カメラ機能の高度化や動画サービスの充実に伴って、スマホのディスプレイ(画面)の美しさも、一昔前に比べて格段にパワーアップしています。
自分で撮影した写真や動画の鑑賞や動画視聴サービスが好きな方にとっては、スマホ選びの際に重要なポイントになるでしょう。
そこで今回はディスプレイの美しさ、綺麗さを決める解像度の意味について解説し、その視点からのスマホ選びについて考えていきます。
【2024年4月】スマホおすすめランキング10選|iPhone/Android全比較ディスプレイ選びのポイント
最近発売される最新鋭のスマホのディスプレイは、ただ一言、本当に綺麗です。
「ディスプレイはまあまあ綺麗だったら良いな。」くらいの考えならば各メーカーの新作、もしくはその1つ前の世代を購入するくらいの軽い気持ちで問題ないでしょう。
そのため、こだわりが無いのであればとっつきにくい解像度について深く理解する必要はほとんどありません。
しかし、機種変更や他社乗り換えの場合には、手持ちのスマホとの比較になりますので、そのような判断だけでは不安になる場合もあるでしょう。
その際には、現スマホの解像度の数値を把握しておいて、目当てのスマホの解像度と比較する必要があります。
解像度とは?
ディスプレイ(もしくは印刷物)のきめ細やかさ(美しさ、綺麗さ)を決める数値の1つが解像度です。
この解像度の解釈は、密度とピクセルの数という2つの側面があるため注意が必要です。
解像度を構成するのが画素(ピクセル)
画素はピクセルとも呼ばれ、ディスプレイに表示された画像や動画を構成する一番小さな情報の塊のことを言います。
感覚的に一番小さな点と覚えて差し支えありません。その点に色などの情報が詰まっていて、たくさん集まることで、1つの画像や映像を作り出しています。
この点の大きさはディスプレイによって異なり、ディスプレイを作るメーカーの技術力が試されます。
解像度が数で表現される場合
解像度の表記方法は2通りあります。
- ピクセル
- 画素
ではこの2つの表記ではなにが違うのか詳しく説明していきます。
ピクセル
例えば、あるスマホのディスプレイ解像度が、1200×600ピクセルと謳われていたら、長辺が1200個のピクセル、短辺が600ピクセルで、このディスプレイは出来ているということになります。
また、もしも、このスマホのディスプレイ上の1ピクセルの大きさが仮に0.1mmならば1200×0.1mm=120mm(12cm)、600×0.1mm=60mm(6cm)ということになり、理論上ディスプレイ自体の大きさもわかるということになります。
ただ、基本的に1ピクセル辺りの大きさというものは、スペックの表記の際には使われておらず、代わりに後述するppiが使われています。
画素
この表現は上で書いた〇〇×〇〇ピクセルを実際に掛け算して出した答えになります。
1,200ピクセル×600ピクセルならば720,000画素(72万画素)ということになります。ディスプレイ内に全部で72万画素あるということです。(原則均等に。)
もしも、73万画素の写真を撮影して、このスマホで表示すると1万画素分はみ出すことになるので、画面をはみ出します。
もちろん、画面を縮小すれば、この写真を画面内に収めて見ることが可能です。
また、画素数が収まったとしても、長辺の1200ピクセルか短編の600ピクセルのどちらかが超えていれば、画面内に収まらないということになります。
実際には〇〇×〇〇ピクセルは、前部の数字と後部の数字で比率が決まっていることが多く、端末やサービスのくくりでいくつか種類があります。
解像度が密度で表すppi
スマホのディスプレイ解像度が密度で表現される場合にはppi(ピクセル パー インチ、pixel per inchi)が使われます。
パーは~あたりの意味、1インチは約2.54cmとなります。
つまり、1インチ幅あたりに、ピクセルが何個含まれているかを示しています。
例えば、「300ppiならば1インチ幅あたりに、300ピクセルある」ということになり、言わば密度による表現ということになります。
ppiの数字が大きくなるほど、ピクセルの密度が凝縮されるということなので、より繊細なディスプレイであると言うことができます。
ppiとdpiの違い
ppiだけでなく、dpi(ドットパーインチ、dot per inchi)という表現もあります。
ppiとdpiの意味は上記の通りでまったく同じものです。
しかし、dpiのdはピクセルではなく、ドットです。
まとめると下記になります。
- ppiはディスプレイで使われる
- dpiは印刷物で使われる
あくまでピクセルの意味はディスプレイ上での話になるため、印刷した場合の一番小さな点はドットと表現します。
つまり、印刷物の解像度の話をする際には、ピクセル(画素)ではなく、ドットという単語を使います。
ディスプレイサイズと解像度の関係
ディスプレイの解像度が同じならば、ディスプレイのサイズが大きくなればなるほど、画質は粗くなるということになります。
ディスプレイサイズが大きくなるということは、1ピクセルあたりの大きさが大きくなるということだからです。
iPhone 11を例にしてディスプレイサイズと解像度の関係を解説をしていきます。
例 iPhone 11の場合
画像引用元:iPhone 11
iPhone 11のディスプレイ解像度は1,792 x 828ピクセル解像度、326ppiと公式サイトで発表されています。
iPhone 11のディスプレイサイズ上(対角線で6.1 inch)で、長辺で1792ピクセル、短辺で828ピクセルで構成されているということになります。
画像引用元:iPhone 11
スマホのディスプレイサイズは、対角線の長さで表されることが一般的です。
また、326ppiなので1インチ幅の中で326ピクセル含まれているということがわかります。
一般的なデスクトップパソコンのディスプレイサイズ(約30cm×約20cm程度)で解像度が1920×1080。
それと比べて、手の平サイズのiPhone11のディスプレイサイズで1792×828は、相当ハイレベルな画質であることがわかります。
目的別にディスプレイ解像度でおすすめのスマホを紹介
スマホを選ぶ際に、ディスプレイ解像度が高い方が必ずしも良いかというと、目的によって例外もあります。
また、ディスプレイ解像度が高いスマホは、基本的に端末代が高額になりがちです。
そのため、ある程度解像度にこだわりたい場合には、自分の目的を事前に明確にしておく必要があります。
下記の目的別にポイントとおすすめ機種を今回はドコモから紹介していきます。
- それなりに画質が良ければ良い
- SNSや通販がメイン
- 眼の疲れを気にしている
- 子供の視力が気になる
- とにかく綺麗な動画が見たい
それなりに画質が良ければ良い
最低限、今自分の持っているスマホよりも、少しでも高い解像度のスマホを探す必要があります。
さすがに現スマホよりもディスプレイ解像度が低いスマホに乗り換えると、使った際の違和感が消えるのに時間がかかります。
おすすめ機種:Xperia 5
画像引用元:Xperia 5 SO-01M | スマートフォン | 製品 | NTTドコモ
2019年秋モデルにしてハイスペックスマホのXperia 5ですが、Xperia 1の性能をほぼそのままに低コスト化されたモデルとなります。
最先端の画質というよりも「それなりの画質」に近く、値段も最新のハイスペックスマホの中では抑えられているのでおすすめです。
SNSや通販がメイン
SNSや通販に掲載されている(アップロードされている)画像自体の解像度は低い傾向にあります。(ページの読み込み速度を早くするため。)
そのため、自分のスマホのディスプレイが高解像度であっても、オーバースペックで意味を為さない場合がほとんどです。
つまり、SNSや通販に掲載されている画像は、一昔前のスマホの解像度で事足りているということであり、最低限の性能のスマホを探すのがいいでしょう。
おすすめ機種:Galaxy A20
画像引用元:Galaxy A20 SC-02M | スマートフォン | 製品 | NTTドコモ
こちらも2019年最新モデルとなりますが、まさかの21,384円(税込)と現状ドコモ最安となります。
価格のとおり性能はそこそことなっています。しかし最低限の通話やSNSの利用には充分な性能となっています。
▶ドコモ公式オンラインショップで「Galaxy A20」を見る
ドコモ Galaxy A20の評価レビュー|5.8インチの大画面で見やすい眼の疲れを気にしている
解像度が高いということは、眼に伝える情報量が多いということになるため、眼の疲れの問題と直結しています。
明るさやブルーライトの調整などはもちろんできますが、眼の疲れが気になる方は、可能な範囲で解像度の低いスマホを選びたいところです。
とはいえ、解像度が低いスマホは基本的に低スペック、もしくは古いタイプになります。
そのため、上記のようなアップデートの問題や、最新のゲームができなかったり、動作スピードが遅くてストレスを感じるという問題と隣り合わせになりがちです。
そうなった場合、メインのスマホとサブスマホ、もしくはタブレット端末というように使い分ける作戦も有効です。
メインスマホにテザリングを付けていれば、サブスマホやタブレットは通信契約しなくとも、外出先で使えるようになります。
おすすめ機種:arrows Be3
比較的目に優しい有機ELディスプレイでかつカメラの画素数は最低限以上となっています。
また、ドコモの「端末購入割引」対象機種なので11,000円安く購入することができます。
▶ドコモ公式ショップでarrows Be3 F-02Lを見る
ドコモ「arrows Be3」の評価レビュー|片手で持てるスリムデザイン子供の視力が気になる
ディスプレイ解像度と子供の視力の関係性については学術的なものが見当たらず判断が難しいところです。
仮に信頼性のある目安があったとしても、視力という一生を左右しかねない問題なので安易に信用することもできません。
とはいえ、現代の教育上、スマホのようなデジタル機器との接触を完全に避けるのも問題があります。
低解像度、眼に配慮した機能を持ったスマホを探しましょう。
おすすめ機種:キッズケータイ SH-03M
小学生以下であればやはり安心安全のキッズケータイがおすすめです。
最新の機種では全面ディスプレイとなりますが、用途が限られるので最小限の負担になるでしょう。
とにかく綺麗な動画が見たい
まずは自分が主に使っている動画サービスの最大解像度を調べる必要があります。
自分のスマホのディスプレイ解像度がいくら優れていたとしても、そもそも見たい動画自体がそこまでの解像度を持っていないという可能性があるということです。
また、一般的な動画の解像度は640×360から1280×720までが中心であるという点も注意する必要があります。そのサービス内の動画の全てが、常に最大解像度というわけではありません。
また、解像度が高いスマホは比較的高額になるため、その辺りも含めつつ総合的に判断する必要があります。
おすすめ機種:Galaxy S10+
画像引用元:Galaxy S10+ SC-04L | スマートフォン | 製品 | NTTドコモ
Galaxy S10+どんな動画、ゲームでも大画面でスムーズに表示出来るハイスペックスマホです。
常に人気な理由は臨場感のあるディスプレイの形なので、動画好きは一度は試しておきたい機種でしょう。
▶ドコモ公式オンラインショップで「Galaxy S10+」を見る
ディスプレイにこだわる場合は実機をチェックしよう
今回はディスプレイ解像度の解説、その視点からのスマホの選び方を解説してきましたが、その数字から実際に自分に合ったスマホを探すのは難しいと言えます。
また、ディスプレイをチェックした他の人の体験談やレビューを参考にするのも同様です。
なので、ディスプレイ解像度をスマホ選びの基準の1つにする際には、やはり実機でチェックするのが良いでしょう。
また、解像度にこだわり過ぎてしまうと、選ぶのに時間がかかってしまいます。スマホ選びの際には他にも注意する点がたくさんあるため、固執し過ぎない姿勢も大切です。
実機をチェックしたら購入はやはり公式オンラインショップがベストなのもお忘れなく!
公式オンラインショップがお得な理由についてはこちらの記事で紹介しています。最大限お得に購入出来るように是非チェックしてみてください。
ドコモオンラインと店舗のメリット・デメリット比較|価格に違いはある?