ドコモの提供するサービスとして2017年に開始された「docomo with」と「シンプルプラン」という2つの料金プランがあります。
この2つの料金プランはこれまでのプラン以上に安くなっていて、今後ドコモに乗り換えを考えている方や、現在ドコモを契約中の方の中にもこの料金プランに変えてみようかと考えている方も多くいます。
今回は、「docomo with」と「シンプルプラン」の説明と、この2つの料金を組み合わせることで可能となる驚愕の格安料金について詳しく説明していきます。
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docomo withとは?
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「docomo with」はドコモの対象の端末を購入することにより、またその「docomo with」の対象端末を利用している限り半永久的に毎月の月額料金から1,500円の割引を受けることができる料金プランとなっています。2年契約という縛り事もありませんのでお得で、とても使いやすいプランです。
現在「docomo with」の対象機種はまだまだ多くはありませんが、今後のドコモの展開としては、「docomo with」対象機種にも力を入れ増やしていきたいとしていることから、今後は半年位のスパンで対象機種が増えていくものと考えられます。
以下に「docomo with」の適用条件をまとめました。
適用条件 | |
---|---|
対象契約 | 新規・MNP・機種変更・契約変更 |
契約種別 | Xi |
契約名義 | 個人名義・法人名義 |
契約年齢 | 中学生以上(個人名義の場合) |
対象プラン | カケホーダイプラン・カケホーダイライトプラン・シンプルプラン |
必須パケットプラン | ベーシックパック・ベーシックシェアパック・データパック・ウルトラデータパック・シェアパック・ウルトラシェアパック・ビジネスシェアパック・ウルトラビジネスシェアパック |
「docomo with」の適用を受ける場合には、最低でもカケホーダイライトプラン、ベーシックパックを利用する必要があります。もちろんその他にSPモードの契約は必要になります。
この「docomo with」に「ずっとドコモ割プラス プラチナステージ」の適用を受けられる方の場合には、次のような月額料金になりますのでまとめました。
基本 | docomo with 適用 | docomo with ずっとドコモ割 適用 |
||
---|---|---|---|---|
カケホーダイライトプラン | 1,700円 | 1,700円 | 1,700円 | |
ベーシックパック 1GB以下 | 2,900円 | 2,900円 | 2,900円 | |
SPモード | 300円 | 300円 | 300円 | |
docomo with | ー | ▲1,500円 | ▲1,500円 | |
ずっとドコモ割プラス プラチナステージ | ー | ー | ▲200円 | |
総月額料金 | 4,900円 | 3,400円 | 3,200円 |
ずっとドコモ割プラス プラチナステージはドコモの契約を15年以上継続している方でないと適用を受けることができない割引サービスとなりますが、使える方であれば「docomo with」と組み合わせた場合には月額3,200円で利用することができます。
格安SIMを使って高速データ通信容量2GBと、音声通話プランを契約すると、提供会社によって違いはありますがだいたい3,000円前後の月額料金となりますので、格安SIMと比べてもお得感では負けてはいないといえる月額料金も実現可能となります。
シンプルプランとは?
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「シンプルプラン」は通話サービスに対する料金プランになっていて月額980円で、家族内通話無料、国内通話20円/30秒といった料金プランです。
「シンプルプラン」を使うには、シェアパックの契約が必須条件となります。なお、2年契約加入の場合には980円で利用することが可能で、2年契約に未加入の場合は2,480円の月額料金となりますので注意が必要です。
通話料に関しても注意点があります。カケホーダイライトプランで月額1,700円、カケホーダイプランだと月額2,700円と料金的な面を見た限りではとてもお得な感じですが、「シンプルプラン」の場合には、家族以外との通話に30秒毎に20円の通話料がかかってしまうことには注意が必要です。
カケホーダイライトプランの場合には5分以内の通話が無料となり、カケホーダイプランでは国内通話であればいつでもどこでも無料となるので、同じような使用をしてしまうと、翌月の請求で痛い目を見てしまいます。
「シンプルプラン」を利用すると考えた場合には、ほとんど電話で通話することがない方にはおすすめできますが、通話もある程度したいと考える方には決しておすすめできるプランとはいえません。
格安スマホより安い?ドコモのシンプルプランとベーシックシェアパックの使い方
docomo withとシンプルプランの組み合わせが、ドコモ最強プラン
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「docomo with」と「シンプルプラン」を組み合わせることで更に、月額料金が抑えることも可能です。
2つの組み合わせを最大限に引き出すには一定の条件を満たす必要があり、「シェアパックを使い家族契約でドコモを利用」「家族全員「docomo with」の対象機種を契約」「家族以外の通話はほとんどなし」この条件を満たした場合に驚愕の利用料金の実現が可能となります。
「シンプルプラン」を適用することが大前提ですので、通話をたくさんする方にはあまり向きませんが、家族内でする通話は完全無料となります。さらにカケホーダイライトプランから家族3人がシンプルプランに変更した場合には、家族合計で毎月2,160円の月額料金の発生を抑えることが可能です。
そこへ「docomo with」を組み合わせると、毎月1,500円割引が適用となりますので、3人家族の場合には更に4,500円の料金を抑えることが可能となり、最終的に月額の料金から6,660円も抑えることができるのです。
またこの場合の主回線以外の家族の月額料金は280円となりますので、これが「docomo with」と「シンプルプラン」の組み合わせで実現可能となる驚愕の格安料金のポイントとなっています。
これまでの月額料金
主回線 | 副回線 | 副回線 | ||
---|---|---|---|---|
カケホーダイライトプラン | 1,700円 | 1,700円 | 1,700円 | |
ベーシックシェアパック 5GB以下 | 6,500円 | 500円 | 500円 | |
SPモード | 300円 | 300円 | 300円 | |
総額月額料金 | 8,500円 | 2,500円 | 2,500円 | |
家族合計月額料金 | 13,500円 |
「docomo with」+「シンプルプラン」適用後の月額料金
主回線 | 副回線 | 副回線 | ||
---|---|---|---|---|
シンプルプラン | 980円 | 980円 | 980円 | |
ベーシックシェアパック 5GB以下 | 6,500円 | 500円 | 500円 | |
SPモード | 300円 | 300円 | 300円 | |
docomo with | ▲1,500円 | ▲1,500円 | ▲1,500円 | |
総額月額料金 | 6,280円 | 280円 | 280円 | |
家族合計月額料金 | 6,840円 |
この組み合わせがお得になるかどうかは通話先やその頻度にかかってくるといえます。
副回線が家族以外への電話をかけることが多い場合には、副回線だけをカケホーダイライトプランに変更する事を考えるのも一つの手ですし、利用する状況にもよりますがその組み合わせを自由に変更可能なので、気軽に試せるプランでもあります。
次に機種代金に関してですが、現在最も安価な「docomo with」対応端末では約26,000円ですから、家族3台分用意する78,000円はかかってしまいます。
しかし、端末代金を相殺するのに約1年くらいですので、2年目以降からは「docomo with + シンプルプラン」の本当の意味での恩恵を受けられると考えると、結果的に相当なお得な組み合わせのプランとなります。
docomo withを使えるスマホの機種レビュー|料金プランと性能
docomo withはiPhoneでも利用可能?
「docomo with」は本来指定端末を購入することを条件に利用することが可能な料金プランなのですが、ドコモのiPhone、SIMフリーのiPhoneなどにSIMカードを挿して利用するということができます。
iPhoneにSIMカードを差し替えて利用したとしても「docomo with」で受けられる1,500円の割引サービスももちろん利用が可能となります。
特別な設定なども必要はありませんので、SIMカードをiPhoneに差し替えれば認識し利用することができます。しかし一つ注意が必要で、差し替える端末で格安SIMなどを入れて使用していた場合はAPNのプロファイルを消してからでないと利用ができません。
また、2018年9月1日より、「iPhone 6s(32GB)」が「docomo with」対象機種として取り扱いが開始されました。iPhoneとしては型落ちという感は否めませんが、面倒な設定や注意する点もありません。通常の契約だけで「docomo with」の契約をiPhoneで利用出来るという点ではiPhoneユーザーにとっても朗報といえます。
最新機種ほどの性能はいらないから安くiPhoneを使いたいといった、ライトユーザーにもおすすめの出来る今回の「docomo with」対応機種の追加となっています。
「シンプルプラン」でタブレット端末を使用するには注意が必要
先述した「docomo with」でiPhoneを利用するのとは違い「シンプルプラン」では、対象端末がドコモのXi対応スマートフォン、ケータイのみと限定されており、ドコモの販売するタブレットやモバイルWi-FiルータなどにSIMカードを差し替えて利用した場合には「指定外デバイス利用料」というものが発生しますので、注意が必要です。
「シンプルプラン」における「指定外デバイス利用料」については下記の表の通りです。
【指定外デバイス利用料一覧】
画像引用元: https://www.nttdocomo.co.jp/binary/pdf/support/utilization/notice/document/new_charge_kihon_plan.pdf
上の表のとおりに、ドコモの販売するなどのタブレット端末での利用時には720円がかかり、モバイルWi-Fiルーターで利用時は220円の「指定外デバイス利用料」が追加でかかることになります。
以上の観点からみても、タブレット端末や、モバイルWi-Fiルータ向けの「データプラン」の料金を節約しようと「シンプルプラン」へのプラン変更をしたとしても料金的なメリットは全くありませんので、注意が必要です。
ここで注目したいのは、ドコモが販売していない端末には「指定外デバイス利用料」の発生は適用されないというところです。
ですから、SIMフリーのiPhone、iPad、Androidなどの端末を「シンプルプラン」に契約中のSIMカードで利用する分には、月額料金は980円で利用可能だということです。
ドコモが販売しているタブレット、モバイルWi-Fiルータで利用した場合には、「指定外デバイス利用料」が適応されてしまいます。
その逆にドコモが販売していないSIMフリーのタブレットやモバイルWi-Fiルータでの利用には、「指定外デバイス利用料」が適用されません。
「シンプルプラン」を利用することを前提とした場合には、ドコモから販売されていないタブレット・モバイルWi-Fiルータで利用する事でデータ専用端末として、お得に利用できるということになります。
「docomo with」は対象外機種への機種変更でのみ割引が廃止
「シンプルプラン」でタブレット端末を使用する時とは違い、対象機種の購入により月額料金から1,500円の割引が適用される、「docomo with」では、SIMフリー端末などで回線を利用したことによる料金の追加請求というものはありません。
「docomo with」の割引が適用された回線では、「docomo with」対応外機種へ正式な手続きを経て行う(ドコモショップ、ドコモオンラインショップで行う端末購入契約)「機種変更」を行わなければ、実際に利用している端末には関係なく割引が適用となります。
端末購入補助(月々サポート・端末購入サポート等)を適用せずに定価で購入した場合やSIMフリー端末など、既にお持ちの端末にSIMカードを差し替えて利用した場合でも、「docomo with」は継続適用されます。ただし、最初の購入は必須となりますので支払い確認が済んでいる端末については自由に使う事が可能です。
docomo with対象機種を比較|使えるおすすめスマホを紹介
シンプルプラン利用の注意点
ドコモの利用をする上で格安プランを実現する「シンプルプラン」ですが、いくら安いからといって飛びつくのは危険です。
受ける恩恵が大きいということは、その逆のデメリットも知っておく必要があります。
メリット、デメリットを理解した上で自分にあったプランなのかを判断することで更に快適に利用をすることが可能となります。
プランの変更による違約金の発生
カケホーダイプラン・カケホーダイライトプランから、「シンプルプラン」へ変更を考える上で心配する方も多い、プランを変更した場合に発生する違約金や、解約金が発生するのではないかということが気にかかります。
プランの変更には違約金や、解約金がかかるパターンとかからないパターンとに分かれます。
プランの変更をする上で違約金などがかかってしまうパターンとは、2年契約の定期契約から定期契約なしへ契約を変更するパターンです。
現在ほとんどの方はドコモとの契約をする場合には2年契約をすることで、基本料金の割引などの恩恵を受けています。ただし2年契約は必須の契約ではなく、2年契約をしない場合にはもちろん基本料金の割引などの恩恵は適用されません。
ドコモ内でのプランへの変更の場合でも、このような2年契約の解除・解約をした場合に違約金が発生することが考えられますが、通常であればシンプルプランへの変更をすることにより違約金や、解約金は発生しません。
ドコモでは2年契約の契約者がほとんどで、2年契約から2年契約ありへのプランの変更は違約金や、解約金は発生せずに変更が可能となります。
以下にプラン変更のパターンをご紹介します。
・カケホーダイプラン(2年契約)から、シンプルプラン(2年契約)に変更=違約金なし
・シンプルプラン(2年契約)から、カケホーダイプラン(2年契約)に変更=違約金なし
・カケホーダイプラン(2年契約)から、シンプルプラン(2年契約なし)に変更=違約金あり
以上のように、2年契約解約しなければ何も問題はありません。
ただし、ドコモでは無料でプランの変更は可能ですが、プランの変更を複数回行うような場合には、同月内3回目以降から1,000円/回の別途手数料が発生しますので注意が必要です。
ドコモ最安プランも使い方次第
ドコモの「docomo with」、「シンプルプラン」を組み合わせた最安プランの内容を詳しく見てきましたが、どんなサービスプランにもその使用状況によって、最適かそうでないかが分かれます。
安いからといって理解せず、むやみに契約をしてしまうのは危険です。プランによるデメリットに足をすくわれてしまって、スマホ料金の節約のつもりが思わぬ出費を発生させてしまう可能性もあるからです。
まずは自分の使用状況を理解した上で、その内容にそったプランを選ぶことが大切だということです。
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