Android 機種の評価・レビュー
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最近のスマホのトレンドと言えばデュアルカメラでしょう。ハイエンドスマホを見てみると、どの機種もデュアルカメラもしくはトリプルカメラを搭載しています。

デュアルカメラやトリプルカメラなど、複数のレンズを搭載したスマホが開発されたそもそもの経緯は『限りなく性能の高いカメラ機能をスマホに搭載したい』というものです。

しかし、今回ご紹介する『moto z3 play』はデュアルカメラや高性能AIの搭載といった既存の手法とはまったく違う方法で高性能なカメラを搭載するに至りました。

スマホのカメラ機能にこだわる方、そしてスタンダードなスマホではなく面白い機能を搭載したスマホが欲しい方にとってmoto z3 playは待望のスマホと言えるでしょう。moto z3 playの特徴やスペック、機能などを余すことなくご紹介していきます。

既存のスマホとはまったく違う『moto z』シリーズ

画像引用元:moto z3 play | モトローラ公式オンラインストア

『moto mods』が最大の特徴

スマホにとって外部機器と言えば充電器、イヤホンくらいのもので、これまで一般的にスマホとは『1台ですべての機能が完結するモノ』と認知されてきました。

moto zシリーズはそんな既存の常識を破壊し、『moto mods』と呼ばれる拡張モジュールを装備させることで、従来のスマホでは到達できないほど高性能な機能を付加させることを可能としています。

また、moto modsの開発には各分野の専門企業が協力しているのも特徴です。代表的なのはイヤホン、スピーカー等の開発などで有名なJBLとのコラボアイテム『JBL SoundBoost』などでしょう。

独立したバッテリーとJBLが得意とするクリアで再現性の高いスピーカーを搭載したJBL SoundBoostは発売当初『moto zを使うなら絶対に買っておきたいmoto modsのひとつ』と話題になりました。

このように、moto zシリーズはスマホ単体としての機能・スペックはスタンダードであるものの、拡張モジュールであるmoto modsを用途に合わせて使い分けることで、スマホをより広い領域で使うことに成功しています。

他のスマホにはないカメラ機能が魅力

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用意されたmoto modsの中には『Hasselblad True Zoom』、『Moto 360カメラ』などのカメラに関するモジュールが存在する他、moto z3 play本体にも高性能なデュアルカメラが装備されています。

本体のデュアルカメラの性能も他社のハイエンドスマホに搭載されるデュアルカメラやAI補助のついたカメラに負けない優秀なものですが、取り立てて独自性のある機能とは言えません。

しかし、360度の撮影が可能なMoto 360カメラや見た目はほぼデジタルカメラそのものなHasselblad True Zoomを装着すると、moto z3 playのカメラ機能は他社のスマホでは実現できないほどに高まります。

最近はInstagramやTwitterなどにスマホで撮影した写真を掲載する人が増えつつありますが、moto z3 playがあればより個性的な写真の撮影・掲載が可能となるでしょう。

大手3キャリアに対応

海外製のスマホを購入する際、最大のネックとなるのは『自分が契約しているキャリアでは使えないかもしれない』という問題でしょう。キャリアに拘りがないのならMNPを使って乗り換える方法もありますが、長期利用者還元などを考えるとなかなか難しいケースが多いです。

しかし、moto z3 playの場合はドコモ、ソフトバンク、auすべての大手キャリアの4GLTE通信に対応しているため、キャリアの問題で使えないという心配はありません

残念ながらmoto z3 playは大手キャリアでの販売はされていないため、割引等を受けることは出来ませんが、本体はそこまで高額ではないためにiPhone XsやGalaxy note 9などの超高額機種に割引を効かせた価格と比較しても安価で購入することが出来ます。

また、moto z3 playは大手キャリアすべての4GLTE回線に対応しているために、大手キャリアの回線を利用してサービスを提供している格安SIMでも使うことが可能です。

moto z3 playのスペック


画像引用元:Moto Z3 Play and Moto G6 Play arrive as Amazon Prime exclusives

処理性能はミドル~ミドルハイ相当

 moto z3 play
SoCSnapdragon 636
メモリ4GB
ストレージ32GB/ 64GB
SDカード400GB
バッテリー3,000mAh
ディスプレイ6.01インチ 有機ELディスプレイ
フロントカメラ800万画素
バックカメラデュアルカメラ(1200万画素+500万画素)
サイズ縦:156.5mm
横:76.5mm
厚さ:6.8mm
重さ156g
価格61,344円(税込)

搭載するSoCはクアルコム製のミドル~ミドルハイ相当のモデル『Snapdragon 636』、メモリは4Gのものを使用しています。

最近はミドルスペックのものでもフラッグシップモデルのSnapdragon 845を搭載することが多い中、Snapdragon 636が採用されたのはコスト的な問題が原因でしょう。メモリはミドル~ミドルハイモデルの中では標準的な値です。

ハイエンドスマホと比べると処理性能は見劣りしますが、moto z3 playがmoto modsとの連携による多機能化を目指したモデルであることを踏まえれば、充分な性能であるとも考えられます。

SDカード対応でストレージ容量も充分

本体ストレージは32GB/64GBと最近のスマホにしてはやや控えめな数値ですが、SDカードは400GBまで対応とかなり大容量になっています。

これだけのストレージ容量があれば、アプリをたくさん入れるだけでなく、Moto 360カメラやHasselblad True Zoomを使って撮影した写真もたっぷり保存しておくことが出来るでしょう。

大きな有機ELディスプレイを搭載

6万円前後とミドルクラス相当の価格でありながらmoto z3 playは6.01インチの有機ELディスプレイを搭載。撮影した写真を確認したり、動画を見たりする際は美しい画面で楽しむことが可能です。

ディスプレイのデザインは最近流行りのノッチのあるタイプではなく、ベゼルも極端には絞り込まれてはいませんが、これはmoto mods装着時の操作性を重視したためでしょう。

実際に重量やサイズが大きく変化するmoto modsを装着してもmoto z3 playは使いやすさを損なうことがありません。ディスプレイだけを見るとやや古臭さを感じるものの、少しベゼルに余裕を持たせたデザインはmoto z3 playの特殊な用途に合ったものと言えます。

内蔵カメラでも充分な性能

カメラ機能を重視してmoto z3 playを購入する方のほとんどはカメラ機能を強化する拡張モジュール『Hasselblad True Zoom』を使うことが多いでしょう。しかし、moto z3 playに内蔵されたカメラも侮れない性能を持っています。

moto z3 playの開発元であるモトローラは先進技術の開発、特にハードの開発に優れる企業です。その証拠に同社のラインナップにデュアルカメラが追加されたのは2017年と、かなり早い段階からデュアルカメラ搭載機の開発を行っていました。

moto z3 playの前モデルである『moto z2 play』まではデュアルカメラを搭載していませんでしたが、最新のmoto z3 playからはデュアルカメラを搭載しています。

画素数はメインセンサーが1,200万画素、デプス測定を担当するサブセンサーが500万画素となっており、ポートレート撮影はもちろん、暗所での撮影も可能です。

もちろん、より本格的な撮影を行いたいのならmoto modsを使って撮影をした方が良いのは間違いありませんが、モジュールを持ち歩いていないタイミングで良い被写体を見つけた時にも手軽に撮影を行えるのは大きな魅力と言えるでしょう。

フロントカメラに関しては800万画素のシングルカメラと標準的なものを搭載するに留まっています。特筆して優れている点があるわけではないものの、その分クセのない使い勝手で気軽に撮影することが可能です。

バッテリー容量は若干少な目

6.01インチと大きなディスプレイを搭載しているにも関わらず、moto z3 playのバッテリーは3,000mAhとやや少な目です。日中あまりスマホを使わないのであれば出先で充電を切らすことはありませんが、ゲームをしたり動画を見たりすると丸一日使うのは難しいでしょう。

ただ、moto z3 playに付属している急速充電器『Turbo Power充電器』を使えば、30分程度充電をするだけでバッテリー残量を大幅に回復させられるため、そこまでバッテリー持ちが気になることもありません。

充電できる環境が無いのならバッテリーを増量する『Turbo Power』などのmoto modsを利用するのもおすすめです。これらの外部機器があることを踏まえれば、バッテリー容量がネックとなることは無いでしょう。

moto z3 playの機能


画像引用元:Motorola Moto Z3 Play Price in India, Specification, Features | Digit.in

便利な『moto mods』とその機能


画像引用元:DirectD – Online Store. Moto MODS – Original for MOTO Z / MOTO Z PLAY
moto z3 playの機能を紹介する上でmoto modsの紹介は欠かせないでしょう。ここではmoto modsの中でも特に人気の高いモジュールを4つご紹介します。

Polaroid インスタプリンター


画像引用元:Polaroid Insta-Share Printer – moto mods | motorola JP
上手く撮れた写真を印刷したい、と考えたことがある方は多いでしょう。Polaroid インスタプリンターはそんなカメラ機能を多用するスマホユーザーの要望に応えたmoto modsです。

Polaroid インスタプリンターを使えば、moto z3 playで撮影した写真をその場ですぐに印刷することが出来ます。名前にもなっていますが、スマホがポラロイドカメラになると考えれば分かりやすいでしょう。

撮影した写真はすぐに印刷するだけでなく、撮りためてお気に入りの一枚を厳選したり、InstagramなどのSNSに掲載された写真を取り込んで印刷したりすることも可能です。また、写真を印刷する用紙は裏面がシールとなっており、どこかに張り付けることも出来ます。

印刷用の用紙が無くなったらモトローラの公式オンラインショップから購入しましょう。印刷する枚数が多い方はPolaroid インスタプリンターを購入する際に併せて購入しておくことをおすすめします。

Moto 360カメラ


画像引用元:moto 360 camera – buy now | motorola US
moto modsの中でも特に異彩を放っている『Moto 360カメラ』は名前の通り360度全方位を4K画質で一度に撮影できる拡張モジュールです。更に360度カメラとしてだけでなく150度の超広角カメラとしても使うことが出来ます。

また、Moto 360カメラは静止画の撮影だけでなく動画の撮影にも対応しており、その様子を配信することも可能です。そのため、SNSに動画をアップしたり、ライブストリーミングをしたりしている方にとって魅力的なアイテムであることは間違いないでしょう。

ハード面でも充分に優れているMoto 360カメラですが、付属物として高性能編集ソフトが付いているので、撮影した画像や動画をその場で編集することも出来ます。

4チャンネルでのレコーディング機能も備えているため、360度カメラを使用して質の高い個性的な動画を作りたい方にもMoto 360カメラはおすすめです。

Hasselblad True Zoom


画像引用元:ハッセルブラッドトゥルーズーム | Moto Mods™ Motorola
スウェーデンのカメラメーカーであるハッセルブラッドとの協業によって生まれた『Hasselblad True Zoom』は装着するだけでmoto z3 playを一眼レフカメラに匹敵する高性能カメラに変身させます。

Hasselblad True Zoomを装着した際の見た目はもはやデジタルカメラそのもので、人口工学を応用してデザインされているために持ちやすさにも優れており、スマホ単体で撮影するよりも安定して撮影することが可能です。

画素数は1,200万画素とmoto z3 playに搭載されているデュアルカメラのメインセンサーと同等ですが、10倍もの光学ズーム機能を搭載、F値は3.5から6.5までスマホでは到底搭載できない性能となっています。

撮影モードをプロフェショナルモードにすれば、シャッターを切る速度や各種感度、光量の補正などの細かな設定が行え、プロのカメラマンさながらの撮影をすることも出来ます。

カメラ機能にこだわる方はもちろん、本格的にカメラの勉強をしたい方にとってもHasselblad True Zoomは最適な拡張モジュールと言えるでしょう。

moto insta-share projector


画像引用元:Motorola INSTA-SHARE PROJECTOR for Moto Z / Black
moto insta-share projectorは所謂『ピコプロジェクター』で、moto z3 playとほぼ同サイズながらも高精細な映像の出力を可能としており、最大投影面積は70インチとかなり広範囲です。

基本的にはスマホで表示させているページをそのまま出力するので、ChromecastFire TV Stickのようにスマホでは別のページを開きながら、他の画面を出力するというような使い方は出来ません。

スマホやタブレットに装着して使うピコプロジェクターは過去にも存在しましたが、moto insta-share projectorほど安価で高性能なものとなるとそう多くは無いでしょう。

その点からmoto insta-share projectorはは出来るだけ安上がりに自宅でプロジェクターを楽しみたい、という方におすすめです。Bluetoothのスピーカーも併せて使えば映画館のような臨場感を楽しむことも出来ます。

デュアルカメラを最大限活用するカメラ機能

moto z3 playにはデュアルカメラでは標準的なポートレートに加え、スポットカラーカットアウトCinemagraphなどのカメラ機能を搭載しています。

ハード開発を得意とするモトローラ製のスマホらしくバックカメラを使ってのポートレート撮影はハード的な処理をすることでのぼかし撮影を可能としていますが、フロントカメラはソフトウェアを使ってのポートレート撮影に対応しました。

カットアウトは撮影した写真を編集し他の写真に張り付けることが出来る機能、スポットカラーは指定した範囲以外をモノクロアウトさせる機能、Cinemagraphは撮影した動画をGIFとして保存する機能となっています。

ポートレート機能に類似したものは他社のスマホにもよく搭載されていますが、スポットカラーやカットアウトなどの機能はかなり珍しい機能と言えるでしょう。テクニカルな写真を手軽に撮影したいのであれば使ってみることをおすすめします。

独自機能をまとめた『Motoアプリ』が便利

モトローラオリジナル機能をまとめた『Motoアプリ』を使えば、moto z3 playの設定を細かく調整することが可能です。例えばロック解除のパターンを追加する際はMotoアプリ内の『Motoアクション』を使って設定します。

他にも手首をひねることでカメラを起動するなど、モーションセンサーを利用してスマホを操作するための設定はMotoアクションを使って設定をすることが可能です。各機能を使用する際はチュートリアルを行い、実際に利用するかどうか決めることも出来ます。

また、Motoアプリ内にはMotoアクション以外にもMotoディスプレイMotoボイスと呼ばれる設定項目が存在し、名前の通りディスプレイや音声を使った機能の設定を行えます。ただ、Motoボイスに関しては日本語に未対応であるため現在は利用出来ません。

拡張性を重視するならmoto z3 playがおすすめ

巷にはカメラ特化のスマホやゲーミングスマホなど様々な特徴を持ったスマホが溢れていますが、これほど拡張性に富んだスマホはmoto zシリーズくらいのものでしょう。

その中でも61,344円とミドルハイ相当のモデルにしては安価に購入できるmoto z3 playはカメラ機能を重視する方やスマホで新しい体験をしたい方にとっては最適なスマホと言えます。

しかし、その分スタンダードなスマホを欲している方にとってはあまり魅力のないモデルとなるでしょう。ニッチなジャンルに分類されるスマホではありますが、興味があるのなら試してみる価値は充分にあります

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