Huawei Mate 20の評価レビュー|買う理由・買わない理由

  • 23.10.27
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  • ※本記事は21.01.17に作成された記事です。最新情報は公式ページをご確認ください。

2018年10月に発表されたHuawei(ファーウェイ)の最新機種「Mate 20シリーズ」は、「Mate 20」「Mate 20 Pro」「Mate 20 RS」「Mate 20 X」「Mate 20 Lite」の5機種のラインナップで発売されました。

そんな中から、本記事ではシリーズのスタンダートモデルである「Mate 20」を徹底レビューします。

本国内ではソフトバンクから発売されるハイエンドモデル「Mate 20 Pro」に近いスペックで、それでいて価格を抑えたバランスが良いモデルです。

現時点で日本国内向けには未発売ですが、Amazonなどの通販サイトやスマホショップで海外版を取り扱っている店もあります。使い勝手の良い最新モデルを探している方は要チェックな1台です。

トップ画像引用元:HUAWEI Mate 20, Ultra-Wide Angle 2.5 cm Macro Leica Camera, Big Battery | HUAWEI Global

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スタンダートモデル「Mate 20」の特徴は?


Huawei Mate 20はシリーズの標準となるスタンダートモデル。他のモデルと同じく画面をできるだけ大きくしたベゼルレスで、上部に水滴型のノッチを配置した大画面ディスプレイを採用しています。

Mate 20 ProはiPhoneを彷彿とさせる横長のノッチですので、Mate 20はノッチの形でも見分けることが可能です。

左右の側面は緩くカーブしたエッジデザイン。「P20シリーズ」よりも丸みが強いので、片手で持つのにも握りやすくなっています。

ディスプレイは6.53インチ液晶

Mate 20のディスプレイは、約6.53インチの液晶ディスプレイで、 解像度がFHD+の2,244×1,080

上位モデルのMate 20 Pro、大画面モデルのMate 20 Xは発色に優れる有機ELディスプレイを採用していますので、若干スペックを抑えたディスプレイとなっています。

ディスプレイのサイズは、Mate 20 Proが6.39インチなので、わずかにMate 20の方が幅広。画質では劣るものの、ノッチを含めた画面占有率はMate 20の方が大きいので、ディスプレイの有効活用という面では優れています。

ただし、その分Mate 20のサイズが高さ158.2×幅77.2×厚さ8.3mmに対し、Mate 20 Proのサイズが高さ157.8×幅72.3×厚さ8.6mmと、Mate 20の方が若干大きいです。

両機種を並べてみなければあまり感じない差ではあります。

基本スペックは上位モデルと共通


画像引用元:HUAWEI Mate 20, Ultra-Wide Angle 2.5 cm Macro Leica Camera, Big Battery | HUAWEI Global

Mate 20のCPUやメモリ、ストレージといった基本スペックは、上位モデルと共通していますので、スタンダートモデルとしては高性能です。

CPUには、Huaweiグループ子会社のHiSilicom(ハイシリコン)製「Kirin(キリン)980」を搭載。

従来の「Kirin 970」よりもパフォーマンスが75%、バッテリー効率が58%アップし、さらにゲームプレイ時のパフォーマンスでは、多くのAndroidが採用している最新CPUの米Qualcomm(クアルコム)製「Snapdragon 845」よりも22%高いことがアピールされています。

メモリは4GB6GBから選択できる仕様。6GBのモデルを選べば、ハイエンドモデルのMate 20 Proと同じ構成になりますので、より高性能な動作が期待できます。

さまざまなメディアで記載されているベンチマークのスコアでも、「PUBG」や「荒野行動」といった高負荷な3Dアプリゲームが快適に動作する数値が出ています。

外部ストレージは独自規格のNMカード

写真やアプリなど各種データを保存するストレージは128GB搭載。

外部ストレージにも対応していますが、通常Android端末で使えるMicroSDカードではなく、Huawei独自規格の「NMカード」のみ対応です。

「NMカード」は、Mate 20シリーズ同時に発表されたメモリーカードで、サイズがNano SIMカードと同じというコンパクトさが売り。

ですが、現時点ではHuawei製でも使える端末が少なく、他社Androidは対応していませんので、MicroSDより汎用性が低くなっています。

また、日本国内で取り扱っている商品はMicroSDカードより割高なので、今後Huawei製以外のNMカードが登場して、MicroSDカードのように値下がりするのを待ちたいですね。

ライカと共同開発のトリプルカメラ搭載


画像引用元:HUAWEI Mate 20, Ultra-Wide Angle 2.5 cm Macro Leica Camera, Big Battery | HUAWEI Global

Mate 20は、世界的カメラメーカーのライカ(Leica)と共同開発したトリプルカメラを搭載

P20シリーズでは、トリプルカメラを採用したのは上位モデルのProのみでしたが、Mate 20シリーズでは、解像度などを若干落としているものの、Proだけでなく無印のMate 20にも搭載されているのは嬉しいポイントです。

トリプルカメラは約1,200万画素の広角カメラ、約1,600万画素の超広角カメラ、約800万画素の望遠カメラという構成。

カメラとフラッシュを合わせた4つを背面にスクエア型に配したデザインもMate 20シリーズならではです。

SIMフリー機購入の際は対応するバンドに注意

キャリアや格安SIMで販売されている機種を購入する場合は気にする必要はありませんが、SIMフリースマホや海外モデルを購入する場合は、自身が利用しているキャリアのバンド(周波数帯)に対応しているかを確認することが重要です。

対応バンドによっては、高速な4G通信が利用できなかったり住んでいる地域での通信が安定しなかったりすることがあります。

キャリアの対応バンドとMate 20が対応しているバンドをまとめておきましたので、購入を検討する際には確認しておきましょう。

各キャリアの対応バンドとMate 20の対応バンド

4G(LTE)対応バンド Mate 20対応バンド
ドコモ Band1(2.0GHz)
Band3(1.7GHz)
Band19(800MHz)
Band21(1.5GHz)
Band28(700MHz)
Band42(3.5GHz)
au Band1(2.0GHz)
Band11(1.5GHz)
Band18及びBand26(800MHz)
Band28(700MHz)
Band41(2.5GHz)
Band42(3.5GHz)
ソフトバンク Band1(2.0GHz)
Band3(1.7GHz)
Band8(800MHz)
Band11(1.5GHz)
Band28(700MHz)
Band41(2.5GHz)
Band42(3.5GHz)

日本のキャリア3社が採用しているBand1(2.0GHz)は、現在あまり対応していないスマホはないですが、Mate 20も対応しています。

ポイントのひとつは800MHzのいわゆるプラチナバンドと呼ばれる周波数帯で、これに対応していると、ビルの隙間や地下、山間部などでも安定したデータ通信が期待できます。

Mate 20は、ドコモのBand19(800MHz)、auのBand18及びBand26(800MHz)、ソフトバンクのBand8(800MHz)に、それぞれ対応していますので、スペック上は国内発売の機種と同じく快適に利用できるでしょう。

ただし、SIMフリー機や海外モデルを購入する場合は、ネット上で動作報告を確認したり、キャリアに問い合わせるなどして動作確認もしておくとより安心です。

「Mate 20シリーズ」のスペックを比較すると?


「Mate 20シリーズ」だけでも5機種が発売されていますので、どれを選べばいいのか迷いどころです。

それぞれの特徴としては、Mate 20はスペックと価格のバランスがとれた標準モデル、Mate 20 Proは最新の技術を詰め込んだハイエンドモデル、Mate 20 Liteはスペックと価格を抑えたエントリーモデル、Mate 20 Xはタブレットのような使い方も可能な大画面モデル、Mate 20 RSはProのスペックのまま、デザイン面でポルシェとコラボした高級モデルとなっています。

「Mate 20シリーズ」のスペック比較表

「Mate 20シリーズ」各モデルのスペックを比較すると以下の通りです。なお、Mate 20 RSはデザイン以外の仕様がMate 20 Proとほぼ共通なので割愛しました。

Mate 20 Mate 20 Pro Mate 20 X Mate 20 Lite
サイズ
(高さ×幅×厚さ)
約158.2×77.2×8.3mm 約157.8×72.3×8.6mm 約174.6×85.4×8.15mm 約158.3×75.3×7.6mm
重さ 約188g 約189g 約232g 約172g
ディスプレイ 約6.53インチ
(液晶)
約6.39インチ
(有機EL)
約7.2インチ
(有機EL)
約6.3インチ
(液晶)
解像度 2,244×1,080 3,120×1,440 2,244×1,080 2,340×1,080
OS Android 9(Pie) Android 8.1(Oreo)
CPU Huawei Kirin 980 Huawei Kirin 710
メモリ
(RAM)
4GB/6GB 6GB 6GB 4GB
ストレージ
(ROM)
128GB 128GB 128GB 64GB
外部メモリ NM Card(最大256GB) MicroSD(最大256GB)
バッテリー 4,000mAh 4,200mAh 5,000mAh 3,750mAh
アウトカメラ 約1,200万画素/F値1.8(広角)
約1,600万画素/F値2.2(超広角)
約800万画素/F値2.4(望遠)
約4,000万画素/F値1.8(広角)
約2,000万画素/F値2.2(超広角)
約800万画素/F値2.4(望遠)
約2,000万画素/F値1.8
約200万画素/F値1.8(深度測定用)
インカメラ 約2,400万画素/F値2.0 約2,400万画素/F値2.0
3Dセンサー
約2,400万画素/F値2.0 約2,400万画素/F値2.0
約200万画素/F値2.0(深度測定用)
Bluetooth Bluetooth 5.0 Bluetooth 4.2
生体認証 顔認証/指紋認証 顔認証(3D)/指紋認証 顔認証/指紋認証 顔認証/指紋認証
おサイフケータイ ×
ワイヤレス充電
(Qi)
×
(リバースチャージ対応)
× ×
防水・防塵 × IPX5/8、IP6X × ×
イヤホンジャック ×
カラー ミッドナイトブルー、トワイライト、ブラック ファントムシルバー、ミッドナイトブルー サファイアブルー、ブラック
販売価格
(税込み)
85,990円 120,960円(ソフトバンク) 109,100円 42,984円(ビックカメラ)

※Mate 20 ProとMate 20 Liteは国内向けモデルのスペック、Mate 20とMate 20 Xは海外モデルのスペック。海外版の価格は2018年12月時点のアマゾンの価格を参照しています。

迷ったら「Mate 20」で問題ないスペック


あまりこだわりがなければ、Mate 20を選んでおけば間違いないスペックとなっています。

CPUもハイエンドモデルと同じKirin 980で、メモリも4GB/6GBと十分なので、普段使いで不便を感じることはないでしょう。

また、カメラもスペックは落としてありますがMate 20シリーズの特徴であるトリプルカメラ搭載。イヤホンジャックが搭載されているのも地味に嬉しいポイントです。

注意すべきはおサイフケータイに非対応な点。Mate 20に限らず、シリーズ共通して非対応となっています。

Huawei製のスマホとしては、2018年にドコモから独占販売となったP20 Proがおサイフケータイに対応していましたので、ソフトバンク版のMate 20 Proには期待が集まりましたが、残念なことに本シリーズではキャリア版もおサイフケータイは利用できないようです。

一味違う大画面モデルが欲しいなら「Mate 20 X」

iPhoneでいうPlusシリーズ(XSではMax)、GalaxyでいうNoteシリーズのような大画面モデルにあたるMate 20 Xは、大画面スマホの中でもかなり尖った構成という印象を受ける機種。

画面の大きさで見ると、iPhone XS Maxの6.5インチ、Galaxy Note9の約6.4インチに対して、Mate 20 Xは脅威の7.2インチ

ハイエンドモデルらしくOLED(有機EL)を採用していますので、動画視聴や3Dゲームの臨場感は随一です。

女性が持ち歩くには厳しいサイズですが、1台でタブレットの代わりもできるのが魅力的なモデルとなっています。

最新型のハイエンド機が欲しいなら「Mate 20 Pro」


画像引用元:HUAWEI Mate 20 Pro,HUAWEI Kirin 980, Leicaトリプルレンズカメラ, AI | HUAWEI Japan

Mate 20 Proは、Huaweiの最新技術が詰め込まれた最上位機種に位置します。処理性能はもちろんのこと、カメラの性能も大幅に引き上げられており、Huaweiのトリプルカメラの実力を存分に味わえる構成です。

インカメラには唯一3Dセンサーが付いていますので、iPhoneのような赤外線によるより精度の高い3D顔認証が利用可能。さらにIPX5/8、IP6Xの防水防塵、ワイヤレス充電といった機能も搭載されています。

リバースチャージ機能を使えば、他のワイヤレス充電対応機にMate 20 Proから充電できるのもユニーク。Mate 20 Proはソフトバンクからも販売されていますので、SIMフリー機のように自分で確認・設定することが少ない点も安心です。

コスパの良さで選ぶなら「Mate 20 Lite」

Huaweiといえば、nova liteシリーズのようなコスパに優れたモデルも多くリリースしていますが、Mate 20 Liteも本シリーズの廉価モデルに位置するコスパの高い機種です。

CPUにはKirin 970、メモリは4GBを搭載し、ディスプレイは約6.3インチのフルHD+(2340 × 1080ドット)。他のモデルのようにトリプルとまではいきませんが、カメラもデュアルカメラの構成です。

また、ストレージの拡張にはHuawieの独自規格のNM Cardでなく、日本でもお馴染みのMicroSDに対応、Mate 20 Proにはないイヤホンジャックが搭載されていたり、使い勝手の良さもMate 20 Liteの魅力となっています。Mate 20 Liteはビックカメラ系列の専売で、価格は39,800円(税抜き)。

Mate 20は高性能で誰でも使いやすい機種


Huaweiの最新スマホ「Mate 20シリーズ」のなかでも、Mate 20は誰でも使いやすい高性能なスタンダートモデル

普段のブラウジングからアプリゲームや動画視聴まで、幅広い場面で活躍する機種となっています。2019年1月時点では日本国内向けモデルが発売されていませんが、気になる方は通販サイトや海外モデルを取り扱っているケータイショップで是非とも手に入れましょう。


この記事を書いた人
スマホのススメ編集部
スマホやケータイの最新情報や、ドコモ、au、ソフトバンク、楽天モバイルに関する総合情報メディア「スマホのススメ」の制作を監修。スマホのレビューやドコモのお得クレジットカードdカード GOLDについても解説しています。スマホ関連の「分かりづらい内容を分かりやすく」することを目標に、誰でも簡単にお得にできるようにユーザー目線で記事を配信しています。