ドコモのスマートフォンはドコモショップや家電量販店の他にオンラインショップで購入する事が可能です。
ドコモオンラインショップはドコモショップで目にする頭金やオプションの加入勧誘が無く、24時間いつでも利用する事が出来るなど多数のメリットを持ちます。
しかしこのようなメリットを知っていても、スマホにトラブルが起きた場合どうすれば良いか分からないという方も多い事でしょう。
ここでは、ドコモオンラインショップで購入したスマホの電池交換の対処法と手順を詳しくご紹介しています。
Android・iPhone別にご紹介していますので、電池交換を検討している方は是非チェックしてみてはいかがでしょうか。
ドコモオンラインショップのメリット|お得に新規契約・機種変更する手順
スマートフォンのバッテリー性能
2010年代前半のスマートフォンと言えば、特にAndroid端末でバッテリー性能が問題視されていました。
Android端末は「1日持たないのは当たり前、ゲームやネットなど少しでも負荷がかかると数時間で電池切れ」という状態も珍しくなく、性能面も含めてiPhoneシリーズに分があったのではないでしょうか。
当時のバッテリー容量は1,000mAh~2,000mAhが中心でしたが、現在ではバッテリー容量の増加とともに性能が進化したスマートフォンが続々と誕生しています。
1日以上持つ端末ももはや珍しくありませんが、それでもスマホに搭載されているバッテリーは使用とともに徐々に劣化していく消耗品である事は間違いありません。
スマホの電池は必ず劣化する
繰り返し充電でき高電圧をかけられる事などがメリットのリチウムイオン電池は、今やスマホだけでなくノートPCや携帯ゲームなど様々な機器に搭載されています。
しかし、リチウムイオン電池は充電を繰り返す事で劣化していき、徐々に性能が下がっていくのです。
現行のスマホの充電回数上限は約500回、期間は1年半~3年くらいが主流となっています。
ユーザーの使い方にもよりますが、充電を頻繁に繰り返している・同じスマホを長い期間使用している場合は電池の消費具合が早くなっているのではないでしょうか。
純正充電器の使用、不必要な充電を減らすといった対策で多少は寿命を延ばす事が出来ますが、リチウムイオン電池はあくまで消耗品です。
1~2年で買い替えを行わず長く同じスマホを使いたい場合は、電池の交換が必要不可欠となってくるでしょう。
スマホの電池を長持ちさせる方法
- 充電回数を抑える
- 過充電を避ける
- 純正充電器の利用など
電池の問題か確認しておこう
あなたが電池交換を考えた時、お使いのスマホは「電池の消費具合が激しい」や「充電してもすぐ電源が落ちる」といった状態になっているのではないでしょうか。
しかし一見すると電池の問題に見えても、実は基盤の不具合だったりスマホ自体が初期不良だったという事も十分ありえるのです。
最終的な判断はメーカーが行う事になりますが、お使いのスマホの状態を修理申込み前に把握するためにも自身で最低限の確認をしておく事は重要でしょう。
ここでは、お使いのスマホの診断方法を少しご紹介しています。
ドコモの公式HPでチェック
ドコモの公式HPには、故障・修理を申込む前に利用する事が出来るケータイトラブル診断が掲載されています。
※2020年9月現在は「スマホ診断online」が提供されています。
Androidスマートフォン・タブレットやiPhoneなど診断したい種類の製品を選択し、現在お使いのスマホに表れているトラブルを選択後詳細な項目を入力すれば対処法などが表示されるようになっています。
例えば電池の場合は「電池・充電のトラブル」内の「電池の減りが早い」などを選択すると良いでしょう。
また、iPhoneの場合はApple公式HPのiPhoneのサポートページより診断・トラブルシューティングが出来るようになっています。
考えられる原因と対処法を試しても改善しない場合、電池交換などの修理を申込む事になります。
この対処法だけで解決する事もありますし、何よりケータイトラブル診断はドコモが推奨している診断方法です。
電池の問題に限らずスマホに問題が起きたら、自己判断せずに必ずケータイトラブル診断を利用するようにしましょう。
アプリでチェック
上記のケータイトラブル診断の他にも、ドコモが提供する「スマホ診断」や「診断ツールアプリ」を使用する事でスマホの状態をチェックする事が可能です。
※スマホ診断/診断ツールアプリは2020年6月10日(水曜)に提供終了となり、現在は「スマホ診断online」が提供されています。
動作テストや一括診断を手軽に行えますし、ケータイトラブル診断よりも使いやすいのがメリットとなります。
また、より詳しく電池の状況を確認する場合はドコモ以外のアプリを利用するのが良いのではないでしょうか。
主に電池の診断に特化したアプリはAndroidではAccuBattery・iPhoneではBattery Lifeなどが有名です。
これらのアプリは電池の劣化具合を%単位で詳細に調べる事が出来るため、電池に問題があると分かっている場合には非常に重宝します。
スマホに何らかの問題が起きた場合は、ケータイトラブル診断などとともにまずは自身で出来るチェックを行うのが良いでしょう。
電池が切れたらどうする?対処法と手順
ドコモオンラインショップ・ドコモショップのどちらで購入していても、Android製スマホのサポートはドコモが行っています。
このためドコモのスマホは購入場所に関わらずドコモオンラインショップ・ドコモショップのどちらからでも電池交換・修理申込みを行う事が可能です。
一方iPhoneのバッテリー交換はドコモショップ・ドコモオンラインショップどちらでも受け付けを行っていないため、購入場所に関わらず現状Appleへ連絡しなければなりません。
ここからは、ドコモオンラインショップで購入したスマホの電池交換の対処法と手順を申込み場所別にチェックしていきましょう。
ドコモオンラインショップを利用する
まずはドコモオンラインショップを利用して電池交換をする場合です。ドコモオンラインショップでは24時間Webまたは電話から電池交換の申込み受付を行っています。
Webの場合はオンライン修理受付サービスの内蔵電池の交換を申込むから、電話の場合は「ドコモの携帯電話・113(無料)」「一般電話など・0120-800-000」に連絡しましょう。
代替機は最短翌日に届けられますが、少しの間スマホが使えない事になりますので重要な連絡などは先に済ませておくのが無難です。
ケース交換/内蔵電池交換の申込み後、手続き内容の「修理を行う」を選択しておらず外部や内部に故障がある場合はそのまま返却される可能性があります。
受取りは配送した場所(自宅など)となっていますが、配送料も無料となっており気軽に利用できるのが魅力的。手順は下記の通りとなっており、修理申込み機種を発送後約1週間~2週間で完了します。
手順 | 内容 |
---|---|
STEP.1 | 修理の申込み(Web申込みはdアカウントが必要) |
STEP.2 | 代替機・修理機種お預かりキット受取り |
STEP.3 | 修理を行う機種の発送 |
STEP.4 | 修理された機種の受取り |
STEP.5 | 代替機の返送 |
ドコモオンラインショップで機種変更したスマホを修理する方法と費用
ドコモショップを利用する
実店舗で電池交換を依頼する場合、まずはお近くのドコモショップを探しましょう。電池交換を依頼する店舗が決まったら、都合の良い日にちを選んで申込みを行います。
あとは窓口で電池交換をする旨伝えれば代替機の貸出や修理までの日数確認をするだけです。
ちなみにこちらもドコモオンラインショップで修理依頼した場合と同じく電池交換以外で修理が必要な場合など、そのほかの問題が発生した場合で対応が異なります。
また、修理品の受取り場所は申込みを行ったドコモショップ以外、例えば自宅などに指定する事も可能です。
しかし代替機の貸出を行っていれば別途300円(税抜)の料金が必要となるため、よほどの事情が無い限り申込みを行ったドコモショップで受取るのが良いでしょう。
修理機種や代替機の発送作業を除くと、基本的にドコモオンラインショップと同じような流れとなります。
修理申込み機種発送後約1週間~2週間で完了となりますが、修理機種お預かりキットの受取り期間・修理機種の発送などが省けるため人によってはドコモショップの方が修理にかかる期間は短くなるかもしれません。
iPhoneの場合
iPhoneの場合電池交換を含めた修理対応は一部店舗(ドコモショップ丸の内店/ドコモスマートフォンラウンジ名古屋)でしか実施しておらず、そもそもドコモオンラインショップでは対応してもらえません。
このためドコモオンラインショップで購入したiPhoneであっても、電池交換は基本的にAppleのサポートから申込みを行います。電池交換の申込みは「Apple サポートへのお問合せ」より行いますが、電話や配送手配など数種類の方法から選択する事が出来ます。
この他Apple StoreやApple正規プロバイダーに直接持ち込むという方法もありますが、バッテリーの在庫状況などによっては当日対応出来ない可能性もあります。
ちなみに、予約を行っており交換が必要と判断されれば電池交換自体は最短即日で済ます事が可能です。
Appleのサポートに問い合わせれば持ち込み先の予約の手配等も行ってもらえますので、まずは一度連絡するのが良いでしょう。
手順 | 内容 |
---|---|
STEP.1 | Apple公式のバッテリー交換より連絡 |
STEP.2 | 口頭にて状況確認後、持ち込み・配送など予約 |
STEP.3 | 持ち込み・配送などでiPhoneの状態チェック |
STEP.4 | バッテリーに問題ありと判断された場合、交換 |
STEP.5 | 交換後返却(持ち込みの場合最短即日) |
Apple Careは必須?Apple Careに入ってなかった場合の修理料金はいくら?
自身で交換する
近年発売されているスマートフォンと言えば、リチウムイオン電池が取り外せない電池内蔵型が一般的です。
しかし、ガラケーや古いスマホであれば電池を取り外せるようになっているものもあり、その場合は自身で電池交換を行う事が出来ます。
電池パックが取り外せるかどうかは裏蓋が開閉できるかどうかで判断しますが、その他ドコモの「電池パックが内蔵されているか確認する」より電池の取り外し可否を判断する事が可能です。
交換も基本的に簡単ですので、電池取り外し可能の機種をお使いの場合はドコモオンラインショップやドコモショップで代えの電池を購入しましょう。
一部電池取り外しの携帯は、下記でご紹介しているようなものです。
電池取り外し可能なスマホの例/ドコモ
- Galaxy S5 ACTIVE SC-02G/2014年冬~2015年春モデル
- Disney Mobile on docomo DM-01G/2015年夏モデル
- Galaxy Active neo SC-01H/2015年冬~2016年春モデル
気になる費用はどれくらい?
ドコモの携帯電話には1年間のメーカーサポートがついており、保証などに加入していればそれ以上の期間でも自然故障なら無償で修理できる可能性があります。
しかし基本的に電池は有料となっており、本体に問題がある場合を除いて一定の料金がかかります。
電池交換をするユーザーにとって最も気になるポイントはどれくらいの費用が発生するかという事でしょう。
ここでは保証・サポートに加入していない場合・加入している場合どちらも含めて、Android・iPhone別に料金を記載しています。
Android端末の場合
Androidスマートフォンの場合、電池交換を行う機種によって金額が異なります。金額の平均的な額は6,000円~9,000円となっていますが、新しい機種ほど高めの金額となる傾向があるようです。
上記でご紹介したオンライン修理受付サービスから内蔵電池を交換するに進んでいくと、修理代金(概算)が表示されますのでそちらを参考にするようにしましょう。
ドコモでは水漏れや全損などで使えるケータイ補償サービスが提供されていますが、実は単純な「電池の劣化」は対象外となっています。
このため、電池交換だけを希望する場合は上記でご紹介した費用が必要となります。
しかし「電池が原因のスマホのトラブル」は対象となっており、最終的にはメーカーの判断に任せるしかないというのが現状ではないでしょうか。
例えば「電源が急に落ちる」と言ったトラブルの場合電池が原因とは言い切れませんので、メーカーの判断によってはケータイ保障サービスが有効となる可能性があります。
また、まぎらわしいもので電池パック安心サポートというサービスもありますがこちらは電池パックを提供するもので取り外し不可能のリチウムイオン電池の交換を行うものではありません。
ドコモのAndroidスマートフォンの場合、電池交換だけなら基本的に有料であると考えておくのが良いでしょう。
iPhoneの場合
iPhoneの電池交換は機種によって料金が大きく異なっており、例えば最新のiPhone Xs、Xs Max、XRの場合料金は7,800円。
その他iPhone SEなど以前のモデルは3,200円~8,800円となっています。
しかし、2019年1月1日以降はiPhone Xが7,800円、その他すべてのiPhoneのモデルが5,400円に改定される予定です。
※2020年9月現在、iPhone X以降の機種は7,400円、その他のモデルが5,400円となっています。
Apple製品限定保証(購入後1年以内)と80%未満まで電池が劣化している事が確認できれば交換は無料となりますが、上記でご紹介したアプリだけでは判断が難しいのが現状です。
また、Appleが提供しているApple Care+に加入している場合、保証期間内であれば電池交換は無料となります。こちらも同じく80%以下となる事が条件となっています。
しかし、意図的にiPhoneのパフォーマンスを落としていたとして訴訟された事をきっかけに、2018年12月31日までは「購入後1年以内」もしくは「Apple Care+」に加入しており対象のiPhoneを使っている事を条件に無償~低価格での電池交換プログラムが実施されています。
3,200円での交換もこのプログラムの一環ですので、対象の機種をお使いの場合は早めに申込みを行っておくのが良いのではないでしょうか。
機種 | Apple製品限定保証 Apple Care+加入 (80%以上でも交換対象となる可能性有) | 保証対象外 (2018年12月31日までの価格) |
---|---|---|
iPhone Xs iPhone Xs Max iPhone XR | 0円 | 7,800円 |
iPhone SE iPhone 6、iPhone 6 Plus iPhone 6s、iPhone 6s Plus iPhone 7、iPhone 7 Plus iPhone 8、iPhone 8 Plus iPhone X | 0円 | 3,200円 |
上記以外の対象モデル | 0円 | 8,800円 |
電池交換の前の注意点
電池交換を本格的に検討しているなら、既にお使いのスマホの通常使用が難しくなっているという方も中にはいらっしゃる事でしょう。
しかし先にご紹介した自身でのチェックの他にも、電池交換前に気を付けておきたいポイントがいくつか存在します。
最後に、スマホの電池交換を申込む前にやるべき事を少し確認しておきましょう。
データの移行・バックアップ
スマホを修理に出す際は全データが消去される事をご存じの方も多いでしょうが、これはバッテリーの交換時も同様です。
スマホ内にあるデータをわざわざすべて消去するのは、電話帳や写真などのあなたの個人情報を守るためです。
バックアップアプリなどを使っても少々時間はかかってしまいますが、面倒くさがらずに電池交換前はデータの移行やバックアップを行っておきましょう。
バックアップアプリの使い方などが難しいという方であれば、ドコモショップ各店に設置してあるDOCOPY(ドコピー)を使って無料でデータの移行・バックアップを行う事も出来ます。
修理受付対応状況をチェック
すべての端末が電池交換可能かというとそうでもなく、例えば2013年発売のスマホでは既に電池交換などの修理受付を終了しているものがあります。
基本的に購入後5年以内であればメーカーが修理受付を行っていますが、それ以上経過した端末を使っていると電池交換を行ってもらえない可能性があるのです。
修理受付を行っているかどうかはドコモ公式HPの「修理受付対応状況」からチェック出来ますので、古い機種をお使いの場合はまず電池交換可能か確認しておきましょう。
また、比較的新しい機種をお使いの場合でも今後の電池交換を見据えて事前に確認しておくのが良いのではないでしょうか。
機種変更という選択肢も有り
いかがだったでしょうか。
今回は、ドコモオンラインショップで購入したスマホの電池交換の対処法と手順をご紹介させて頂きました。
Androidスマートフォンの場合電池交換は基本的に有料で、iPhoneの場合でも一定の条件があります。
価格だけ見れば非常に良心的だと言えますが、電池交換までの手間暇・端末のサポートなどを含めて考えると機種変更の方が適しているという事もありえるでしょう。
電池の交換自体はとても簡単ですので、今現在お使いのスマホに愛着があるなら今回ご紹介した方法で申込みを行ってみてはいかがでしょうか。