楽天モバイルは今までキャリア回線を借りてサービスを行う事業者(MVNO)でしたが、2020年4月8日より自社キャリアでのサービスの提供を開始しました。
また2020年9月30日より、楽天モバイル5Gのサービスも始まっています。
この記事では楽天モバイル5Gの料金と回線エリアの説明に加え、楽天モバイルのメリット・デメリットも詳しく解説していきます。
楽天モバイルに乗り換えることを検討している方や、楽天モバイルが他社キャリアと比較してどうなのか知りたいという方は、ぜひ参考にしてみてください。
- 月額2,980円で利用できる&契約解除料なしで利用できる
- 回線エリアはまだ十分じゃないので注意が必要
楽天モバイルの5Gを利用する場合の料金
まずは、楽天モバイルの5G料金プランがいくらになるのか見ていきましょう。
楽天モバイルの料金プランは他社キャリア3社の料金プランとは全く異なる料金プランと形式でサービスを提供しています。
月額2,980円で利用できる
楽天モバイルの5G料金プランは月額2,980円(税抜)の「Rakuten UN-LIMIT V」1種類だけです。
そのため、大手キャリアのように料金プランの選択に迷ったり、自分に合ったデータ容量のプランを選ぶ手間が必要がありません。
Rakuten UN-LIMIT Vは、楽天回線エリアではデータ容量無制限で使い放題、パートナー回線エリアでは、月5GBまでのデータ容量を使用できます。
また、「Rakuten Linkアプリ」という楽天モバイル独自のアプリを使えば、国内通話とSMSが無料で使えます。
もちろんRakuten Linkアプリを利用していない他社のスマホや、固定電話へかけても無料で使えます。
契約年月の縛りや契約解除料がない
楽天モバイル5Gでは、他社にあるような2年縛りや契約解除料がなく、いつ解約しても0円です。
そのため、お試しで他社から楽天モバイル5Gに乗り換えて、もし満足できなかったら今まで使っていたキャリアに契約を戻すということもできます。
今契約すると月額料金が1年間無料に
楽天モバイルでは現在、キャリア参入のキャンペーンとして300万名を対象に1年間月額料金が無料になるキャンペーンも行っています。
このキャンペーン中に楽天モバイル5Gを契約すれば1年間の合計で35,760円もお得に楽天モバイル5Gを利用することができます。
注意するべき点として、このキャンペーンは300万名対象の上、対象人数の増減の可能性ありと公式サイトに表記されています。
乗り換えを検討していたけどいつの間にかキャンペーンが終了していた、という失敗をしないためにも楽天モバイルの利用を考えている方は早めのお申し込みがおすすめです。
また、楽天モバイルで現在開催さているキャンペーンはこちらを参考にしてください。
楽天モバイルの5Gが繋がるエリアを確認
楽天モバイルの5G回線がつながるエリアを下記表にまとめてみました。
都道府県 | 市区町村 |
---|---|
北海道 | 札幌市白石区南郷通15丁目南付近 |
埼玉県 | さいたま市大宮区桜木町1丁目付近 さいたま市中央区新都心付近 |
東京都 | 世田谷区瀬田1丁目付近 世田谷区瀬田2丁目付近 世田谷区瀬田3丁目付近 世田谷区瀬田4丁目付近 世田谷区上野毛1丁目付近 世田谷区上野毛2丁目付近 世田谷区上野毛3丁目付近 世田谷区上野毛4丁目付近 世田谷区玉川1丁目付近 世田谷区玉川2丁目付近 世田谷区中町1丁目付近 世田谷区野毛2丁目付近 世田谷区野毛3丁目付近 板橋区板橋3丁目付近 |
神奈川県 | 横浜市西区浅間台付近 |
大阪府 | 大阪市北区堂山町付近 大阪市北区曾根崎1丁目付近 |
兵庫県 | 神戸市兵庫区御崎町1丁目付近 |
上記表の通り、楽天モバイルで5G回線がつながるエリアは、現時点ではごく一部の地域だけです。
5G回線がつながらないエリアでは4G回線を使うことになりますが、5G回線が使えるエリアは順次拡大していく予定です。
また、5G回線が使えるエリアがまだごく一部の地域だけという状況は、楽天モバイルに限らず他の大手三社も同じなので、5G回線が使用可能なエリアに関しての差はあまりありません。
他社キャリアの5Gプランと料金を比較
- 【ドコモ】5Gギガホ:9,350円
- 【ソフトバンク】メリハリプラン:10,280円
- 【au】データMAX 5G:10,280円
- 【楽天モバイル】UN-LIMIT V:2,980円
Rakuten UN-LIMIT Vは、楽天回線エリア内であればデータ容量無制限で使い放題で月額2,980円というとても魅力的なプランです。
また、Rakuten Linkアプリを使用しての国内通話とSMSは無料のため、他社キャリアのように通話オプションに加入する必要がありません。
楽天モバイルの料金プランと他社の料金プランを比較すると、上記画像の通り約7割程度も楽天モバイルのほうが安いという結果になります。
楽天モバイルの料金プランは、大手キャリアはもちろん、格安SIM他社も含めて、今までになかった画期的な料金プランだと言えます。
楽天モバイルで5Gを利用するメリット5つ
ここからは、楽天モバイルを契約する際に知っておくべきメリットについて解説します。
メリットは全部で5つあるので、それぞれ詳しく解説してきます。
自社回線を使っているため速度が安定
従来の格安SIMでは、大手キャリアから回線を借りてサービスを提供しているので、夜や休日などの回線が混雑する時間帯は速度がかなり遅くなります。
ですが楽天モバイルでは、2020年4月より自社基地局を使用したキャリアとしてのサービスを開始しているので安定した通信速度が出ることが期待されます。
ただし、現時点で楽天モバイルの回線は、全国どこでも使えるとは言えず、楽天回線が使えないエリアでは、パートナー回線であるauの回線を借りてサービスを提供しています。
2021年夏以降楽天回線の人口カバー率96%達成見込みとのことなので今後に期待しましょう。
月額2,980円のシンプルな料金プラン&契約解除料なし
楽天モバイルの料金プランは月額2,980円の「Rakuten UN-LIMIT V」のみです。
料金プランは一つのみでわかりやすく、楽天回線エリア内であればデータ容量は無制限で利用できます。
また、Rakuten Linkという楽天モバイルの専用アプリを使えば国内通話とSMSも無料で使えます。
楽天回線エリア外に住んでいても2,980円という価格設定は格安SIM他社の5〜10GB程度のプラン料金とあまり変わらないため楽天モバイルはとてもおすすめです。
利用期間の縛りもなく、契約解除料もかからないため、使ってみてダメならすぐに他社に乗り換えることもできます。
今契約すれば1年間プラン料金が無料になる
楽天モバイルでは、今契約するとプラン料金が1年間無料になるキャンペーンを行っています。
このキャンペーンは300万名対象で、対象人数の増減の可能性があるので、楽天モバイルに乗り換えることを検討している方は、早めの乗り換えがおすすめです。
1年間プラン料金が無料になるので、楽天回線のエリアから外れてしまうという方でもお試しで契約してみる、ということが出来そうです。
ハイスペック端末を含め選べる機種が多い
現在楽天モバイル公式サイトに記載されている購入可能端末は14種類もあります。
端末は10万円超えのハイスペック端末から、比較的気軽に買うことのできる楽天オリジナル端末まで幅広く取り揃えています。
また、楽天モバイルでは、プランと端末の同時購入でポイント還元されるキャンペーンも行っているので、お得にスマホを使うことができます。
今現在購入できる端末の値段とキャンペーンはこちらになります。
端末名 | 価格 | キャンペーン (製品+プランセット購入の場合) |
---|---|---|
Rakuten BIG | 63,455円 | 最大6,300円相当のポイント還元 |
OPPO Reno3 A | 36,182円 | 最大21,300円相当のポイント還元 |
Rakuten Mini | 17,000円 | 最大22,000円相当のポイント還元 |
HUAWEI nova 5T | 54,364円 | 最大16,300円相当のポイント還元 |
OPPO A5 2020 | 20,019円 | 最大26,300円相当のポイント還元 |
OPPO Reno A 128GB | 35,273円 | 最大16,300円相当のポイント還元 |
AQUOS R5G | 117,091円 | 最大6,300円相当のポイント還元 |
AQUOS sense3 plus | 34,528円 | 最大21,300円相当のポイント還元 |
AQUOS sense3 lite | 23,619円 | 最大26,300円相当のポイント還元 |
arrows RX | 18,182円 | 最大26,299円相当のポイント還元 |
Galaxy A7 | 17,000円 | 最大21,300円相当のポイント還元 |
Xperia Ace | 34,528円 | 最大21,300円相当のポイント還元 |
Galaxy S10 | 65,437円 | 最大21,300円相当のポイント還元 |
Galaxy Note10+ | 89,982円 | 最大21,300円相当のポイント還元 |
多くの格安SIMでは、ミドルスペック端末の販売がメインになっているので、プラン料金を抑えながらもハイスペック端末が購入できるというのは、大きなメリットと言えます。
また、一部の端末では端末本体の値段よりも、還元されるポイントのほうが多いものもあります。
そういった端末を選べば実質0円でスマホを買うことができます。
楽天ポイントが貯まる
楽天モバイルの利用で楽天ポイントが貯まるというのもメリットに挙げられます。
楽天モバイルの利用料金100円ごとに1ポイント付与され、楽天市場や全国の楽天ポイントが使えるお店で利用することができます。
また、楽天モバイルを契約していると、楽天市場での買い物でもらえるポイントが+1倍されます。
そのため、普段から楽天市場で買い物をするという方は楽天モバイルを契約することで、さらにお得に買い物をすることができます。
楽天モバイルで5Gを利用するデメリット3つ
楽天モバイルは2020年4月にスタートしたばかりの新しいキャリアだということもあり、メリットもありますが、注意すべき点もいくつかあります。
デメリットは全部で3つです。それぞれ詳しく解説していきます。
楽天回線のエリアが現時点では狭い
楽天モバイルのデメリットは、楽天回線のエリアがまだかなり狭いということが挙げられます。
今現在楽天回線が全国十分に行き届いているとは言えず、楽天基地局が整備されていない多くの地方では、パートナー回線であるauの回線を使うことになります。
その場合は月に高速で使えるデータの容量が5GBまでになってしまうので、楽天モバイルのメリットであるデータ無制限の恩恵を受けられなくなってしまいます。
ですが、2021年夏頃までに楽天回線の人口カバー率96%になる見込みに加え、契約から1年間は利用料無料です。
そのため、今はエリア外の方でも、とりあえず契約してみて1年間の無料期間中に様子を見るということもできます。
iPhoneの利用には注意が必要
楽天モバイルではiPhoneは動作保証対象外端末になっています。
また、楽天モバイルではiPhoneを購入することができません。
楽天モバイルによると、iosのバージョンや機種によっては一部機能を利用できるそうですが、OSやソフトウェアの更新により機能の制限があった場合でも対応が難しいとのことです。
そのため手持ちのiPhoneを使いたいと考えている方は、よく考えてから契約するようにしましょう。
建物内や地下などは楽天回線に繋がりにくい
楽天回線のエリア内であっても地下や建物内などは楽天回線がつながりにくく、パートナー回線であるau回線につながることがあります。
そこで気づかずにデータ容量5GBを使ってしまうと速度制限がかかってしまうので注意が必要です。
楽天モバイルは今までにない画期的な料金プランが魅力!
- 月額2,980円で利用できる&契約解除料なし
- 今契約すると月額料金が1年間無料に
- 回線エリアのついては注意が必要
2020年にキャリアとしてのサービスの提供を始めた楽天モバイルは、まだまだキャリアとしては未熟なところもあります。
ですが、これから楽天基地局を全国に拡大させ、月額2,980円でデータ無制限を全国どこでも実現できるようになれば、大手3社に負けない魅力的なキャリアになるでしょう。