ソフトバンクのおてがるプランはベーシックパック・ピタットプランと比較して安い?

  • 21.01.17
  • 本記事には広告が表示されます
  • ※本記事は21.01.17に作成された記事です。最新情報は公式ページをご確認ください。

「ケータイは使うけど、ネット利用はメールやウェブ閲覧を少しする程度」という人にとって、ソフトバンクやドコモ、auの大手キャリア御三家の料金プランは高すぎると思えるかもしれません。データ定額プランの一番安いタイプでも3,000円前後するからです。

そんな悩めるライトユーザーにピッタリなプランが、ソフトバンクから新たに登場しました。その名も「おてがるプラン」といって、通話とデータ料金がコミコミで月1,980円~というお得なプランです。

じつはドコモとauにも同様の内容のプランがあるのですが、ソフトバンクのおてがるプランはそれらと比較して安いのでしょうか?この記事で徹底的に比較してみました。

ソフトバンクの「おてがるプラン」とは


画像引用元: https://www.softbank.jp/mobile/campaigns/list/otegaru-plan/

まず、ソフトバンクのおてがるプランについて考察してみましょう。

おてがるプランとは、上の図のようにデータ使用量が1GB、2GB、3GBと増えるごとに段階的に月額が上がるプランです。たとえば一ヵ月に1GB以下しか使わなかったとすれば、月額料金は最安で1,980円となります。

なお、この料金には通話代(スマ放題ライト、5分以内の国内通話が無料)も含まれていますから、かなり安いといえるでしょう。ただし、これはあくまで通話とデータ通信料だけです。それ以外にも料金がかかるので、月額全体としては1,980円よりも多くなります。それ以外の料金とは何なのでしょうか?

おてがるプランは新規契約か機種変更時のみ可能

じつは、このおてがるプランに申し込めるのは新規契約か機種変更時のみとなっていますから、実際には機種代の分割払い料金も支払うことになります。そして、おてがるプランに申し込む際にはソフトバンクの全ての機種から選べるのではなく、対象の機種を選ぶ必要があります。

おてがるプラン対象のスマホ機種一覧(2018年7月末時点)

  • iPhone SE(32GB)    機種総額:64,800円(税込)
  • iPhone SE(128GB)    機種総額:77,760円(税込)
  • Xperia XZ1    機種総額:93,120円(税込)
  • HTC U11    機種総額:70,320円(税込)
  • Android One S3    機種総額:30,720円(税込)
  • HUAWEI nova lite    機種総額:30,720円(税込)
  • DIGNO J    機種総額:30,720円(税込)
  • シンプルスマホ4    機種総額:59,520円(税込)

以上の8機種が2018年7月末時点でおてがるプランの対象となっています。対象機種は今後も徐々に拡大する見込みですので、選択肢も広がりそうですね。

「半額サポート」適用で機種代の分割払いも安くなる


画像引用元: https://www.softbank.jp/mobile/campaigns/list/otegaru-plan/

おてがるプランは、ソフトバンクの機種購入時の割引サービスである「月月割」が適用されません。そのため、上述の機種総額を一括で支払うか、分割払いを選ぶことになります。でも「半額サポート」を付けることで、機種代金を最大半額まで落とすことが可能なんです。

「半額サポート」を適用すると、通常24回払いのところが48回払いに伸びるため、月々の機種代が通常の半額になります。それだけだと、ただ単に支払期間が2倍に伸びるだけで、割引ではないように感じますよね。

でも「半額サポート」は、24回目の支払いが済んだ後(25ヵ月目以降)に、新しい別の機種に機種変更することで、残り半分の支払いを免除されるんです!それが半額サポートというわけです。

半額サポートを適用することで、毎月の支払総額はどのようになるのでしょうか?いくつか例をみてみましょう。

iPhone SE(32GB)の場合:

データ定額(おてがるプラン専用) 1,480円/月(データ使用量1GB以内)
スマ放題ライト(ウェブ使用料込) 2,000円/月
おてがるプラン専用割引 -1,000円/月
おうち割 光セット※ -500円/月
機種代(48回分割払い) 1,350円/月
月額合計 3,330円/

iPhoneを月額3,000円ちょっとで持てるのは、かなりお得といえるのではないでしょうか。

HUAWEI nova liteの場合:

データ定額(おてがるプラン専用) 1,480円/月(データ使用量1GB以内)
スマ放題ライト(ウェブ使用料込) 2,000円/月
おてがるプラン専用割引 -1,000円/月
おうち割 光セット※ -500円/月
機種代(48回分割払い) 640円/月
月額合計 2,620円/

なんと、月額の合計が3,000円を下回る機種も。これは格安SIMをスマホセット購入した場合と変わらない程安いです。

※「おうち割 光セット」とは

おてがるプランの割り引きに含まれる「おうち割 光セット」というのは、自宅の固定インターネットもソフトバンク系列にすることで、モバイル利用料金を割引するサービスのことです。おてがるプランの場合は毎月500円が割引になります。

対象となる固定インターネット通信サービスは以下の通りです。

  • SoftBank 光
  • SoftBank Air
  • Yahoo! BB ADSL
  • SoftBank ブロードバンド ADSL(Nexyz.BB)
  • SoftBank ブロードバンド ADSL(エンジョイBB)
  • ケーブルライン
  • ひかりdeトークS(ケーブルライン)
  • NURO 光 でんわ(ケーブルライン)
  • Yahoo! BB 光シティ
  • ホワイトBB(割引は2年間)
  • Yahoo! BB バリュープラン(割引は2年間)

ホワイトBBとYahoo! BB バリュープランは3年目以降は割引がなくなりますが、それ以外は永年割引になります。

自宅の固定インターネットがソフトバンク系列でないなら、当然この割引は適用されないため、おてがるプランは最安2,480円となります。

ガラケーからスマホに切り替える人なら機種変更しない限りずっと安い


ソフトバンクのおてがるプランは、以下の2通りによってお得度が変わります。

①ガラケー⇒スマホに切り替える人
②スマホ⇒スマホにのりかえ/機種変更する人

これまでソフトバンクか他社のガラケーを使っていて、今回ソフトバンクのスマホに切り替える場合は、次に機種変更するまでずっと「おてがるプラン専用割引」の1,000円引きが適用されます。同一機種を長く愛用すればするほどお得になるわけです。

それに対して、もともとスマホを使っていた人が機種変更またはソフトバンクに乗り換える場合は、「おてがるプラン専用割引」は最初の1年間だけの適用になります。2年目以降は月額が1,000円高くなりますので、あまりお得といえないです。

つまり、ソフトバンクのおてがるプランはガラケーからスマホに切り替える人におすすめのプランといえます。

半額サポートは2年後に機種変更する前提のため注意が必要

「私はガラケーを使っていて、ソフトバンクのスマホに切り替えるつもりだからすごく割安になる!しかも半額サポートでスマホも半額になるし」と考えている人は、注意すべき点があります。

半額サポートを適用してスマホが半額になるのは、あくまでスマホ購入から25ヵ月目以降に機種変更をした場合のことです。そして機種変更をすると、おてがるプランの「おてがるプラン専用割引」はそれ以降は適用されなくなってしまうのです。

ですから、ガラケーからスマホに切り替える際におてがるプランに申し込むつもりなら、

  1. 機種代を一括払いか24回払いで支払う
  2. 半額サポートに申し込んで48回分割払いをする

のどちらかにして、機種変更をせずになるべく長く使い続けることで、おてがるプランのメリットである毎月1,000円割引の恩恵を受けることができます。

上限が3GBまでなので金額が膨れ上がることはなく安心


ソフトバンクのおてがるプランは使用したデータ容量によって3段階の金額設定になっており、1GBまでは最安1,980円、2GBまでは最安2,980円、3GBまでは最安3,980円となっています。3GBを超えてしまったらどうなるのか、気になる人もいるのではないでしょうか?

実はここに、おてがるプランが安心できるポイントがあるんです。もし月内にデータ使用量が3GBを超過すると、通信速度が最大128kbpsに制限されるようになります。でも料金はそれ以上に上がることはありません。なので、翌月の明細を見てびっくり仰天!ということはないので安心してくださいね。

ちなみに、3GBを超えてしまって通信速度が制限されたとしても、インターネットが使えなくなるわけではありません。動画を見たり画質の高い画像をダウンロードしたりするのは難しいですが、メールしたりLINEを使うくらいであれば問題なくできるレベルです。

ドコモの「ベーシックパック」と比較してみた


画像引用元: https://www.nttdocomo.co.jp/charge/promotion/basic_pack_share/

ドコモにも、使った分だけ支払う段階制プラン「ベーシックパック」があります。ソフトバンクのおてがるプランと似たシステムなので、相互に比較してみましょう。ベーシックパックには一人で利用するタイプと家族で分け合うタイプがありますが、ここでは一人用のプランを考察します。

月額料金で比較

ひとり用ベーシックパックの毎月の最低料金は2,480円となっています。その内訳はというと、次のようになります。

基本プラン(2年契約) 980円/月(シンプルプラン)
インターネット接続サービス 300円/月
パケットパック 2,900円/月(ベーシックパック利用1GB以下)
割引 -1500円/月(docomo with)

-200円/月(ずっとドコモ割プラス・プラチナステージ)

月額合計 2,480円/月

ドコモのベーシックパック・・・・・最低月額2,480円
ソフトバンクのおてがるプラン・・・最低月額1,980円

結論:最低料金ではソフトバンクのおてがるプランのほうが500円安い

段階的データプラン内容の比較


画像引用元: https://www.nttdocomo.co.jp/charge/promotion/basic_pack_share/

ドコモのベーシックパックは上で表されている4ステップによって料金が変わります。~1GBは2,900円、~3GBは4,000円、~5GBは5,000円、~20GBは7,000円となります。20GBを超えると速度制限がかかるようになりますが、そもそも20GBもネットを利用する人であればベーシックパックを選ぶ必要はないでしょう。

ソフトバンクのおてがるプランは1GB、2GB、3GBの3ステップしかないことを考えると、ドコモのベーシックパックのほうが幅が広いといえます。

ただし幅が広いということは、気にせずネット利用しているうちに7,000円までは料金が上がってしまうということです。ソフトバンクのおてがるプランはどんなに料金が上がっても3,980円ですので、安心感でいくとソフトバンクのほうが安心ですね。

結論:
スマホのデータ通信利用が少ない人・・・ソフトバンクのおてがるプランのほうがお得で安心
月によってはデータ通信を多く使うという人・・・ドコモのパケットパックのほうが安くなる場合もある

ドコモの「パケットパック」は機種変更時でなくてもプラン変更可

ソフトバンクのおてがるプランは、他社からソフトバンクに乗り換える時か、機種変更時にのみ選択可能なプランです。でもドコモのパケットパックは機種変更時でなくてもプラン変更ができます。

ただ、その場合は上記の「docomo with」による1,500円引きが適用されなくなるため、割安感はなくなります。

auの「ピタットプラン」と比較してみた


画像引用元: https://www.au.com/mobile/charge/pr/newplan/

auにも、データ使用量に合わせて料金が上がる「ピタットプラン」があります。ピタットプランはおてがるプランと共通点も多いプランですので、細かい部分を比較してみましょう。

月額料金で比較

auのピタットプランの月額最低料金は1,980円となっています。ということはソフトバンクのおてがるプランと同じですね。1回5分以内の国内通話が24時間無料というのもうれしいですし、お得なプランのように見えます。

では、その料金の内訳をみてみましょう。

auピタットプラン(スーパーカケホ)
利用料(誰でも割2年契約時) 3,480円/月(データ使用量1GB以下)
auスマートバリュー -500円/月
スマホ応援割※ -1,000円/月(翌月より1年間)
月額合計 1,980円/月(2年目以降2,980円/月)

ここで気になるのは、2年目以降は2,980円になるということです。ソフトバンクのおてがるプランは、ガラケー⇒スマホに乗り換える人なら次に機種変更する時までずっと最低料金1,980円なのですが、auのピタットプランは問答無用で2年目以降は「スマホ応援割」が終了するため、1,000円分高くなります。

結論:現在ガラケー利用していてスマホに切り替える人ならソフトバンクの「おてがるプラン」のほうがお得

段階的データプラン内容の比較


画像引用元: https://www.au.com/mobile/charge/pr/newplan/

auのピタットプランは、5段階の料金設定となっています。~1GBは1,980円、~2GBは2,980円、~3GBは3,480円、~5GBは4,480円、~20GBは5,480円です(1年間)。

ソフトバンクのおてがるプランと比較すると、1GB、2GBまでの料金は同じ、3GBまではお手軽プランが3,980円ですからピタットプランのほうが500円安いことになります。とはいえ、ピタッとプランは2年目以降はプラス1,000円になることも忘れてはいけません。

結論:
最初の1年間・・・auのピタットプランのほうが多少お得になる
2年目以降・・・・ソフトバンクのおてがるプランのほうが安くなる

ソフトバンクのおてがるプランはこんな人におすすめ

おてがるプラン・ベーシックパック・ピタットプランと、大手キャリアの相似した段階制データプランを比較してみると、ソフトバンクのおてがるプランは次のような人におすすめということがいえます。

  • これまでガラケーを使っていて、そろそろスマホに切り替えようという人
  • 同じスマホをずっと長く使い続ける自信がある人
  • スマホでのネット利用はメールやLINEなどがメインというライトユーザー

これらに当てはまる人は、おてがるプランのメリットを余すところなく受けることができますので、ぜひ検討してみるのはいかがでしょうか?


この記事を書いた人
スマホのススメ編集部
スマホやケータイの最新情報や、ドコモ、au、ソフトバンク、楽天モバイルに関する総合情報メディア「スマホのススメ」の制作を監修。スマホのレビューやドコモのお得クレジットカードdカード GOLDについても解説しています。スマホ関連の「分かりづらい内容を分かりやすく」することを目標に、誰でも簡単にお得にできるようにユーザー目線で記事を配信しています。