ドコモのポイントサービスである「dポイント」はドコモの月額料金の支払いに使うことができます。
家族でドコモと契約している場合はポイントが貯まりやすいですから、なんとなく月額料金の支払いに充てているという方も多いのではないでしょうか。
しかし、dポイントでの支払いを行っている方は、本来もらえているはずの大切なポイントまで失っているかもしれません。
ここではドコモの月額料金にdポイントを使ってはいけない理由を詳しく解説しています。
dカード GOLDのメリット・デメリット|ドコモユーザーが持つ理由ドコモの月額料金にdポイントは使える?
ドコモの月額料金の支払い方法は主に3つあります。
代表的なものは「クレジットカード」と「口座振替」の2つですが、この他にコンビニエンスストアなどで支払える「請求書払い」もあります。
ドコモのポイントサービスであるdポイントはこれらのどの料金支払い方法でも「ポイントの充当」として月額料金に充てることができます。
dポイントが少しでも貯まっているなら、1ポイント=1円からドコモの月額料金に充てることができるのです。
dポイントはドコモの回線を契約しているだけでも貯まっていくため、なんとなくこのサービスを利用しているという方も多いのではないでしょうか。
dポイントを使って損になる理由とは?
ドコモの月額料金にdポイントを使えるのはユーザーからすると嬉しいですが、利用する場合損になる可能性があることを知っておかなくてはなりません。
dポイントを使って損になる理由は「dポイントの進呈(還元)」を対象としたもので主に2つあります。
- 充当分はポイント進呈対象外
- ポイントの進呈は1,000円(税抜)単位
充当分はポイント進呈対象外
月額料金の充当に使ったdポイント分は「ポイント進呈の対象外」となるため注意が必要です。
例えば現在ドコモのギガライトを契約している方の月額料金がギガライトと通話などで約3,000円(税抜)になったとしましょう。
単純に「進呈対象」だけで考えた場合、本来もらえるdポイントは30ポイントとなるはずです。
しかしこの月額料金にdポイントをまるまる使った場合、もらえるdポイントは0ポイントとなってしまうのです。
ポイントの進呈は1,000円(税抜)単位
貯まったdポイントをすべて使うのではなく、月額料金の端数支払いに利用したいという方も多いはずです。
dポイントは1円単位から利用できますので、例えば月額料金が3,100円(税抜)となった場合100円分だけdポイントを充当することも可能です。
この場合もらえるdポイントは30ポイント(税抜1,000円つき10ポイント)となりますので、それほど大きな損にはなりません。
ただし3,000円(税抜)を下回って月額料金が2,000円台になると、もらえるポイントは30→20と10ポイントも少なくなります。
一見すると「そんな簡単な計算ミスはありえない」と思う方も多いかもしれません。
しかしドコモを家族で利用している場合は月額料金の計算が難しくなりますし、dポイント充当締切りの月末に急に料金が上がるというケースも考えられるのです。
その他の注意点(デメリット)と対応策
先にご紹介した通り、ドコモの月額料金にdポイントを使うと本来もらえるポイントが少なくなる可能性があります。
これだけでも「使ってはいけない理由」としては十分ですが、更にいくつかの注意点(デメリット)があることも忘れてはなりません。
続いては「dポイントの進呈(還元)」以外で注意するポイントや対応策をご紹介します。
- 利用金額全額が対象とならない
- dポイントの繰り越しは最長6か月
- 一括請求の場合も要注意
- その他気を付けたいポイントが多々
利用金額全額が対象とならない
画像引用元:「ケータイ料金の支払いにつかう」について | ケータイ料金の支払いにつかう | つかう | dポイントクラブ
ドコモの月額料金のうち、dポイントの充当対象となるのは「Xi/FOMAの基本使用料」など4つの項目です。
各種手数料や端末の分割支払金、消費税は対象外となっているため、端末を分割で支払っている場合などは請求額を0円にすることはできません。
dポイントでの「ケータイ料金支払い」対象/対象外 | |
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対象 | 対象外 |
・Xi/FOMAの基本使用料 ・国内通話通信料 ・パケット定額料 ・付加機能使用料(一部除く) | ・「ドコモ光」などのXi/FOMA以外のサービス利用料金 ・分割支払金/分割払金 ・コンテンツ使用料/iモード使用料 ・dマーケット各ストア月額料金など |
ちなみに一度ドコモの月額料金にdポイントを充当するとキャンセル・変更等は行えません。
このためdポイント充当前にドコモの利用金額を確認することは非常に重要です。
dポイントの繰り越しは最長6か月
画像引用元:「ケータイ料金の支払いにつかう」について | ケータイ料金の支払いにつかう | つかう | dポイントクラブ
dポイントを充当した際、気になるのは充当対象料金を超えてうっかりdポイントを使いすぎてしまった時です。
この場合は超過分が自動的に翌月以降に繰り越されますので多少多く充当したとしても安心できるでしょう。
ただし繰り越し期間は最長で6か月間となっているため、dポイントを多く充当した場合や月額料金が少ない方などは注意が必要です。
充当したdポイントが使いきれないまま6か月が経過した場合でも返還されることはありませんので、こちらも利用前にしっかり確認しておきましょう。
ちなみに申請したdポイントは申込み月の翌月請求分(申込み月利用分)から充当となります。
一括請求の場合も要注意
画像引用元:「ケータイ料金の支払いにつかう」について | ケータイ料金の支払いにつかう | つかう | dポイントクラブ
ドコモに加入している方で、代表回線に支払いをまとめる「一括請求」を利用している方も多い事でしょう。
dポイントでのドコモ月額料金の充当はそれぞれの回線での申込みが必要となっており、全体の回線には適用されないようになっています。
「最終的に代表回線が支払うので特に問題ない」と思う方も多いでしょうが、家族別々にdポイントを管理したいという場合もあるはずです。
この場合は子回線がdポイントでの充当支払いを行う必要がありますが、別途「ポイント共有グループ」を設定すれば代表回線を含めたすべての契約者が利用できるようになります。
また、代表回線者が「ポイント利用拒否設定」を行うとdポイントを使える契約者を個別に指定することも可能です。
その他気を付けたいポイントが多々
その他気を付けたいポイントとしては以下のようなものがあります。
- 期間・用途限定のdポイントは使えない
- 回線解約時、ドコモショップ店頭での利用料金の支払いに使えない
- 消費税計算の都合上で1円少なく充当される場合がある
ドコモのdポイントは有効期限48ヶ月の通常ポイントの他に対象サービスが限られる「期間・用途限定」があります。
「期間・用途限定」はキャンペーンなどで手に入ることが多いためドコモの月額料金充当前によく確認しておきましょう。
ドコモショップでの回線解約時に支払う場合は利用料金に充当されないばかりか、その後の返還もありません。
ドコモを解約しても「dポイントクラブ」のアカウントさえ発行すればdポイントをそのまま保有する事ができますので、間違って使わないよう注意しましょう。
また、月をまたがって充当する場合、消費税計算の都合上で1円少なく充当される場合があるので要注意です。
- dポイントの充当対象に注意する
- dポイントの繰り越しは最長6か月まで
- ポイントを回線ごとに使いたい場合は「ポイント共有グループ」を設定
- ドコモの利用料1,000円に付き10%還元
- 最大10万円のケータイ補償などメリットが豊富
- 1枚無料で発行できる家族カードがお得
- 全国・ハワイの空港ラウンジが無料
- マツモトキヨシなどでポイント最大4%還元
dポイントの損しない使いみち
還元されるポイントが少なくなることを考えると、ドコモの月額料金にdポイントを使うのは間違いなく損だと言えます。
しかし、なかなか使いみちが見つからずdポイントが貯まってしまっているという方も多いのではないでしょうか。
最後にdポイントの損しない使いみち、おすすめの方法などをご紹介しましょう。
dポイントが使えるサービスは多い
ドコモのポイントサービスであるdポイントは、本来ドコモユーザーだけのものではありません。
dポイントは使えるサービスが意外と多く、ドコモの月額料金以外でも貯めることができます。
例えばdポイント加盟店となっているLAWSONやマツモキヨシなど知名度の高い全国チェーン店舗で1ポイント=1円から利用できます。
また、ドコモオンラインショップなどはもちろん、dポイントクラブ内での交換商品やiDキャッシュバックなど公式HPで紹介されているだけでも幅広い使い道があるのです。
dポイントの主要な使い方
- ケータイ料金
- ドコモ商品
- データ量の追加
- dポイントクラブの交換商品
- dマーケット
- Google Play ギフトコード
- 抽選プレゼント
- 寄付
- まちポ(dポイント加盟店での利用)
- d払い充当
- dカードプリペイドチャージ
- iDキャッシュバック
dポイント消化方法は使いやすさで選ぶ
画像引用元:https://service.smt.docomo.ne.jp/keitai_payment/common/images/bnr_ogp_fb.png
使い道が多いとはいえ、ポイント交換などを除けばdポイントのレートは基本的に1ポイント=1円からとなっています。
ドコモの月額料金に支払うよりかはお得ですが、レートは変わらないため「お得度」よりも「使いやすさ」で選ぶのがおすすめです。
ドコモのdポイントは「d払い」「iD」「dカードプリペイド」という3つのキャッシュレス決済に対応しています。
このうち「d払い」は対応している店舗も多く、クレジットカード必須の「d払い」や発行の手間がかかる「dカードプリペイド」とは違い簡単に始められるのが魅力です。
「d払い」なら1ポイント=1円からdポイントを使えますし、支払金額に応じて0.5%~1%のポイント還元を受けられます。
さらに、dポイントカードの提示や支払方法にdカード/dカード GOLDを使うと、還元ポイントを倍増させることが可能です。
まだd払いを使った事が無かったという方は、dポイント利用方法の一つとして検討してみてはいかがでしょう。
dポイントはドコモの月額料金以外で使おう
本文中でご紹介した通り、ドコモの月額料金支払いにdポイントを利用すると還元されるポイントが少なくなる可能性があります。
面倒だから月額料金の支払いに充てているという方も多いでしょうが、少しの手間で損を減らすことが可能なのです。
今回おすすめしたd払いの他にもdポイントの使いみちは数多くあります。
d払い以外でも身近なサービスでも利用できるはずですから、まずは使いやすさでdポイント消化の方法を探してみると良いでしょう。