2018年の6月上旬、SoftBankからAQUOSシリーズ最新機種「AQUOS R2」が発売されます。2017年Androidスマホの国内シェア1位に輝いたSHARPのフラグシップモデルで、昨年のシェアを牽引した「AQUOS R」の後継機です。
今回は、そんな「AQUOS R2」をいち早くレビュー。本機種が売りにしている動画撮影機能から弱点にいたるまで徹底的に評価し、「買う理由/買わない理由」として皆さんにお届けします。
ドコモ版のAQUOS R2の評価とau版のAQUOS R2の評価は別記事もあります。併せてご覧ください。
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機種 | Xperia 5 V | AQUOS sense8 | TORQUE G06 | Xiaomi 13T |
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本体 | ||||
価格 | 82,800円~ | 39,100円~ | 59,800円~ | 39,790円~ |
特徴 | 高性能チップ搭載 ハイエンドスマホ | コスパに優れた ミドルレンジスマホ | 小型&軽量な 高耐久スマホ | 高性能カメラ搭載 ハイエンドスマホ |
購入 | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト |
AQUOS R2のスペック表
AQUOS R2のスペックは以下の通りです。
AQUOS R2 | |
---|---|
OS | Android 8.0 |
CPU | Qualcomm® Snapdragon™ 845 (SDM845) 2.6GHz (クアッドコア) + 1.7GHz (クアッドコア) オクタコア |
サイズ | 約156(H) × 74(W) × 9.0(D)mm |
重さ | 約181g |
内蔵メモリ | ROM 64GB (UFS Type) / RAM 4GB (LPDDR4X) |
外部メモリ | microSDXC 最大400GB対応 |
バッテリー容量 | 3,130mAh |
ディスプレイ | 約6.0インチ |
解像度 | 1,440 × 3,040 (WQHD+) ハイスピードIGZO |
メインカメラ(標準) | 約2,260万画素 CMOS |
メインカメラ(動画専用) | 約1,630万画素 CMOS |
サブカメラ | |
通信速度 | 受信時最大774Mbps / 送信時最大37.5Mbps |
NFC(FeliCa) | ○(おサイフケータイ対応) |
Bluetooth | ○(5.0) |
ワンセグ / フルセグ | ○ / ○ |
ハイレゾ | ○ |
防水・防塵性能 | IPX5 / IPX8、IP6X |
生体認証 | 指紋認証センサー |
カラー | プレミアムブラック プラチナホワイト ローズレッド |
AQUOS R2の発売日と実質負担額
AQUOS R2の発売日は、2018年6月上旬の予定です。機種の価格は93,120円で、24回払いと48回払いが選択できます。新規契約、機種変更、のりかえ(MNP)、それぞれの実質負担額は以下のようになります。
支払回数 | 契約内容 | 機種代金 | 月月割 | 実質負担額 | 25ヵ月目に機種変更 |
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24回払い | 機種変更 | 3,880円 × 24ヵ月 (93,120円) | -2,000円 × 24ヵ月 (-48,000円) | 1,880円 × 24ヵ月 (45,120円) | |
新規契約 | |||||
のりかえ(MNP) | -3,200円 × 24ヵ月 (-76,800円) | 680円 × 24ヵ月 (16,320円) | |||
48回払い | 機種変更 | 1,940円 × 48ヵ月 (93,120円) | -1,000円 × 48ヵ月 (-48,000円) | 940円 × 48ヵ月 (45,120円) | 940円 × 24ヵ月 (22,560円) |
新規契約 | |||||
のりかえ(MNP) | -1,600円 × 48ヵ月 (-76,800円) | 340円 × 48ヵ月 (16,320円) | 340円 × 24ヵ月 (8,160円) |
すべて「月月割」が適用された場合の負担額で、さらに48回払いの負担額には「半額サポート for Android」が適用されています。「半額サポート for Android」は48回払いで購入し、25か月目に機種変更することで、残りの機種代金が不要になるというお得なサポート。新機種購入の際にはぜひ活用したいところです。
掲載した負担額は契約の状況によって変わりますので、詳しくは公式サイトのシミュレーションをご利用ください。
AQUOS R2を買う理由
まずは、AQUOS R2を買う理由を見ていきましょう。
写真用・動画用に分かれた高性能デュアルカメラ
画像引用元:http://www.sharp.co.jp/products/aquos-r2/index.html
AQUOS R2は静止画用と動画用に分かれた背面のデュアルカメラと、セルフィー用の正面のサブカメラを搭載しています。静止画用の標準カメラは約2,260万画素の最高画質で、動画用のドラマティックワイドカメラには、超広角135°のレンズが採用されています。
シャッターを切るだけでプロのような仕上がり
標準カメラは約2,260万画素の高画質に加え、新画質エンジン「ProPix」を搭載。夜でも鮮明な写真を撮影することができ、AQUOS史上最高クラスの画質を実現しました。
さらにAIが被写体を「人 / 猫 / 犬 / 料理 / 花 / 夕景 / 花火 / QRコード / 白板」9種類で認識し、撮影モードを自動で切り替え。シャッターを切るだけでプロのような仕上がりの写真を撮影することができます。
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広角で臨場感抜群の動画が撮影できる
動画撮影用のドラマティックワイドカメラは、135°広角レンズを採用したことで1画面に映る情報量が増え、臨場感が抜群の動画を撮影できます。また、ディープフォーカス機能が被写体の動きにもピントを合わせてくれますので、よく動き回る子どもやペットの撮影にも最適です。
スマートフォンには初搭載となるAIライブシャッター機能は、動画撮影中に自動で写真も撮影してくれるという優れもの。動画と写真どちらで撮影すべきか迷ったら、とりあえず動画で撮影しておけば、ベストショットを逃しません。
SNS映えもバッチリなサブカメラ
セルフィー(自撮り)用のサブカメラも約1,630万画素の高画質で、こちらも90°の広角レンズ。背景までばっちり画角に入った高画質なセルフィーを撮影することができます。カメラに視線が合うアイキャッチセルフィーや、背景ぼかしといったちょっとした機能も嬉しいところ。
SNSに投稿する前に気軽に編集
「あとからキャプチャー」機能搭載で、編集にも優れています。撮影した高画質な動画から、秒間120枚もの静止画を切り出し可能。動画も直感的な操作でショートムービーに編集してシェアすることができます。
カメラの機能の向上だけでなく、撮影した画像や動画の編集して保存、あるいはSNSでシェアするまでをサポートしてくれるのは、ユーザーとしては嬉しいかぎり。かゆい所に手が届く充実のサポート機能です。
確かな技術を持つSHARPの大画面液晶ディスプレイ
画像引用元:http://www.sharp.co.jp/products/aquos-r2/index.html
ディスプレイは約6.0インチの大画面。WQHD+(3,040×1,440画素)の解像度と、液晶テレビの技術を活かしたリッチカラーテクノロジーモバイルが色鮮やかで、迫力ある映像描写を可能にしています。
従来機AQUOS Rのユーザーは、まずディスプレイの変化に驚くのではないでしょうか。正面は切り抜きのサブカメラと指紋認証用センサーが省スペースに収められ、細額縁+大画面化が顕著。映像再現能力は飛躍的に向上しています。
立体音響技術の「Dolby Atmos(ドルビーアトモス)」にも対応しているので、ヘッドホンやイヤホンを使えば、最高の映像を最高の温室で楽しむことができます。
AQUOSシリーズとして、かつてない高スペック・高パフォーマンス
スマホメーカーとしての評価を左右するフラグシップモデルを謳うだけあって、スペック面は申し分ありません。
CPUはGalaxy S9やXperia XZ2といったハイエンドモデルに搭載されている最新&最高クラスのSnapdragon 845。4GBのRAMと優れた放熱設計により、CPU・GPUともに30%のパフォーマンスアップに成功しました。
要求スペックの高い3Dアプリゲームや、最高画質の動画再生では、高スペックの恩恵を存分に受けることができます。
AQUOS Rと同様に、高リフレッシュレートのハイスピードIGZO液晶も搭載。応答速度は25%アップし、スペックの足を引っ張らない高レスポンスが実現しています。指に吸い付くような操作感、スクロール時の残像抑制で、ブラウジングもストレスフリーです。
バッテリー容量は減でも、稼働時間は向上!
AQUOS R2に搭載されているCPU「Snapdragon 845」は処理能力の向上とともに、消費電力も改善されました。さらにハイスピードIGZOと放熱設計が加わり、AQUOS Rと比べるとバッテリー容量が減っているにもかかわらず、スペック上の稼働時間は伸びています。
スペック | AQUOS R2 | AQUOS R |
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バッテリー容量 | 3,130mAh | 3,160mAh |
連続待受時間 | 約585時間 (4G LTE) | 約505時間 (4G LTE) |
連続通話時間 | 約1,830分 (4G) | 約1,490分 (4G LTE) |
2年間で最大2回のOSバージョンアップ
スペックばかりに気を取られて見逃しがちですが、OSバージョンアップも優秀なサポートです。Android端末は技術的な問題で、OSアップデートの際に一定の機種だけ対象外になることがあります。
自分の機種がアップデートの対象外になり、最新OSで実装された新機能を利用することができないなんてことも。iPhoneシリーズに比べて、Androidはカスタマイズの自由度が高いことが魅力のひとつですので、より不便さが際立ちます。
ですが、SHARPはAQUOS R2にかぎらず、OSバージョンアップサポートを積極的に採用。Androidユーザーへのサポートにも力を注いでいます。
AQUOS Rユーザーには嬉しいEmotional edge
画像引用元:http://www.sharp.co.jp/products/aquos-r2/index.html
側面に手に馴染む工夫が施されたアルミフレーム「Emotional edge」は、AQUOS Rに引き続き採用されています。AQUOS Rの持ちやすさや、フィット感が気に入っていた人も安心してのりかえることができます。
さらに背面は曲面に加工された3Dガラスに改善されました。上質な手触りと程よい光沢が、見た目に高級感を与えています。カラーバリエーションは、プレミアムブラック、プラチナホワイト、ローズレッドの三色。
AQUOS R2を買わない理由
次にAQUOS R2を買わない理由です。こちらも手加減なしで徹底的にレビューしていきます。
ほかのハイエンドモデル同様、高い価格設定
現代の生活では、スマートフォンは肌身離さず持ちあるく必需品。とはいえ、10万円近い価格になってくるとさすがに購入を躊躇います。AQUOS R2もフラグシップモデルだけに機種代金は93,120円と高めです。
2018年夏モデルで現在価格が判明しているものを見ると、Xperia XZ2が102,720円、HUAWEI Mate 10 Proが107,520円といずれも高額。AQUOS R2は、両機種に比べればいくらか安いものの悩みどころでしょう。新機種購入を考えている人はしっかり比較検討したいですね。
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好みが分かれそうなデザイン
2017年に発売されたiPhone Xを筆頭に、スマートフォンのデザインは額縁(ベゼル)が狭いベゼルレスがトレンドです。AQUOS R2は従来機のAQUOS Rよりも細額縁で、大画面化に成功しています。
ですが、iPhoneシリーズはiPhone Xで指紋認証から顔認証へ路線変更し、GalaxyシリーズはGalaxy S8から背面にセンサーを配置しています。それに慣れたユーザーには、ベゼル下部のホームボタン兼指紋センサーと、上部のノッチと呼ばれる切り抜きのインカメラが気になる人もいるでしょう。
AQUOS Rより大きくなったサイズ感
AQUOS Rとサイズを比べると、幅は74mmと同じものの、高さは153mm⇒156mmと3mmアップ。重さも169g⇒181gと12g重くなっています。片手で持つと少し重さを感じるかもしれません。
各社の最新モデルとサイズを比べると以下のようになります。
AQUOS R2 | iPhone X | Galaxy S9 | Xperia XZ2 | HUAWEI Mate 10 Pro | |
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幅 | 74mm | 70.9mm | 68.7mm | 72mm | 74.5mm |
高さ | 156mm | 143.6mm | 147.7mm | 153mm | 154.2mm |
厚み | 9mm | 7.7mm | 8.5mm | 11.1mm | 7.9mm |
重さ | 181g | 174g | 163g | 198g | 178g |
AQUOS R2はいずれのサイズも大きめな部類。重さがXperia XZ2に次いで重いのも気になるところです。ですが、サイズ感とデザインは実機を触ってみないと何とも言えません。購入前に一度店舗に足を運ぶことをおすすめします。
液晶が有機ELモデルではない
液晶ディスプレイに定評のあるSHARPですが、iPhone XやGalaxy S9は液晶ではなく有機ELディスプレイを採用しています。有機ELの方が液晶よりもコントラストが強く、発色が鮮やかですので、映像の表現力において液晶は一段落ちるディスプレイと言えるでしょう。
とはいえ、SHARPのIGZO液晶も十分に高精細なディスプレイで、売りにしているレスポンスの良さも気持ちいいので、一長一短です。ある程度高品質なディスプレイになると、あとは好みの問題にもなってきますね。
最新iPhoneも採用の有機ELディスプレイ(OLED)って何?どう違う?
最新機種としてはRAMが4GBと控えめ
現行のハイエンドモデルには、6GBのRAMを搭載している機種も多いです。AQUOS R2と同じSoftBankの2018夏モデルである「HUAWEI Mate 10 Pro」もRAMは6GB載せています。
スマートフォンにおいてのRAMはいわゆる作業スペースで、複数のアプリを立ち上げた場合など、RAMに十分な容量がないと、スマートフォンが処理する作業が滞ってしまいます。RAM4GBと6GBの差を感じる場面は極めて限定的ですが、現行のモデルの最高ではないことは頭に入れておいてもよいでしょう。
確かな実力を持ったAQUOSのフラグシップモデル
画像引用元:http://www.sharp.co.jp/products/aquos-r2/index.html
AQUOS R2は、やはり写真と動画の撮影機能が充実しています。高性能なAIのサポートを受けつつ、それぞれに最適化された高画質のカメラを使った快適な撮影が可能です。SNSにクオリティの高い写真を上げたい若者から、子どもの成長を動画に収めたい親世代まで、カメラの満足度が高い機種になることは間違いないでしょう。
スペック面でのAQUOS Rからの進化も著しいです。ハイスピードIGZO液晶で応答速度が25%向上し、CPU・GPUのパフォーマンスも30%アップと、大幅なスペックアップ。スマートフォンにスペックを求めるユーザーも納得の1台に仕上がっています。
AppleのiPhone、SUMSUNGのGalaxy、SONYのXperiaとハイエンドモデルの競争は熾烈を極めますが、SHARPは2017年国内Androidシェア1位と好調が続いています。フラグシップモデルAQUOS R2もぜひ選択肢に入れてみてください。
SoftBankの2018年夏モデルには「Xperia XZ2」や「HUAWEI Mate 10 Pro」といった期待のハイエンド機も発売予定。機種変更をお悩みの方もぜひチェックしておきましょう。
ソフトバンク AQUOS R2を購入するならソフトバンク公式ショップを利用しましょう。頭金0円や待ち時間なしで手続きすることができます。
トップ画像引用元:http://www.sharp.co.jp/products/aquos-r2/index.html