
dカードプリペイドは、NTTドコモが発行するプリペイドカードです。NTTドコモ発行ですが、ドコモとの契約は不要で他社ユーザーでも利用することが出来ます。
このカードは12歳以上の人(中学生以上)なら年会費無料で誰でも申し込み可能です。事前にチャージした分だけ使えるので、利用計画をしっかりと守って安心して使うことが可能です。またdポイントによる還元もあります。
今回はこのdカードプリペイドの登録方法・便利でお得な利用方法についてご紹介します。
dカードプリペイドの使い方とその利点は?
画像引用元:三井住友カード
dカードプリペイドは、Mastercard/iD加盟店なら国内外どこでも使うことが出来ます。利用金額に応じてdポイントがたまるため、現金での支払いよりもお得です。
お店で簡単決済
dカードプリペイドは、事前のチャージが必要なことを除けばクレジットカードと同様の利用が可能です。国内外のクレジットカード決済対応の店舗でdプリペイドカードを提示するだけで簡単に支払いが出来ます。
MasterCardであることも利用者にとってとても有難いです。マイナーなクレジットカードブランドでは、せっかくクレジットカード対応のお店であってもそのカードが使えない可能性があります。利用のたびに使えるかどうかと常に不安を抱えることになるのは落ち着かないですし、せっかくのショッピングやお食事が台無しになってしまいます。
その点MasterCardは、国際的に1、2を争う主要なクレジットカードブランドですので、クレジットカード対応のお店であれば、国内外ほとんどのお店で支払い可能です。
さらに「iD」というNTTドコモが運営する電子マネーにも対応しているので、iD対応店舗であれば、カードを端末にかざすだけで支払いを行うことが出来ます。クレジットカードでの支払いは意外に手間がかかるので、iD決済を利用すると利便性が飛躍的に改善します。
またこのカードはApplePayへの登録にも対応しているため、iD加盟店では、iPhone(iPhone 7以降)をかざすだけで決済を行うことが出来ます。このためカードを出す必要すらなく、スマホ一つで簡単決済が可能です。
dプリペイドカードは、dポイント加盟店ではdポイントカードとしても機能するため、店頭で別にdポイントカードの提示することなく追加でdポイントを貯めることが出来ます。
dカードプリペイドを使った分だけdポイント還元
dカードプリペイドは、利用金額200円(税込)につきdポイントが1ポイントたまる0.5%還元です。還元率0.5%というのは、クレジットカードの還元率と比べると低いものの、プリペイドカードとしては高い数字です。さらにdポイント加盟店での利用ではポイント還元率が上昇する場合もあります。
dポイント加盟店の中でもローソンでの利用に際しては追加で3%のキャッシュバックを受けることが出来ます。(支払いが減額されるのではなく、利用金額の3%分が後から自動チャージされます。)そのためローソンでは実質利用額の4%前後の還元を受けられます。
ローソンでの会計の仕組みについての詳細は、公式サイトによると以下の通りです。
- dカードプリペイド決済で通常通りご利用額(税込)に対して0.5%のdポイント還元
- dカードプリペイド決済で買い物金額(税抜き)に対して3%分が利用の翌月にチャージ
- dカードプリペイド提示で買い物金額(税抜き)に対して1%のdポイント還元
2,3については小数点以下切り捨てとなります。
ローソンで税込400円の買い物をした場合を考えてみると以下のようになります。
- 400×0.005=2で2円分のdポイント還元
- 400÷1.08(消費税8%の場合)×0.03切り捨てで11円分が残高へ翌月中旬にチャージ
- 400÷1.08(消費税8%の場合)×0.01切り捨てで3円分のdポイント贈呈
3種類の還元を合わせて買い物金額の4%相当の計16円分還元を受けることが出来ます。このような高還元率は高い年会費が必要なクレジットカードでもなかなかありません。そのためローソンを頻繁に利用する人にとっては必須のプリペイドカードだと言えます。
ローソン以外でも、dポイント加盟店の中には高島屋やマツモトキヨシ等2%を超える高還元率で利用できるお店があります。また利用時やチャージ時等に抽選でプリペイド残高に追加チャージされるといったお得なキャンペーンも適宜開催されています。
チャージした分だけ使えるから安心
インターネットショッピングの発展・社会のキャッシュレス化が進む中でクレジットカードの重要性は日に日に高まっています。クレジットカードが一枚あるだけで、飛躍的に利便性が向上します。
しかしクレジットカードは便利さ故についつい使ってしまい利用額が増えてしまうという問題があります。そのため使い過ぎが心配でクレジットカードを使わない、持たない方も多くいます。けれどもdカードプリペイドなら事前にチャージした分だけ使えるので、使い過ぎや後々の支払いのことを心配することなく安心して使うことが出来ます。
事前チャージで、今月はいくらまで使って良いのか決めておけるので、お金の管理を堅実に行うことが出来ます。専用サイトからいつでもチャージ残高を確認できることも利用計画を立てる上で大いに役立ちます。
また万一の紛失盗難時もスマホで専用サイトから簡単に利用停止ができるので、セキュリティ対策も万全です。 dプリペイドカードでは紛失による損失は補償の対象にならないので、紛失時はすみやかに利用停止処置を行いましょう。
審査不要で誰でも利用可能
dカードプリペイドは12歳以上(中学生以上)で dアカウントをお持ちの方なら審査不要で誰でも作ることが出来ます。このためクレジットカードを作ることが出来ない未成年者や審査通過に不安がある人でもWEBから簡単に申込が出来ます。
ドコモユーザーでない方も、dアカウントは無料で作成することが出来るので、このカードの発行に際してのドコモとのケータイ契約は不要です。
dカードプリペイドの登録方法・チャージ方法
dプリペイドカードの利点が分かったところで、その登録方法についてもご紹介します。また先ほどご紹介した通り、dプリペイドカードは、基本的にはクレジットカードと同じように使うことが出来ますが、事前チャージが必要です。
dプリペイドカードのチャージ方法は多岐に渡るためため、どうやってdプリペイドカードにチャージできるのか、どの方法がお得なのかについてもお伝えします。
dカードプリペイドの申し込み方法
dカードプリペイドの申し込み条件は以下の通りです。
- 12歳以上(中学生以上)の方
- dアカウントをお持ちの方
dアカウントを持っている方なら、dカードプリペイドの申し込みページから簡単に申し込みをすることが出来ます。
dアカウントを持っていない方は、まずdアカウント発行ページからdアカウントを作成してください。dアカウントはメールアドレスを登録後、id・パスワード・各種会員情報を登録することで簡単に作成することが可能です。
dカードプリペイドは、dアカウントでログイン後、カード発行に必要な個人情報を登録することで簡単に申し込みが完了します。カードは申し込み完了後1週間から10日ほどで登録住所に郵送されてきます。
dカードプリペイドのチャージ方法
dカードプリペイドはご利用にあたり事前チャージが必要となります。チャージ残高、1日のチャージ額の上限共に30万円です。チャージ方法は大きく分けて以下の3種類があります。
- ローソン店舗にて現金でチャージ
- セブン銀行ATMで現金チャージ
- マイページでチャージ
ローソン店舗にて現金チャージ
ローソンの店舗にてレジでチャージしたい金額を伝えると現金で1,000円から49,000円まで1円単位でチャージすることが出来ます。以前は一回のチャージにつき200円の手数料が必要でしたが、2018年8月6日に制度の改定があり、現在(2018年11月)時点ではチャージ手数料は無料です。
セブン銀行ATMで現金チャージ
セブン銀行のATMにdプリペイドカードを挿入後、[ご入金]を選択して1,000円から1,000円単位でチャージを行うことができます。チャージ手数料は無料です。
マイページでチャージ
dポイントのマイページからチャージすることが出来ます。マイページからのチャージ方法には以下の5種類があります。
- 電話料金合算払い
- dポイント払い
- dカード払い
- クレジットチャージ
- インターネットバンキングでのチャージ
電話料金合算払い
SPモードもしくはiモード契約でドコモの回線を持っていて、支払い方法が口座振替またはdカード払いの場合のみ利用できます。チャージ金額を月々のドコモの支払いと一緒に決済することができます。
チャージ手数料は無料ですが、ドコモと条件を満たす契約をしていなければ利用することができません。またドコモの携帯料金合算払いには上限が設定されているため、dアカウントマイページにて確認が必要です。
dポイント払い
dカードプレリペイドの利用やその他の方法で貯まったdポイントを1ポイント=1円でチャージしてdカードプリペイドで利用できます。ただしdポイント利用によるチャージは、月10,000円が上限として設定されています。
手数料無料でチャージすることができますが、dポイント(期間・用途限定」は利用することができません。
dカード払い
dカードまたはDCMXで、チャージ金額を支払う方法です。dカードは、通常使用時の還元率1%とdプリペイドカードよりも高い還元率であるだけでなく、dプリペイドカードと同様にローソンでの3%分のポイント還元や、dポイント加盟店での高還元率が設定されています。プリペイドカードではなく、クレジットカードを必要としている場合はお勧めの一枚です。
クレジットチャージ
クレジットチャージは、手持ちのクレジットカードでチャージする方法です。利用可能なクレジットカードブランドはVisaカード、Mastercardです。またクレジットチャージには手数料としてチャージ1回につき200円がかかります。
ただしVJA、オムニカード協会加盟店発行のVisaカード、Mastercard及びdカードの場合は、手数料無料となります。
インターネットバンキングでのチャージ
銀行・金融機関のインターネットバンキングからチャージを行うことが出来ます。各銀行・金融機関のインターネットバンキングへの登録が必要となります。またインターネットバンキングでのチャージには手数料として、チャージ1回につき200円かかります。
おすすめのチャージ方法は?
簡単・便利な会計だけでなく、お得なプリペイドカードとして利用するためには、やはりチャージ手数料無料の方法でのチャージがおすすめです。
以前はdカードかドコモとの契約が無ければチャージ手数料が必要でしたが、今ではローソン店舗とセブン銀行ATMでの現金チャージが手数料無料のチャージ方法として用意されています。ドコモやdカードと契約していないなら、この2つの方法がお勧めです。当然、貯まったdポイントでのチャージもしていくといいでしょう。
またdカードやドコモとの契約があるなら、dカード払いや電話料金合算払いで専用サイトからお手軽に手数料無料でチャージできます。
dポイントの使い方
dカードプリペイドでお得にdポイントがたまるという話をご紹介しましたが、実際にどこでどうやってdポイントを使うのかについてもお伝えします。dポイントの利用方法は多岐に渡りすべてをお伝えすることはできないので、代表的なものに絞ってご紹介します。
dポイントとは?
dポイントは2015年12月にサービス開始したNTTドコモが提供する共通ポイントサービスです。提供開始から約3年の間に順調にパートナー企業を増やしており、ローソンやマクドナルド等100社を超える企業とパートナー契約を締結し、dポイント加盟店舗は3万以上にもなります。
またdポイントはECサイト上でも利用可能で100以上のECサイトでdポイントを利用することが出来ます。このように日本国内なら実店舗、ECサイト問わずに幅広い利用が可能な共通ポイントサービスがdポイントです。
dプリペイドカードへのチャージ
チャージ方法で説明したようにdプリペイドカードの利用で貯まったdポイントを1ポイント=1円でdプリペイドカードにチャージして再び利用することが出来ます。ポイント還元から貯めたポイントの利用まで1枚で完結します。
dポイント加盟店での利用
dポイントの加盟店では、dポイントカード(dカードプリペイドやdカードを含む)を提示することで、買い物時にdポイントを使うことが出来ます。Dポイントには実店舗数で、全国3万以上の店舗で利用可能です。
規模の小さい共通ポイントサービスだと、せっかくポイントを貯めても使いたい店やサービスがないために有効活用できないということが起こりがちです。しかしdポイントであれば、買い物・食事・旅行など様々なタイプの会社と提携しており、有効にポイントを利用できます。
dポイント加盟店にはローソン、マクドナルド、タワーレコード等様々ありますが、詳細は以下の公式サイトのリンクからご確認下さい。
dマーケットでの利用
dマーケットは、NTTドコモが運営するネットショッピング、映画、音楽。電子書籍などの多様なサービスを利用できるサイトです。ドコモとの携帯契約がなくとも利用可能で、スマートフォン、タブレット、パソコンの全てで楽しむことができます。
dマーケットではdポイントが利用可能です。またdマーケット内のdショッピングでは毎月10日と20日にはdポイントでの支払い分の20%がdポイント(期間・用途限定)として再び貯まるキャンペーンを行っており非常にお得になっています。
ドコモのケータイ料金の支払いに利用
ドコモの回線を契約している人であれば、dポイントを月々のドコモへの支払いに充てることが出来ます。各種割引後の支払額からポイント充当分が差し引かれる形で支払いに適応されます。
※dポイント(期間・用途限定)は利用不可
※一括請求利用の場合でも、充当したい回線それぞれかの申し込みが必要
JALマイル・Pontaポイントへの移行
dポイントはJALマイルへ交換することが出来ます。交換レートは5,000dポイント→2,500JALマイルになります。JALマイルをためて、JALやJALの提携航空会社の航空券を取得しようとしている人におすすめです。
Pontaポイントへの移行も可能で、5,000dポイントを5,000Pontaポイントへ変換することが出来ます。dポイントが使えずPontaポイントが使えるお店やサービスも数多くあるため、必要に応じて交換して使いましょう。交換には手数料として別途250dポイントが必要です。
※Pontaポイント提携店・サービス一覧
※dポイント(期間・用途限定)は交換不可
※Pontaポイントへの交換は、同一年度内で2口まで
dカードプリペイドはどんな人におすすめ?
今回紹介したようにdカードプリペイドは、現金支払いと比べて便利でお得で、作る価値のあるプリペイドカードです。特にドコモユーザーであれば利用の幅が広がり、dプリペイドカードの利点を最大限引き出すことが出来ます。
しかし還元率という観点では通常のクレジットカードと比べると劣るところがあります。そのためクレジットカードの作成が可能で、クレジットカード利用に抵抗のない人には、実質年会費無料でほぼ同じサービスに加えて、より高い還元率、チャージも不要なdカードの方が使い勝手に優れています。
とはいってもdカードプリペイド最大の利点は、審査不要で未成年でも発行できるところにあります。クレジットカードが欲しいけど持てないという人が利用するには非常に優れたカードです。
またクレジットカードでは使い過ぎが心配という人にも、dカードプリペイドは事前チャージ式で使い過ぎの抑制が可能で、クレジットカードとほぼ同等の利点を享受できるので、とても適しています。
まだdカードプリペイドを持っていないという人はこれを機に作ってみることをお勧めします。