ドコモではプランのデータ量を使い切ってしまった際に、自動的にデータを1GBずつ追加できる「スピードモード」と呼ばれるサービスがあります。
自動的にデータが追加されるので、何も手続きしなくても高速通信を使い続けられる点が魅力ですが、一方で追加する度に料金がかかり月額料金が高額になってしまうことも…。
本記事では、ドコモのスピードモードの概要やメリット・デメリットについて紹介します。
あわせて、ドコモのスピードモードは本当に必要なのかどうか考察もするので、スピードモードの利用を検討している・または既に利用中の方もぜひ参考にしてください。
- 必ずしもスピードモードを利用する必要はない
- 1GB1,100円は高すぎる
- 速度制限がかかった後でも手動でデータを追加できる
- データの繰り越しができないので月末に自動追加されると損
ドコモのスピードモードとは?
ドコモのスピードモード
まず、ドコモのスピードモードとは一体どのようなものなのか紹介します。
- 通信量がプランの上限を超えた際に自動的に1GBずつ追加される
- 1GBから10GBまでは回数の指定が可能│10GB以降は無制限
- 1GBあたり1,100円
- スピードモードに加入しなくても手動で追加は可能
下記にて、詳しく見ていきましょう。
通信量がプランの上限を超えた際に自動的に1GBずつ追加される
ドコモのプランには、毎月使えるデータ量が制限されているものがあります。
月に使えるデータ量を超えてしまうと、通信速度が制限されます。
- ギガライト(5G含む)・ケータイプラン・はじめてスマホプラン(U15含む):128kbps
- ギガホ プレミア:1Mbps
速度制限中は、ドコモで高速通信を利用できません。上記の速度に制限されるため、WEBサイトや動画の読み込みが遅くなります。
その時に使えるのが「スピードモード」であり、通信量がプランの上限を超えた際に自動的に1GBずつ追加することが可能です。
スピードモードは1GBから10GBまでであれば、自動的に追加するデータ量を1GB単位で選べます。10GB以降になると無制限しか選べないので注意しましょう。
料金は1GBにつき1,100円
追加料金は1GBにつき1,100円です。
つまり月にデータ量を3GB追加した場合は、3,300円かかる計算です。
スピードモードはデータ量を使い切ってしまった瞬間に、指定した回数分だけ自動的にデータが追加されます。
指定した回数が多ければ多いほど、使った分だけ料金がかかるので注意が必要です。
手動で1GBずつ追加するオプションもある
スピードモードはデータ量を使い切った時点で、自動的に1GBずつ追加されるオプションです。
一方で、手動で1GBずつ追加申し込みをすることも可能です。
ドコモでは、残りのデータ量が1GBに到達した時と速度制限がかかった時にユーザーに通知を送ります。
その時に届いたメールにあるURLから、1GBのデータ追加の手続きにアクセスが可能です。
スピードモードはデータ量を使い切ってしまうと有無を言わさず追加されてしまいますが、手動の場合は自分で追加するかどうか判断できます。
なるべく課金を避けたい・月額料金を安く抑えたい場合は、手動の方が安心でしょう。
ドコモのスピードモードのメリット
ドコモショップ
ドコモのスピードモードのメリットは以下の通りです。
- 通信速度が遅くならないのでストレスフリー
- 面倒な手続きをする必要がない
下記にて、詳しく見ていきましょう。
通信速度が遅くならないのでストレスフリー
プランのデータ量を使い切った時点で自動的にデータ量が追加されるため、通信速度が遅くなりません。
手動の場合は、残りのデータ量が1GBになった時または速度制限がかかった時にメールを確認する必要がありますが、スピードモードであれば通知を確認する必要なく高速通信を使い続けられます。
ドコモのプランで定期的に通信速度が足りなくなる方、データ量を追加する前提で利用している方は、あらかじめスピードモードに加入した方が快適に使えるかもしれません。
面倒な手続きをする必要がない
手動でデータ量を追加する場合は、ドコモの公式サイトにアクセスし追加申し込みの手続きをしなければなりません。
残りのデータ量が1GBの時に手続きを行えばすぐに終わりますが、速度が制限された後は読み込みが遅い中手続きをする必要があります。
しかし、スピードモードであればデータ量を追加する度に面倒な手続きをする必要がないため、何もせずに快適に高速通信を使い続けられます。
ドコモのスピードモードのデメリット
ドコモのスピードモードのデメリットは以下の通りです。
- データ量が超過すると自動的に追加されるので料金が高くなる
- 1GB1,100円は高い
- 指定した回数分は自動的に追加されるのでキャンセルできない
下記にて詳しく解説します。
データ量が超過すると自動的に追加されるので料金が高くなる
データ量を使い切った時点で有無を言わさず自動的に追加されてしまうので、月額料金も追加した分だけ高くなります。
ネットを使っている間は速度が遅くなることもなく快適かもしれませんが、指定している回数によっては翌月に請求額を見て驚くこともあるでしょう。
自動的にデータ量が追加され課金されてしまうので、使い過ぎには充分気をつける必要があります。
1GB1,100円は高い
1GB追加するごとに1,100円かかるのでかなり高いです。
同じドコモ系列ですが、ahamoで1GB追加する際にかかる費用は550円とドコモの半額です。
1GB550円で追加できる他社がある以上、ドコモの1GB1,100円が高いのは否定できません。
指定した回数分は自動的に追加されるのでキャンセルできない
スピードモードは高速通信のデータ量を使い切った時点で、自動的にデータ量が1GBずつ追加されます。
10GBまでは1GBずつ回数を指定でき、10GB以降は無制限で利用することになりますが、途中でデータ量の追加をキャンセルできません。
つまり30日や31日など、プランのデータ量がリセットされる翌月1日を直前に控えているタイミングでも、データ量を使い切ると自動的に追加されてしまいます。
指定した回数内であれば有無を言わさずに追加されるので、料金を抑えたい方はなるべく回数を少なく設定するか、スピードモードをやめて手動に切り替えることをおすすめします。
ドコモのスピードモードは本当に必要?
ドコモ
では、ドコモのスピードモードは本当に必要なのでしょうか?
結論から言うと、ドコモのスピードモードは必ずしも利用する必要はありません。
下記にて詳しく解説します。
ギガホ プレミアはデータ超過後も1Mbpsで使える
筆者はドコモの60GB制限の「ギガホ プレミア」を使用しています。
以前Wi-Fiが不調でテザリングを使用していた際に速度制限がかかってしまい、通信速度が1Mbpsに低速化されてしまいました。
しかし、1Mbpsなら音楽の視聴やSNSの閲覧は問題なく利用できました。YouTubeの動画は低画質であればなんとか視聴できます。
ギガライトやはじめてスマホプランなどでは128kbpsと、字の多いWEBサイトの閲覧が辛うじてできる程度の速度になってしまうのでストレスを感じてしまう可能性が高いです。
一方で全くネットが使えないわけではないので、速度制限がかかったタイミング(リセット直前の月末など)によってはスピードモードが不要になることもあるでしょう。
速度制限後でもデータの追加手続きは可能
ドコモのスピードモードに加入しないと、速度制限後にデータを追加できないわけではありません。
速度が制限された後または残りのデータ量が1GBに達した際に通知され、手動でデータ量を追加することが可能です。
一旦速度が遅くなった状態で手続きしなければいけないので少々ストレスですが、自分の判断でデータ量を追加できるので自動的に課金されることはありません。
自動的に1,100円ずつ追加されるので月額料金が高額になるリスク大
スピードモードをたった1回設定したとしても、データ量を使い切ってしまうと自動的に1GB1,100円かかります。
特に無制限で設定している場合は、データ量がなくなる度に自動的に追加されてしまうので月額料金が高額になるリスクが非常に高いです。
月額料金をなるべく安く抑えるためにも、自動ではなく自分の判断でデータを追加した方が安心です。
知らない間にスピードモードが設定されている場合があるので注意が必要
これはドコモだけの話ではありませんが、スピードモードのサービスが始まった頃に積極的にスピードモードを設定する動きがショップ側にありました。
中には、キャンペーンを適用するためにスピードモード加入が条件だった場合もあります。
そのため「キャンペーンのためにスピードモードを一旦入れますが、後から外していただいて大丈夫ですよ」と、軽く説明されてスピードモードに加入している可能性があります。
軽く説明されただけでは忘れてしまっている可能性も高いので、不安な方は一度自分の契約内容を確認し、スピードモードが設定されていないかどうかチェックしましょう。
ドコモのスピードモードでよくある質問
ドコモのスピードモードでよくある質問をまとめました。
- スピードモードは解約したらペナルティがあるの?
- スピードモードの利用料金にdポイントは使える?
- 128kbps・1Mbpsはどのくらいの速度?
- スピードモードで追加したデータ量は繰り越しできるの?
下記にて、それぞれの質問について詳しく解説します。
スピードモードは解約したらペナルティがあるの?
ペナルティなど一切なく解約が可能です。
解約はMy docomoからできます。スピードモードの解約方法は下記手順です。
- My docomoにログインする
- 「ご契約内容確認・変更」をタップ
- 「全てのご契約内容の確認」をタップ
- 「スピードモード」の項目をタップ
- 右側にある「解約」から解約手続きを行う
スピードモードの利用料金にdポイントは使える?
スピードモードだけでなく、手動で1GB追加する際にもdポイントは利用できます。
dポイントの利用方法には2つのパターンがあります。
- My docomoからスピードモード申し込み時に支払い方法でdポイントを選択する
- 既に申し込み済みのスピードモードにdポイント利用の申し込みをする
スピードモードを申し込む前・後のどちらでもdポイントの利用手続きは可能です。
128kbps・1Mbpsはどのくらいの速度?
- 128kbps:メールのやりとり・文字の多いWEBサイトの読み込み
- 1Mbps:音楽の視聴・低画質のYouTube動画の視聴
128kbpsでもネットが使えないわけではありませんが、かなり速度が遅いので長時間の利用にはストレスです。
一方で1Mbpsの場合は、音楽を聴いたり低画質の動画を視聴することは可能なので、データ量のリセット日が近い場合はデータ量を追加する必要なく待てるかもしれません。
スピードモードで追加したデータ量は繰り越しできるの?
スピードモードはもちろん、手動で追加した1GBも翌月に繰り越すことができないため、当月中に使い切ってしまうのが1番お得です。
特にスピードモードで月末に自動追加されてしまうとかなりもったいないので、毎回データ量を使い切ってしまうタイミングが月末の方は手動に切り替えた方が安心です。
ドコモのスピードモードは不要!手動で手続きしよう
ドコモのスピードモードは使わなくても問題ありません。
最後に、ドコモのスピードモードが不要な理由についてまとめます。
- スピードモードに入らなくても手動でデータ量の追加は可能
- 1GB1,100円は高すぎるので自動的に追加されると月額料金が高額になってしまう
- ギガホ プレミアなら1Mbpsで使えるのでYouTubeの動画の視聴も可能
- 追加したデータ量の繰り越しができないので月末に自動追加されてしまうともったいない
ドコモのスピードモードは必ずしも利用する必要はありません。
1GB1,100円と非常に高いですし、追加したデータは翌月に繰り越すこともできないので、データ量がなくなりそうな時または速度が制限された後に自分の判断で手動追加した方が安心です。
ギガホ プレミアの場合は速度制限後も1Mbpsで使えるので、スマホの用途によってはデータ量を追加する必要もないかもしれません。