過去、新しい料金プランや機種の販売方法を考案してきたのはいつもソフトバンクでしたが、今回もまたソフトバンクが携帯業界の常識を塗り替えかねない新プランを発表しました。
新プランの名前は「ウルトラギガモンスター+」というもので、まったく新しいシステムの料金プランだとネット上で非常に話題となっています。
ウルトラギガモンスター+とはどんなプランなのでしょうか。また、iPhone機種変更がさらにお得になるというのは本当なのでしょうか。ウルトラギガモンスター+や新プランを活用したiPhone機種変更がお得になる理由を見ていきましょう。
新しい料金プラン『ウルトラギガモンスター+』
画像引用元:ウルトラギガモンスター+(プラス) | モバイル | ソフトバンク
ウルトラギガモンスター+は月額3,480円から使える新料金プランで、既存の料金プランのひとつである「ウルトラギガモンスター」の後継プランとなる存在です。
各所で「業界の常識を打ち破るプランだ」と話題になっているウルトラギガモンスター+ですが、具体的にはどのような点が話題を呼ぶ要因となっているのでしょうか。ウルトラギガモンスター+について詳しく解説していきます。
ウルトラギガモンスター+の詳細
動画やSNSが見放題・使い放題
ウルトラギガモンスター+に加入すると、特定の動画サイトの視聴やSNSを利用してもデータ量が消費されなくなります。ウルトラギガモンスター+の対象となる動画サイト・SNSは以下の通りです。
- YouTube
- AbemaTV
- TVer
- GYAO!
- Hulu
- LINE
ラインナップを見る限り、国内で人気の高い動画サイト、SNSはほぼ網羅していると言っても過言では無いでしょう。唯一残念なのはLINEやInstagramと並んで利用者数の多いTwitterが対象となっていないことです。
とは言え、データ通信量を使ってしまうYouTubeやAbemaTV、Huluなどの動画サイトをいくら見てもデータ量を消費しないというのはかなり大きなメリットと言えるでしょう。
動画はWi-Fi環境下でしか見ない、通勤通学時はデータ通信しないなどの工夫もウルトラギガモンスター+に加入すれば必要無くなります。
50GB分のデータパックが付属
ウルトラギガモンスター+には50GB分のデータパックが付属します。50GB分と言えば動画視聴なら220時間、音楽視聴なら455時間分にも相当する容量なので、家族で思いっきり使ったとしても通信制限されてしまうことはそうないでしょう。
更にウルトラギガモンスター+には動画やSNSが見放題、使い放題となる特典が付属するため尚更です。このように、「通信制限に怯えて自由にデータ通信出来ない」という状況を打破した点がウルトラギガモンスター+が高く評価されている一因と言えます。
ギガ使い放題キャンペーン
ギガ使い放題キャンペーンはウルトラギガモンスター+の発表に合わせて提供が開始されたキャンペーンです。キャンペーン内容は期間中あらゆるデータ通信でデータ量を消費しなくなるというもの。
つまり、ギガ使い放題キャンペーンの期間中であれば、ウルトラギガモンスター+の対象となる動画サイトやSNS以外でいくらデータ通信を行っても通信制限に掛かることが無くなるのです。
スマホが登場して以降、ガラケー時代に提供されていた「パケ放題」のようなサービスは無くなっていましたが、期間限定とはいえついに復活する運びとなりました。
ソフトバンクが新しいプランを導入したワケ
ところで、なぜソフトバンクはこのタイミングで新プランを発表したのでしょうか。ウルトラギガモンスター+の「対象サイトでのデータ消費をカウントしなくなる」というのも太っ腹なサービスですが、ギガ使い放題キャンペーンは少々やり過ぎな感が否めません。
ソフトバンクが新プランの導入に踏み切った理由は「格安SIMに流れたユーザーとの再契約」と「総務省の要求をクリアするため」の2つでしょう。
ソフトバンクだけに限らず、現在ドコモやauなどの大手キャリアは格安SIMへのユーザー流出が問題になっており、どのキャリアもユーザーの流出を食い止めるための施策を打ち出しています。
ウルトラギガモンスター+は深刻になりつつあるソフトバンクの台所事情を改善するための起死回生の一手として導入されたのでしょう。実際にウルトラギガモンスター+の発表以降、SNS上では「ソフトバンクに出戻りたい」という声が多数上がっています。
また、8月21日に新潟講演会にて菅官房長官が「携帯料金はまだ4割下げる余地がある」と発言したことを受け、総務省は大手キャリアに対して圧力を強めていました。
値下げを要求された以上、何かしらの回答をしなければいけませんから、ソフトバンクとしてはウルトラギガモンスター+の導入を持って総務省の要求に応えた形としたい思惑があったと考えられます。
ウルトラギガモンスターとの違い
画像引用元:ソフトバンク
ウルトラギガモンスターとウルトラギガモンスター+の違いは対象となるサイトでのデータ消費をカウントするかどうかという点のみです。それ以外に目立った変更点は存在しません。
基本的にはウルトラギガモンスターに対象サイトでのデータ消費ナシという特典がついたものと考えておいて間違いないでしょう。
iPhone機種変更がさらにお得になる理由
半額サポートfor iPhoneキャンペーン
半額サポートfor iPhoneとはiPhoneシリーズの端末が実質最大90%オフで購入できる割引キャンペーンのことです。現行モデルで最も人気のあるiPhone8 64GBモデルなら実質負担額は85%オフの13,440円となります。
また、半額サポートfor iPhoneはウルトラギガモンスター+と併用することが可能です。通常、特別な優遇や割引率の高いプランを選択すると、他の割引とは併用出来ないことが多いのですが、ウルトラギガモンスター+はほとんどの割引キャンペーンと併用することが出来ます。
新型のiPhoneを機種変更した場合の割引率はまだ公開されていませんが、少なくとも通常購入するより格段に安く新しいiPhoneを手に入れられるのは間違いないでしょう。
ウルトラギガモンスター+に機種変更と同時加入しておけば、機種代金を大幅に値引いてもらった上で、動画やSNSが見放題、使い放題となります。
「対象機種を購入すると割引」という内容のキャンペーンを行っているキャリアは多いですが、半額サポート for iPhoneほど手厚い割引が受けられるキャンペーンは稀です。
半額サポート for iPhoneがいつまで続くかは分からず、今後同程度の割引を受けられるキャンペーンが登場する保証はないので、新型iPhoneへお得に機種変更したい方は早めに機種変更をしておいた方が良いでしょう。
様々な割引と併用できる
ウルトラギガモンスター+は半額サポートfor iPhoneだけでなく、1年おトク割や家族割などソフトバンクのメジャーな割引とも併用することが可能です。
1年おトク割はウルトラギガモンスター+に加入した人だけで受けられる割引で、1年間月額料金から毎月1,000円が割り引かれます。適用されるのは1年おトク割りを使ったことが無い人が新たに機種変更をした場合のみです。
家族割は子回線1台につき毎月500円の割引が受けれれるサービスです。家族割という名称ではあるものの、同居中の恋人やシェアハウスで一緒に暮らしている人なども割引の対象となるため、非常に自由度の高いサービスとなっています。
詳しい料金プランについては後程詳しくご紹介しますが、1年おトク割、家族割を併用して料金プランを組んだ場合、毎月1,500円の割引を受けることが可能です。半額サポート for iPhoneも併せると機種代金が実質無料となります。
ウルトラギガモンスター+に加入するとギガ使い放題キャンペーンが適用されるため、その点も考慮するとソフトバンクでiPhoneの機種変更を行う場合、ウルトラギガモンスター+に加えて各種割引を適用した上での機種変更が最もお得と言えるでしょう。
また、自宅のインターネット回線をソフトバンクにまとめると毎月1,000円の割引が受けられる「おうち割 光セット」が適用されます。携帯料金だけでなく、毎月の通信費全体を見直したいという方はこちらも併せての申し込みをおすすめします。
家族みんなでデータ量をシェアできる
「動画見放題やSNS使い放題に興味はあるけれど、50GBもデータ量を使うことが出来ない」という方は多いでしょう。実際、テザリングを多用したり大きなデータのやり取りを日常的に行ったりしている人でもない限り、50GBものデータ量を使いきるのは難しいでしょう。
しかし、ウルトラギガモンスター+は家族でのシェアに対応したデータ定額サービスであるため、自分ひとりだけでなく家族みんなでデータ量を共有することが可能です。
もちろん、家族でデータ量をシェアした場合でも動画見放題やSNS使い放題は家族全員に適用されます。ギガ使い放題キャンペーンについても同様です。
モバイルWi-Fiが必要無くなる
どれだけやりくりしてもデータ量を使いきってしまうという人の中にはモバイルWi-Fiを契約している人が多いです。モバイルWi-Fiはキャリアのデータ量を使わずにデータ通信が行えるため便利ですが、毎月の料金は2,000円前後と高額になってしまいます。
更にモバイルWi-Fiはかさばるデザインをしたものが多く、持ち歩くのも面倒です。しかし、ウルトラギガモンスター+に加入すれば大容量のデータ量に加え、動画やSNSの見放題・使い放題サービスが適用されるため、モバイルWi-Fiを持ち歩く必要は無くなります。
モバイルWi-Fiの解約を前提にiPhoneの機種変更を考えてみると、月々の携帯料金がグンと下がることもあるので、データ量のやりくりに苦労している方や、お得にiPhoneへ機種変更したい方は是非料金プランのシミュレーションをしてみて下さい。
オンラインショップなら頭金不要
iPhoneに機種変更をするならオンラインショップで行った方がお得になります。というのも、オンラインショップで機種変更を行うと、通常5,000円から1万円程度掛かる頭金が無料になるのです。
逆に言えば、オンラインショップでの頭金無料化が為された今、実店舗で機種変更をするのは悪手と言わざるを得ません。iPhoneの機種変更をお得にしたいのであれば、必ずオンラインショップで機種変更の手続きをするようにしましょう。
オンラインショップならオプション不要
実店舗で新規契約や機種変更をするとオプションへの加入を要求されることがあります。良くあるパターンとしては「初月無料なのでつけておきました」などと言って、有料オプションを設定されるケースです。
確かにお試し感覚でオプションを使えるのは便利なのですが、無料期間が終わると解約しなければならず、二度手間となってしまいます。更に、解約を忘れてしまうと不必要なオプションの料金を支払わなければならなくなってしまうのです。
その点、オンラインショップでiPhoneに機種変更をする際はオプションに加入する必要も無く、無用なセールスを受けることもありませんから、スムーズな機種変更が可能となります。
契約変更の際も同様で、ウルトラギガモンスター+に加入したいと実店舗で相談するとオプションに加入するよう言われることがありますが、オンラインショップの場合そのような事態は起こり得ません。
iPhoneに機種変更した場合の料金プラン
ソフトバンクでiPhoneの機種変更を行うと、どのような料金プランとなるのでしょうか。ここでは料金プランだけでなく機種代金の実質負担額なども併せて解説していきます。
新型iPhoneのリリースに合わせて機種変更をしたい方、ウルトラギガモンスター+に加入しつつiPhoneの機種変更もしたい方は是非参考にしてみて下さい。
ひとりで契約する場合
従来の料金モデル | ウルトラギガモンスター+ | |
---|---|---|
基本プラン | 通話基本プラン | 通話基本プラン |
データ定額サービス | ウルトラギガモンスター | ウルトラギガモンスター+ |
割引 | 1年おトク割 月月割 半額サポート for iPhone | 1年おトク割 半額サポート for iPhone |
機種代金実質負担 | 26,880円 | 47,160円 |
月額料金 | 9,620円 | 8,445円 |
従来の料金モデルは「通話基本プラン+ウルトラギガモンスター+ウェブ使用料+iPhone8機種代金-1年おトク割-月月割-半額サポートfor iPhone」で試算しています。
ウルトラギガモンスター+を活用した料金モデルについては「通話基本プラン+ウルトラギガモンスター++ウェブ使用料+iPhone8機種代金-1年おトク割-半額サポートfor iPhone」で試算しました。
割引に関して、ウルトラギガモンスター+では月月割が利用できないため、適用される割引は1年おトク割および半額サポートfor iPhoneのみとなります。
月月割の有無による機種代金実質負担額の差は20,280円となっており、一見ウルトラギガモンスター+を活用した料金モデルの方が損をする計算です。
しかし、ウルトラギガモンスター+を活用した料金モデルの月額料金は8,445円と従来の料金モデルより割安で、差額は1,175円となりました。
上記の通り、従来の料金モデルに比べてウルトラギガモンスター+を活用した料金モデルは非常にお得なものとなっており、iPhoneに機種変更をした場合は更に得をする仕組みです。
今回の試算では新型iPhoneではなく、現行モデルのiPhone8にて料金を計算していますが、差額が前後することはあるにせよ、新型iPhoneでもウルトラギガモンスター+を活用した方がお得なのは変わらないでしょう。
家族で契約する場合
従来の料金モデル | ウルトラギガモンスター+ | |
---|---|---|
1台目の月額料金 | 10,280円 | 8,445円 |
2台目以降の月額料金 | 1,944円 | 1,944円 |
機種代金実質負担 | 14,880円 | 35,160円 |
親回線の料金プランはひとりで契約する場合と同じ、子回線の料金プランは親回線の料金プランのうち、データ定額サービスの部分をデータシェアオプション(500円/月)に変更して試算しています。
ひとりで契約する場合は月額料金に大きな差があったものの、子回線の料金では差額は0円となっており、比較した場合のお得感はあまりない試算結果となりました。
しかし、子回線には1台につき毎月500円携帯料金が割り引かれる家族割+が適用されているため、データ定額サービスとデータシェアオプションの差額以上に料金はお得になっています。
機種代金の実質負担額は家族割の割引額を差し引いた上で試算し直しています。ひとりで契約する場合と同様に従来の料金モデルの方が実質負担額は低い計算ですが、月額料金を考えるとやはりウルトラギガモンスター+を活用した料金モデルの方がお得です。
iPhone機種変更ならウルトラギガモンスター+!
iPhoneは人気機種だけあってどこのキャリアでも特別な特典やキャンペーンを行っています。どのようなプランで契約するのかは人によってそれぞれですが、少なくともソフトバンクでiPhoneの機種変更をするのであればウルトラギガモンスター+を活用しない手は無いでしょう。
既にご紹介した通りウルトラギガモンスター+は50GB分のデータ量と対象となる動画サイト、SNSが見放題・使い放題になる特典があるにも関わらず、月額料金は3,480円からと非常にお得なプランです。
それに加えてソフトバンクには豊富な割引サービスが存在しますから、それらをフルに使ってiPhoneを機種変更した場合、月額料金は更に安くなります。今後、ソフトバンクでiPhoneの機種変更をする際はウルトラギガモンスター+の活用がマストとなるでしょう。