TV事業で培った美しい液晶技術と、国内ユーザーをターゲットとした使いやすい仕様で高い人気を誇るSHARPのAQUOSシリーズ。
そんなAQUOSシリーズの新たなフラッグシップモデルとして10月に発表されたのがAQUOS zeroです。
AQUOSシリーズとして初めて有機ELディスプレイを採用するなど、デザイン面でも特筆すべき点が多いAQUOS zero。
AppleのiPhoneに次ぐ人気のSHARP製スマホ、この機会にチェックしてみてはいかがでしょうか。
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機種 | Xperia 5 V | AQUOS sense8 | TORQUE G06 | Xiaomi 13T |
---|---|---|---|---|
本体 | ||||
価格 | 82,800円~ | 39,100円~ | 59,800円~ | 39,790円~ |
特徴 | 高性能チップ搭載 ハイエンドスマホ | コスパに優れた ミドルレンジスマホ | 小型&軽量な 高耐久スマホ | 高性能カメラ搭載 ハイエンドスマホ |
購入 | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト |
国内メーカーで着実にシェアを伸ばすSHARP
AQUOS zeroを発表したSHARPと言えば、2年ほど前まで倒産寸前となっていたのはご存じの方も多い事でしょう。
台湾企業である鴻海(ホンハイ)精密工業に買収されて以降は経営改善が図られてきたわけですが、現在ではTV事業だけでなくスマホ事業でも国内で着実にシェアを伸ばしています。
国内のスマホのシェアは未だAppleのiPhoneシリーズがトップを独走しており、日本メーカーは苦戦を強いられているのが現状です。
しかし、2017年度(2017年4月~2018年3月)にマーケティング会社のMM総研が発表したデータによると国内携帯電話端末出荷概況ではAppleに次いでSHARPが2位となっていました。
実質的にSONYや京セラを抑えてのAndroid端末国内トップですから、現在のSHARPスマホのブランド力がいかに国内ユーザーの支持を受けているかが良く分かります。
日本初の国産有機EL搭載
SHARPが2018年10月3日に発表したのは、同社が手掛けるAQUOSシリーズの新しいスマホAQUOS zeroです。
SHARPのAQUOSシリーズをはじめ、これまで同社が手掛けたスマホはTV事業で培った技術を活かした美しい液晶画面が強みでした。
しかし、今回発表されたAQUOS zeroは自社製の有機ELを搭載しており、日本初の国産有機EL搭載をうたっているのが特徴的です。
AppleのiPhoneシリーズをはじめ近年海外製のスマホメーカーでは積極的に有機ELを採用する傾向が見られます。
パネル自体が発行する有機ELは加工がしやすく使用するパーツも少ない事からスマホ本体が軽くなるなど多数のメリットを持ちますが、液晶パネルに比べて量産の難しさが課題となっていました。
今回SHARPは量産の体制・設備が整ったとしており、自社製のAQUOSブランドスマホで強みをアピールした後は有機EL製造事業に乗り出す可能性を示唆しています。
メーカーより先に発表する戦略
今回発表されたフラッグシップモデルであるAQUOS zeroをはじめ、近年SHARPはキャリアの発売前に自社製のスマホを発表するという独自の戦略をとっています。
これは2017年発表のAQUOS R2からキャリアごとにバラバラだったフラッグシップモデルの名称を一つに統一した事で、「SHARPのスマホ」というブランド力を積極的にユーザーにアピールする事などが狙いとなります。
ちなみにフラッグシップモデルがAQUOS Rに統一される以前は、ソフトバンクがXx・ドコモがZETA・auがSERIEとそれぞれ個別の名称となっていました。
新たに登場したAQUOS zeroを加えると、現状3キャリア共通で取り扱われているSHARPのスマホはR・R compact・senseと合わせて4つのシリーズがある事になります。
ただしソフトバンクやY!mobileで取り扱われているandroidoneシリーズも実質的にSHARPが製造していますから、厳密に言えば4つ以上のシリーズがあるという事になるかもしれません。
AQUOS zeroのスペック・特徴など
画像引用元:AQUOS ZERO スペシャルサイト|スマートフォンAQUOS:シャープ
日本初の国産有機ELを搭載し、AQUOSシリーズの新たなフラッグシップモデルとして発表されたAQUOS zero。これまでのAQUOSスマートフォンの強みであった液晶パネルから有機ELへと切り替えた事など話題は尽きませんが、スペックやデザイン面ではどのような特徴があるのでしょうか。
既にコンセプトムービーがYouTubeでも公開されていますが、ここでは前回のフラッグシップモデルであるR2との比較もしつつAQUOS zeroの詳しい特徴やスペックなどをご紹介していきましょう。
基本スペック
AQUOS ZEROはAQUOSシリーズの新たなフラッグシップモデルとして位置づけられているだけに、スペックは近年のスマホと比較しても高い部類に入ります。
AQUOS zero | AQUOS R2 | |
---|---|---|
サイズ | 約73×154×8.8mm | 約156×74×9.0mm |
重量 | 約146g | 約181g |
OS | Android9.0 | Android8.0 |
CPU | Qualcomm Snapdragon 845 (SDM845) 2.6GHz (クアッドコア) + 1.7GHz (クアッドコア) オクタコア | Qualcomm Snapdragon 845 (SDM845) 2.6GHz (クアッドコア) + 1.7GHz (クアッドコア) オクタコア |
内蔵メモリ | ROM 128GB(UFS Type) RAM 6GB | ROM 64GB(UFS Type) RAM 4GB |
バッテリー容量 | 3,130mAh | 3,130mAh |
ディスプレイ | 約6.2インチ 有機ELディスプレイ | 約6.0インチ フリーフォームディスプレイ ハイスピードIGZO |
防水 | IPX5/IPX8 | IPX5/IPX8 |
防塵 | IP6X | IP6X |
アウトカメラ | 約2,260万画素 CMOS | 約2,260万画素 CMOS 約1,630万画素の動画専用カメラ |
インカメラ | 約800万画素 CMOS | 約1,630万画素 CMOS |
上記はAQUOS zeroの基本的なスペックとなりますが、せっかくですので2018年夏モデルとして各キャリアから登場したAQUOS R2とも比較してみました。
AQUOS zeroとAQUOS R2どちらもフラッグシップモデルとの位置づけですが、こうして比較してみるとROM/RAMの容量以外に特段の変化は見られないようにも思えます。以下から、どのような点に特徴があるのがチェックしていきましょう。
ソフトバンク AQUOS R2の評価レビュー|買う理由と買わない理由
有機ELならではのラウンドフォルム採用
画像引用元:AQUOS ZERO スペシャルサイト|スマートフォンAQUOS:シャープ
2018年夏モデルであるAQUOS R2など、これまでのAQUOSシリーズとの最大の違いはやはり従来の液晶パネルから有機ELにディスプレイを変更した事でしょう。
AQUOSシリーズ=IGZOディスプレイというイメージもあるだけに、この大幅な変更はこれまでAQUOSシリーズを支持していたユーザーからすれば衝撃だったかもしれません。
AQUOS zeroはTV事業で培った「リッチカラーテクノロジーモバイル」の技術が採用されており、有機ELの特徴も相まってこれまでのAQUOSシリーズ以上に美しい画面表示を実現しています。
また、液晶パネルから有機ELにディスプレイを変更した事でR2よりも更に軽い146gという超軽量を実現し、画面がラウンドフォルムになっている事も特徴的。この2つの特徴により、長時間の使用でも操作しやすくスマホ本来の実力を十分に発揮する事が出来るようになっています。
有機ELはバックライトを持たないため最高輝度が低く直射日光化では見づらいなどのデメリットがありますが、その点を差し置いてもこれまで以上に美しい画面表示という特徴は魅力的ではないでしょうか。
ROMとRAMはAQUOS史上最高に
AQUOS zeroに搭載されているCPUはQualcomm Snapdragon 845 (SDM845)でありこれはAQUOS R2と同じものとなっています。Qualcomm Snapdragonシリーズは基本的に数字が高いほど高性能となっておりAQUOS zeroに搭載されているものは2018年現時点での最高スペックCPUです。
所謂「ハイエンドモデル」に採用されているこのCPUは、他にSONYのXperia XZ2やSamsungのGalaxy S9などに搭載されています。また、RAMは6GBとなっており、CPUの性能も合わさってまさに高性能・高スペックスマホとなっているのが特徴的です。
具体的に言えば、「複数のアプリを起動しても処理落ちしない」「最新のゲームやアプリをサクサク動かす」といったことも十分可能でしょう。
キャリアから発売されるスマホはプリインストールアプリが容量を占める傾向にありますが、AQUOS zeroはROMも128GB用意されているため新たなアプリのダウンロードも十分余裕があります。
パラレル充電機能など独自の特徴もあり
画像引用元:AQUOS ZERO スペシャルサイト|スマートフォンAQUOS:シャープ
通常のスマートフォンを充電しながら操作すると温度が急上昇するだけでなく、バッテリーを縮める要因ともなります。AQUOS zeroではこれまでAQUOSシリーズに採用されていた放熱設計に加え、パラレル充電機能が搭載されているため充電しながらでもゲームやスマホの操作を快適に行えます。
一般的なスマホには充電用のICチップが一つだけ搭載されていますが、AQUOS zeroはパラレル=つまり2つ搭載されているのです。このため、効率良く熱源を分散する事が可能となっており通常使用時でも快適な操作性を実現しました。
同じAndroidスマホとしてはSONYのXperiaシリーズの発熱が話題となりますが、例えAppleのiPhoneと比較しても放熱性能という点では勝るとも劣らないのではないでしょうか。
ガラパゴス機能ももちろん標準搭載
国内産のスマートフォンと言えば防水・防塵は最早当たり前、更に日本独自に発達してきたおサイフケータイ=FeliCaも基本的には標準装備されています。
AppleのiPhone Xsや中国メーカーであるOPPOのR15 ProのようにFelicaを搭載し積極的に日本市場を狙うメーカーもありますが、赤外線・ワンセグ・おサイフケータイのように完全に日本のユーザーに特化したスマホという事であれば日本メーカーに分があります。
もちろんAQUOS zeroもそのような日本仕様に特化しているため、「有機ELを搭載したガラパゴスケータイ」と言っても過言ではないでしょう。
ワンセグ・赤外線・FeliCaなどの機能はまったく使わないという方もいらっしゃるでしょうが、これまでのAQUOSシリーズの機能に慣れ親しんでいるなら決してあって困るようなものではないはずです。
AQUOS zeroの気になるポイント
ここまでAQUOS zeroの言わばメリットの部分をご紹介してきましたが、せっかくですのでデメリットになりえるかもしれない気になるポイントも少し知っておきましょう。特に前回ハイエンドモデルであるAQUOS R2と比較すると、AQUOS zeroは以下のような気になるポイントがあります。
ホームボタンは無し&イヤホンジャックの変更
有機ELが採用されている事により、AQUOS zeroは近年他のスマホでも見かけるノッチ型(切り抜き)が採用されています。このためホームボタンは廃止されており、画面下部にある「-」部分が代わりとなっています。
この仕様はAQUOS R2も同じでしたがAndroidのバージョンがアップした事によりアプリ履歴の表示方法などが若干異なっている点には注意が必要でしょう。また、従来の3.5mmイヤホンジャックが搭載されておらずUSB Type-Cの変換アダプタを使用しないとイヤホンが使えないようになっています。
USB Type-Cのイヤホンジャックはスマホの気密性を高めたりイヤホン端子部分をスリムなデザインにする事を可能としていますが、ユーザーからしてみれば使用に多少の手間が必要となるのは間違いありません。
操作はすぐに慣れるでしょうが、AQUOS zeroで日常的に音楽を聴きたいと思っている方にとってはこの仕様は少々面倒かもしれません。
背面カメラはシングル
AQUOS zeroに搭載されている背面カメラは、近年のハイエンドモデルとしては珍しいシングルカメラとなっています。2018年登場スマホであれば、AppleのiPhoneシリーズだけでなくHUAWEIのP20 Proなどデュアルカメラ搭載で撮影に特化したモデルは多いものです。
またAQUOS R2が写真と動画に特化した専用デュアルカメラ仕様となっていただけに、この点は少々残念なポイントだと言えます。ただし、通常写真を撮る分には十分な撮影機能を備えていますから、一般的なユーザーであれば購入を悩むポイントにはならないのではないでしょうか。
デザインはiPhoneの後追い?
液晶から有機ELにディスプレイを変更し、近年良く見かけるノッチ型デザインを採用したAQUOS zero。
2017年に発表されたiPhone Xに採用され広く一般に認知されるようになったノッチ型デザインですが、実は一番最初にスマホに採用したのはAppleではなくアメリカに本社を置くEssential Productsです。
iPhone Xの登場以降一般的となったノッチ型デザインですが、近年ではあまりに普及しすぎて最早スマホ=ノッチ型デザインのような様式が出来つつあります。
しかし、AQUOS zeroのように有機ELの加工のしやすさを活かしてラウンドフォルムを採用するなど各社オリジナリティを盛り込んでいる点は見逃せません。
AQUOS zeroの特徴まとめ
AQUOS zeroの特徴などを主に前回ハイエンドモデルAQUOS R2と比較しながらご紹介してきましたが、いかがだったでしょうか。誤解を恐れずに言ってしまえば、AQUOS zeroは「AQUOS R2をベースにしつつ、有機ELを採用した試験版スマホ」という印象が強いのではないでしょうか。
しかし、カメラ性能を抑えつつもROM・RAMなどを増量した事、デザインや重量などハード面にも拘って作られている事を考えるとAQUOS zeroが今後のAQUOSシリーズの新たなスタンダードとなる可能性も十分あるでしょう。
ちなみに価格はAQUOS R2と比較的近いものとなる可能性が示唆されているため、95,000円前後になると予想されます。
AQUOS zeroの特徴などまとめ
- 6.2型の有機ELを採用
- ラウンドフォルム、146gの超軽量
- カメラ性能はAQUOS R2より控えめ
- ホームボタン無し、イヤホンジャックが変更
- 価格は95,000円前後?
AQUOS sense2やR2のドコモでの取り扱いは?
画像引用元:AQUOS R2 SH-03K | スマートフォン | 製品 | NTTドコモ
2018年10月3日、SHARPはAQUOS zeroと同時にAQUOS sense2を発表しました。
Sense2は従来のAQUOSシリーズと同じくIGZO液晶ディスプレイを搭載しており、zeroとは違うコンセプトとなっているのが特徴的です。
また、前回ハイエンドモデルのAQUOS R2は引き続きドコモ並びに各キャリアから発売継続予定となっています。
他の機種との比較もしてみたいという方に、最後にAQUOS zeroと同時発表となったAQUOS sense2を中心にドコモでのAQUOS R2のお得情報も少しご紹介いたします。
ドコモ AQUOS sense SH-01K の評価と辛口実機レビュー|docomo with対象
AQUOS sense2はミドルエンドモデル
画像引用元:AQUOS sense2 スペシャルサイト|スマートフォンAQUOS:シャープ
AQUOS zeroがハイエンドモデルなら、同時発表されたAQUOS sense2はミドルエンドモデルとして位置づけられています。2という名称通り、こちらは2017年冬モデルだったAQUOS senseの後継モデルとして発表されたスマホです。
2018年の夏にはAQUOS R2と同時にsense Plusが登場しましたが、仕様変更こそあったもののこちらは「AQUOS senseのSIMフリー版」という扱いだっただけに後継モデルとして考えるのは間違いかもしれません。
AQUOS sense2は特に撮影機能に強みがあり、画素数は約1,200万画素と少ないながらもAIによる撮影アシスト機能などが盛り込まれています。
スマホにスペックを求めず従来通りのAQUOSシリーズを持ちたいなら、AQUOS zeroよりもsense2の方が適しているかもしれません。
AQUOS sense2 | |
---|---|
サイズ | 約71×148×8.4mm |
重量 | 約155g |
OS | Android8.1 |
CPU | Qualcomm Snapdragon SDM450/1.8GHzオクタコア |
内蔵メモリ | ROM 32GB RAM 3GB |
バッテリー容量 | 2,700mAh |
ディスプレイ | 約5.5インチIGZO |
防水 | IPX5/IPX8 |
防塵 | IP6X |
アウトカメラ | 約1,200万画素 CMOS |
インカメラ | 約800万画素 CMOS |
ドコモ2018年冬春モデル|AQUOS sense2のスペック・評価|docomo with
AQUOS R2はキャンペーンスタート
画像引用元:シャープ スマートフォン・携帯電話 AQUOS公式サイト
AQUOSシリーズに限った話ではありませんが、スマホは新機種が発売されると旧機種は値下げされる傾向にあります。
ドコモでAQUOS R2を分割購入した場合、新規購入・機種変更の場合は45,000円~50,000円・MNPでも30,000円ほどの端末代金で済むでしょう。
更にドコモでは、AQUOS zeroの発表に合わせるようにしてdポイントの還元キャンペーンなども開始されました。
今後はキャンペーンだけでなく値下げも積極的に行われるようになるはずですから、スペック面やカメラ性能でAQUOS zeroに引けを取らないAQUOS R2がより入手しやすくなるはずです。
使いなれた液晶パネルのAQUOSを使いたいなら、前回ハイエンドモデルのAQUOS R2でも良いのではないでしょうか。
ドコモ AQUOS R2 SH-03Kの評価と辛口実機レビュー|2018年夏モデル
国産有機ELの実力やいかに
国産有機ELを採用し、AQUOSシリーズの新たな出発点として位置づけられたAQUOS zero。
これまで好調だった液晶パネルスマホからシフトしてまで有機ELを採用したわけですから、AQUOSシリーズを支持しているユーザーからすれば期待と不安が入り混じった複雑な心境かもしれません。
しかし、スマホの有機EL化が世界的に加速していながらも製造は別メーカーになるのが一般的とされている昨今、自社製に拘って作られたAQUOS zeroは他社とは一味違います。
液晶パネルのスマホ自体はミドルスペックのsenseシリーズで引き続き採用されていますから、有機ELスマホが本格化するのはもう少し後になるかもしれません。
どちらにせよスペックなどもハイエンドモデルとして申し分ないですから、「国産のハイスペック有機ELスマホ」の実力を確かめたいならAQUOS zeroを購入して間違いはないのではないでしょうか。
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