携帯の乗り換えに使うMNP予約番号の取り方と使い方|キャンセル可能?

  • 23.11.22
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  • ※本記事は21.01.17に作成された記事です。最新情報は公式ページをご確認ください。

携帯電話を長く使い続ける時代は終わりました。

一社の通信会社を長く使うよりも、MNP(mobile number portability)を行って乗り換えによって受けられる特典を利用した方がお得となる場合も少なくありません。ではMNPはどのようにして行えばよいのか。

MNPが「携帯電話会社を変えるもの」だとは分かっていても、具体的にどのような手順を踏めばよいのか、よく分からない人も多いのではないでしょうか?そこで、MNP予約番号の取り方や使い方、疑問などを詳しくご紹介していきます。

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MNP予約番号の取得方法

MNPを行うために、現在使っているキャリアに「MNPをする」旨を伝え、「MNP予約番号」の申請をします。発行に関しては料金などはかかる事はなく無料となります。

但し、電話をしなければなりません。

今の世の中、様々なサービスがネットで完結することができるということを思えばわざわざ電話を使って口頭で伝えなければならないのは面倒だと感じる方も少なからずいらっしゃると思います。

もちろん将来的にはWEB上の簡素なサービスでMNPが行えるようになる可能性もありますが、2018年6月1日現在、MNP予約番号の取得の申請には電話での申し込みが必要となります。

電話での申し込みになりますので、当然繋がりにくい時間帯もあるという点には注意が必要です。休日の昼間はなかなか電話が繋がらない状態が続きますので、MNP予約番号の申請には混み合う時間を避けることをおすすめします。

ただし、ドコモだけはWEB上からMNP予約番号の申請・発行が可能です。My docomo(お客様サポート)のページにアクセスし、「ドコモオンライン手続き」をタップしてログイン。

画面上部にある「ご契約内容確認・変更」の3ページ目に「携帯番号ポータビリティ予約」という項目がありますので、MNP予約番号を発行してもらいたいのであればこちらをタップします。

すると、151に電話して番号を発行するか、あるいはPCサイトのMy docomoから申し込むかを選択することが可能です。ネットでの受付は9:00から21:30までの申し込みとなります。

また、MNP予約番号を取り消したい場合には、こちらから「予約解除」をタップすることで予約番号の取り消しも可能です。

キャリアの反応

MNPを行いたい旨を各キャリアに伝えた際、キャリアの担当者からユーザーに対して乗り換えを思いとどまるよう、促してくることがあります。それもそのはず、MNP予約番号を発行し、MNPをされたら自社の利用者が一人減少することになるのです。

利用者としては乗り換えたい理由があるからこそMNPの申し込みを行っているものの、キャリアからすればMNPによりユーザーが減少することを黙って見過ごす訳にはいきません。

そのユーザーがヘビーユーザーまたは、利用料金の支払い状態が良好であるユーザーであればなおさらです。

そのため、ネット上ではMNP予約番号の申請の際に乗り換えを思い留まってくれるようにキャッシュバックなどのサービスの案内をされるという話が出されるほどです。しかし、各社MNPの窓際対策として公には出さない施策が用意されていてもおかしな話ではありません。

ポイント

MNP引き止めポイントの存在。各携帯キャリアが他社に乗り換えを考え直してもらうために特別に発行するポイントです。こちらではその実情を紹介していますので参考にしてください。

MNP引き止めポイントについての記事
auはMNPする時に2万円相当の引き止めポイントが貰えるって本当?
ソフトバンクからMNPする時に提示される引き止めポイントは得?損?
ドコモで機種変更するならコレ!MNP引き止めポイントをもらってお得にする方法

予約番号を発行したらいつ使うの?

各キャリア、電話で「MNPを行いたい」と申し出ればMNP予約番号を発行してくれますが、ここで気を付けるべきは、まだこの時点では「予約のための整理番号を発行してもらっただけ」であって、MNPを完了した訳ではありませんし、MNPをすることが決定した訳でもありません。

例えばauユーザーがMNP予約番号を受け取った際、auから他のキャリア宛に「うちのユーザーがそちらに行きます」と連絡を入れるようなこともありません。

この時点では「MNPの予約番号の発行」をしてもらっただけですのでこのままでは、いつまでたってもキャリアを乗り換える事はできません。

MNP予約番号の効力

MNP予約番号をもらうだけでは、利用中のキャリアとの契約の解除もされません。MNP予約番号を使用し、乗り換え先のキャリアとの間で新規契約をすることで、MNPが成立します。

乗り換え先のキャリアとの新規契約締結と同時に元のキャリアとの契約解除が行われるという流れになります。MNP予約番号の有効期限は発行から15日間となります。

MNPの際にスマホが使えなくなる時間

MNP予約番号を使用し、MNPを行ったら即座に他のキャリアでこれまでと同じ電話番号が利用出来る訳ではありません。移行先の新キャリアと契約を結んでから数分間程度、電話が使えなくなる時間があります。

これはどのキャリア間でも、キャリアからMVNOへのMNPでも同じです。そのため、仕事など大切な電話がかかってくる可能性がある時にはMNPを控えるか、先方に電話に出れない時間があることを伝えておいた方が良いでしょう。

また、MVNOなどネットでのMNPによる新規契約の際には、SIMカードが届くまでの間は電話を利用出来なくなりますので、合わせて注意が必要です。

電話が開通してMNPが完了

乗り換え先にキャリアとの契約で電話が開通するとMNPは完了です。この時点で、MNP転出手数料が発生し、元のキャリアから最後の請求として翌月の料金と共に請求されることになります。

料金はauとsoftbankからは3,000円、docomoの場合2,000円が請求されます。転出先に関してはどのキャリア、またはMVNOに乗り換えたとしても同じ料金です。

携帯乗り換えのMNP連絡先まとめ|手続きの流れと注意点

MNP予約番号のキャンセル

いろいろと情報を集めている時にはMNPする気満々だったものの、いろいろと調べているうちに今回はMNPをやめようというパターンも考えられます。

MNP予約番号は取ったものの、その後に新しいサービスが発表されたので、自分もそのサービスを試してみようとか、調べてみた結果今のキャリアで良いということに至るなど、予定が変わることもあります。

そのような時には発行してもらったMNP予約番号をキャンセルすることも可能ですが、先述したようにMNP予約番号の使用期限は15日と決められています。

15日を過ぎると自動的にMNP予約番号の効力が消滅しますので、予約番号キャンセルの連絡をしなくても問題はありません。

ただし、MVNOのように予約番号の有効期限の残りの日数により契約の可否が決まる場合もありますので、すぐに取り直す必要があるときにはキャンセルの連絡は必要となります。

携帯の乗り換えに使うMNP予約番号の取り方と使い方|キャンセル可能?

キャンセル申告も期限切れも同じ

ショップなどで「MNP予約番号を取ったけどキャンセルしたい」と申告しても、期限切れになってしまったとしても、そこに違いはありません。もちろん、キャンセル料金なども発生しません。

キャリア側としてはMNPをして欲しくはない訳ですからそれがどのような形であってもキャンセルされるのですから、そこにペナルティを定める訳がありません。

MNPの予約番号だけ取ったものの、予定が変わった場合にその後何もしなくても問題はありませんので、思い立ったらまずはMNP予約番号の申請をすることをおすすめします。

auユーザーは注意が必要

基本的な流れはどのキャリアでも同じなのですが、auユーザーは注意するべき点があります。auの場合、MNP予約番号を発行してもらうとプラン変更、SIMロックの解除が行えなくなります。

MNPを考えているユーザーにはプランの変更などは関係のない話ですが、SIMロックに関しては注意が必要です。MNPした後、使用していたauの端末をMVNOで使いたいという場合には、MNP予約番号を発行する前にSIMロックを解除しておいた方がスムーズです。

MNP後であってもSIMロックの解除は可能ですので、そこまでデリケートになるようなことではありませんが、端末の再利用を考えているのであればMNP予約番号を発行してもらう前にSIMロックの解除をしてもらうことをおすすめします。

MNPを行う理想のタイミング

MNPを行うのであれば、タイミングも大切です。タイミング次第では違約金が発生してしまうといったことも考えられます。せっかくのMNPでの乗り換えに無用な出費は避けるべきです。

どのようなタイミングがベストなのか、それによりMNP予約番号を発行してもらうタイミングも変わる場合がありますので、各キャリア別にいつMNPを行う方が良いのかご紹介します。

docomoの場合

docomoの2年契約解除料は9,500円。しかも端末購入サポートに加入している利用者が12か月以内に解約する場合には高額な解除料が求められるので注意が必要です。

もちろん解除料がかからないタイミングがあります。それが契約から「2年後の2ヶ月間」です。docomoでは、契約日が何日であったとしても契約した翌月から「2年」へ向けてのカウントが始まります。

例えば、6月5日に契約しても、6月25日に契約したとしても同じ「6月の契約」なので7月からカウントして「2年後の2か月間」が解除料が発生しない期間になります。

つまり、2018年の6月中に契約した場合、MNPで違約金がかからないタイミングは2020年の7月と8月になります。

例外として1日に契約した場合のみ「その月が一か月目」になるので2018年の6月1日に契約した場合、6月1日は5月31日までの契約と同様の扱いになりますので、2018年6月が「1ヶ月目」になります。

この場合のMNPのベストのタイミングは2020年の6月と7月になります。1日に契約した場合だけ少々パターンが異なりますので注意が必要です。

docomoの場合定額料金などの利用料金は日割り計算をしません。仮に1日だけしか利用していないとしても、1ヶ月分の料金を請求されます。利用プランにもよりますが、更新月最終日の解約が無駄がなくベストなタイミングだといえます。

auの場合

auの場合の2年契約解除料も9,500円となります。さらにMNP au購入サポートを利用している場合には、12ヶ月以内に解約する場合、9,500円だけでなく、別途最大で2万円請求されますので注意が必要です。

auの解除料のかからないタイミングはドコモと同じく「2年後の2ヶ月間」となります。

こちらもドコモ同様、契約した日の翌月からのカウントとなりますので、2018年6月に契約した場合には2018年7月から「1ヶ月目」としてカウントされますので解除料がかからないタイミングは2年後、2020年の7月と8月になります。

但し「新2年契約プラン」に加入している場合には、2年を過ぎればいつ解約しても解除料はかかりませんが月額300円がかかり、1年程でMNPをと考えている利用者にとっては、使い勝手の良いプランとは言えません。

そしてauでも定額料金プランなどは1日に解約しても31日に解約しても、その月の使用料金を請求されるので、こちらも月末まで使うのがベストタイミングだといえます。

softbankの場合

softbankの場合も2年契約解除料は9,500円です。但し、オレンジプランの年間割引、学生割引、そしてブループランの1年割引の場合には解除料は3,000円となります。

そしてこちらも、解約のタイミングは契約から「2年後の2ヶ月間」(25ヶ月目と26ヶ月目)になるのですが、日付に関してはauやドコモと少々違いがありますので注意が必要です。softbankの場合には20日締めとなります。

但し、2011年3月以前の契約の場合には、10日締め、20日締め、末締めの3種類の締め日があります。

2011年3月は既に7年以上も前になりますが、それ以前からsoftbankを利用している可能性がある場合、ご自身の締め日がいつになるのかを下記の方法で確認しておくとよいです。

・電話にて口頭で確認(softbankのスマホや携帯電話から157)
・My softbankにて確認
・契約書の控えにて確認
・請求書にて確認

10日締めであれば11日からの2ヶ月間、20日締めであれば21日からの2ヶ月間、末締めだと末日から2ヶ月間が違約金のかからない期間になります。

auやdocomoと比べると、少々確認が面倒ですので自分が契約した日付の確認は必要です。また、softbankの場合も定額料金が日割りにはなることはありませんので締め日に合わせた解約がベストとなります。

MNP予約番号の取得方法とキャリアを乗り換えにかかる費用

MVNOへのMNP時の注意点

MVNOは通信料を安く出来ますのでMNPでMVNOへと乗り換えを考えている人も少なくありませんが、MVNOへのMNPを考える際に注意すべき点があります。それは各社異なる電波の系統を使用しているということです。

ドコモ系の電波を使っているMVNO、au系、softbank系といった具合に、大手キャリアから電波帯を借りて営業している為にMVNO各社の電波帯にも違いがあるのです。

同じ系列であれば手持ちのスマートフォンもSIMカードを差し替えるだけでそのまま使えるのですが、電波帯の違う場合にはそうもいきません。

ドコモで使っていたスマートフォンのSIMカードをau系のMVNOのSIMカードに入れ替えて使用する場合には、SIMロックを解除しなければなりませんし、SIMロックを解除したとしても電波が不安定なケースもあります。

またauのようにSIMロック解除をした自社の端末を他社のSIMカードとの組み合わせで使用することを推奨していない場合もあり、その場合は自己責任での使用となります。

利用していた端末を再利用するのなら、事前に今お使いのキャリアと同じ電波帯を使った、同じ系統のMVNOへのMNPを検討することをおすすめします。

MNP予約番号発行にデメリットはなし

今回MNP予約番号についての詳細を解説してきましたが、MNP予約番号の申請をして発行を受けた場合MNP番号の有効期間はあるものの、その後に忘れて放置してしまったとしても不都合はありません。

MVNOなどへの一部の乗り換えで必要な予約番号の期限の残り日数が問題とならない限り、MNPを使いキャリアの乗り換えという選択肢を考えた時点でMNP予約番号の申請をし、それから情報収拾を始めるのも一つの手だといえます。

予約番号を発行することで、携帯会社の乗り換えを考え人によっては重い腰をあげる一つのポイントともなります。しかもその後にMNPという考え自体が消えてしまったとしても、煩わしい手続きも必要ありませんので、気軽に申請することをおすすめします。

解約金がかからないタイミングも大事ですが、MNPを思い立ったタイミングも大事にし、未来の快適なスマートフォンライフをみすみす逃さないようまずは行動を起こすことも大切です。


この記事を書いた人
スマホのススメ編集部
スマホやケータイの最新情報や、ドコモ、au、ソフトバンク、楽天モバイルに関する総合情報メディア「スマホのススメ」の制作を監修。スマホのレビューやドコモのお得クレジットカードdカード GOLDについても解説しています。スマホ関連の「分かりづらい内容を分かりやすく」することを目標に、誰でも簡単にお得にできるようにユーザー目線で記事を配信しています。