「ベーシックシェアパック・ウルトラシェアパック」は、 2019年5月31日(金曜)をもって新規申込み受付を終了いたします。
2017年5月からサービスが開始され、2018年5月25日より新しくサービス開始される「ベーシックパック・ベーシックシェアパック」にも対応するドコモの「シンプルプラン」ですが、今まで以上に使いやすく「安くなる」というドコモのうたい文句の真相が気になるところです。
今回は、ドコモの「シンプルプラン」と、「ベーシックパック・ペーシックシェアパック」によってどのくらい使いやすく安くなるのか、また最近流行りの格安スマホに変わるお得なプランとなり得るのか詳しく見ていきます。
トップ画像引用元:ドコモ公式サイト
「シンプルプラン」とは?

画像引用元: https://www.nttdocomo.co.jp/charge/promotion/2017_bill_plan/
ドコモが2017年5月よりサービスを開始したシンプルプランは、月額料金980円でスマホが持てるといった格安料金プランとなります。
月額料金980円、これだけを見ると今までのドコモの料金プランを考えると相当安いプランだと思ってしまいますが、注意する点もあります。
このシンプルプランの通話料は、カケホーダイプランとは違い、通話料が定額のプランではなく、かけただけ通話料がかかるいわゆる従量制のプランとなります。
カケホーダイプランがサービス開始されドコモのXi(クロッシィ)プランには、通話料がかけた分だけかかるプランはありませんでしたが、今回のドコモの新料金プランの発表で従量制プランが登場することになりました。
以前サービス提供していた「タイプXiにねん」に続く従量制プランとなります。
この「シンプルプラン」の登場によって、滅多に通話をしないというような人にとっては、カケホーダイプランの最安プランである、「カケホーダイライト」の料金1,700円から980円に引き下げることができるまたとないプランとなります。
普段通話はしないという人にとっては、大きなメリットとなるのは間違いありません。
「ベーシックパック」・「ベーシックシェアパック」とは?

画像引用元: https://www.nttdocomo.co.jp/charge/promotion/basic_pack_share/
この2つのオプションは使用した分で支払い金額が変動するといった段階的な従量制パケットオプションとなっています。
はじめは最低料金から利用が開始され、「ステップ」とされる段階を指定されたデータ量を超えることで料金が1ステップづつ上がっていく仕組みとなります。
今までの定額データプランを契約した場合には、例えば全くデータ通信を利用していなかったとしても、毎月同じ金額が請求されるという仕組みでした。
今回紹介する「ベーシックパック」・「ベーシックシェアパック」の場合は使った分に対して支払いが確定するため、今までよりも自分の利用状況に合った支払いができるというメリットを持っています。
月額基本料金 | 2年契約加入 | 980円 |
2年契約未加入 | 2,480円 | |
国内通話料 | ドコモの携帯電話 | 国内通話20円/30秒 |
携帯電話(他社) | ||
固定電話 | ||
データ通信料 | パケットパック加入 | シェアパック |
ウルトラシェアパック | ||
ウルトラデータLパック | ||
ウルトラデータLLパック | ||
ベーシックパック | ||
ベーシックシェアパック | ||
SMS送信量 | SMS(国内) | 3円/回〜 |
国際SMS | 50円/回〜 |
使いやすくなった「シンプルプラン」

画像引用元: https://www.nttdocomo.co.jp/charge/plan/simple_plan_f/
「シンプルプラン」の提供開始がされ始めた時は、「シェアパック」の利用がプランを選択する上での必須条件とされていたため、「シェアパック」を選ばないことが多い単独回線の人はどうしても「シンプルプラン」を選択肢から外さなければならないといったような立ち位置のプランでした。
その後のサービス内容の改定により、「シンプルプラン」の必須条件であったパックオプションの範囲拡大により、「ウルトラデータLパック」・「ウルトラデータLLパック」・ベーシックパック」・「ベーシックシェアパック」が選択可能となり、単独回線の人にも利用しやすいプランとなりました。
ステップ | 料金 | |
---|---|---|
ベーシックパック (個人用) | ステップ1 1GBまで | 2,900円 |
ステップ2 3Gまで | 4,000円 | |
ステップ3 5GBまで | 5,000円 | |
ステップ4 20GBまで | 7,000円 | |
ベーシックシェアパック (家族用) | ステップ1 5GBまで | 6,500円 |
ステップ2 10GBまで | 9,000円 | |
ステップ3 15GBまで | 12,000円 | |
ステップ4 30GBまで | 13,000円 |
シンプルプランは2年契約加入の場合が980円、2年契約未加入の場合が2,480円となりますので、2年契約未加入を選択するメリットはないと言っても過言ではありません。これは2年契約未加入という選択肢はないという事です。
2年契約必須といってもカケホーダイプランと一緒ですので、ここは負担が増すというような部分ではありませんので、デメリットとなることはありません。
また、「シンプルプランには」スマホプランと、それ以外のケータイプランとに分かれていたりするのですが、内容の違いはありません。
「シンプルプラン」と「ベーシックパック」「ベーシックシェアパック」の組合せ
プランの料金として、個人向けのプラン「ベーシックパック」では1GBまで2,900円、家族向けの「ベーシックシェアパック」では5GBまで6,500円となり、両パックプランともに4ステップの使用データ量の上限と料金が設定されています。
各ステップは使用したデータ量に応じて自動でステップアップしていくことで、ストレスフリーで利用を続けることが出来るプランとなります。
利用するにはその他、「spモード」・「音声プラン」との組合せが必須となりますが、両パックプランともに、「シンプルプラン」と組合せて利用することが出来ますので、家族での使用はもとより、個人向けの料金ではこれまで以上にお得な料金を実現可能となります。
これをふまえて、単独回線の場合に一番安くなるようにオプションを組んだ場合をシミュレートします。
・シンプルプラン+spモード+ベーシックパックプラン
980円+300円+2,900円=4,180円
以上のようになりますが、この他消費税がプラスされ、補償や端末代金が加わるなどがあり、これよりも実際には値段的には高くなりますが今までよりはお得な値段で使用できる内容となっています。
次に家族間での使用で同じシミュレートしてみます。
・(主回線)シンプルプラン+spモード+ベーシックシェアパックプラン(ステップ1)
980円+300円+6,500円=7,780円
・(副回線)シンプルプラン+spモード+シェアオプション
980円+300円+500円=1,780円
以上のようになり、例えば4人家族での使用の場合には一人当たりでは3,280円となり、更に、全ての機種を「docomo with」対応機種にした場合には、一台当たり1,500円の割引が適用されますので、そうすることで一人当たりの使用料金を1,780円に抑えることが可能です。
あくまでも使用状況の一例とはなりますが、想定とはいえ実現不可能な使用状況ではありません。このような使用状況下では最近流行りの格安SIMを使った格安スマホに近い使用料金がドコモでも実現可能だといえます。
「ベーシックパック」・「ベーシックシェアパック」では少ないデータ使用料、低い料金からの利用ができるので、使った分に応じた料金設定になるという、どなたでも理解しやすいプランとなっています。
「ベーシックパック」プランの追加により、「シンプルプラン」の立ち位置も大きく変わりました。今までのように「シェアパック」前提でのプランではなくなったことが大きな要因といえます。
利用しやすくなった「シェアパック」
「シンプルプラン」は提供開始から内容の改定によって、ますます利用しやすいプランへと姿を変えて来ました。
2017年9月1日ドコモは「シェアパック」のデータ量の上限を各個別に設定する事を可能とした、「データ量上限設定オプション」を始めました。
これにより、「シェアパック5」では、お父さんに3GB・お母さんに1GB・お子さんに1GBといったように、シェアパックの容量の中で自分達の使用状況によって回線ごとの割り振りが可能となりました。
それまでは、割り振りが出来ずにシェアパックの容量の使い方は自分達の加減で利用するしかなかったのですが、この設定オプションによりひとりが使い過ぎるといったような事を防ぐことが可能となりました。
これにより、誰かが使い過ぎることが原因で「シェアパック」の利用を敬遠していた人にも「シェアパック」を利用しながら「シンプルプラン」を抵抗なく選択しやすくなったといえます。
家族間は無料通話が可能
FOMA時代に携帯を使っていた人には、「シンプルプラン」は以前のFOMAプランにあった「タイプシンプル」を思い出して頂くと理解が早いと思います。
FOMAの「タイプシンプル」も、通話料分なし・通話料が30秒で20円・家族間の通話は無料、で「シンプルプラン」と同一プランといえます。
FOMAのプランと同じく、電話での通話は家族とだけする通話がほとんどという人にはぴったりの料金プランとなります。
カケホーダイのサービス開始から、シェアパック適用以外に影の薄くなっていた「ファミリー割引」ですが、「シンプルプラン」のサービス開始によりその優位性が目立って改めて活躍できる時がきたようです。
格安プランでもサポートは適用
「シンプルプラン」に変更し格安プランの恩恵を受けることが出来たとしても、適用中の月々サポートが「適用対象外プランになります」ということでは元も子もありませんので、「月々サポート」についてみていきたいと思います。
ドコモの回答では、シンプルプランへプラン変更しても現在既に適用されている「月々サポート」の変更、廃止になることはないということです。月々サポートは継続されますので安心です。
さらに、機種変更をして新しく「月々サポート」が適用される場合、端末購入サポート対象機種に変えた場合でも、シンプルプランに変更することでそれぞれのサービスが適用されなくなることはありません。
以上のことから、機種の変更に関して余計な心配ごとは特になく気軽に「シンプルプラン」に変えることができます。
一点だけ注意点を挙げるとすれば、「docomo with」対象機種に変更した場合、「シンプルプラン」を利用していても、「月々サポート」は対象外となりますのでこの点だけは注意が必要です。
適用外になってしまう割引サービス
「シンプルプラン」への変更によって適用外になってしまう割引サービスもありますので、注意が必要です。
申し込みが終了している「はじめてスマホ割」・「ドコモにチェンジ割」・「ドコモの学割(2017年度)」、これらの割引キャンペーンが適用中の場合には「シンプルプラン」に変更することで、割引適用外となってしまいますので、注意が必要となります。
しかも「はじめてスマホ割」の割引はとても大きな額となりますので適用されている期間は「カケホーダイライト」をオプションとして付けるなどで対応し、割引を引き続き適用させておいた方がお得となります。
「はじめてスマホ割」が適用されると「カケホーダイプラン」の月額料金が1,180円となり、「カケホーダイライトプラン」ですと、月額料金が850円となります。また、「シニア特割」が追加で適用されている場合だと月額が180円と、大きな割引となるわけです。
よって、「カケホーダイプラン」の場合だと「シンプルプラン」に変更した方が料金的には安くなります。だたし200円の差額で電話がカケホーダイになりますので、通話をたくさんするというような人にはそのままの方がお得となります。
例えば、電話はそんなにかけない人は「カケホーダイライトプラン」にして月額850円におさえることもできますし、「シニア特割」の適用されている方は月額180円ですので、「シンプルプラン」を選ぶ事はないのかも知れません。
「ドコモの学割(2017年度)」が適用中の場合、1,000円割引もしくは1,000ポイントが貰えますので、実質的な料金とはなりますが「カケホーダイライト」にして実質月額700円と「シンプルプラン」より安くなるために、学割期間を終えるまで現状維持とした方がお得です。
また「ドコモの学割」の場合、「ドコモの学割(2016年度)」が適用中の場合、料金の割引以外に「ボーナスパケット」というものがありますが、これは「シンプルプラン」に変更し「ドコモの学割」が廃止され適用外となっても、継続して使用できます。
これまで紹介してきた、適用外になるサービスとは反対に今までの割引サービスを継続させることができ、しかも「シンプルプラン」との組み合わせで今まで以上の割引を受けることができる割引サービスもあります。
それは2017年6月1日に再度開始されたサービスではありますが、現在は受付の終わっている「シニアはじめてスマホ割」です。これは「シンプルプラン」に変更後も適用可能で月額料金から980円割引されます。
そうです、「シニアはじめてスマホ割」と組み合わせる事により「シンプルプラン」の月額料金の全額が割引されますので、基本料金が0円となってしまうのです。
これにより、シェアパックの子回線の場合には、spモード・シェアオプションだけの880円で利用可能なのです。
先述した通り、「シニアはじめてスマホ割」はすでに受付が終了していますが、適用中の人は期間の終了を迎えるまで、継続して利用が可能です。
「ドコモの学割(2018年度)」は継続可能

画像引用元: https://www.nttdocomo.co.jp/charge/promotion/gakuwari2018/
「ドコモの学割」の中で唯一の「シンプルプラン」と一緒にサービスを受けられるのが、2017年12月27日から受付開始となった「ドコモの学割(2018年度)」で、「シンプルプラン」を利用していても、申し込みが可能です。
結果、「シンプルプラン」にspモード・シェアオプションというオプション内容ですと学割の1,500円の割引を加えて月額280円で利用できるといった、学生さんには嬉しい料金になります。
家族向けより個人向に高いお得感

ここまで、「シンプルプラン」と「ベーシックパック」・「ベーシックシェアパック」について詳しくご紹介してきました。
今回の「ベーシックパック」・「ベーシックシェアパック」の新しいプランの登場で、家族での利用を考えている人の場合に受けられる恩恵もそうですが、個人向けの利用を考えている人には「シンプルプラン」と1GBまでの最安プランを組合せ利用することで、今までの料金プランよりお得に利用が可能になるという大きな恩恵受けられるという点が目立つように見受けられます。
さらに「docomo with」を併用する事により、家族での使用も格安スマホを上回るコストパフォーマンスを実現可能となります。
新しいパックオプションは今現在5GBまでの「データMパック」や「データSパック」を利用していて、カケホーダイプランは要らないと感じていたという人にとっては、ぴったりなお得なプランとなることは確実です。
新しく加わる「ベーシックパック」・「ベーシックシェアパック」と「シンプルプラン」を上手く使って、ドコモのスマホでさらにお得で高次元の使いやすさを手に入れてください。