いよいよ9月から発売となる新型iPhone。2018年モデルはiPhone XSが2モデルとiPhone が1モデルの計3機種が発売されます。iPhone XSは、iPhone Xの後継機ながら価格は10万円程度に抑えられ、手を伸ばしやすくなりました。
とはいえiPhoneへの機種変更は、まだまだ高価な買い物。iPhoneの修理はほかのスマートフォンと比べて高くつくことが多いので、補償・保険サービスには入っておきたいところです。
そこで本記事では、ドコモで新型iPhoneを購入する予定の方に向けて、機種変更・乗り換え時に入るべき修理・補償・保険オプションを紹介します。何回修理に出すと元が取れるのかも検証していますので、補償サービスに加入すべきか迷っている方もぜひチェックしてみてください。
ドコモで入れる補償・保険サービスは3種類
補償サービスは、購入した端末が故障したり、紛失したりした場合に、端末の交換・修理に割安で申し込めるサービス。ドコモでiPhoneを購入した方が加入できる補償サービスは、「Apple Care」「Apple Care+」「ケータイ補償サービス」の3種類です。
「Apple Care」はiPhoneを販売しているアップルのサービスで、1年間無償で加入できるメーカー保証。「Apple Care+」は同じくアップルが提供している有料のサービスで、「ケータイ補償サービス for iPhone & iPad」はドコモがアップル製品向けに提供している補償サービスです。
それぞれ補償内容なども変わってきますので、まずは各サービスの内容から紹介していきます。
アップルの「Apple Care」とは?
画像引用元:iPhone 8 | iPhone | NTTドコモ
Apple Careは、アップルが無償で提供している補償サービスで、iPhone購入者は自動で加入し、購入日から1年間以内の自然故障であれば、何度でも無料で修理に出すことができます。また、90日間の電話によるテクニカルサポートも付いてきますので、はじめてiPhoneを利用する場合でも安心です。
故障でよくあるのは「iPhoneを落として画面が割れた」といったケースですが、そういった場合は自然故障ではないので、補償の対象外になります。そのため、画面割れなどにも対応できる「Apple Care+」か「ケータイ補償サービス」にも加入している方が多いです。
有料で加入する「Apple Care+」
Apple Care+は、iPhone購入で付いてくるApple Careとは違い、任意で加入する有料の補償サービス。補償の対象となるのは自然故障だけでなく、過失や事故でiPhoneが故障した場合も修理代金が割引されます。
補償期間は2年間で、修理に出せるのは最大で2回まで。画面割れの修理代金は3,400円(税別)、そのほかの故障は11,800円でアップルの修理に出すことが可能です。また、Apple Careでは90日間だった電話によるサポートも2年間に延長されます。
バッテリー交換も利用できる
補償期間中にバッテリー容量が、本来の容量の80%未満になった場合は、無償でバッテリーの交換が受けられます。普段からiPhoneをフル活用してるユーザーは、バッテリーの消耗も激しいので、地味にありがたいサービスですね。
エクスプレス交換サービスで端末を交換できる
Apple Care+に加入すると特典としてエクスプレス交換サービスが利用可能です。iPhoneが故障した際、エクスプレス交換サービスを利用すると、自宅に新品か新品同様のiPhoneが届き、故障端末と交換する保険的サービスを受けることができます。
近くにApple Storeがない場合や、手元にiPhoneが無くなるのは困るという方でも、iPhoneの故障にスピーディに対処できる便利なサービスです。ただし、エクスプレス交換サービスは、3,400円の画面交換サービスのみでは利用できませんので、一律で11,800円必要になります。
Apple Care+の購入方法
Apple Care+は、アップルストアとドコモのどちらからも契約できます。価格は機種によって異なり、支払い方法もアップルとドコモでは違うので注意しましょう。現在発売されている機種のApple Care+の価格は以下の通りです。
機種 | アップルストア | ドコモ |
---|---|---|
iPhone X | 22,800円 (一括) | 月額950円 (最大24ヵ月) |
iPhone 8 Plus/7 Plus/6s Plus/6 Plus | 16,800円 (一括) | 月額700円 (最大24ヵ月) |
iPhone 8/7/6s/6 | 14,800円 (一括) | 月額617円 (最大24ヵ月) |
iPhone SE/5s/5c | 12,800円 (一括) | 月額534円 (最大24ヵ月) |
価格はアップルストアとドコモどちらから申し込んでもほぼ同額ですが、アップルストアは一括払いのみ、ドコモは最大24カ月の分割払いになります。
アップルストアでは一括で購入する形になるので、支払い完了時点で2年間の適用が確定しますが、ドコモで申し込みした場合は最大で2年間の適用となり、途中で解約することも可能です。そのためお試しでApple Care+を利用してみたいという方は、ドコモからの申し込みがおすすめです。ドコモでiPhoneを購入した場合は、Apple Careではなくケータイ補償サービスを選ぶこともできます。
Apple Care+の申し込み期限
Apple Care+にはそれぞれ申し込み期限が設定されており、アップルストアでの申し込みは購入から30日以内、ドコモでの申し込みは購入と同時に限られます。
ドコモで購入したiPhoneの補償をアップルストアで申し込むということも可能ですので、あとから必要になった場合などは、30日以内であれば、アップルストアから申し込みましょう。
Apple Care+のサポートの受け方
Apple Care+のサポートを受けたい場合は、以下の公式サイトから申し込むのが簡単です。配送修理・持ち込み修理のどちらにもスムーズに対応してもらえます。なお、修理についてはiPhoneが手元に戻ってくるまで1週間程度必要です。
iPhone の画面の修理・交換 – Apple サポート 公式サイト
◎Apple Care+まとめ
- ドコモとアップルストアどちらからも加入できる
- 保証期間は2年間で、利用回数は2回まで
- 紛失・盗難はサポート対象外
- エクスプレス交換サービスで端末の交換ができる
- 容量が80%未満になったバッテリーは無償で交換できる
- 修理・交換はアップルへ申し込む
ドコモの「ケータイ補償サービス」とは?
ケータイ補償サービスは、ドコモが提供している補償サービスで、750円(iPhone Xなど)の月額利用料金を支払うことで、1年間に2回までに限り、故障・紛失の際に交換電話機を受け取ることができます。紛失・盗難にも対応していますので、補償範囲においてはApple Care+より優秀です。
交換電話機は、基本的には同型モデルとなりますが、在庫がない場合はドコモ側が指定する機種になります。若干不安ではありますが、古い機種に交換されたケースは聞かないので、たいていの場合は大丈夫でしょう。
Apple Care+同様、サービス利用時には利用料金がかかる点は注意しましょう。月額料金だけで交換してくれるわけではありません。iPhone XやiPhone 8など新しいモデルの場合、サービス利用料金は11,000円です。
ケータイ補償サービスへの加入方法
ケータイ補償サービスは、機種購入と同時に、あるいは購入日から14日以内であればドコモから申し込みできます。月額利用料とサービス利用料は機種ごとに異なり、まとめると以下の通りです。
対象機種 | iPhone X、iPhone 8、iPhone 8 Plus、iPhone 7、iPhone 7 Plus、iPhone 6s、iPhone 6s Plus | iPhone SE、iPhone 6、iPhone 6 Plus、iPhone 5s | iPhone 5c |
---|---|---|---|
月額料金 | 750円 | 600円 | 500円 |
サービス利用料金 | 11,000円 | 7,500円 |
ケータイ補償サービスのサポートの受け方
iPhoneの故障や紛失の際には、以下の手順でサポートを受けられます。
- ケータイを故障・紛失した
- ケータイ補償お届けサービスセンターに連絡するか、My docomoから手続きする
- 1~2日以内に交換電話機が届く
- 10日以内に旧電話機をドコモへ送る
ケータイ補償サービスの申し込みは30日以内ですので、トラブルに遭ったら速やかに手順を進めましょう。盗難・紛失の場合は、利用中断の連絡をした後、警察に届出をしてからの申し込みになります。
交換機は原則として同一機種・同一カラーが用意されますが、在庫の確保が困難な場合は、ドコモが指定した機種から選択する形になります。また、10日以内に旧電話機を送付しないと、違約金として80,000円請求されますので、忘れずに送付してください。
ケータイ補償お届けサービスセンター |
---|
ドコモのケータイから:15711 一般電話から:0120-210-360 受付時間:午前9時~午後8時 (年中無休) |
◎ケータイ補償サービスまとめ
- ドコモから加入できる
- 期間は利用料金を支払っている間で、利用回数は1年間に2回まで
- 紛失・盗難もサポート対象
- 端末の交換での対応ですが、稀に同一機種でない場合あり
- 旧端末の送付は必ず10日以内に
- 修理・交換はドコモへ申し込む
【修理代金比較】未加入・Apple Care+・補償サービス、どれが一番安い?
iPhoneは10万円を超えるモデルも多いハイエンドスマホなので、補償サービスに加入していないと修理料金も割高になります。以下の表は補償サービス未加入時のiPhoneの修理代金をまとめたものです。
iPhone のモデル | 画面の損傷のみ | その他の損傷 |
---|---|---|
iPhone X | 31,800 円 | 60,800 円 |
iPhone 8 Plus | 19,800 円 | 43,800 円 |
iPhone 8 | 17,800 円 | 38,800 円 |
iPhone 7 Plus | 19,800 円 | 38,800 円 |
iPhone 7 | 17,800 円 | 35,800 円 |
iPhone 6s Plus | 19,800 円 | 36,800 円 |
iPhone 6s | 17,800 円 | 33,800 円 |
iPhone 6 Plus | 17,800 円 | 36,800 円 |
iPhone 6 | 14,800 円 | 33,800 円 |
iPhone SE | 14,800 円 | 30,800 円 |
iPhone 5s、iPhone 5c、iPhone 5 | 14,800 円 | 30,800 円 |
iPhone 4s | – | 22,800 円 |
参照:iPhone 修理サービス料金 – Apple サポート
iPhoneの修理は基本的に画面割れが2万~3万円前後、その他の故障は4万~6万円前後。よくある画面割れだけでもなかなか高額です。
価格はアップルストアに修理に出した場合なので、街の修理店に出せばもう少し安く済むかもしれませんが、いずれにせよApple Care+とケータイ補償サービスを利用した場合に、かなり割引されていることがわかります。
修理は何回からおトクか?
補償サービスに加入しておけば、いざという時安心ですが、2年間で1万~2万円前後の利用料金は決して安くありません。ここでは、iPhone Xを例に、何回目の修理からおトクなのか検証していきます。補償サービスへの加入・未加入を決める1つの指標にしてみてください。
2年間の加入代金 | 1回の修理代 | 支払総額 (画面割れ) | 支払総額 (その他の故障) | |||
---|---|---|---|---|---|---|
1回 | 2回 | 1回 | 2回 | |||
未加入 | 0円 | 画面割れ:31,800円 その他:60,800円 |
31,800円 | 63,600円 | 60,800円 | 121,600円 |
Apple Care+ | 22,800円 | 画面割れ:3,400円 その他:11,800円 |
26,200円 | 29,600円 | 34,600円 | 46,400円 |
ケータイ補償 | 18,000円 | 11,000円 | 29,000円 | 40,000円 | 29,000円 | 40,000円 |
端末代金が高額なiPhone Xの例では、Apple Care+とケータイ補償サービスのどちらも、1回目の修理ですでに元を取れています。画面割れの場合は、3,400円で修理できるApple Care+が最安値、その他の故障の場合は、ケータイ補償サービスがわずかに安いという結果になりました。
さらにiPhone 8では、どちらの補償サービスも画面割れなら2回目、その他の故障なら1回目で未加入よりも支払総額が安いです。新型iPhoneを購入するならやはり、どちらかの補償サービスへ加入をおすすめします。
Apple Care+とケータイ補償サービスどっちがおすすめ?
どちらに加入すべきか迷うApple Care+とケータイ補償サービス。月額利用料金のみで比較するのは、サービス内容が異なるので適していません。ユーザーの使い方によっておすすめのサービスが変わってきます。
画面割れが多い方は「Apple Care+」
修理代金に最も差があるのは画面割れの料金で、Apple Care+の3,400円に対し、ケータイ補償サービスは11,000円です。
ケータイ補償サービスは、修理ではなく交換で対応するため画面割れも他の故障も価格が一緒で、Apple Care+は修理対応なのでその分画面修理は安くなっています。Apple Care+でも、エクスプレス交換サービスを利用して端末を交換する場合は、Apple Care+の方でも他の故障と共通価格で11,800円です。
ということで、1年に1回は画面を割っているというiPhoneユーザーは、Apple Care+の方がおすすめです。
iPhoneを失くしがち、あるいは2年以上使う予定の方は「ケータイ補償サービス」
故障よりもiPhoneを失くすことが多い方は、ケータイ補償サービスが適しています。Apple Care+は対応していないので、紛失・盗難の際は機種変更手続きが必要です。新たにiPhoneを購入するのと、ケータイ補償サービスに11,000円払ってリフレッシュ品と交換するのでは、かかる費用に大きな差があります。
また、Apple Care+は最大で2年間の補償ですが、ケータイ補償サービスは月額利用料金を支払い続ける限り、補償を受けることができますので、購入したiPhoneを2年以上使うつもりの方も、ケータイ補償サービスの方がおすすめです。
ドコモ|ケータイ補償サービスに入っていないiPhoneの修理方法と費用・日数
- ドコモの利用料1,000円に付き10%還元
- 最大10万円のケータイ補償などメリットが豊富
- 1枚無料で発行できる家族カードがお得
- 全国・ハワイの空港ラウンジが無料
- マツモトキヨシなどでポイント最大4%還元
Apple Care+とケータイ補償サービスは状況に応じて使い分ける
アップルが提供する「Apple Care+」と、ドコモの「ケータイ補償サービス」は、どちらもiPhoneの修理・補償サービスですので、適当に選びがちですが、補償対象など細かい部分で違いがあります。
主に画面割れの補償を想定している方は「Apple Care+」、iPhoneを失くしがちな方は「ケータイ補償サービス」がおすすめです。どちらの補償サービスも、一度サービスを外すと再加入できませんので、その点は注意しましょう。