iPhoneはなぜ高いのか?Androidとの違いやAppleならではの手法を調査

iPhoneはなぜ高いのか理由を明らかにしていきます。またiPhoneとAndroidとの違いを比較して、Appleならではの手法を調査しています。人気で普及率の高いiPhoneですが、価格が高いことで購入を迷っている方も多いのでしょう。ぜひ参考にしてみてください。

  • 21.08.20
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  • ※本記事は21.08.20に作成された記事です。最新情報は公式ページをご確認ください。
iPhoneはなぜ高いのか?Androidとの違いやAppleならではの手法を調査

iPhoneは日本で人気の高いスマートフォンですが、Androidと比較しても価格が高いと感じている人も多いのではないでしょうか。

本記事ではiPhoneが高い理由について、Androidとの違いやAppleならではの手法にからめて解説します。

iPhoneが高い理由を知りたい人や、AndroidからiPhoneへの機種変更を検討している人はぜひチェックしてください。

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iPhoneの値段が高い理由

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iPhoneの値段はどのくらい高い?

これまでになかった商品が登場するときの価格は、たいてい高額となっています。

昔の話ですが、1933(昭和8)年に初めて発売された純国産電気冷蔵庫の価格は、小学校教員の初任給1年分以上に相当するものでした。

現在、小学校教員の初任給は約20万円なので、昭和8年に発売された冷蔵庫の価格は、ボーナスを加味しなければ約240万円ということです。

最近の冷蔵庫は高くても40万円弱で、小さいものなら数万円で手に入るので、劇的に安くなっています。

2008(平成20)年ソフトバンクから日本で初めて発売されたiPhone 3Gの一括価格をみてみましょう。

8GBモデルが69,120円(実質価格23,040円)、16GBモデルが80,640円(実質価格34,560円)となっています。

そして2018年に発表されたiPhone XS Maxは64GBで124,800円、512GBなら164,800円とパソコンより高い値段となりました。

もっといえば、冷蔵庫は24時間365日稼働して10年近くもちますが、iPhoneは5~6年が限度で価格が高いことがわかります。

参考までに、2020年に発売されたiPhone12シリーズのAppleでの販売価格は以下の通りです。

機種容量価格
iPhone12 mini64GB82,280円
128GB87,780円
256GB99,880円
iPhone1264GB94,380円
128GB99,880円
256GB111,980円
iPhone12 Pro128GB117,480円
256GB129,580円
512GB153,780円
iPhone12 Pro Max128GB129,580円
256GB141,680円
512GB165,880円

iPhone12シリーズは、比較的手頃な価格のiPhone12 miniがあるものの、どの機種も10万円前後となっています。

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iPhoneが高い理由はそれでも売れるから

iPhoneの値段が高すぎるという声はよく聞かれますが、それでも新機種が発売されるたびに値上がりしています。

そして、こんなに高くなってもiPhoneユーザーはiPhoneから離脱することなく、新機種を手に入れようとするのです。

つまり、iPhoneが強気の価格設定を崩さない理由は、いくら高くても売れるからということ。

iPhoneは中古品でも値崩れしないから…と、iPhoneを使い続けている方もおられます。

けれども中古品が値崩れしないということは、新品だと高すぎて手が出ないという人が多いことの表れでもあります。

とはいえ、みんながみんな中古品に流れるわけではなく、新機種を発売日に入手できないという人もいるほどに新品もよく売れているわけです。

2019年から販売戦略を見直し

Appleでは利益重視でiPhoneが年々高くなっていました。以下はiPhone7〜iPhoneXS Maxまでの販売価格(税別)です。

機種名32GB64GB128GB256GB512GB
iPhone750,800円-61,800円--
iPhone7 Plus64,800円-75,800円--
iPhone8-67,800円-84,800円-
iPhone8 Plus-78,800円-95,800円-
iPhoneX-112,800円-129,800円-
iPhoneXS-112,800円-129,800円152,800円
iPhoneXS Max-124,800円-141,800円164,800円

容量の増量はあるものの、年々iPhoneの販売価格が高くなっているのが一目瞭然です。

iPhoneXS、iPhoneXS Maxではどの最小容量でも10万円超えとかなり高い価格設定から売れ行きはあまりよくありませんでした。

そのあと発売されたiPhoneXRは84,800円〜と手頃な価格でしたが廉価版という印象から売れ行きはあまりよくなかったようです。

AppleはiPhoneXSシリーズの売れ行きがよくなかったことを考えて、大幅に戦略を変更しました。

2019年のiPhone11シリーズでは、3機種展開にしてProシリーズの機能を強化しながら、シリーズ全体の価格を下げています。

iPhone11発売当初の価格(税別)64GB128GB256GB512GB
iPhone1174,800円79,800円90,800円-
iPhone11 Pro10,6800円-12,2800円14,4800円
iPhone11 Pro Max11,9800円-13,5800円15,7800円

Proシリーズは10万円を超えるものの、iPhone11は10万円以下で購入でき、購入しやすい印象を与えました。

さらにiPhoneSE(第2世代)やiPhone12 miniなど手頃に購入しやすい価格帯のiPhoneを用意するなど、iPhoneは販売戦略を変えてきています。

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iPhoneとAndroidは何が違うの?

iPhone12 パープル
iPhoneとAndroidは何が違うの?

iPhoneが高い理由は、Androidより性能がいいからという話をよく耳にします。

なんだか納得できる理由ですが、実のところAndroidの性能は価格によってピンキリとなっているため、必ずしもiPhoneが飛びぬけて高性能というわけではありません。

iPhoneとAndroidの違いの元はOSにあります。iPhoneは、OS(iOS)・端末ともに自社開発です。

一方Androidでは、Google社製がライセンスフリーで提供しているAndroid OSを利用して、さまざまなメーカーが自由に端末を作れます。

そのため端末の選択肢も多く、2万円台から購入できる機種から10万円を超える高価な機種まで様々です。

Androidの場合、メーカーや機種によって操作性がかなり異なっていることも、設計の自由度の高さに由来しています。

Androidが安すぎるという意見も

AQUOS sense 5G
Androidが安すぎるという意見も

iPhoneが高いのではなく、Androidが安すぎるという意見もあるのが事実です。

Android OSそのものはタダですが、一部の技術には特許が取得されています。

そのため、該当技術を使用する場合にはGoogle以外の企業にライセンス料を支払わなければなりません。

これを逆からみると、特許料が必要になる技術を極力使わなければ、端末はとことん安くできるということになります。

iPhoneがAndroidより高額な理由は、どの機種も一定レベル以上の品質を確保するための装備を搭載しているからです。

比較的手頃な価格で販売されている機種もありますが、品質を下げた激安機種は作られていません。

iPhoneとAndroidそれぞれのメリット・デメリット

メリット・デメリット
iPhoneとAndroidそれぞれのメリット・デメリット

iPhoneとAndroidのそれぞれの主なメリット・デメリットは以下の通りです。

iPhoneとAndroidのメリット・デメリットメリットデメリット
iPhone・どの機種を選んでも高性能
・カメラ性能が安定している
・セキュリティが高い
・Apple製品との連携が便利
・直感的な操作ができる
・長く使える
・価格が高い
・ワンセグなどの機能がない
Android・機種の選択肢が多い
・機種によりオリジナル性能がある
・自分の使い方にあった機種を選べる
・価格帯も幅広い
・機種により性能が異なる
・メーカーごとに使い方が異なる

iPhoneは価格が高いのもあり、どの機種を選んでも安定した性能で利用できるのが特徴です。

端末本体もOSも同じAppleが作っているのでセキュリティが高いのもメリットとして高く評価されています。

Androidは機種によって価格帯が低価格〜10万円超えと様々で、機種によって性能が違うのが特徴です。

初心者からがっつりとスマホを使いたい人まで自分にあった機種を選べます。

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高価格を維持できるAppleならではの手法とは?

Apple Store銀座
高価格を維持できるAppleならではの手法とは?

スマホを持っている人の中にはiPhoneしか使ったことがない人や、iPhoneでなければ嫌だと考えている人が多くいます。

時計メーカーのカルティエとセイコーの価格差は時間の精度ではなくブランド力によるもので、同じことがiPhoneとAndroidにも当てはまるようです。

Apple社は自社のブランド力を守ることで高価格を維持していますが、ブランド戦略はApple社の自社直営店であるアップルストアに行けばよくわかります。

スタイリッシュな店舗にApple社の製品が美しく陳列され、訓練されたスタッフと会話を楽しみながら端末にふれられる特別な時間を味わえるのが魅力です。

iPhoneはApple社でしか作れない

Appleのオンラインイベント
iPhoneはApple社でしか作れない

iPhoneの製品自体にも、高価格を維持できるApple社ならではの手法が用いられています。

Androidを作っている会社はたくさんありますが、iPhoneはApple社が厳選した提携工場でしか作ることができません

さらにOSから始まって端末の心臓部ともいえるCPU、本体、さらにはアプリに至るまでApple社の目が行き届いています。

したがってセキュリティも万全で、ユーザーは安心してiPhoneを使うことができるのです。

サービスに至るまでの一貫性を維持

ユーザーはiPhoneを利用してさまざまなサービスにアクセスしますが、Apple社では末端のサービスに至るまで高い品質と使いやすさを維持しています。

たとえば、iTunesではiPhoneで簡単に音楽を聴くことができるだけでなく、iTunes Storeから新しい楽曲の購入や他のデバイスとの共有・同期も可能です。

このように、音楽に関連することをiTunesだけでできるようにApple社がサポートしてくれています。

加えて問題が発生したときの解決策も用意されていて、いつでもワン・ストップでiPhoneを便利に利用できるのです。

Androidに乗り換える理由を作らない

iPhoneはAndroidとの互換性が少ないため、乗り換えは面倒です。さらにアフターフォローが行き届いていて、古くなったiPhoneでも最新のOSをインストールできます

ちなみにiOS14.7はiPhone6s以降の全てのiPhoneで利用でき、2年ほどで最新のOSに対応できなくなるAndroidとはこの点が大きく異なる点です。

つまり一度iPhoneを手にした人に対し、Androidに乗り換えたいと思わせないだけのサービスをAppleは提供しています。

iPhoneはなぜ高いのかまとめ
  • 高くても売れるから
  • 圧倒的なブランド力
  • iPhoneはApple社でしか作れないから
  • サービスに至るまでの一貫性を維持
  • Androidに乗り換える理由を作らない
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iPhone12 Proの原価は約42,500円

iPhone12 Pro
iPhone12 Proの原価は約42,500円

iPhone12 Proの販売価格は117,480円〜で、Appleは原価率は発表していません。

しかし、Nikkei AsiaによるとiPhone12 Proの分解記事から内部の構成部品を分析した結果、原価は約42,500円と計算しています。

つまりiPhone12 Proの原価は販売価格の約1/3ということになるのです。

iPhone12シリーズでは韓国企業製の部品が多く使われており、原価率を安く抑えています。

原価率の低さがAppleの強み

Apple社では時代の先端を行く新しい技術を開発して、iPhoneの魅力を高め続けています。

商品開発に集中するために、製品自体の製造は自社で行わずOEM生産を行なっているのです。

OEM生産を行うことによって自社工場は不要となり、固定費を大幅に削減することができます。

固定費は変動費と違って調整することが難しいため、原価率を押し上げる要因となりがちですが、OEM生産で原価率を低く抑えることができるのです。

そしてこれが、Apple社の成長の元手となっています。

iPhoneの価値は価格分あるかどうかが重要

iPhoneの原価率は販売価格の3分の1と安く、人によっては原価率を知って購入をためらう人もいるかも知れません。

とはいえ、スマートフォンは本体だけなら単なる板にすぎないもので、ソフトの質や使いやすさなどを含めて価値判断すべき商品です。

iPhoneの価値を、原価を除いてどこまで認められるのか、ここにiPhoneが高いか高くないかを判断する基準があるのではないでしょうか。

原価率は安くとも、iPhoneはどの機種を選んでも高性能で長く使える機種です。

多少価格は高く感じても、多くの人はiPhoneの魅力を多く感じているのも事実ではないでしょうか。

iPhoneの初期設定|アプリの引き継ぎデータ移行を解説

iPhoneは高いけれど値段以上の価値がある

本記事ではiPhoneがなぜ高いのか、Androidとの比較も交えながら紹介しました。

販売価格が10万円前後と、やはり高い印象を受けるiPhoneですが、iPhoneにはそれだけの価格を払う価値があります。

iPhoneは安定した高性能で、長く使えるため、長期間利用することを考えると納得ができるのではないでしょうか。

高くても納得してiPhoneを購入しているユーザーにとって、iPhoneが高い理由はiPhoneだからで、iPhoneにはそれだけの価値があるからというのが答えといえるようです。

Androidをご利用の方でiPhoneに乗り換えたいと感じた方は、乗り換えについてチェックしてみてはいかがでしょうか。

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この記事を書いた人
Homi
家電量販店にて3年間携帯販売をして培った知識を活かし、スマホに関する様々な情報をわかりやすくお伝えします。現在iPhone13 Proにてソフトバンクとpovoの2回線を使用中です。