいソフトを動かすことは出来ませんが、可能となる日はそう遠くないでしょう。

格安SIMと最新iPhoneの相性

端末価格の優遇

大手キャリアでは当たり前の端末価格の割引ですが、格安SIMは大手キャリアと比べてあまり割引が効きません。これは10万円を超える機種もある最新iPhoneの購入を考えるとデメリットと言わざるを得ないでしょう。

そもそも格安SIMでは最新iPhoneを取り扱うキャリアすら少ない状況にあります。格安SIMは自社で販売する安価なスマホを購入するか、ユーザーがスマホを持ち込むことを想定しているため、わざわざ高額機種である最新iPhoneをラインナップしないのです。

一方で大手キャリアの割引は凄まじく、端末の割引サポート家族割などの割引を組み合わせるとiPhone Xsですら実質無料となるような割引・特典を提供しています。

一時は総務省による規制が強化され端末代金の実質無料が不可能となる、と言われたこともありましたが、まだまだ大手キャリアの割引が優秀なことに変わりはありません。割引が無く、あってもほんの僅かな格安SIMと最新iPhoneの相性は良いとは言えないでしょう。

問題の通信速度は?


格安SIMで常に問題視されてきた「通信速度」の問題ですが、現状はまだ改善されていません。これはパソコンとして最新iPhoneを使う際、大きなデメリットとなるでしょう。

例えば普段パソコンで見ていたYouTubeなどの動画サイトを格安SIMと契約した最新iPhoneで見る場合、昼間など回線が混雑する時間帯では通信速度が低下する関係上、スムーズに見ることが出来ません

これは如何に最新iPhoneが優れていようと変わらない問題で、データ通信を伴う作業をする際は最新iPhoneのスペックをフルに活かすことが出来ないということを意味します。

単純な携帯電話として最新iPhoneを使う場合は回線が混雑する時間はデータ通信を行わないなどの対策を取ることも出来ます。しかし、いつでもどこでも快適にデータ通信を行えるパソコンとして考えると、格安SIMとの契約は得策とは言えないでしょう。

格安SIMで最新iPhoneをフル活用するのは難しい


もはや携帯電話というよりはモバイルPCと言える性能にまで進化したスマホ。特に最新iPhoneのスペックはご紹介した通り並のパソコンすら凌駕します。

ただ、最新iPhoneの性能をすべて引き出すためには、高速で安定した回線が必要です。そして、格安SIMがその担い手となることは出来ないでしょう。これが昨今「格安SIMの限界」が話題となっている原因です。

携帯としてではなく、手にひらに収まるパソコンとして最新iPhoneを使うのならば、盤石な通信環境を持つ大手キャリアとの契約をおすすめします。

Pocket