Huawei(ファーウェイ) 機種の評価・レビュー
読了時間:約 2

キャリア版の他に格安SIMで使えるSIMフリー版があるHuaweiのスマートフォンは、日本のみならず世界でも高いシェアを誇ります。

シリーズごとに続々と新製品を発表しているHuaweiですが、その中でも特にフラッグシップのMateシリーズやハイエンドモデルのPシリーズは新製品発表会の度に注目を集めているスマートフォンです。

ここでは2018年中に発表されたHuawei Mate 20 ProとHuawei P20 Proを性能面をはじめ、価格やスペックなど様々なポイントから比較しています。Huaweiの新機種はもちろん、SIMフリースマートフォンに興味があるなら是非チェックしてみてはいかがでしょうか。

Huaweiスマートフォンの概要


画像引用元: HUAWEI Mate 20 Pro,HUAWEI Kirin 980, Leicaトリプルレンズカメラ, AI | HUAWEI Japan

中国の通信機器メーカーであるHuaweiは、主力商品であるスマートフォンの他にもPCやタブレット・ウェアラブルデバイスなど様々な製品を製造しています。

企業向けのルーターやサーバーなどの製品製造・サポートも行っている事から、日本国内でHuawei製品を導入している企業は以外と多くあります。

2018年第2四半期の時点では世界のスマートフォン出荷台数であのAppleを抜き第2位となっていましたから、今やHuaweiが通信機器・スマートフォンメーカーとして世界的な企業へと成長したのは疑いようもない事実でしょう。

ちなみにこのIDCの調査ランキングではHuawei以外にOPPOやXiaomiもランクインしており、中国スマートフォンメーカーの好調具合が明らかとなっています。

どちらも2018年発表の新機種

一部例外こそあれ、スマートフォン製造企業の多くは毎年決まった時期に新製品の発表を行います。Huaweiの場合は1年間に複数回新製品を発表する傾向にあり、2018年は立て続けに新スマートフォンが発売されました。

日本国内で設立された「ファーウェイ・ジャパン」と本家Huaweiの発表時期は異なりますが、今回ご紹介しているHuawei Mate 20 ProとHuawei P20 Proはどちらも2018年中に登場した最新機種に当たります。

Appleが取り扱っているスマートフォンはiPhoneシリーズのみですので、基本的には年1回の発表のみ。これに対してSamsungやHuaweiなどは複数の製品を取り扱っており、シリーズごとに発表・発売時期が定まっている傾向があります。

メーカーによって新製品の発表時期に違いがあるのは、主に取り扱っているスマートフォンの種類が要因になっていると言えるでしょう。

シリーズの最高峰&ハイエンド

Huaweiが取り扱っているスマートフォンは、大きく分けて4つのシリーズに分けられます。フラッグシップモデルとして位置づけられているのは今回ご紹介するHuawei Mate 20 Pro があるMateシリーズ、また高性能なハイエンドモデルとしてはHuawei P20 Pro などのPシリーズがあります。

ミッドレンジモデルにはnovaシリーズとhonorシリーズが用意されており、スペックと価格で最適なスマートフォンを選べる事が魅力的なポイントです。ただし、ハイエンドモデルであってもリーズナブルなlite版が製造されているため、単純にシリーズで価格帯が違うという訳ではありません。

2018年10月にロンドンにて行われたHuaweiの新製品発表会ではフラッグシップとして「Huawei Mate 20 RS」なども登場しましたが、これも含めて今回発表されたMateシリーズはすべて「フラッグシップ&ハイエンド」モデルに位置付けられています。

Huawei P20 Proも現状Pシリーズの最高峰モデルですので、どちらも高いスペックが備えられているのは言うまでもありません。

シリーズ特徴性能での位置づけ
Mateシリーズ広い画面サイズ
カメラ機能の強化
フラッグシップモデル
リーズナブルなlite版あり
Pシリーズ程よいサイズ感
カラーバリエーション豊富
ハイエンドモデル
リーズナブルなlite版あり
novaシリーズ平均的なスペック
手ごろな価格帯
ミッドレンジモデル
リーズナブルなlite版あり
honorシリーズコストパフォーマンスを重視ミッドレンジモデル

基本スペックや価格での比較


画像引用元:HUAWEI P20 Pro スマートフォン | 携帯電話 | HUAWEI Japan
Huaweiスマートフォンの概要について理解した所で、続いてはHuawei Mate 20 ProとHuawei P20 Proの基本スペックや価格などをチェックしていきましょう。

Huaweiのスマートフォンは海外で発表されたものと「ファーウェイ・ジャパン」が取り扱っているもので製品のスペックなどが異なります。特に日本国内版はRAMやROMの容量やカラーバリエーションが限定される傾向にあり、選択肢が少なくなるのがデメリットと言えるでしょう。

ただしそれ以外の仕様が変更される事は稀ですので、容量やカラーで悩んでしまうという方にとっては逆にメリットとなりえるかもしれません。

基本スペック

Huawei Mate 20 ProとHuawei P20 Proを基本スペックで比較すると、以下のようになります。RAMやROMなどには違いがなく、どちらも6インチ台の有機ELディスプレイを採用しています。

また、近年流行りのノッチ型ディスプレイでトリプルレンズカメラを搭載するなど、シリーズが異なっているにも関わらず基本的なスペックには共通点が多くあります。

しかし、Huawei Mate 20 Proは従来のモノクロレンズを廃止しトリプルカメラを採用しており、よりカメラ機能に特化したスマートフォンとなっているのが特徴的です。

一方のHuawei P20 Proは高いカメラ性能を備えながらも、おサイフケータイや外部リーダーに対応するなど日本市場を意識した性能となっています。ちなみにここでご紹介しているスペックはどちらも日本国内版のものであり、海外版にはRAMとROMが増量されたモデルも存在しています。

スペック比較(国内版)Huawei Mate 20 ProHuawei P20 Pro
OSAndroid9.0Android8.1
(Android9.0にアップデート)
CPUHuawei Kirin 980Huawei Kirin 970
RAM(メモリ)6GB6GB
ROM(ストレージ)128GB128GB
外部メモリNM card/256GB無し(外部リーダにてSDカード利用可能)
本体サイズ約157.8×72.3×8.6㎜約155×74×7.9㎜
重量189g180g
ディスプレイ約6.39インチ
有機EL
約6.1インチ
有機EL
解像度3,120×1,4401,080×2,240
アウトカメラ広角/約4,000万画素
超広角/約2,000万画素
望遠/約800万画素
モノクロレンズ/約2,000万画素
カラーレンズ/約4,000万画素
望遠/約800万画素
インカメラ約2,400万画素約2,400万画素
(2,480万画素CMOSセンサー)
耐水・防塵耐水IPX8/防塵IP6X耐水IPX7/防塵IP6X
NFC対応対応
Felica非対応対応
認証センサー指紋認証/顔認証指紋認証/顔認証
バッテリー容量約4,200mAh約3,900mAh
イヤホン端子なしなし
UIM(SIMカード)nanoSIM/シングル・デュアル2モデルnanoSIM/シングル

価格・キャリア

続いては価格と取扱いキャリアを見ていきましょう。Huawei Mate 20 Proの国内モデルはソフトバンク版とSIMフリー版が存在しており、選択するカラーによって微妙に価格が異なります。

また、楽天モバイルやmineoなどの一部のMVNOでも取り扱われており、回線が限定されている事を除けば購入先の選択肢が幅広いのが特徴です。一方のHuawei P20 Proは唯一ドコモだけが取り扱っており、SIMフリー版は必然的に海外版を手に入れるしか選択肢がありません。

ただしHuawei P20 Proに搭載されているおサイフケータイ=Felicaは日本向けに仕様変更されたものであり、海外版には搭載されていないので注意が必要です。

また、Huawei Mate 20 ProとHuawei P20 Proどちらにも共通する最大の仕様変更として、「基本的にキャリア版はデュアルSIM機能が使えない」という点が挙げられます。

これは特にデュアルSIMが使えない=SIMスロットが少なくされているというわけではなく、SIMロックがかかっている為他キャリアのSIMカードが使えないようになっているという事です。

シングルSIMは日本国内だけでなく世界中のキャリアで採用される傾向にありますが、キャリア側からすれば主に「格安SIMとの併用を防ぐため」という狙いがあるのではないでしょうか。

価格と取扱いキャリアHuawei Mate 20 ProHuawei P20 Pro
キャリア版
(一括価格)
ソフトバンク
120,960円
ブラック/ミッドナイトブルー
12月中旬以降発売
ドコモ
98,496円
ブラック/ミッドナイトブルー
SIMフリー版①
(一括価格)
Amazon
108,771円~
トワイライト/ミッドナイトブルー
-
SIMフリー版②
(一括価格)
楽天市場(Huaweiオンラインストア)
120,830円
ミッドナイトブルー
-
格安SIM楽天モバイル(ドコモ回線)
mineo(ドコモ・ソフトバンク回線)
SIM対応はSIMフリー版と同じ
-

Huawei Mate 20 ProとHuawei P20 Proを詳細に比較

Huawei Mate 20 ProとHuawei P20 Proの違いを更に詳しく知るために、ここからはそれぞれの特徴を確認していきましょう。Huawei Mate 20 Proは2018年10月中旬にロンドンで発表され、11月28日には「ファーウェイ・ジャパン」が日本国内で発売する事を公表しました。

SIMフリー版やMVNO版は11月30日より発売が開始されていますので、既にHuawei Mate 20 Proを入手したという方も中にはいらっしゃるのではないでしょうか。

一方のHuawei P20 Proは2018年3月にフランスのパリにて発表され、日本国内では2018年夏モデルとして6月15日にドコモから発売されました。

搭載CPUの違い

Huawei Mate 20 ProとHuawei P20 Proはどちらも高価格・高スペックのハイエンドモデルですが、発表・発売された時期が異なるという事もあり搭載されているCPUには違いが見られます。

Androidスマートフォンに搭載されているCPUと言えば、アメリカの半導体メーカーであるQualcommのSnapdragonシリーズが最も有名かもしれません。

QualcommのCPUは中国メーカーであるOPPOやXiaomiも採用していますが、Huaweiのスマートフォンは基本的にHiSilicon製の「Kirinシリーズ」が搭載されています。

HiSiliconはHuaweiの子会社でもありますから、CPUは完全に独自プロセッサとなっているのが特徴的です。

Huawei Mate 20 Proに搭載された最新CPUであるKirin980は、前モデルのKirin970よりも処理能力が75%上昇しておりQualcommの2017年モデルであるSnapdragon 845より37%性能が高いと発表されています。

実際にベンチマークアプリを提供している中国企業の「AnTuTu」が公表したスコアによるとiPhoneに搭載された「A11~A12」には及ばなかったものの、Snapdragon 845より高い数値を示したようです。

CPUの性能はカタログ上のスペックでは判断が難しく、実際に触ってみなければ分からないものがあります。

しかし、Snapdragon 845を上回っているという結果から3Dを多用する最新のゲームは元より、インターネットの閲覧やアプリのインストールなどどのような操作でも処理速度が遅くなるような事はないでしょう。

Huawei P20 Proに搭載されているKirin970はKirin980の前モデルですが、Snapdragon 835に匹敵する処理能力がありハイエンドスマホのCPUとしては申し分ない性能を持っています。

スマホ初のトリプルカメラ


画像引用元:HUAWEI Mate 20 Pro,HUAWEI Kirin 980, Leicaトリプルレンズカメラ, AI | HUAWEI Japan

Huawei P20 Proは発表時世界初のLeicaブランドのトリプルカメラを搭載したスマートフォンとして登場し、ユーザーだけでなくメディアや競合企業に衝撃を与えました。また、Huawei Mate 20 Proにもトリプルカメラが搭載されており、どちらもカメラ機能の特化を謳っているのが特徴的です。

しかし、Huawei P20 Proのトリプルカメラが横一列に配置されているのに対して、Huawei Mate 20 Proは四角形の枠の中に納まる独特の形状をしています。

性能面にも違いがあり、Huawei Mate 20 Proはモノクロレンズを廃止した変わりによりワイドな撮影が可能な超広角レンズが搭載されています。

モノクロレンズ+カラーレンズの構成は多くの光を取り込めるため特に暗所での撮影に特化していますが、Huawei Mate 20 Proは最新のCPUとAIによる技術でその点をカバーできるようになっています。

また、Leica風味のモノクロ撮影も従来通り行えるようになっており、超広角での撮影と相まってカメラ機能は独自の強みを持つものになっています。

どちらもカメラ機能に特化したスマートフォンですが、超広角レンズを備えたHuawei Mate 20 Proの方が若干性能が上回っていると言えるでしょう。

機種/カメラHuawei Mate 20 ProHuawei Mate 20 Pro
広角レンズ(カラーレンズ)約4,000万画素約4,000万画素
モノクロレンズ-約2,000万画素
超広角レンズ約2,000万画素-
望遠レンズ約800万画素約800万画素

その他の特徴


画像引用元:HUAWEI Mate 20 Pro,HUAWEI Kirin 980, Leicaトリプルレンズカメラ, AI | HUAWEI Japan
Huawei Mate 20 ProとHuawei P20 Proはどちらも4,000mAh前後の大容量バッテリーが搭載されており、ゲームや写真撮影・動画などハイエンドな機能を長時間楽しめるようになっています。

更にHuawei Mate 20 Proにはワイヤレス充電機能や他スマートフォンへのワイヤレス逆充電機能も搭載されており、大容量バッテリーの強みを余すところなく活用できるのも嬉しいポイントです。

Huawei P20 Proは同梱の外部アダプタを使用する事でSDカードへのデータ転送が出来るようになっている一方、Huawei Mate 20 ProはHuaweiの独自規格であるNMカードを利用します。

nanoSIMと同サイズのNMカードは完全にHuaweiの独自規格であり、日本国内ではまだ取り扱っている店舗が多くありません。SIMカード/メモリーカードトレイを小型化できるというメリットこそありますが、国内で使用する分にはまだ実用性に乏しいのではないでしょうか。

その他に、どちらも通常のイヤホンジャックが廃止されているため音楽を聴くためには同梱されているUSB Type-C 3.5mmイヤホン変換アダプタを使用する必要があります。

迷ったらどちらを買えばよい?

Huawei Mate 20 ProとHuawei P20 Proの性能にそれほど大きな違いはなく、搭載されているCPUやRAM・ROMの容量もハイエンドモデルとしては最高峰のランクです。

ただし、Huawei P20 Proはドコモ版しか取り扱われていないのに対して、Huawei Mate 20 ProはSIMフリー版も含めると選択肢は多くなっています。

また、カタログスペック上はほとんど同じですが、超広角レンズを搭載し総合的に性能を強化したHuawei Mate 20 Proの方がカメラの性能が若干上なのは間違いありません。

一括で見れば価格にもそれほど差があるというわけではありませんから、おサイフケータイや外部アダプタに対応したHuawei P20 Proか独自規格があるHuawei Mate 20 Proというように仕様での違いも含めて検討するのが良いのではないでしょうか。

Huawei Mate 20 ProとHuawei P20 Proの購入ポイントまとめ

  • Huawei Mate 20 Proは高スペックだが独自規格あり
  • Huawei P20 Proはおサイフケータイ搭載でドコモ版のみ
  • どちらもカメラ性能に特化したハイエンドモデル

Huawei Mate 20 Proは限定キャンペーンもあり


画像引用元:楽天モバイル:HUAWEI Mate 20 pro

Huaweiでは2018年12月31日まで限定で発売記念キャンペーンを開催しており、購入者はもれなく10,000円分の商品券をもらう事が出来ます。キャンペーンはHuaweiの公式HPに掲載されており、購入した後に個人情報やHuawei ID・Huawei Mate 20 ProのIMEI番号を入力する事で完了です。

商品券は各種家電量販店の他にJCBのギフトカードも用意されていますから、購入先の店舗以外でも利用しやすいのが魅力です。スマートフォンのアクセサリーなどに利用すれば実質的なキャッシュバックにもなりますから、購入を検討している方はキャンペーンを活用してみてはいかがでしょうか。

どちらもハイエンドモデルとしては十分な性能


いかがだったでしょうか。今回はHuaweiのハイエンドモデルであるHuawei Mate 20 ProとHuawei P20 Proを、性能や特徴など複数のポイントから比較してみました。発売時期は異なれど、どちらもスマートフォンとしては十分すぎるほどの機能を備えたハイエンドモデルである事は間違いありません。

後に発売されたHuawei Mate 20 Proの方がよりカメラ機能に幅がありますが、その点を除けばどちらも高スペックなモデルとして位置づけられているのです。

本文でもご紹介した通り、機能で迷ったらおサイフケータイの有無や外部メモリーの活用など自身のスマートフォンの使い方で判断するのも重要なポイントではないでしょうか。

Pocket