日本のスマホ市場は未だAppleのiPhoneが圧倒的なシェアを占めています。
しかし近年ではAndroidも販売台数を伸ばしており、中でも中国メーカーHuaweiは数年で急速にシェアを拡大してきました。
ここではiPhoneからHuaweiへ乗り換えるメリットとデメリットを詳しくご紹介しています。
現在iPhoneをお使いでHuaweiへの機種変更をお考えの方は、是非ご覧になってはいかがでしょうか。
Huawei Mate 20 proとiPhone XS Maxを徹底比較|乗り換えるならどっち?iPhoneとHuaweiの基本的な違いとは?
この記事をご覧になっている方のほとんどは現在iPhoneをお使いではないでしょうか。
iPhone・Apple製品に魅力を感じ、購入から一貫して使い続けているという方も多いかもしれません。
他のスマホを一度も使った事がないならイメージしづらいかもしれませんがiPhoneとHuaweiには様々な違いがあります。
iPhoneとHuaweiの人気比較
iPhoneは言わずと知れた米企業Appleが手掛けているスマートフォンです。
Apple Storeで取り扱われている現行モデルは2018年に登場したiPhone XS/XS MAX/XR、そして前モデルのiPhone 7/8などを含めた合計7機種です。
これらの現行モデルを手掛けるAppleは洗練されたデザインとブランド力で国内でも圧倒的シェアを占めています。
一方、中国メーカーのHuaweiは幅広いモデルを武器に数年で世界のスマホ市場を席巻してきました。
特にSIMフリーモデルに力を入れている事もあり、日本はもちろん世界でも高いシェアを占めています。
米IDCなどのマーケティング会社のデータを参考にすると、世界のスマホ市場ではAppleとHuaweiが2位の座を争っています。
2018年度中は通算でAppleが2位でしたが、2019年度第1四半期ではHuaweiが更にシェアを伸ばしているのも見逃せません。
世界のスマホ出荷台数(2018年~2019年)
米IDCのデータより | 2018年度(1月~12月) | 2019年度(第1四半期) |
---|---|---|
1位 | Samsung/20.8% | Samsung/23.1% |
2位 | Apple/14.9% | Huawei/19.0% |
3位 | Huawei/14.7% | Apple/11.7% |
4位 | Xiaomi/8.7% | Xiaomi/8.0% |
5位 | OPPO/8.1% | Vivo//7.5% |
iPhoneとHuaweiのOSや性能を比較
iPhoneとHuaweiの最大の違いは搭載されているOSが異なるという点です。
iPhoneはAppleが開発しているiOSを搭載していますが、既存のHuawei製品はGoogleのオープンソース(基本無償)であるAndroidを使用しています。
主な特徴としてiPhoneは「シンプルで直観的」、Androidは「自由度・カスタマイズ性が高い」という点が挙げられます。
iPhone以外のほとんどのスマートフォンにはAndroidが搭載されているため、スマホを選ぶ際の「iPhoneかAndroidか」という図式が成り立つわけです。
デザインや性能はモデルによっても異なりますが、どちらもハイエンドモデルであれば高負荷のゲームをストレス無く動かす事ができます。
また、iPhone・Huaweiともに数年前と比べてカメラ性能も格段に進化しているのも見逃せません。
このため電話・メール・SNS・など普段使いを中心としたユーザーなら大きな違いは感じにくいでしょう。
他にもiPhoneはApple、AndroidはGoogleのサービスを中心としているなど細かな違いは多くあります。
iPhoneとHuaweiの主要な違い
iPhone | Huawei | |
---|---|---|
メーカー | Apple | Huawei |
OS | iOS | Android |
機種数 | 少ない | 多い |
使用感 | シンプル・直観的 | 自由度・カスタマイズ性が高い |
価格 | 5万円~10万円以上 | 1万円台~10万円以内 |
アプリ配信 | App Store | Google Play |
Huaweiへの機種変更&乗り換えのメリット
ここからはiPhoneとHuaweiの違いをポイントに、機種変更&乗り換えのメリットを見ていきましょう。
Huaweiスマホは端末価格が安い
画像引用元:HUAWEI nove lite 3(ファーウェイ)|業界最安級 イオンの格安スマホ・格安SIM【イオンモバイル】
iPhoneからHuaweiへ乗り換える最大のメリットは、やはり端末の価格が安い事ではないでしょうか。
2018年に登場したiPhoneは廉価版のXRこそ91,584円(税込)でしたが、XSとXS MAXは最低ストレージの64GBでも10万円を超えていました。
iPhone 7/8に関しては発売当初より値下がりしているものの、現時点での一括価格はキャリアで42,768円(税込)~となっています。
一部例外こそありますが、SIMフリーではなくキャリアで購入する場合は更に高くなるのは言うまでもありません。
一方のHuaweiはフラッグシップモデルこそ10万円近いモデルがありますが、lite版は性能を維持しつつ3万円台からと高いコストパフォーマンスを実現しています。
nova lite 3などのミドルエンドモデルは更に安い価格設定となっていますから一括で購入しやすいのも魅力的です。
ちなみに格安SIMで販売されているHuawei製品はSIMフリーモデルとなっており、他社へ移動した場合でも基本的にSIMロック解除等は必要ありません。
iPhoneとHuaweiの端末参考価格/(最新モデル中心)
SIMフリー(税込) | キャリア(税込)/オンラインストア | |
---|---|---|
iPhone XS | 121,824円(64GB) | 128,304円(64GB)/ドコモ 128,640円(64GB)/au 136,800円(64GB)/ソフトバンク |
iPhone XS MAX | 134,784円(64GB) | 141,912円(64GB)/ドコモ 141,600円(64GB)/au 149,760円(64GB)/ ソフトバンク |
iPhone XR | 91,584円(64GB) | 99,144円(64GB)/ドコモ 98,400円(64GB)/au 106,560円(64GB)/ ソフトバンク |
iPhone 8 | 72,984円(64GB) | 91,440円(64GB)/au 86,400円(64GB)/ ソフトバンク |
iPhone 7 | 54,864円(32GB) | 42,768円(32GB)ドコモ 87,840円(32GB)/ ソフトバンク |
Huawei P30 | 76,700円(128GB)~ | 82,404円(128GB)/イオンモバイル |
Huawei P30 PRO | ×(予定なし) | 89,424円(128GB)/ドコモ |
Huawei P30 lite | 32,980円(64GB)~ | 39,420円(64GB)/ワイモバイル 31,644円(64GB)/UQ mobile 33,804円(64GB)/イオンモバイル |
Huawei P30 lite Premium | × | 43,200円(128GB)/au |
Huawei nova lite3 | 18,028円(32GB)~ | 28,944円(32GB)/イオンモバイル |
幅広いモデルがラインナップ
画像引用元:HUAWEI P30 lite Premium(ファーウェイ ピーサーティー ライト プレミアム) HWV33 | スマートフォン(Android スマホ) | au
現在Apple Storeで取り扱われているiPhoneの現行モデルはiPhone 7/8のPlusモデルを含めると合計で7機種あります。
大手キャリアでは前モデルのiPhone XやiPhone 6sなども取り扱っていますが、こちらの販売は今後の在庫状況次第で終了となる可能性があります。
一方のHuaweiは公式サイトで紹介されているだけでもAppleの3倍、合計21機種がラインナップしています。
公式サイトに販売リンクが掲載されていない機種でもSIMフリーモデルを取り扱っている家電量販店・ECサイトなどで購入できるのがHuaweiのメリットです。
また、上記でご紹介している通り価格帯も幅広く、値段以上のスペックを持った機種が多い事も見逃せません。
一部発売延期となっているモデルもありますがどのようなユーザーでもお気に入りの機種を見つける事ができるでしょう。
iPhoneとHuaweiの現行モデル(公式サイトより)
- iPhone=7機種ラインナップ
- Huawei=21機種ラインナップ
圧倒的なカメラ性能を体感できる
画像引用元:HUAWEI P30 Pro HW-02L | スマートフォン | 製品 | NTTドコモ
Huaweiシリーズは特にカメラ性能に力を入れており誰でも簡単に美しい写真を撮る事ができます。
Huawei P30 ProをはじめとしたハイエンドモデルにはLeicaと共同開発した複眼カメラが搭載されており、超広角やズームなどでも画質を保ったまま撮影が可能です。
また、ポートレートモードやシーン選択などカメラに特化したAIが搭載されているのも見逃せないポイントです。
ポートレートモードや夜景モードをはじめとした機能はiPhoneにも搭載されており、ハイエンドモデルらしい美しい写真撮影が可能です。
しかしHuaweiはミドルエンドでも高いカメラ性能を持った機種が多いためiPhoneと比較してコストパフォーマンスが高いと言えます。
最終的な写真写りは好みの問題となりますが、価格が抑えつつカメラを楽しみたいという方ならHuawei製スマホを選んで間違いないでしょう。
- Huaweiのスマホは端末価格が安い
- Huaweiはモデルのラインナップが幅広い
- Huaweiスマホは圧倒的なカメラ性能を体感できる
Huaweiへの機種変更&乗り換えのデメリット
Huaweiへの機種変更や乗り換えは必ずしも良い事ばかりとは限りません。続いては冒頭でご紹介したOSや性能を中心に、主要なデメリットを確認してみましょう。
OSのサポートはiPhoneの方が有利
シンプルで直観的な操作を魅力とするiOSは、年1回の大型アップデートときめ細かい調整が行われます。
セキュリティが強化されているのはもちろんアプリの起動や動作環境が改善されるのもアップデートのポイントです。
現在リリースされているバージョンはiOS 12ですが、これはiPhone 5sなど数年前に発売されたモデルにも対応しています。
旧モデルではiOS 12のすべての機能を使えるわけではありませんが、セキュリティが強化されるため安心して使う事ができるでしょう。
一方Huaweiなどに搭載されたAndroidのアップデートは古い機種に対応していない、細かな調整が行われないという事も多くあります。
アップデート終了後すぐに機種が使えなくなる訳ではありませんが、OSのサポートはiPhoneの方が手厚いのは間違いありません。
Huaweiは現在アメリカ・Googleとの問題を抱えていますので、その動向も注目しておくのが良いでしょう。
iOS 12対応iPhone
iPhone | 発売年 |
---|---|
iPhone XS/XS MAX/XR | 2018年 |
iPhone X/8/8 Plus | 2017年 |
iPhone SE/7/7 Plus | 2016年 |
iPhone 6s/6s Plus | 2015年 |
iPhone 6/6 Plus | 2014年 |
iPhone 5s | 2013年 |
使いやすさはユーザーによって異なる
Huaweiをはじめとした端末のAndroid OSは自由度が高く、ユーザーの好みで各種設定をカスタマイズする事ができます。
例えば天気やメモ帳などのウィジェット(小型化されたアプリ)をホーム画面に直接追加する事はもちろん、端末内のファイル操作などもPCのように行えます。
一方iPhoneはシンプルを追求しているが故にAndroidほどカスタマイズの自由度は高くありません。
しかし出来る事が多すぎるためスマホをあまり使わないユーザーはAndroidの操作が難しいと感じてしまうのではないでしょうか。
要は慣れなのですが、長らくiPhoneを使用していた方であれば余計難しく感じてしまうかもしれません。
au 2019年夏モデル「HUAWEI P30 lite Premium」の最新情報・スペックと発売時期おサイフケータイや防水/外部ストレージの対応
iPhoneは2017年発売のiPhone 7よりおサイフケータイ(FeliCa)とIPX基準の防水に対応しました。
Suicaなどが使える電子マネーと防水に対応した事によりこれまで以上に使いやすくなったのがポイントです。
セキュリティを理由に外部ストレージこそ一貫して非対応ですが、Appleが提供しているiCloudを利用する事により容量不足になる事も少ないのです。
一方のHuaweiはハイエンドモデルを除いて基本的に防水とおサイフケータイに対応していません。
また、近年のハイエンドモデルは外部ストレージに独自規格である「NWカード」を採用したモデルが中心でSDカードを使えません。
ハイエンドモデルであっても価格は抑えられていますが、選択肢が限られてしまうのがデメリットではないでしょうか。
Huawei主要モデル/おサイフケータイ・防水・外部ストレージ
おサイフケータイ | 防水 | 外部ストレージ | |
---|---|---|---|
Huawei P30 | × | ○ | NWカード |
Huawei P30 Pro | ○ | ○ | NWカード |
Huawei P30 lite | × | × | microSDXC |
Huawei P30 lite Premium | × | × | microSDXC |
Huawei nova lite3 | × | × | microSDXC |
- OSのサポートはiPhoneの方が有利
- 使いやすさはユーザーによって異なる
- おサイフケータイや防水/外部ストレージの対応
iPhoneとHuaweiはどっちがお得か?
搭載されているOSや各種機能などiPhoneとHuaweiは多くの違いがあります。
コストパフォーマンスこそHuaweiの方が優れていますが、一部のモデルを除いておサイフケータイや防水に対応していないのはデメリットとなり得るでしょう。
最終的に好みの問題となりますが、どうしても決められないなら安いモデルで使い勝手を試してみるのも悪くない選択肢です。
格安SIMでのHuawei運用を考えている方は、購入前に利用する回線で使えるか確認するのも忘れないようにしましょう。