2015年にサービスの提供が開始されたソフトバンク光は分かりやすいシンプルな料金体系と、携帯とセットで契約すると毎月の通信費をグンと節約できる『おうち割』が人気の光回線です。
光回線と言えば一昔前までは『フレッツ光』の独壇場となっていましたが、光コラボレーションがスタートした今、ソフトバンク光を始めとする大手携帯キャリアが参入したことで光回線のシェアは大きく変わりました。
今回はソフトバンク光の利用料金や回線の速度、ユーザーの評判をご紹介していきます。ソフトバンク光が気になっている方は是非目を通してみて下さい。
2018-2019年|速度とサポートでユーザー評価の高いお得な光回線6社
ソフトバンク光ってどんな回線?
画像引用元:【公式】SoftBank 光(光回線のソフトバンク光) | インターネット | ソフトバンク
シェア4位の人気回線
ソフトバンク光は日本の光回線シェア4位に位置する人気の光回線です。日本ではまだまだフレッツ光のシェアが強い状態が続いていますが、光コラボがスタートしてからは徐々にシェアが変わってきています。
例えば、フレッツ光に次いで人気なのはドコモ光、その次はauひかりとなっているものの、これらの光回線とソフトバンク光のシェアに大きな違いは無く、年々フレッツ光のシェアを吸収・拡大していっています。
2015年に光コラボがスタートして以降たった3年で携帯大手3社が提供する光サービスのシェア合計がフレッツ光のシェアに並んだことを考えると、今後もシェアの変化は続くでしょう。
特に自社の携帯回線を割引することでユーザーを獲得できるソフトバンク光等の携帯キャリア系のシェアが拡大するのは既定路線と言えます。
光コラボで生まれた光回線サービス
光コラボとはフレッツ光の回線を利用して提供される光回線サービスのことで、携帯キャリアなどのこれまで光回線を扱っていなかった事業者とフレッツ光がコラボレーションすることで生まれたために『光コラボ』と呼ばれるようになりました。
光コラボのメリットは携帯と同じ事業者を選ぶことで割引を受けられる点にあります。例えばソフトバンク光の場合は、『おうち割』と呼ばれるセット割引を受けることが可能です。
このように光コラボで生まれたソフトバンク光は通常のフレッツ光では得られないメリットを持っています。上手く活用することが出来れば、毎月の通信費をグンと下げることも夢ではないでしょう。
実際に自宅の固定回線をソフトバンク光に乗り換えるソフトバンクユーザーは年々増加しており、おうち割はお得度の高い割引として広く認知されています。
フレッツ光との違い
画像引用元:NTT西日本公式|フレッツ光|光インターネット接続(光回線)
フレッツ光とソフトバンク光の最も大きな違いは『自社で光回線や通信設備を設置しているかどうか』という点にあります。前述の通りソフトバンク光はフレッツ光の回線を間借りする形でサービスを提供しています。
そのため、ソフトバンクは設備投資をほとんどすることなく光回線を提供出来、浮いた費用を顧客に還元することで付加価値の高いサービスの提供を実現しているのです。後ほど詳しくご紹介する『おうち割』はまさにその象徴と言えるサービスでしょう。
おうち割で携帯料金が安くなる
画像引用元:おうち割 光セット | モバイル | ソフトバンク
おうち割はソフトバンクの携帯回線とソフトバンク光をセットで契約すると受けられる割引サービスです。ソフトバンク光を使う最大のメリットはこのおうち割にあると言っても過言ではありません。
具体的な内容は『スマホ1台につき毎月の携帯料金を割引する』というもので、親回線に加えて契約している子回線が多ければ多いほど得する仕組みです。
割引額はウルトラギガモンスター+およびミニモンスターに加入している回線ひとつにつき1,000円、その他のデータプランに加入している回線はひとつにつき500円となっています。
例えば家族4人でソフトバンクを利用している場合、受けられる割引は毎月最大4,000円にもなり、これは子回線2台分の携帯料金が無料になるのとほぼ同じです。
これだけ大きな割引が受けられるのであれば、ソフトバンク光を使わない手は無いでしょう。現在ソフトバンクの携帯回線を持っていて、自宅の固定回線をフレッツ光などソフトバンク光以外にしている方はこの機会に切り替えておくことをおすすめします。
ソフトバンク光の利用料金
開通時の初期費用
ソフトバンク光を利用し始める際には事務手数料や工事費などの初期費用が掛かります。事務手数料は3,000円とそこまで大きな負担にはなりませんが、工事費は最大24,000円とかなり高額です。
例外としては、現在フレッツ光を使っていて、既に光ファイバー設備が整っている場合だと工事費は掛かりません。工事費が掛かるのは、
- 引っ越し先に光回線設備がない
- 東日本から西日本へ引っ越す
- 新規契約で光回線を利用する
- フレッツ光以外の光回線を利用している
以上4つの場合です。基本的には『自宅にフレッツ光の設備がない場合は工事が必要になる』と考えておけば良いでしょう。また、工事費が掛かる場合でも立ち合い工事が必要かどうかで工事費が大きく変わります。
立ち合い工事が必要な場合の工事費は24,000円、必要ない場合の工事費は2,000円となっていますが、立ち合い工事が必要かどうかは申し込んでみるまで分かりません。
ただ、自宅にある設備を詳しく把握している場合はサポートセンターに問い合わせることで、立ち合い工事が必要かどうかを教えてもらえます。
戸建てに住んでいる場合の利用料金
ソフトバンク光を戸建てで利用する際の利用料金は一律5,200円です。ソフトバンク光は複数のプランを用意していないため、戸建てで契約する場合はこの料金で利用することになります。
光回線料金の相場が5,000円程度であることを考えると5,200円というのはやや高めです。とは言え、ソフトバンクユーザーの場合は少なくともおうち割で500円の割引が受けられるため、実質料金は割安と言えるでしょう。
料金が4,000円程度の激安系光回線と比べると確かに高額ではありますが、総合的に見た場合はソフトバンク光の方がお得になります。
マンションに住んでいる場合の利用料金
マンションでソフトバンク光を利用する場合の利用料金は配線方式、階数に関わらず一律3,800円です。戸建てより安いのが気になりますが、これは設備の違いが大きく関係しています。
というのも、マンションの場合はひとつの光回線設備をマンション全体で共有して使うために、戸建てに比べると一戸あたりの設備投資が少なく済むのです。
また、他社の光回線料金の相場が3,500円から4,000円程度であることを考えると料金が高すぎるということもありません。おうち割の存在を踏まえれば格安と言っても過言ではないでしょう。
人気のオプションと料金
- ホワイト光電話
- Wi-Fiサービス
- BBセキュリティ
ソフトバンク光で人気のオプションは上記の3つです。特にWi-Fiサービスはソフトバンク光契約者のほとんどが加入している程で、ゲーム機やスマホでインターネットを思いっきり楽しみたい方には必須のオプションとなっています。
ホワイト光電話は所謂『固定電話サービス』で、通常の固定電話より安く利用できるのがメリットのオプションです。料金は基本プランが467円、基本プランαが943円、だれとでも定額が1,410円となります。
基本プランは通話無料時間のないプラン、基本プランαは番号表示サービスなどのオプション、3時間の通話無料時間がセットになったプラン、だれとでも定額は基本プランαで利用できるオプションに加え通話掛け放題がセットになったお得なプランです。
ソフトバンク光と同じく既に設備が整っている場合は申込をするだけで簡単に切り替えられるため、光回線だけでなく固定電話の料金も抑えたいと考えている方は検討してみると良いでしょう。
BBセキュリティは月額300円から利用できるセキュリティサービスです。端末の種別に限らず利用することが出来るため、スマホやPCのセキュリティを高めたいのであれば加入しておくと良いでしょう。
契約前に割引・キャンペーンを確認する
ソフトバンク光にはお得な割引やキャンペーンが存在します。ただ、ほとんどの割引やキャンペーンは契約前にのみ使えるものなので、利用する場合は必ず割引・キャンペーンの情報を確認してから契約しなければいけません。
- 最大24,000円キャッシュバック
- 1,000円×12ヶ月割引
- ネット開通までWi-Fiルーターレンタル
現在ソフトバンク光で提供されている割引・キャンペーンの中で注目度が高いのは以上の3つでしょう。特に24,000円キャッシュバックは見逃せません。
キャッシュバックの対象となるのは他社からソフトバンク光に乗り換える方のみとなります。これだけのキャッシュバックがあれば、機種変更時の端末負担もグンと楽になるため、ソフトバンク光に申し込む際は自分が適用されるかどうかしっかり確認しておきましょう。
1,000円×12ヶ月割引は西日本に住んでいる方限定の割引です。適用条件は最大24,000円キャッシュバックよりも緩く、新規契約者も割引の対象となっています。
ただし、東日本に住んでいる方はもちろん、他社のモバイルブロードバンドやADSLから乗り換える際は割引の対象外となるため注意が必要です。
ネット開通までWi-Fiルーターレンタルは名前の通り、ソフトバンク光の回線が利用できるようになるまで無料でWi-Fiルーターを貸し出してくれるサービスとなっています。
自宅にネット環境が無いタイミングが出来ても問題ない方の場合は必要ありませんが、PCやスマホを自宅で思いっきり使いたいという方は申し込んでおくと良いでしょう。
このようにソフトバンク光では他社には真似出来ないお得な割引やキャンペーンを常時開催しています。
重ねてになりますが、契約後に割引・キャンペーンの申し込みを行うことは出来ないので、ソフトバンク光と契約する際は事前に自分が受けられる割引やキャンペーンが無いか確認するようにしましょう。
ソフトバンク光の回線速度
回線速度はフレッツ光と同じ
ソフトバンク光の光回線はフレッツ光と同じ『最大下り速度1Gbps』のものであるため、回線速度はフレッツ光と同じになります。
プロバイダーの違いや利用する地域によって多少の速度差が出ることもありますが、極端に遅くなることはほぼ無いでしょう。特にフレッツ光からの乗り換えであれば、違和感なく利用することが出来ます。
マンションの場合は遅くなることも
マンションに住んでいる場合は回線速度に不満が出るケースもあります。特に多いのが配線方式がVDSLであった場合で、このケースでは設備上の問題から回線速度を高めることが出来ません。
これはソフトバンク光を使った場合に限った話ではなく、マンションの設備が老朽化している場合はどの事業者と契約しても回線速度は遅いままです。
どうしても回線速度を高めたいのであれば、光回線設備の整ったマンションへ引っ越すか、オーナーや不動産管理会社と相談して設備の更新をしてもらうしかないでしょう。
超高速回線ほどの速度は出せない
NURO光やauひかりの5ギガ/10ギガプランのような超高速回線は特殊な技術や独自の回線を用いることでのみ実現可能なものです。
残念ながらソフトバンク光ではそのような技術・回線の提供を行っていないため、NURO光やauひかりの5ギガ/10ギガプランに匹敵する回線速度を出すことは出来ません。
とは言え、最大速度が2Gbpsを超えるような回線速度を必要とするのはプロのeスポーツプレイヤーや株や先物などの高速取引を行う方くらいです。ブラウジングや動画視聴をするのが主な用途であればソフトバンク光の回線速度でも充分快適に利用できるでしょう。
ソフトバンク光の評判
おうち割がとってもお得
やはり『おうち割がお得』という評判は多く見られました。特に家族単位でソフトバンクに加入している方は割引額が増えることからお得さを強く実感している傾向にあります。
4人家族でソフトバンクの携帯回線とソフトバンク光を利用した場合は最大で月に4,000円、年間では48,000円もの割引を受けられる計算となるため、おうち割はかなりお得な割引サービスと言えるでしょう。
実際にソフトバンク光に新規加入/乗り換えした方に実施したアンケートではほとんどの方が『おうち割がお得だから加入した』と答えており、如何におうち割が人気なのか良くわかります。
いつでも安定した通信が出来る
ソフトバンク光は2015年にサービスを開始したばかりの新しい光回線事業者ですが、フレッツ光の光回線を使っているだけあって回線は非常に安定しています。
既にご紹介したようにフレッツ光と比べて回線速度に制限があるわけでもないため、フレッツ光からソフトバンク光に乗り換えた方の多くが『まったく違和感なく使える』と評価しています。
既存のネット環境をまったく変えることなく、おうち割による大幅な割引が受けられるのはソフトバンク光ならではの非常に大きなメリットと言えるでしょう。
契約に掛かる手間が少ない
フレッツ光やauひかりの場合、光回線とは別にプロバイダーとも契約する必要があります。1度に2つの契約を進めるのは非常に面倒で、実際に『いくつか荷物が届いたけれど、どれがどれだか分からない』というような問題が起きていました。
しかし、ソフトバンク光の場合はYahoo!!BBとの契約がセットになっているため、個別にプロバイダーと契約することなくネット環境を整えられます。
その分プロバイダーを自由に選べないデメリットはありますが、老舗のプロバイダーであり速度にも定評があるYahoo!!BBなら安心して利用することが出来るでしょう。
通信費をまとめて毎月の出費を節約しよう!
スマホの登場以降、月々の携帯料金や端末価格は上昇の一途を辿っています。高機能な端末や高水準の通信サービスを受けられることを考えればある程度の値上げは仕方ないとしても、ひと月の通信費が1万円を超えるのは手痛い出費となるでしょう。
しかし、自宅の光回線をソフトバンク光にした場合は高額な通信費を大きく節約出来ます。特に子回線を契約している方であれば、毎月2,000円以上の割引を受けられるため大変お得です。
現在ソフトバンクを使っていて、月々の出費をどうにか減らせないかと悩んでいる方、よりお得にスマホを使いたいと考えている方はこの機会にソフトバンク光への加入を検討してみると良いでしょう。おうち割などの割引サービスを賢く使えば家族全体の通信費を1万円以内にすることも不可能ではありません。