
格安SIMの中でも人気が高いmineo。乗り換えを検討している方は多いようですが、踏ん切りがつかないという声もよく聞かれます。その理由は、キャリアと格安SIMではかなり勝手が違うというところにあるようです。ここからは、mineoに乗り換えたいドコモユーザーに向けて、確認しておくべき手順や準備について解説してゆきましょう。
ドコモからmineoに乗り換える準備をしよう
これまでキャリア間で乗り換えてきたという方にとっては、格安SIMへ乗り換えるために何をすればいいのかよくわからないかもしれません。そこでこの章では、ドコモからmineoに乗り換えるために必要な準備について説明しておきたいと思います。
現在の端末が使えるかを確認する
現在使用中の端末をそのまま使い続けたい場合には、最初にmineoの対応機種に該当しているかどうかを調べておく必要があります。
格安SIMへの乗り換えは「SIMカードを差し替えるだけでOK」と思われているようですが、実際には現在使用している端末が使えないというケースもあるのです。
ご自分の端末がmineoの対応機種になっているかどうかの確認方法は、mineoの公式webサイト上部にある「動作確認端末一覧」タブから「ドコモプラン(Dプラン)」へ進み、お手持ちの端末情報を入力すればOKです。
新しく端末を用意する場合には「mineoセット端末(Android)」を購入すると、SIMカードを挿すだけで面倒なネットワーク設定をしなくても初期設定が完了します。
SIM解除は必要?
mineoでは、ドコモで販売されている端末ならSIMロック解除不要でそのまま使えるようになっています。したがって、お手持ちの端末が上記の動作確認端末に該当するなら、SIMロック解除の必要はありません。
本人確認書類を準備する
乗り換えに必要な書類はシングルタイプ(データ通信専用SIM)とデュアルタイプ(データ通信+音声通話対応SIM)の別やMNPを利用するかどうかで違ってきます。
けれども、ドコモからmineoにMNPするのであれば必然的にデュアルタイプを契約することになるので、それに必要な書類を以下に挙げておきましょう。
- 本人名義のクレジットカード
- 本人確認書類
- MNP予約番号
- 確認用メールアドレスおよび電話番号
2の本人確認書類は、運転免許証・パスポート・個人番号カード・在留カード・外国人登録証明書・外交官等居住証明書のいずれかです。
携帯電話のカメラやデジタルカメラ、スキャナーなどでデータを読み取り、アップロードするだけで提出が完了します。有効期限の記載がない本人確認書類は、発行日から3カ月以内のものを用意しましょう。なお、データはカラーでアップロードしてください。
その他 注意したいこと
MNPを申込みする際に、「契約名義間違い」で受け付けてもらえないというケースが多くみられるそうです。加えてMNP予約番号取得時の契約名義とmineoサービス申し込み者の名義が違っていても、受け付けてもらえません。
未成年(18歳・19歳)の方が申し込む場合には、親権者の同意が必要となります。また、 デビットカードやプリペイドカードは登録できないことがあるため、クレジットカードで登録を行いましょう。
ドコモからmineoへ乗り換える手順
ここまででドコモからmineoに乗り換える準備は整いました。この章からはいよいよmineoに乗り換えを申し込むことになります。では、手順をみてゆきましょう。
MNP(番号ポータビリティ)予約番号を発行
最初にしなければならないは、ドコモでMNP(番号ポータビリティ)予約番号を発行することです。
一般的にMNP予約番号の発行手続きは、電話か店頭で申し込むことになっています。けれどもドコモでは電話や店頭でのほか、ネットからも申し込みができるのです。それぞれの手順は以下のとおりです。
電話での手続き方法
ドコモ携帯からの場合は151、一般電話からは0120-800-000にダイアルします。いずれも通話料無料で、受付時間は9:00~20:00(年中無休)となっています。
ダイアル後、ガイダンスにしたがって手続きを進めてください。オペレーターにつながったら「MNP予約番号の発行をお願いします」と伝えたあと、本人確認とMNPの説明内容への同意を行えばMNP予約番号を取得できます。番号はSMSメールで送られてくるので、確認してください。
店頭での手続き方法
お近くのドコモショップの窓口で手続きします。本人確認のための書類(運転免許証・パスポートなど)を持って店頭に赴き、ドコモショップの店員さんに解約の旨を伝えればOKです。ショップが混雑していれば長時間待たされることもあります。
ネットからの手続き方法
ドコモでは、ユーザー用ポータルサイト「My docomo」からもMNP予約番号を取得でき、受付時間は9:00~21:30となっています。手順は次のとおりです。
- My docomoにアクセス後、「dアカウント」を入力してログイン
- 最初の画面の「住所や契約内容の変更手続きがしたい」をクリック
- 「ドコモオンライン手続き」画面から「携帯電話番号ポータビリティ予約(MNP)」をクリック
- 下方へスクロールし「解約お手続き」をクリック
- 注意事項(1/3)が表示されるので、「上記注意事項を確認しました」にチェックして「次へ」をクリック
- 注意事項(2/3)が表示される※ここでMNP転出時に必要になる手数料や2年契約の途中の方は解約金が確認できます。
- 「上記注意事項を確認しました」にチェックして「次へ」をクリック
- 注意事項(3/3)が表示されるので、「上記注意事項を確認しました」にチェックして「次へをクリック
- 番号の送付先(メールの種類)を選択したら「次へ」をクリック
- 内容を確認したら完了ボタンをクリック
このあと完了画面が表示され、MNP予約番号が表示されます。なお、MNP予約番号を発行した後は速やかに乗り換え手続きを行いましょう。MNP予約番号の使用期限は15日間で、この期間が経過すると自動的にMNP予約番号は無効となってしまいます。
またmineoでは、MNP転入申し込みの時点でMNP予約番号の有効期限が10日以上残っている必要があるのです。MNP予約番号の取得は、「ドコモからmineoに乗り換える準備をしよう」の章でご紹介した準備が完了してから行うことをおすすめします。
mineoにMNP転入を申し込む
ドコモでMNP予約番号を取得したあとは、mineoにMNP転入を申し込みます。手続きはすべてmineoの公式webサイトから行えるので、とても便利です。
プランを選ぼう
mineoにはたくさんのプランがありますが、ドコモからMNPで転入するケースであれば、必然的に「ドコモプラン(Dプラン)」+「デュアルタイプ( データ通信+音声通話 )」での契約となります。この他に決めなければならないのは、以下のものです。
- 基本データ容量
- 音声通話オプション
- 端末・SIMカードの購入
それぞれについて、詳しくみてゆきましょう。
【基本データ容量】
はじめに基本データ容量別の月額基本料金をご覧ください。
基本データ容量 | 月額基本料金 |
500MB | 1,400円 |
1GB | 1,500円 |
3GB | 1,600円 |
6GB | 2,280円 |
10GB | 3,220円 |
20GB | 4,680円 |
30GB | 6,600円 |
容量が増えるにつれて、必要な料金も増えていきます。
多くの方が利用しているプランは、ドコモなどの大手キャリアで人気のある容量に近い3GBと6GBです。Wi-Fiを利用できる方なら1GBでも問題なく使用できるかもしれませんが、3GBとの料金差はわずか100円なので、3GBを選択されるとよいでしょう。
mineoでは手数料無料で毎月データ容量を変更することができます。さらに、余ったデータの繰り越しにも対応してくれるので、まずは3GBあたりからスタートされてみてはいかがでしょうか。
【音声通話オプション】
毎月の使用料が安いことで人気の格安SIMですが、唯一キャリアに劣っている点があります。それはキャリアでは一般的な、定額制の完全かけ放題プランがないことです。
mineoでも通常の音声通話料金は従量制となっていて、国内通話の場合30秒毎に20円の費用が発生します。音声通話をよく利用する方にとっては、頭の痛いところでしょう。
そこでmineoでは、次のようにおトクな通話サービスがオプションで用意されているのです。
- mineoでんわ 国内通話:10円(税込)/30秒
- mineoでんわ 10分かけ放題(月額850円)
- 通話定額30/60(月額840円~)
「mineoでんわ 国内通話」は、10円(税込)/30秒で利用できる通話オプションです。
申込み後、専用アプリ「mineoでんわ」から発信することで、いつでも・誰とでも通常の53%OFFの料金で国内通話が利用できるのです。専用アプリ「mineoでんわ」は、Google PlayやApp Storeから無料でダウンロードできます。
mineoでんわ 10分かけ放題は申込み後、月額料金850円で利用できるオプションです。「mineoでんわ」からの発信で10分以内の通話であれば、いつでも・誰とでも・何度でもかけ放題となります。
通話定額30/60は、月間最大30分間または60分間定額で国内通話ができるオプションです。
定額通話30は840円の月額料金で通常料金より360円、定額通話60だと1,680円で通常料金より720円おトクになるものです。規定の通話時間を超えた場合は、通常料金(20円/30秒)で利用できます。
端末・SIMカードの購入について
mineoでは、契約申し込みの際に端末を購入するか、SIMカードだけを購入するかを選ぶことができます。
これまで使用していたドコモの端末をそのまま使ったり、中古端末やsimフリー端末を購入したりする場合には、SIMカードだけを購入します。端末を新しくする場合は、MNP転入申込みのときに端末を選びます。
【端末の選択】
mineoで端末を購入するには、公式webサイトの「サービス紹介」から「端末」を選択し、「mineoセット端末を購入して使う」ページの「mineoセット端末一覧」から気に入った端末を選びます。
mineoセット端末から購入したAndroidならSIMカードを挿すだけで、面倒なネットワーク設定をしなくてもOK。マイページでの認証後、音声通話も利用できるようになるのです。
またmineo端末ご購入時に申し込めば、月額370円で「端末安心保証サービス」を利用できます。端末の破損・水濡れなど万が一のトラブル備えて、交換・保証を受けられるサービスで、固定の交換代金(1回目5,400円・2回目8,640円、いずれも税込)で端末を交換してもらえるのです。
【SIMカードの選択】
SIMカードのサイズには3種類があり、大きい順に標準SIM・micro(マイクロ)SIM・nano(ナノ)SIMとなっています。
どれも同じ機能を持つICチップで、大きさが違うだけですが、端末ごとにSIMカードのサイズが違っているのです。大きさを間違って購入すると、端末のスロットにSIMカードが入らないということになってしまうので、注意が必要です。
mineoの公式webサイトでは、端末ごとにSIMカードのサイズを確認することができます。「動作確認端末一覧」タブから「ドコモプラン(Dプラン)」へ進むと、機種名とSIMカード種別が明記された表が記載されているので、SIMカードを購入する前にチェックしておきましょう。
契約の申込みをしよう
ここからはwebで申し込む方法を解説しましょう。ここで「ドコモからmineoに乗り換える準備をしよう」の「本人確認書類を準備する」で準備しておいた
- 本人名義のクレジットカード
- 本人確認書類
- MNP予約番号
- 確認用メールアドレスおよび電話番号
が登場します。ますmineo公式webサイトのトップページ右上にある「お申し込みはこちら!」タブをクリックして、新規お申込みから「mineoを新規お申し込みされる方」か「すでに弊社サービスをご利用中の方(eoIDをお持ちの方)」のいずれかを選択します。
ドコモユーザーでも、eo光サービスを利用していればeoIDをすでに持っているので、こちらを選択すればお客さま情報が連携されます。続いての画面で「通常の申し込み」を選択しましょう。このあとは以下の手順になります。
- サービスプランを選択:ドコモプラン(Dプラン)を選択
- タイプを選ぶ:デュアルタイプ(データ通信+音声通話)を選択
- コース(データ容量)を選ぶ:希望するデータ容量を選択
- 通話サービスを選ぶ:希望する通話オプションを選択
- 端末の購入有無を選ぶ:「端末とSIMカードを購入する」「SIMカードのみを購入する」のいずれかを選択
- 「次の画面へ」をクリック
- SIMカードの種類を選ぶ:SIMカード形状欄のボックスからカードサイズを選択
- 「次の画面へ」をクリック
- 「現在ご利用中の電話番号を引き継ぐ(MNPを申し込む)」を選択後、携帯電話番号ポータビリティ(MNP)情報を入力
その後、「その他のオプション選択」→「ご契約者さま情報入力」→「お支払い情報の入力」→「ご本人さま確認」→「提供条件のご確認」へと進めば、手続きは完了します。
ドコモを解約するときにしておきたいこと
ドコモを解約するとき、気になるのがdポイントのこと。dポイントはドコモが提供しているdポイントクラブの加入者に付与されるポイントなので、ドコモを解約すると使えなくなってしまいそうに思えますが、実のところどうなのでしょうか。
dポイントは引き継ぎできる
結論をいえば、dポイントはドコモを解約しても無効にはなりません。けれどもポイントを引き続き利用するためには、dアカウントを継続する必要があるのです。
アカウントの継続利用手続きはMNPで他社に乗り換えた後に行うことができます。MNPしたあとdアカウントのログイン画面からログインできなくなり、dアカウントの継続利用手続き画面へ誘導されます。
dアカウントの引き継ぎ方法
手続きの方法には「空メールを送信してdアカウントの継続手続きを行う方法」と「SNSアカウントを利用してdアカウントの継続手続きを行う方法」の2とおりあるので、それぞれについて解説しましょう。
メールでの手続き方法
- dアカウントの継続利用手続き画面の「空メール送信で手続きする」をタップ
- 画面下部の空欄にメールアドレスを入力し「次へ進む」を選択
- ワンタイムキーの入力し「手続きを完了する」をクリック
空メールを送信すると、数分以内に「[dアカウント]継続利用手続きURL通知」という件名のメールが届くので、メール本文に記載されているURLを開けばdアカウントの継続利用手続きは完了します。
各社SNSから手続きする
- dアカウントの継続利用手続き画面にあるアカウント候補から、希望するSNSからの手続きを選択
- プロフィール情報の許諾で「OK」を選択
ドコモから登録メールアドレス宛てに手続き完了メールが届けば、dアカウントの継続利用手続きは完了です。これで、dポイントを無駄にすることなく、継続利用できるようになりました。
ドコモからMNPするなら月末がいい?
ドコモを解約するタイミングは、月末がおすすめです。スマホの月額使用料のなかには、日割り計算にならないものがあります。つまり、1日に解約しても丸々1ヶ月分の金額を請求されるわけです。
できれば末日に解約したいところですが、1週間程度の余裕を見て解約することをおすすめします。
ドコモからmineoへ気軽に乗り換えよう
いかがでしたか?ドコモからmineoへの乗り換えは、思ったより簡単に感じられたのではないでしょうか。ご紹介したとおりの手順や準備を進めれば、問題なくMNPできるのです。
格安SIMの中でも人気が高いmineo。乗り換えを検討されているなら、早めに行動を起こされることをおすすめします。乗り換えを迷っておられるドコモユーザーの方のお役に立てたなら幸いです。
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