ここ数年の総務省の意向は「携帯業界が儲けすぎている現状を打開し、ユーザーが使いやすい仕組みを作る」というもので、規制等の様々な取り組みを行っています。
しかし、総務省の思惑とは裏腹に、割引が少なくなる、料金の実質負担額が増えるなどユーザーにとっては改悪とも言える規制が増えるばかり。
今回ご紹介する「ずっとドコモ特典」もそんな総務省の規制によって魅力が半減してしまったサービスのひとつです。
なぜずっとドコモ特典は「改悪された」と言われているのでしょうか?
新しくなったずっとドコモ特典の詳細をご紹介すると共に、ずっとドコモ特典が「改悪」と言われる原因を解説していきます。
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そもそもずっとドコモ特典とはどんなものなのでしょうか。
長期利用者特典ということは知っていても詳細までは知らないという方のために、特典の内容を解説していきます。
ずっとドコモ特典は名前の通り長くドコモを使い続けているユーザーが得をするサービスで、特典としてdポイントが進呈されます。
dポイントは機種変更時の実質負担を減らす、dポイント特約店でポイント払いをするなど、使い道は非常に多いのでとてもありがたいサービスです。
ずっとドコモ特典の対象者
ずっとドコモ特典の恩恵はドコモに加入している全ての方が受けられるものではなく、対象のプランに加入している方のみが特典を得ることが可能となっています。
特典付与の対象となっているプランはこちらの3つとなります。
- ギガホ
- ギガライト
- ケータイプラン
これ以外のプランに加入している場合はずっとドコモ特典の恩恵を得ることが出来ません。
とは言え、上記3つのプランはドコモに加入している方のほとんどが契約しているプランであるため、そう大きな問題とは言えないでしょう。
継続利用年数が長いと得する仕組み
ずっとドコモ特典の特典内容は在籍しているdポイントクラブのステージによって決められます。
旧ずっとドコモ特典 | 新ずっとドコモ特典 | |
---|---|---|
1stステージ | 500pt | 500pt |
2ndステージ | 1,000pt | 1,000pt |
3rdステージ | 1,500pt | 1,200pt |
4thステージ | 2,000pt | 1,200pt |
プラチナステージ | 3,000pt | 1,200pt |
図は新旧ずっとドコモ特典のステージ、ステージ毎の特典ですが、見ての通り旧特典は継続利用年数が長くなっていくと特典内容が豪華になっています。
注意点として、dポイントクラブのステージを基準に特典内容が決まる関係上、dポイントクラブ未加入の方が特典を得ることは出来ません。
高いステージに在籍できる資格があるにも関わらず、dポイントクラブに未加入だと大きく損をしてしまうので、必ず加入しておくようにしましょう。
ポイントを獲得するタイミング
ずっとドコモ特典によるポイント獲得のタイミングは「毎年の誕生月」となっています。
特典の対象となるプランに加入してすぐにポイントを獲得できるわけではないので、その点には注意をしておきましょう。
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「ずっとドコモ特典」が残念になったポイント
次は新しくなったずっとドコモ特典の残念になったポイントを見ていきましょう。
10月から始まった新プランの導入に合わせて、ずっとドコモ特典は変わってしまいました。
具体的には3rdステージ以降の獲得ポイントが大幅に減ってしまっており、以前に比べると遥かに魅力が減ってしまっています。
特にプラチナステージの下げ幅はかなり大きく、以前は3,000ポイントもの特典が貰えていたにも関わらず、新プラン導入後は1,200ポイントにまで下げられてしまいました。
また、実はずっとドコモ特典の変更は2回目で、旧ずっとドコモ特典の時点でも獲得ポイントが下げられています。
2年スパンで機種変更を行うとしてプラチナステージに居たと仮定しても、獲得ポイントは2.400ポイントしか貯まりません。
何の条件もなくdポイントが貰えると考えればありがたい話ではありますが、以前を知っている人からすると魅力は半減となるでしょう。
ギガホ・ギガライトの特典はそのまま
勘違いしてしまいがちですが、実はずっとドコモ特典が減少したのは「ケータイプラン」加入者向けの特典のみ。
ギガホ、ギガライトなど現在ドコモで主流となっている料金プランに加入した場合は、旧ずっとドコモ特典と全く同じ恩恵を受けることが可能です。
そのため、ドコモを使い続けてきた方はもちろん、これからドコモと契約して長い間キャリア乗り換えをしないつもりでいる方も、ギガホ、ギガライトに加入すると良いでしょう。
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「ずっとドコモ特典」をお得にする方法
特典が減ってしまったとはいえ少しでも多くdポイントが欲しいという方へ、お得にする方法をご紹介します。
dポイント獲得量に応じてステージが変化
ずっとドコモ特典のステージは継続利用年数だけでなく、dポイントの獲得量によっても変化します。
そのため、ドコモに加入して間もない方であっても、dポイントをたくさん獲得出来れば上位のステージに在籍することが可能なのです。
dポイント獲得によるステージの判別は過去6か月間の累計を元に行われており、在籍するステージは毎月更新されます。
効率よくdポイントを貯めて、プラチナステージなど上位のステージの恩恵を得たいのなら、dカードを利用すると良いでしょう。
ドコモの発行するクレジットカードであるdカードやdカード GOLDはdポイントが貯まりやすい仕組みとなっています。
日々の生活の中で積極的に使うようにすれば、常に上位ステージに在籍することも可能なので、まだdカードを持っていない方はこれを機に作ってみると良いでしょう。
dカード/dカード GOLDについて詳しく知りたい方は、こちらの記事をチェックしてみてください。
プラン変更をしないで長く使う
改悪によって特典の質が落ちてしまったずっとドコモ特典ですが、ある方法を使うと旧ずっと特典と同じ恩恵を受けることが可能です。
その方法とは、「プラン変更をしない」ということ。
というのも、新ずっとドコモ特典は新プランの契約者を対象としたものであるため、旧プラン加入者には適用されず、これまで通りの特典が付与されるのです。
新プランは違約金に変化があった程度で、最も加入者数が多い縛りありプランについてはほぼなにも変わっていません。
そのため、旧ずっとドコモ特典の恩恵を今後も得たいのなら、少なくとも今のプランよりお得なプランが登場するまではプラン変更をしない方が良いでしょう。
これから新規契約や乗り換えでドコモと契約する方が旧ずっとドコモ特典を使うことは出来ないので、その点には注意しておきましょう。
「ずっとドコモ特典」の特典減少の原因
そもそもなぜこのタイミングで特典を減らしてしまったのでしょうか。違約金の大幅値下げなどで囲い込みを実施するなか昔からのドコモユーザーを突き放すような施策はなぜでしょうか。
10月に施行された規制について、表立って報道されたり、話題になったりしたのは違約金や解除料金不要プランの値下げについてですが、実は他にも規制された部分があります。
そのうちの一つが「年間の長期利用者特典の総額は1ヶ月分の料金を超えてはならない」というもの。旧ずっとドコモ特典はこの部分に抵触する特典となってしまったのです。
そもそも、今回の規制のテーマは「行き過ぎた囲い込み施策の撤廃」で、総務省としてはユーザーの流動性を損なう過剰なサービスを無くしたいという思惑がありました。
つまり、旧ずっとドコモ特典は長期利用者特典を豪華にすることで他社へ乗り換えられるのを防ぐといった施策だと判断されたために、特典内容を変える必要が生じたのです。
今後特典が元に戻る可能性は低い
前述のような事情がある以上、今後ずっとドコモ特典が旧ずっとドコモ特典のような豪華な内容に戻る可能性はかなり低いと言わざるを得ないでしょう。
それどころか、更に規制が強化されればずっとドコモ特典自体が無くなってしまう可能性すらあります。
ただ、これまでがそうであったように、代替えとなる特典が登場する可能性は高いです。
長年ドコモを使っている人からすると、ずっとドコモ特典の改悪は大きな痛手ですが、今は新しい特典が登場するのを待つしかないでしょう。
また、このタイミングでギガホ、ギガライトに加入できるスマホへ機種変更するというのもひとつの手です。
「ずっとドコモ特典」はまだまだお得!
獲得ポイントの対象になったのは「ケータイプラン」だけなので、これから機種変更をする方にもまだまだお得なキャンペーンです。
しかし、dポイントクラブ会員であることが条件なので忘れずに入会をしておきましょう。dポイントクラブでは他にもポイント還元のキャンペーンが盛りだくさんです。
dポイントクラブについて詳しく知りたい方はこちらの記事も見てみてください。
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