OCN モバイル ONEは、NTTコミュニケーションズが運営している格安SIM。
ドコモと同じNTT系列ということで、通信事業者として老舗&大手で安心感があり、プランやサービス内容も充実。
2019年3月の格安SIM内シェア率第4位(MMD研究所)と、ユーザーからも長い間支持されています。
本記事では、そんなOCN モバイル ONEの特徴と、気になる料金プランや通信速度についてまとめました。
格安SIMへの乗り換えを検討している方はぜひチェックしてみてください。
料金プランはシンプルかつ分かりやすい
画像引用元:OCN モバイル ONE|格安SIM・格安スマホ | NTTコミュニケーションズ
格安SIMでまず気になるのは料金プランでしょう。OCN モバイル ONEの料金プランはシンプルで分かりやすいのが特徴です。
キャリアなどでもお馴染みの月ごとにデータ容量が設定されている月割りコースと、日ごとに上限が決まっている日割りコースの2種類を提供しています。
通信速度500kbpsを15GBまで割安で使える低速大容量コースもありましたが、2019年1月29日で新規受付を終了していますので、現在は利用できません。
音声対応SIMの各コースのデータ容量と月額料金をまとめると以下の通りです。
コース(音声対応SIM) | データ容量 | 月額料金(キャンペーン料金) |
---|---|---|
日割りコース | 110MB / 日 | 1,600円 →(1,280円) |
170MB / 日 | 2,080円 →(1,760円) | |
月割りコース | 3GB / 月 | 1,800円 →(1,480円) |
6GB / 月 | 2,150円 →(1,830円) | |
10GB / 月 | 3,000円 →(2,680円) | |
20GB / 月 | 4,850円 →(4,530円) | |
30GB / 月 | 6,750円 →(6,430円) |
日割りコースは2つのデータ容量、月割りコースは5つのデータ容量に分かれていますので、ユーザーの使い方に合った柔軟なプラン選択が可能です。
利用開始月は月額料金が無料で、加えて毎月1回プラン変更を自由に行えます。
特に日割りコースはキャリアユーザーにとっては使用感がわかりませんので、初月無料やプラン変更で気軽に試せるのは嬉しいところです。
2019年3月31日までの申し込みですと、2年間ずっと月額料金が割引される「新生活応援割」の対象となり、カッコ内のキャンペーン適用料金で利用できます。
最低利用期間6カ月なので乗り換え・MNPもお手軽
キャリアでは2年間の契約期間と自動更新があるいわゆる「2年縛り」がありますが、OCN モバイル ONEは6カ月の最低利用期間のみ。
期間終了後は解約・MNPが自由なので、他社へのMNPも余計な費用をかけずにできます。
日割りコースの利用例
画像引用元:格安SIMカード<料金・プラン>|OCN モバイル ONE | NTTコミュニケーションズ
キャリアなどではデータ容量は月割りが基本ですので、日割りで計算されるとどれくらいの容量なのかいまいちわからない方も多いのではないでしょうか。
公式サイトでは110MB(1日分)の目安として以下の利用例が記載されています。
- 「Web約100ページ + LINE 約100往復 + 動画 約30分 + メール 約20通 + Facebook 約100フィード」
月3GB(3,000MB)を日割りに換算すると約100MBですので、キャリアで3GB以下のプランを利用していて、毎日平均的にデータ通信を利用する方は、一番割安な日割りコースの110MBで事足りる計算になります。
SMS対応SIM・データ通信専用SIMも同様のプラン構成
サブのスマホやタブレット端末の運用に向いている「データ通信専用SIM」「SMS対応SIM」も同様のプラン構成です。
コース | データ容量 | 月額料金 | |
---|---|---|---|
SMS対応SIM | データ通信専用SIM | ||
日割りコース | 110MB / 日 | 1,020円 | 900円 |
170MB / 日 | 1,500円 | 1,380円 | |
月割りコース | 3GB / 月 | 1,220円 | 1,100円 |
6GB / 月 | 1,570円 | 1,450円 | |
10GB / 月 | 2,420円 | 2,300円 | |
20GB / 月 | 4,270円 | 4,150円 | |
30GB / 月 | 6,170円 | 6,050円 |
「新生活応援割」の対象にはなりませんが、SMS対応SIM・データ通信専用SIMは音声対応SIMよりも月額料金がリーズナブル。
契約期間・最低利用期間もありませんので、通信速度などが気になる方がお試しで使ってみるのにも向いています。
「OCNでんわ」からの発信で通話もお得
多くの格安SIMでは、自社アプリからの発信でお得に通話を利用できます。
格安SIMの通話アプリは、電話番号の頭に特定の番号を付ける「プレフィックス方式」が主流。
アプリからの発信でも、相手に表示される番号は通常の12桁の番号で、通話には電話回線を使用するためネット回線を利用するIP通話よりも品質も高いなど、デメリットも少ないです。
OCN モバイル ONEでも20円/30秒の電話料金が半額になる「OCNでんわ」を無料で提供しています。
使用方法はアプリをインストール後、アプリから発信するだけと簡単ですので、ぜひ利用しましょう。
3つの通話オプションでかけ放題も選択可能
画像引用元:おすすめポイント NTTグループの格安スマホ・格安SIMを選ぶ理由|OCN モバイル ONE | NTTコミュニケーションズ
さらに通話オプションを付けることで、「OCNでんわ」からの発信にかけ放題を付けることができます。
OCN モバイル ONEが提供してる通話オプションは以下の3種類。
通話オプション | オプション料金 | サービス内容 |
---|---|---|
10分かけ放題 | 850円 / 月 | 10分以内の国内通話が無料 |
トップ3かけ放題 | 850円 / 月 | 国内通話料上位3番号との通話料が無料 |
かけ放題ダブル | 1,300円 / 月 | 10分かけ放題+トップ3かけ放題 |
いずれかのオプションを選ぶことで、キャリアのような無料通話付きプランを格安で利用できます。
- 料金プランは月割りと日割りの豊富なプランから選べる
- 通話料は「OCNでんわ」からの発信でキャリアの半額
- 3つの通話オプションで無料通話が付けられる
OCN モバイル ONEの通信速度は?
格安SIMを利用するなら通信速度も気になるところ。とくにアクセスが混雑する昼・夕方の時間帯は格安SIMの弱点といわれています。
ここではOCN モバイル ONEの通信速度についてみていきます。
ちなみにWebページやアプリのデータを読み込んだり、動画を見たりする際には、ダウンロード速度が関係してきます。
一般的な使い方であれば、「下り・ダウンロード・受信時」の速度をチェックしましょう。
OCN モバイル ONEの通信速度は格安SIMの平均的な数値
OCN モバイル ONEは受信時最大262.5Mbpsを謳っていますが、実際にこの速度が出る条件で使用できることはほぼありません。
MMD研究所が2019年3月に実施した主要3都市での格安SIMの通信速度調査では、OCN モバイル ONEの受信時平均速度は、全日平均6.8Mbps。
時間帯別にみると朝(9時~10時)の数値が10.3Mbps、昼(12時~13時)の数値が1.3Mbps、夕方(17時~18時)の数値が8.9Mbpsを計測しています。
通信速度に定評があるUQモバイルとY!mobileを除けば、他社と比較しても平均的な速度となっています。
やはり回線が混雑する昼の時間帯の数値が厳しく、今回計測された1.3Mbpsという速度は、動画視聴やデータ通信の多いアプリゲームをプレイするには不便を感じる速度です。
モバレコの速度計測でも昼の通信速度は遅め
毎週格安SIMの速度ランキングを公開しているモバレコでも、2019年3月2週の速度計測度では、OCN モバイル ONEの通信速度はおおむね平均的な数値。
昼12時台の速度は0.47Mbpsとかなり厳しめな数値が計測されています。
スマホを使うのは主に昼休憩や帰宅の電車内で、動画サービスやアプリゲームも頻繁に使う、という方には向いていないかもしれません。
2つの計測結果から考えると、OCN モバイル ONEの通信速度は、混雑時間を除けば安定しているものの、ヘビーユーザーには物足りない速度といったところです。
参照:【19年3月第2週】MVNOの通信速度を一斉調査!格安SIM速度比較ランキング – モバレコ
- MMD研究所が計測した2019年3月の下り平均速度は6.8Mbps
- 他社格安SIMと同様、昼の時間帯は速度が落ち込む
OCN モバイル ONEの特徴は?
ここでは、OCN モバイル ONEの特徴を見ていきましょう。
オプションサービスを活用して大幅な節約が可能
画像引用元:節約モード | OCN モバイル ONE | NTTコミュニケーションズ
OCN モバイル ONEはユーザーがデータ容量をコントロールしやすくなるサービスをいくつも提供しています。
アプリやOCNマイページから切り替えられる「節約モード」を使えば、SNSやLINEなど通信容量がいらない時はデータ容量を消費しない節約モードに移行可能。
オプションで余った容量の繰り越しや、速度制限後の容量追加など、データ容量も自由にやりくりできます。
全国80,000以上のWi-Fiスポットを展開
さらにOCNユーザーが無料で使えるWi-Fiスポットを全国80,000以上も展開。
スターバックス、タリーズ、モスバーガーなど飲食店はとくに充実していますので、速度が落ちがちな昼の時間帯はWi-Fiスポットを使うことで速度低下を避けられます。
こうした機能を活用すれば、キャリアで契約していた時よりもデータ容量を大幅に節約できる可能性が高いでしょう。
ただでさえ料金の安い格安SIMですが、こうした機能を活用すればキャリア時代よりも大幅にデータ容量が節約でき、結果的に毎月のスマホ料金の節約につながるはずです。
「MUSICカウントフリー」で音楽を聴き放題
画像引用元:MUSICカウントフリー 音楽アプリ容量無制限 | OCN モバイル ONE | NTTコミュニケーションズ
申し込むだけでだれでも利用できる「MUSICカウントフリー」は、対象サービスでのストリーミング再生が使い放題になります。
対象となるサービスは以下の通り。
対象となるサービス | amazon music / ANiUTA / AWA / dヒッツ / Google Play Music / LINE MUSIC / Spotify / ひかりTVミュージック / レコチョクBest |
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普段から音楽ストリーミングサービスを利用している方には嬉しい機能ですね。
OCN モバイル ONEは格安SIM初心者にもおすすめ!
OCN モバイル ONEはわかりやすい料金プランと豊富なオプションサービスが魅力の格安SIM。
シェア率第4位と人気も高く、ドコモ系列なので格安SIM初心者でも安心です。
無料通話オプションも充実していますので、毎月の利用料金を節約しつつ、キャリアのような使い方もできます。
格安SIMデビューを考えている方は、OCN モバイル ONEも検討してみてください。