Galaxy S9 / S9+には「AR絵文字」という機能があり、Galaxy S9 / S9+の大きな売りのひとつとなっています。あまり聞き慣れない言葉ですが、一体どんな機能なのでしょうか。また、使い道はあるのでしょうか。
このページでは、AR絵文字について紹介し、どのような場面で使えるのかなど実践的な視点から考察していきます。
機種 | 1位 | 2位 | 3位 | 4位 |
---|---|---|---|---|
本体 | iPhone SE3![]() | AQUOS wish![]() | arrows We![]() | AQUOS sense6![]() |
価格 | 34,615円~ | 22,001円~ | 21,068円~ | 32,430円~ |
特徴 | コスパの良さが魅力 Apple最新スマホ | 飽きずに長く使える カジュアルスマホ | 初心者でも使いやすい シンプルなスマホ | 初心者でも使いやすい バランススマホ |
購入 | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト |
AR絵文字って何?
画像引用元:http://www.galaxymobile.jp/discover/hint/galaxy-s9-ar-emoji/
AR絵文字は、Galaxy独自の機能です。他のスマホにはありません。しかも、Galaxy S9 / S9+で加わった新機能です。それなので、Galaxy S9 / S9+ユーザーでなければ現状知らないのも仕方ありません。
AR絵文字とは、人間を撮影してアバターを作成できるという機能です。SamsungはこのAR絵文字に相当力を入れ、Galaxy S9 / S9+の目玉機能としてアピールしています。
AR絵文字は「神機能」!?
SamsungはAR絵文字について、「神機能」であると大きな自信を見せています。(引用元: http://www.galaxymobile.jp/discover/hint/galaxy-s9-ar-emoji/)
インターネットやメディアにおいて人や物事を賛辞するときに「神」と大げさに表現することが現在では珍しくありません。2016年には「神ってる」という言葉が流行語大賞にも選ばれています。
しかしながら、自ら神を自称するケースは非常に稀です。わざわざ自分で神などと称すれば、期待のハードルを上げてしまうことになりますし、期待を裏切れば反感を買いかねないからです。
そんな中、あえて公式サイトに「神機能」などと大々的に掲げているわけですから、並々ならぬ自信があるのでしょう。こちらも期待が高まる一方、その自信に応えて厳し目に見ていきたいと思います。
AR絵文字でできること
それでは、AR絵文字の機能について、順番に紹介と解説をしていきます。
自分のオリジナルアバターが簡単に作れる
AR絵文字の基本となるのが、ユーザー自身のオリジナルアバターを作成する機能です。やり方は簡単で、Galaxy S9 / S9+のセルフィーカメラで自分を撮影するだけです。
するとその写真から、まるで似顔絵のようなアバターが作成されます。
実写
画像引用元:http://www.galaxymobile.jp/galaxy-s9/augmented-reality/
アバター
画像引用元:http://www.galaxymobile.jp/galaxy-s9/augmented-reality/
上の画像が、実写と、作成されたアバターの比較となります。程よく本人の面影を残しつつ、キャラクターとしてデフォルメされていますね。
「そのまま」と「補正」モードがある
作成したアバターには、補正をかけることもできます。補正をかけるモードは理想モードとも呼ばれ、アバターをより格好良くまたは可愛く仕上げられます。
実写からより離れてデフォルメを強くすることで、ほうれい線やシワを消すことができ、どちらかと言えば日本人は理想モードのほうが好みな気がしました。
アバターを着せかることもできる
画像引用元:http://www.galaxymobile.jp/galaxy-s9/augmented-reality/
作成したアバターの髪型や服装をアレンジすることもできます。これによって、普段の自分とは違った格好をさせることが可能です。
現実世界では、必ずしも自由に自分の髪型や服装を決められるとは限りません。しかしAR絵文字で作成したアバターならば別です。
あくまでアバターではありますが、普段はできないちょっとした変身やイメージチェンジは、新しい自分に会えるようで気分転換などになるかもしれませんね。
自分とアバターの表情をシンクロさせられる
カメラを通して、自分と作成したアバターの表情をリアルタイムでシンクロさせることもできます。カメラの前で笑えばアバターも笑い、怒ればアバターも怒るのです。
無表情
画像引用元:http://www.galaxymobile.jp/galaxy-s9/augmented-reality/
笑顔
画像引用元:http://www.galaxymobile.jp/galaxy-s9/augmented-reality/
このように、本人の表情とアバターの表情がしっかり一致しているのがわかりますね。この動きや音声は動画として保存することができます。
アバターを使ったビデオレターやアニメーションを作るのに使えますね。実写でビデオレターなどを作るのに抵抗がある人でも、アバターを通じてなら表現できることがたくさんあるのではないでしょうか。
アバターを使ったオリジナルスタンプも作成可能
画像引用元:http://www.galaxymobile.jp/galaxy-s9/augmented-reality/
作ったアバターを使って、オリジナルスタンプを作成することもできます。バリエーションは現在18種類で、喜びなどの表情や、「OK」「NO」といった返事が使えます。
アバターを作るだけでなく、それを使った応用まで用意されているのはいいですね。使える幅が一気に広がります。
ディズニーキャラクターにもなりきれる!
画像引用元:http://www.galaxymobile.jp/galaxy-s9/augmented-reality/
ここまでAR絵文字の機能として紹介したものは、いずれも自分自身が素材となっている場合でした。しかし、いかにアバターといえ、自分を前面に出すことを好まない方も少なくないでしょう。
そういった方でも使えるのが、ディズニーキャラクターをアバターにする機能です。自分とアバターの表情をシンクロさせる機能については上で紹介しましたが、それをディズニーキャラクターで行うことができるのです。
アバターとして選択できるディズニーキャラクターは以下のとおりです。Samsungはディズニーと正式にコラボをしており、キャラクターは今後も追加されていく可能性があります。
- ミッキーマウス
- ミニーマウス
- ドナルドダック
- Mr. Incredible
- Elastigirl
- Violet
- Dash
- Jack-Jack
- Super Frozone
この機能を使えば、例えばミッキーマウスと自分をシンクロさせて、好きな表情をさせたり喋らせたりすることができます。世界的な人気キャラクターを自分のアバターとして使えるのは嬉しいですね。
ただし、ディズニーキャラクターについてはGalaxyAppsでの別途ダウンロードが必要です。
AR絵文字を使える場面はどれほどある?
ここまで、AR絵文字の機能について紹介してきました。いずれも画期的で素晴らしい機能であり、Samsungの技術力の高さを伺わせます。
しかしながら、どうしても気になる点があります。それは、実際にAR絵文字を使える場面がどれほどあるのかについてです。
AR絵文字はGalaxyの独自機能です。他のAndroidやiPhoneにはありません。そこでどうしても心配になるのが、AR絵文字に対応したGalaxy同士でしか使えないのではないかということです。
いくらアバターを使ったオリジナルスタンプや動画を作れるといっても、それを使う機会に恵まれないのでは宝の持ち腐れです。確かにGalaxyは世界のスマホ市場でシェア1位ですが、それは決して大半の人間がGalaxyを使っているという意味ではありません。
特に日本では、7割のスマホユーザーがiPhoneを使っているという現実があります。果たして、AR絵文字に使い道はあるのでしょうか。
まったく問題なし!
結論から言えば、その点についてはまったく問題ありません。相手の端末がAR絵文字に対応しているとかいないとかは心配ないのです。
なぜ心配ないのかと言うと、AR絵文字はアバターをGIFアニメーションとして作成し保存するからです。GIFは、多くの環境で対応している規格であり、いい意味でSamsungのオリジナルではありません。
GIFとか規格と聞いてもピンとこない方は、スマホで撮影した写真を思い浮かべてください。スマホで撮影した写真は、機種に関わらず送信できますよね。パソコンに送ることだってできます。
AR絵文字もそれと同じで、機種は関係ありません。オリジナルスタンプとか言うと、まるでLINEスタンプのように一定のサービスにおいてのみ使えるアイテムにも聞こえますが、要はいい意味でただのGIFなのです。
ただ、GIFに対応していないスマホではアニメーションが再生されず、静止画として表示されることになります。昨今のスマホであればほぼ必ず対応しているはずとは思いますが。
SNSでももちろん使える!
GIFアニメーションなので、TwitterやLINE、FacebookやInstagram等など、あらゆるSNSでもAR絵文字を使用することができます。つまり、AR絵文字の使い道は無限大です。
普段写真や画像をアップロードしているように、AR絵文字もまったく同じ手順で投稿できます。ただ、これもサービスがGIFに対応していない場合は無理です。主要なSNSならその心配はありませんが。
注意点があるとするなら、他の画像や動画と同様、一度インターネット上にアップロードされたらそれを他人がダウンロードして使うことができてしまうことです。不特定多数に拡散されることが嫌な場合は使い所に気をつけましょう。
AR絵文字は自分以外にも使える?
AR絵文字の使い道にほとんど障害がないことがわかりました。そうなると、積極的に利用してみたくなりますね。
そこで、今度はAR絵文字でどこまでアバターが作れるのか見てみようと思います。それによってはさらに使い道が広がるでしょう。
他人の顔でもアバターが作れる
AR絵文字でアバターを作れるのは、Galaxy S9 / S9+の持ち主だけではありません。他人の顔でもアバターを作ることができます。
それなので、1台のGalaxy S9 / S9+で家族や友達など全員分のアバターを集められます。
写真からでもアバターが作れる
AR絵文字は、写真からでもアバターを作ることができます。つまり、芸能人やアスリート、政治家など、生で撮影できない人物たちのアバターを勝手に作って使うことも可能というわけです。
元の写真写りにもよるのでしょうが、写真から作ったアバターは出来が悪い、などという印象も受けませんでした。技術としてはすごいという他ありません。
ただ、この性能は考えようによっては怖い気もしますね。写真から無断で他人のアバターを作って、好きな表情をさせたり音声を入れたりすることができるわけですから……。
どんなに可能だとしても、くれぐれも公序良俗違反や権利侵害になるようなことには利用しないようご注意ください。特に芸能事務所など、権利関係に厳しいところは本当に厳しいです。
もちろん、訴えられなければよいという話でもありません。
動物では無理だった
動物も試してみたのですが、アバターを作ることは無理でした。ミッキーマウスのようなキャラクターのアバターが存在しているために動物も期待したのですが、残念です。
もし動物からも作れたなら、ペットをキャラクター化したり、それこそミッキーマウスやプーさんのようなキャラクターをいくらでも生み出せたりしたところでしたが、対象は「人」でなければならないようです。
元々Samsungはそのつもりで開発していますので仕方ないですね。
AR絵文字はアニ文字とは違う
画像引用元:https://support.apple.com/ja-jp/HT208190
AR絵文字の機能を見て、iPhone Xの「アニ文字」を思い浮かべた方もいるのではないでしょうか。アニ文字とは、ユーザーの表情を読み取って、犬などのキャラクターに同じ表情をさせることができる機能です。
実際、世間にはAR絵文字はアニ文字を真似ていると指摘する声もあるそうです。これについて、Samsungのモバイル部門を統括するD.J. Koh氏は否定しています。
一般ユーザーの視点で見ても確かにAR絵文字とアニ文字は違います。アニ文字は、あらかじめ用意されているキャラクターに自分の表情を反映させるものです。
対してAR絵文字は人をモデルに新しいキャラクター(アバター)を作ることができます。どちらのほうがよいかなどは好みによるとしても、両機能の違いを強調するSamsungの態度は頷けるものです。
また、アニ文字は現状ではメッセージAppでの使用に限られています。LINEやSMSなどApple外のサービスでは使えません。
「神機能」の言葉に偽りなし!
以上述べてきたことをまとめますと、AR絵文字には非常にユニークな機能と幅広い使い道があります。iPhone Xのアニ文字とも区別されるべきオリジナル機能と言えます。
人以外にも、写真からアバターを作り出すことはできますが、動物など人ではないものからは作れませんでした。その点だけは欲を言えば残念でした。
AR絵文字は、Galaxy S9 / S9+の目玉機能として大きくアピールされるだけのことはあります。これを目当てにGalaxy S9 / S9+の購入を決める方がいてもおかしくありません。
これから他メーカーもAR絵文字を参考にしたような機能を開発してくるのではないでしょうか。それくらい需要の見込める素晴らしいものだと感じました。
トップ画像引用元:http://www.galaxymobile.jp/galaxy-s9/augmented-reality/