日本国内で使用されているスマホは、iPhoneとAndroidという2つの機種が中心です。iPhoneとAndroidどちらに関わらず、既にスマホを使っているなら使用感などはある程度理解出来ているはずです。
しかし、例えばスマホを乗り換える場合や初めて購入する方などはiPhoneかAndroidどちらにするべきか迷っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。ここでは、iPhoneとAndroidそれぞれのメリット・デメリットを比較するとともにどのような方に適しているかをご紹介しています。
機種 | Xperia 5 V | AQUOS sense8 | TORQUE G06 | Xiaomi 13T |
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本体 | ||||
価格 | 82,800円~ | 39,100円~ | 59,800円~ | 39,790円~ |
特徴 | 高性能チップ搭載 ハイエンドスマホ | コスパに優れた ミドルレンジスマホ | 小型&軽量な 高耐久スマホ | 高性能カメラ搭載 ハイエンドスマホ |
購入 | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト |
スマホの種類はiPhoneとAndroidしかない?
日本国内でのスマホと言えば、iPhoneとAndroidが有名です。
Androidと言えばSONYの「Xperia」やSHARPの「AQUOS」、海外モデルではSamsungの「Galaxy」やASUSの「ZenFone」、社名を冠したHUAWEIの「HUAWEIシリーズ」などが知名度の高いモデルではないでしょうか。
iPhoneと言えば米国メーカーのAppleが製造する唯一のスマホですので、ご存じ無いという方の方が少ないでしょう。違いについては後にも詳しく解説しますが、iPhoneとAndroidの最大の違いはスマホを動かすためのOS(オペレーティングシステム)が異なっているという点にあるのです。
しかし、ここであなたが気になるのは「iPhoneとAndroid以外のスマートフォンはそもそも存在するのか」という点ではないでしょうか。
iPhoneとAndroid以外のスマホもある
上記のご説明で、iPhoneとAndroidの最大の違いはOSであるとご紹介しました。つまり、当然ではありますがiPhoneとAndroid以外のOS(オペレーティングシステム)を用いているスマホは存在するという事になります。
例えば、海外を中心に根強い人気のあるスマホであるBlackBerryには同社の開発する「BlackBerry OS」が標準搭載となっています。
また、パソコンのOSとして有名なMicroSoft社の発表した「Windows 10 Mobile」は英Wileyfox社が発売する「Wileyfox Pro」などのスマホに搭載されています。
他にもインターネット関連事業を手掛けるMozilla(モジーラ)は過去にKDDI(現au)をビジネスパートナーとして同社の手掛けるOS「Firefox OS」を搭載したスマホの開発を行っていましたが、2016年の7月に撤退しています。
国内ではiPhoneとAndroidの知名度が高すぎるためご存じ無い方が多いかもしれませんが、上記のようにiPhoneとAndroid以外のスマホは以外と多くあるのです。
国内のスマホシェアを比較してみよう
画像引用元:https://www.m2ri.jp/news/detail.html?id=302
輸入品を含めれば国内でも様々なOSのスマホが存在しますが、やはりiPhoneとAndroidに比べると苦戦を強いられていると言っても過言ではありません。
マーケティング・リサーチ会社のMM総研が2018年に発表した「2017年度通期国内携帯電話端末出荷概況」を元にすると、2017年4月~2018年3月までの国内でのスマホの出荷台数はAppleが上位を独占しSHARPやSONYがそれを追随するような形となっています。
詳しい順位とシェアは上記画像のようになっていますが、その他のスマートフォンを除けばほとんどiPhoneとAndroidが国内シェアを独占している事が分かるはずです。
ちなみに、各国ごとの統計データを元にした「starcounter」や海外マーケティングサイトのデータを元にすると、iPhone一強となっているのは日本国内のみ。海外ではiPhoneよりもAndroidが支持を集めており、日本と海外ではスマホのOS人気も逆になっているという現状があります。
iPhoneとAndroidの違いとは?
ここまでに、iPhoneとAndroidの最大の違いはOS(オペレーティングシステム)であると何度かご紹介させて頂きました。確かにその通りではあるのですが、大きく分けるとiPhoneとAndroidには機種的な違いも見られます。
ここでは、細かなメリット・デメリットを見ていく前にiPhoneとAndroidの大きな違いを一度確認しておきましょう。
OS(オペレーティングシステム)の違い
俗にAndoroid端末などと呼ばれているスマートフォンにはすべてAndroidというOSが採用されています。このOSはインターネットブラウザで有名なGoogleが開発したものであり、現在世界中でAndroidに対応するスマホが続々と登場しています。
実はAndroidはオープンソース(無償で提供されるソフトウェア)として公開されたものであり、簡単に言ってしまえば個人・企業問わず誰でもAndroidを利用してスマホ向けのOSとして開発できるようになっています。
このため、アプリなどスマホを操作するためのユーザーインターフェースが製品を作るメーカーによって異なるのが特徴的。一方のiPhoneは米国企業であるApple社が開発を一手に担っており、一貫してiOS(アイオーエス)と呼ばれるOSが搭載されています。
Androidとは違い、iOSは他のスマートフォンには搭載されていません。しかし、Apple社の製品であるiPod touchやiPadには搭載されており、OSの一貫性がAppleのブランド力を高める一因となっています。
機種にも違いがある
ユーザーインターフェースが製品を作るメーカーによって異なるという事は、それだけ多彩な商品を生み出せるという強みがあります。一言でAndroidと言っても国内メーカーだけで多くの製造企業がありますし、海外製品を見てもHUAWEIやASUSなどの日本市場進出が目立ちます。
ユーザーインターフェースだけでなく、ひたすら壊れにくいタフなモデル・セキュリティを重視したモデル・カメラ性能に特化したモデルなどメーカーによって多彩なAndroidスマホが生み出されています。
一方のiPhoneは、OSだけでなくデザイン面やユーザーインターフェースの面で何度かの仕様変更がありました。初代モデルと最新のiPhone Xを比較するとかなり変化している事となりますが、搭載されているiOSの操作感は唯一無二のものです。
誤解を恐れずに言えばiPhoneは種類が少ないという事になりますが、逆にアクセサリーなどが豊富にあるという特徴も持っています。
iPhoneのメリット・デメリットは?
ここからは、まずiPhoneのメリットとデメリットをチェックしてきましょう。ソフト・ハード両方から考えればメリット・デメリットはそれぞれいくつか挙げられますが、ここではより顕著なものだけをピックアップしてご紹介します。
iPhoneのメリット
iPhoneのメリットをご紹介する上で、搭載されているiOSの使いやすさは外す事が出来ないポイントです。ユーザーインターフェースを見れば全体的に洗練されたデザインである事は一目瞭然ですが、何より注目すべきはiOSがすべての現行発売されているiPhoneに搭載されている標準OSだという事でしょう。
iOSのヴァージョン変更によって細かな違いはありますが、新しいiPhoneに機種変更したり中古のiPhoneを購入した際でも違和感なく使用出来るのは魅力的。
iPhoneの操作感に慣れ親しんだなら引き続き同じタイプの機種を利用したいと思っている方もいらっしゃるでしょうから、この点は大きなメリットになるでしょう。また、iPhoneを含めたApple製品のユーザー向けのクラウドサービスに「iCloud」が用意されています。
メールやメモ、画像や動画まで様々なデータを保存する事が出来る「iCloud」はスマホとパソコンのデータ同期も楽々行う事が出来ます。5G以上使用する場合は別途料金が必要となりますが、基本的に無料で使用する事が出来るため実質的にスマホの容量アップにも使用する事が出来るでしょう。
他にも定期的にOSのアップデートが行われておりセキュリティ面が強化されている事、管理が徹底されたストアからiPhoneでしか使用する事の出来ないアプリをダウンロード可能なのもメリットだと言えます。
iPhoneの主要なメリットまとめ
- すべてのiPhoneには同じiOSが搭載されている
- iCloudを使用して容量の拡張、スマホとパソコンの同期が出来る
- セキュリティ面がAndroidより強固、iOSでしか使えないアプリがある
iPhoneのデメリット
Androidスマホに慣れ親しんだ方は驚いてしまうかもしれませんが、iPhoneにはSDカードスロットが搭載されていません。これは現行モデルであるiPhone SEやiPhone 8、iPhone 6sなどは元より初代モデルから一貫している特徴だと言えるでしょう。
このためiPhoneは内部容量(ROM)が最低32Gから最大256Gまでの現行モデルを用意しています。大手国内キャリアや格安SIM会社、Apple Storeが取り扱っている主要な現行iPhoneの内部容量の違いは、下記一覧表を参照して下さい。
iPhoneがSDカードスロットを搭載していない理由は大きく「SDカードからのウィルス混入を避けるため」と「メーカー独自のOSを利用していない」という2つが挙げられるでしょう。
特に後者で言えばAndroidスマホが初期状態で内部容量を圧迫しているのに対し、例えばiPhoneシリーズの一つであるiPhone SEは初期状態であれば32Gモデルで20G以上の空き容量が確保されています。
この点だけで考えればiPhoneの方が優れているように感じますが、例え「iCloud」で容量をアップ出来るとしてもSDカードスロットの有無は気になるポイントではないでしょうか。
その他iPhone 7からはイヤホンジャックが廃止されLightning端子になっている事や、細かなカスタマイズが出来ず自由度が低いなどのデメリットが挙げられます。
現行モデルiPhone/(2018年) | iPhone X | iPhone 8 Plus/iPhone 8 | iPhone 7 Plus/iPhone 7/iPhone SE | iPhone 6s Plus/iPhone 6s |
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内部容量(ROM)/モデル | 64Gモデル 256Gモデル | 64Gモデル 256Gモデル | 32Gモデル 128Gモデル | 32Gモデル 128Gモデル (16G/64Gモデルは販売終了) |
iPhoneの主要なデメリットまとめ
- SDカードスロットが無いため、容量は端末やクラウド依存
- iPhone 7からはイヤホンジャックが無くなり、専用端子しか利用出来ない
- Androidに比べて細かなカスタマイズが苦手
Android のメリット・デメリットは?
iPhoneのメリット・デメリットを理解した所で、次はAndroidのメリット・デメリットをチェックしていきましょう。Androidのメリット・デメリットは、先にご紹介したiPhoneと比較するとより分かりやすいかと思います。
Androidのメリット
Androidスマホ最大のメリットは、やはり端末の種類が豊富にあるという点ではないでしょうか。Appleが製造するiPhoneは数年置きにモデルチェンジこそしていますが、カラーバリエーションを除けば選択出来る端末は限られます。
一方のAndroid端末であれば国内メーカーだけでも多数の企業が製造を手掛けていますし、海外企業も日本市場に積極的に参入して来ています。
ソフト面で見れば映像の美しさに特化したものや独自のユーザーインターフェースを盛り込んだ端末などがあるでしょうし、ハード面でもサイズやデザインのユニークなものなど幅広いスマホが続々と登場しています。
また、Appleのアプリは専用のダウンロードサイトである「App Store」で主に取り扱われており、審査も厳格に行われる傾向があります。一方のAndroidは主要なものでGoogle Playストアが用意されており、誤解を恐れずに言えば審査も柔軟な傾向があるのです。
これにより、アプリの種類という点でみればAndroid端末の方が豊富に用意されています。その他のメリットとしては、外部ストレージが使用できる事や日本国内向けに特化したスマホが多い事などが挙げられるでしょう。
Androidの主要なメリットまとめ
- 国内・海外メーカーが多数参入しており、端末の種類が豊富
- Google Playのアプリ数はApp Storeよりも多い(2018年時点で約350万)
- SDカードなど、外部ストレージで容量を増やせる
- 機種によっておサイフケータイ・ワンセグなどの日本国内向けに特化した機能が使える
Android のデメリット
機種が豊富にある事が魅力のAndroidスマホですが、人によってはそれが逆にデメリットともなり得るでしょう。サイズやデザインがメーカーごとに異なっているため、ケースや保護フィルムといったアクセサリが少ない機種も存在します。
また、Androidスマホは各メーカーが異なるユーザーインターフェースや独自アプリを盛り込んでいるため、端末・メーカーごとにソフト面での個性が際立っているという特徴も持っています。
デザインやスペックに惹かれて購入したはいいけど、実際に操作してみると合わなかったという方も中にはいらっしゃるのではないでしょうか。機種によっては使用できないアプリも存在しており、事前の確認は必須となります。
カスタマイズなどの自由度が高い事もAndroidスマホのメリットですが、初めてスマホを購入する方なら機種によっては操作に戸惑ってしまう事にもなりかねません。審査が柔軟な事でスパムやウィルス系のアプリも多くありますから、iPhoneに比べると使用者にはある程度の知識が求められます。
決して高度なコンピュータの知識を必要とするものではありませんが、「iPhoneとの比較」という点で考えるとAndroidスマホには見逃せないデメリットが存在するのです。
Androidの主要なデメリットまとめ
- 機種が豊富にある反面、メーカーごとに操作感が異なる
- スパムやウィルス系のアプリがiPhoneに比べて多いため、安心して利用するためには多少の知識が必要
- スマホのサイズやデザインがメーカーごとに異なるため、機種によってはアクセサリが少ない事がある
iPhoneとAndroid、結局どちらを選べばいい?
iPhoneとAndroidのメリット・デメリットを確認した所で、最後にどのような方におススメ出来るのかをそれぞれご紹介させて頂きます。
また、下記ではiPhoneとAndroidの違いを表に簡単にまとめていますので、復習のつもりでご確認してみてはいかがでしょう。
スマ―トフォン | iPhone | Android |
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OS | iOS | Android OS |
製造メーカー | Apple | SONY、SHARP、富士通、HUAWEI、ASUSなど多数 |
アプリ | App Storeで入手 | 基本的にGoogle Playストアで入手 |
カスタマイズ | カスタマイズは出来るが、Androidに比べるとシンプルで洗練されている | カスタマイズが自由に出来る。自分好みに変更出来る |
種類 | 歴代iPhoneシリーズのみ | 国産・海外製も含めると豊富 |
値段 | 高め | 激安モデルから高級モデルまで幅広い |
内部ストレージ容量 | 最大容量256G(iPhone X)と多く確保されている | 最大64g程度で、基本的には外部ストレージ頼み |
micro SD等の外部ストレージ | 使用不可 | 使用可能 |
iPhoneとAndroidはそれぞれこのような人におススメ出来る
iPhoneがおススメなのはこんな人
Androidがおススメなのはこんな人
iPhoneとAndroidはどちらも強みと弱みがある
いかがだったでしょうか。本文中でもご紹介したように、iPhoneとAndroidはどちらにも強みと弱みがあるのです。ただし、万人受けのスマホという点で考えるならやはりiPhoneはAndroidよりも優れているのではないでしょうか。
シンプルで洗練されたデザインのiPhoneは、中身であるiOSの機能性もスッキリしています。
逆にどのような機種でもメーカーごとのくせがあるのがAndroid端末ですが、ある程度スマホに慣れた方や日頃からWindowsが搭載されたPCで作業を行っているという方ならAndroidの方がはるかに簡単で分かりやすいかもしれません。
iPhoneとAndroidどっちを選ぶか迷ったら、今一度自身がスマホに求めているデザインや機能性を洗い出してみる事も必要かもしれません。