【経験者が語る】携帯乗り換えで損する人の特徴と得する方法

  • 23.11.21
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  • ※本記事は21.01.17に作成された記事です。最新情報は公式ページをご確認ください。

大抵の方が2年スパンで行う携帯の乗り換えですが、最近はキャリア毎にプランの内容が大きく異なり、複雑なシステムの割引が登場している関係で、お得に乗り換えるのが難しくなっています

特に注意が必要なのは機種変更をする際で、MNPと違って同じキャリアで携帯の乗り換えを行うために、油断して様々な損をするポイントを見落としてしまいがちです。

今回はそんな複雑化が進む携帯の乗り換えで損をしてしまう人の特徴と、経験者だからこそ分かるお得に乗り換える方法をご紹介していきます。少しでも出費を減らして携帯の乗り換えを行いたいと考えている方は是非目を通して見て下さい。

携帯の乗り換えは難しい?


なぜ携帯を乗り換える際には、損をしてしまう人、得をする人が分かれてしまうのでしょうか。まずは携帯の乗り換えを難しくしている要因について見てみましょう。

プラン・キャンペーンが多過ぎる

ガラケー時代のプランは非常にシンプルなもので、『通話料金+データ通信量+インターネット接続料』といった組み合わせがほとんどでした。

今では無くなってしまったパケホーダイが主流かつ通話料金はかけ放題プランかどうか、という違いしかなかったために、どんなプランを選ぶかで悩むことも無かったのです。

しかし、最近は年々高額になるスマホの価格や、総務省による規制が入ったことで、従来のシンプルなプランを提供出来なくなっています。4年縛りプランの登場が良い例でしょう。

ある程度知識を持っている方であればプランの選択を誤ることはありませんが、携帯を単なるインフラとして考えている方だと、『知らないうちに高額なプランを契約してしまい、高額な月額料金を支払い続けていた』ということも起こり得ます。

そのため、携帯の乗り換えを考える際はどんな機種を購入するかだけでなく、どんなプランに加入するかもしっかり考えておかなければいけません。

購入先によって端末価格が大きく異なる


携帯を乗り換える際に利用するお店の候補として主流なのはキャリアのショップもしくは家電量販店でしょう。最近ではキャリアの公式オンラインショップを使うという方法も主流になりつつあります。

以前はキャリアのショップ、家電量販店のどちらかで携帯の乗り換えをする方が多く、高額なキャッシュバックキャンペーンが盛んだったこともあって、端末価格はどこで買ってもほぼ同じでした。

ところが、スマホの登場、オンラインショップの開設以降は事情が一変しており、下手をすれば同じキャリアのショップでもお店によって端末購入時の実質負担額が異なるといった現象が起きています。

特にキャリアの公式オンラインショップとそれ以外のお店での端末価格の違いは大きく、キャンペーンなどの割引が重なると3万円以上もの差が出てしまうことも珍しくありません。

このことを踏まえると、携帯を乗り換える際にどのお店で乗り換えを行うか、という問題は決して無視できないものでしょう。損をしたくないのならまずはお店選びから始める必要があるのです。

乗り換えの時期を見極めるのが難しい

分割払いで購入すると24か月間の割引が受けられる』というシステムは携帯を購入する際に受ける割引として非常にポピュラーなものです。

また、最近では『一括購入時に割引を適用する』、『48回払いで購入すると25か月目に機種変更をしても残債の支払いが免除される』などの割引も登場しています。

割引の種類が増えることは本来ユーザーにとって喜ばしいことなのですが、どの割引を使うかで最適な乗り換えタイミングが変わってしまうのは考え物でしょう。

例えば携帯の乗り換えを行えるタイミングが2種類ある割引などは、一見するだけではどちらで機種変更すれば良いのか分かりにくくなっています。

『とりあえず2年スパンで端末かキャリアを乗り換えればお得』という時代は既に終わっているため、携帯の乗り換えを行う際はまず『本当にこのタイミングで乗り換えるべきか』と考えるようにしましょう。

もし、今はお得な乗り換えタイミングではないと判断したのなら乗り換えをしない選択肢を取った方が良いこともあります。

携帯乗り換えで損する人の特徴

勧められるままに契約内容を決めている

自分で通話やデータ通信に関するプランを吟味することなく、ショップのスタッフに言われるがまま加入するプランを決めているというケースは非常に多いです。

しかし、本当に自分に合ったプランを選びたいのなら、スタッフに決めてもらうのではなく、自分でどのプランがお得か考えて申し込みを行うことをおすすめします。

特に不必要に大容量のデータ通信パックに加入している、ほとんど電話を掛けないのに通話かけ放題プランに加入しているなどのケースでは無駄な出費が増えてしまいがちなので注意しておきたいです。

機種変更・MNPのタイミングが悪い


『新機種が出たから機種変更をしたい』、『○○は新しい機種を先行販売しているから乗り換えたい』という考えは決して悪いものではありませんが、タイミングを間違えると大きな損失の原因となってしまいます。

例えば2年縛り、4年縛りの割引を受けている時に機種変更・MNPを行うと、プランや割引によっては数万円単位の違約金や契約解除料が発生してしまうことがあるのです。

どうしても新しい機種が欲しいのなら仕方ありませんが、お得に機種変更をしたいのならタイミングの見極めが肝心になります。

損をするお店で端末を購入している

前述のように以前とは違い、最近は同じ端末でもお店によって価格が異なります。ただ、端末の価格自体は一緒であることが多いので、価格が安いか、高いか見極めるのは難しいでしょう。

というのも、同じキャリアの同じ機種でも端末価格に差が出るケースでは、表示価格は同一であるものの頭金や対応しているキャンペーンに応じて価格が変わることが多いのです。

特に多いのが頭金の有無で、キャリアのショップや家電量販店では1万円前後の頭金が必要になりますが、キャリアの公式オンラインショップではほとんどの場合頭金が掛かりません。

このように、購入するお店を間違えると大きな損をしてしまいがちです。携帯を乗り換える際は実質負担額を計算した上で最もお得に購入できるお店を選んだ方が良いでしょう。

現金払いで支払いをしている


一括・分割問わず携帯を乗り換える際にクレジットカードではなく、現金で支払いをしている方は年間だとかなりの損をしている計算になります。

例えばドコモの場合だとdカード GOLDを使って支払いを行うと10%のポイントバックを受けられますが、現金で支払いをした場合は一切キャッシュバック・ポイントバックがありません。

毎月の携帯料金が1万円と仮定した場合、現金払いとクレジットカード払いの比較では年間では12,000円も損をしてしまいます。

ドコモだけに限らずクレジットカードを使って支払いをすることで、ポイントバックを受けられるキャリアはたくさんあるので、携帯の支払いにはクレジットカードを使うのがおすすめです。

自分に合っていない携帯を選んでいる

必ずしも金銭的な損失に結び付くわけではありませんが、自分に合っていない携帯を選んでしまっているのも損と言えるでしょう。

特に多いのがブラウジングや動画視聴などの利用がメインであるにも関わらず、不必要にハイスペックな携帯を選んでしまっているケースです。

スマホ黎明期はハイエンドモデル以外のスマホだと、ブラウジングすらまともに出来ないこともありましたが、最近はエントリーモデルのスマホでも充分な性能を持っています。そのため、無理に高額なモデルを購入する必要はありません。

また、『カメラ機能を重視していたのに、カメラのスペックが低い機種を買ってしまった』、『電池持ちを重視していたのに、バッテリー容量の低い機種を買ってしまった』などのケースも自分の意図する携帯を手に入れられなかったという点では損をしたと言えます。

如何に安く、お得に乗り換えるかも大事ですが、用途に合わない機種を購入して後悔するくらいなら、少々価格が前後しても自分が欲しいと思える機種を購入するようにした方が良いでしょう。

不必要なオプションに加入している

乗り換える前に自分の通話明細を確かめよう
不必要なオプションに加入し過ぎているのも、携帯の乗り換えで損をしている人の特徴です。キャリアの提供するオプションには修理補償や音楽サービスなど様々なものが用意されていますが、使わないのなら思い切ってオプションを解約するのもひとつの手でしょう。

いくつか例を挙げるならキャリア補償とAppleCareの併用などの二重補償の設定、使うことの無いサポートプログラムなどは無駄なオプションの筆頭となっています。

もちろん、使用頻度の高いオプションや、どうしても必要だとはっきり分かっているオプションまで解約する必要はありませんが、携帯の乗り換え時に毎回不要なオプションに加入しているなどのケースに該当するのならば、一度オプションの見直しをした方が良いです。

そもそもキャリア選択を間違えている

携帯を利用するのは通話をする時、メールを送る時のみという方が料金の高い大手キャリアを、ゲームをしたり動画を見たりすることが多い方が通信速度の遅い格安SIMを利用するのは悪手でしょう。

このように、携帯やプランだけでなくキャリアにも相性があるため、MNPなどで他のキャリアへ乗り換えようと考えている際は乗り換え先の候補が適切かしっかり吟味しておく必要があります。

携帯乗り換えで得をする方法

オンラインショップを活用する

機種変更・MNP問わず携帯の乗り換えを行うのなら、実店舗ではなくオンラインショップにて乗り換えをすることをおすすめします。というのも、キャリアの運営する公式オンラインショップのほとんどは実店舗だと必須の頭金や手数料が無料となっているのです。

例外として、MNP転出手数料に関しては有料であることが多いですが、それでも頭金と手数料が掛からないことを考えると、オンラインショップと実店舗とでは端末の実質負担額に15,000円前後の差が開く計算になります。

更に後述するオンラインショップ限定のキャンペーンも併せれば端末価格の差はかなり開くことになるので、特別な理由が無い限り実店舗の利用は避けましょう

高額なキャッシュバックに気を付ける


少し前までは盛んに行われていた高額キャッシュバックですが、最近はどこのキャリアも総務省の規制によりキャッシュバックを縮小する方針を取っており、以前に比べるとキャッシュバックキャンペーンを利用する旨味が薄れてしまいました。

また、高額なキャッシュバックのほとんどは指定のプラン、オプションへの加入が必須であることが多く、長期的に見ればオプションの料金でキャッシュバック以上に損をしてしまうことが多いです。

そのため、キャッシュバックを利用する際は強制加入のプラン、オプションが無いかどうか、オプション料金の合計がキャッシュバック額を上回らないかなどをしっかり確認しておかなければいけません。

キャンペーンの時期を狙う

春の学割など、キャンペーンの時期を狙って乗り換えをするのもおすすめです。特に季節の変わり目に行われるキャンペーンでは少し古い機種の価格が大幅に値下げされるので、コスパを重視する方は必見でしょう。

また、オンラインショップでは実店舗では行われない割引率の高いキャンペーンが行われているので、乗り換えを考え始めたらこまめにチェックしておきたいです。

じっくりプランを考える


携帯の乗り換えをお得に済ませたいのなら加入するプランも熟慮するべきでしょう。特にデータ通信パックに関しては間違いのないプランを選んでおきたいところです。

よくある例としては『足らなくなったら困るから容量の大きいデータ通信パックを選んでおく』というものが挙げられます。これは一見賢い選択に思えますが、場合によっては不必要に月額料金を吊り上げる原因となってしまいかねません。

平均して月に3GB程度しかデータ通信を行わない方が10GBのデータ通信パックに加入するなどのケースは明らかに選択を間違えてしまっています。

ここまで極端な例は稀ですが、『もうひとつ下の容量でも充分』といった例はよくあるので、携帯を乗り換える際はデータ通信パックの容量の見直しも同時にしておきましょう。もし、容量の少ないパックに変更出来れば月額料金がグンと下がります。

機種変更・MNPのタイミングを吟味する

前述のように機種変更・MNPのタイミングは非常に重要です。最適な時期を誤ったり、見逃したりしてしまうと最悪の場合は乗り換えが困難になってしまうこともあります。

例えば、2年縛りの割引が適用されていた場合、25か月目もしくは26か月目に乗り換えをしなければ契約が更新されてしまい、また2年間は解約が難しくなってしまうのです。

このケースで乗り換えをしようとすると、かなり高額な違約金・契約解除料を支払わなければならない他、次の携帯を購入する費用も掛かってしまうので、掛かる費用は通常の1.5倍程度にまで跳ね上がります。

こういった事態を防ぐためには、携帯の乗り換えを考える時期に差し掛かる前に『どのタイミングで携帯を乗り換えるのが最適か』と予め考えておかなければいけません。

お得に乗り換えられるタイミングは適用されている割引や契約しているプランによって異なるので、前もってしっかりと確認しておきましょう

家族でまとめて乗り換える


最近は家族割などの複数人で契約することを前提とした割引が優遇されているので、キャリア間で乗り換えを行う際は家族みんなで乗り換えるようにしましょう。

家族全員がまったく別のキャリアを使っている場合と、家族全員が同じキャリアを使っている場合では毎月の携帯料金の合計が1~2万円程度変わってしまいます。

現在家族でキャリアを統一していないのであれば、機種変更のタイミングでまとめるのもひとつの手です。違約金や契約解除料などの兼ね合いで、すぐにキャリアを統一するのが難しい場合は少しずつ同じキャリアにまとめていくというのも良いでしょう。

知識があれば携帯の乗り換えは怖くない!


大手キャリアだけでなく格安SIMも登場した現在、携帯の乗り換えをお得に行うのは非常に難しくなっています。考えることが多過ぎて混乱してしまうという方は少なくないでしょう。

しかし、要点を抑えた上で必要な知識を取り入れておけば機種変更もMNPも怖くありません。逆に知識が無いまま乗り換えを行ってしまうと損をしてしまう可能性が非常に高くなってしまいます。

お得に携帯の乗り換えをしたいのなら、この記事を参考にして、まずは乗り換えに関する知識を頭に入れることから始めてみましょう。そうすれば、出費を最低限に抑えて乗り換えをすることが出来ます。


この記事を書いた人
empire
スマホ、PCが大好きなガジェットオタクライター。大手キャリア系の記事を中心に担当し、格安SIMやクレジットカードも執筆中。誰が読んでも分かりやすく、どこよりも詳しい解説を心掛けています。