ドコモからIIJmio(みおふぉん)に乗り換えるために確認するべき手順と準備

  • 21.01.17
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  • ※本記事は21.01.17に作成された記事です。最新情報は公式ページをご確認ください。

大手キャリアより月々の利用料金を抑えられるとして格安SIMへの注目が非常に高まっています。今回は、ドコモからIIJmio(みおふぉん)への乗り換え(MNP)方法をご紹介します。

IIJmioが気になっているけど詳しく分からない、ドコモでの手続きが面倒で難しそう、などMNPを迷っている方は是非参考にしてみてください。

ドコモからMNP転出・IIJmioへのMNP転入の双方における注意点もまとめていますので、事前に確認しておくことでよりスムーズにMNPの手続きができますよ。

なお、今回紹介する料金プランなどの金額は2018年6月時点のものであり、全て税抜で記載しています。

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IIJmio(みおふぉん)とは


IIJmio(みおふぉん)は格安SIMが注目されはじめた初期のころから存在していた、いわば格安SIMの老舗です。IIJmioは格安SIMの中でも通信品質が高く通信障害にも強いため、他の格安SIMと比べても比較的通信速度も速いのが特徴。

IIJmioはプロバイダを運営しているということもあり、その安定感と信頼性が高く、MVNO(仮想移動体通信事業者)業界の中でも安定して快適に格安SIMを使いたいという方におすすめです。

また、ドコモの回線を利用していて、IIJmioのSIMはドコモのSIMと互換性があるためドコモからIIJmioへMNPの際には、ドコモで使っていたスマートフォンがそのまま利用できるのも魅力。

そんなIIJmioの、気になるプランやサービスの内容と気をつけるべき点を見ていきましょう。

IIJmioのドコモ向けの月額料金Dプラン


まずは、一番気になる月々の利用料金。IIJmioにはいくつか料金プランがありますが、ドコモからのMNPに適したタイプD(ドコモ網)を選びます。

シンプルな料金体系なので、自分の使い方に合わせて分かりやすくプランを選ぶことができます。タイプDは以下の通りです。

ミニマムスタート
プラン
ライトスタート
プラン
ファミリーシェア
プラン
データ通信専用SIM月額料金 900円 1,520円 2,560円
SMS機能付きSIM月額料金 1,040円 1,660円 2,700円
音声通話機能付きSIM(みおふぉん)月額料金 1,600円 2,220円 3,260円
SIMカード 最大2枚 最大2枚 最大10枚
データ量 3GB 6GB 12GB

以上が基本的な料金ですが、キャンペーンが開催されていることもあるので、IIJmioへのMNP転入を検討する際には公式ホームページをチェックしましょう。

また、必要に応じて追加することのできるオプションも充実しています。自宅にWi-Fi環境などがない場合は、動画やネットをたくさん使うと基本料金のデータ量では足りないこともありますよね。

そんなときには、大容量オプション(データオプション)を追加することができます。20GBで3,100円/月・30GBで5,000円/月、の2つから選択可能です。

利用しなかった分のデータ量は翌月繰り越しが可能なので、無駄なく利用することができるのが特徴です。

IIJmioの通話料金


画像引用元:https://www.iijmio.jp/hdd/guide/d1-4_tokutyo.jsp
では次にIIJmioの通話料金について詳しく見ていきます。

通話料
通常料金 20円/30秒
同一契約者名義間(同一mioID) 16円/30秒
通話定額オプション(かけ放題) 誰とでも3分+家族と10分 600円/月
誰とでも10分+家族と30分 830円/月

通話料金には月額基本料金0円の「みおふぉんダイヤル」という、アプリを使って通話することで通話料金が50%割引になるオプションもあります。海外への通話も10円/30秒になり、家族内はさらに20%割引になるのでおすすめです。

IIJmio利用における注意点


月額料金と通話料金を合わせても、ドコモで支払っていた月々の利用料金に比べたら大幅に安くなる方がほとんどではないでしょうか。料金が安いだけでなく格安SIMの中でも評判の良いIIJmioへの乗り換えをしたくなりますよね。

しかし、以下の注意すべきポイントも頭に入れておきましょう。

  • 家族間以外の通話の頻度が高く、通話時間が長い方は通話料が高くなる場合も
  • 通信速度は利用地域、時間、環境に応じて変わることがある
  • 12ヵ月以内に解除する場合は、音声通話機能解除調定金(12ヵ月-利用開始月を0ヵ月とした利用月数)×1,000円がかかる
  • 故障やトラブル時にドコモのような店頭での手厚いサポートはない
  • キャリアメール(@docomo.ne.jp)は使えない

特に、普段からキャリアメールで連絡を取る方にはIIJmioにMNP転出手続きをする前に、次のメールアドレス(GmailやYahoo!メールなどのフリーメールなども利用可)を伝えておくことをおすすめします。

これは、キャリアメールを使っている方は迷惑メール対策として、パソコンからのメールを拒否するなどの設定を行っている場合があるためです。また、知らないメールアドレスは不要なメールと判断し開封されない可能性もあります。

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MNPの前に準備・確認しておくこと


ドコモからIIJmioへMNPをする場合、事前に準備すべきこと・知っておくべきことを確認しておくとスムーズに手続きができます。

IIJmioの契約に必要なもの

IIJmioの契約申し込みは、店舗数の少ない地域が多いためオンライン受付ができるように、インターネット環境が必要。また、各種料金の支払いはクレジットカードのみとなっているため、契約者本人名義のクレジットカードが必要です。

さらに手続きの際にメールアドレスが必要となるので、キャリアメール以外のメールアドレス(GmailやYahoo!メールなどのフリーメールなども利用可)の用意を。

次に本人確認書類ですが、有効期限内の以下のいずれか1つを用意しましょう。 
・運転免許証
・個人番号カード
・パスポート
・被保険者証(国民健康保険・健康保険)
・特別永住者証明書
・在留カードまたは外国人登録証明書
・住民基本台帳カード
・身体障がい者手帳
・精神障がい者保健福祉手帳
・運転経歴証明書※
・療育手帳※

※印は、本人確認補助書類が必要なものです。本人確認補助書類には、発行から3カ月以内の住民票・住所の記載のある公共料金の領収書などがあります。

また、転居などで本人確認書類と現住所が異なる場合にも、本人確認補助書類が必要となりますので事前に確認を行いましょう。

ドコモからIIJmioへのMNPに必要な費用


MNPを行う場合、ドコモとIIJmioそれぞれで費用が発生します。まずはMNP転出元であるドコモで必要な費用を見てみましょう。ドコモでは契約者のほとんどが2年縛りの契約を結んでいるため、更新月以外に解約をすると9,500円の解約手数料がかかります。

さらに、MNP転出手数料として2,000円の支払いが発生します。また、携帯電話本体を24回などの割賦購入をしていて、残金がある場合の支払いも必要(一括・分割)なので忘れずに確認しましょう。

次に、MNP転入先であるIIJmioでは新規契約時に必要な契約事務手数料3,000円が必要です。スマートフォンは別途購入が必要ですが、ドコモのスマートフォンをそのまま利用する場合は料金は不要です。

ドコモのスマートフォンはSIMロック解除不要

IIJmioへのMNP転入は、他のキャリアに比べてドコモが一番スムーズに行えます。わざわざSIMロック解除をしなくても、すぐにIIJmioで利用できるのが魅力です。

ドコモのスマートフォンかSIMフリーのスマートフォンが利用可能ですが、まずは自分の使いたいスマートフォンがIIJmioで動作が確認済みであるか、IIJmio公式サイトから確認しておきましょう。

ドコモのスマホをSIMロック解除する前にデメリットと注意点を紹介

ドコモからIIJmioへMNPを行う手順


実際にMNPをどのような流れで行うのかを見ていきます。複雑そうに感じるかもしれませんが、一つひとつの手続きは簡単なので確認しながらすすめましょう。

ドコモでMNP予約番号を発行する


まずは、ドコモでMNP転入時に必要なMNP予約番号を発行します。MNP予約番号がなければ、同じ携帯電話番号を引き継ぐことができません。

ドコモでMNP予約番号を発行できるのは、電話かオンライン手続きができるMy docomoからです。電話で行う場合は、契約中のドコモの携帯電話から「151」にかけて、一般電話(固定電話)からは「0120-800-000」にかけて、ガイダンスに従いダイヤルを押してMNP予約番号を発行します。

My docomoからMNP予約番号を発行する場合は、「ドコモオンライン手続き」から「携帯電話番号ポータビリティ予約(MNP)」に進みます。ここで未消費のドコモポイントも表示されるので、必要があればポイント交換や利用を行いましょう。

MNP予約番号の有効期限に注意点

MNP予約番号は、予約当日を含めて有効期限は15日後です。通常この15日の間にMNP手続きが必要なのですが、IIJmioではMNP予約番号の有効期限が7日以上残っているものが必要となります。

有効期限が7日を切ってしまうと、発行したMNP予約番号の有効期限が切れるまで待って再び発行手続きを行わなくてはなりません。その15日の間に月をまたいでしまい、解約手数料が発生してしまうという可能性もあります。

慌てずにMNPを行うために、MNP予約番号を発行後は速やかにIIJmioの申し込みを行うことをおすすめします。

ドコモからMNP予約番号の取得するには?手数料や期限を確認

IIJmioをオンラインで申し込む


必要書類が揃い、MNP予約番号も発行できたら、次は実際にIIJmioへMNP転入の手続きを行います。パソコンやスマートフォンから申し込みができ、MNPでIIJmioを利用する場合はほとんどの方が初めてなので「mio会員登録・お申込み」から始めます。

次に、パッケージを購入したかどうか選択をし、端末購入の有無・回線(ドコモの場合はタイプDを選択)・プランなどを選びます。パッケージは事前にイオンやビッグカメラやAmazonなどで購入できますが、届くまでに日数がかかる可能性があるので、MNPを行いたい日に間に合うかなど調節が必要です。

契約者の基本情報やクレジット情報を入力し、本人確認書類の画像のアップロードを行います。全ての入力が完了したら、あとは実際にSIMカードが送られてくるのを待ちます。

土日祝をはさむなど配送状況にもよりますが、申込内容に不備が無い場合、最短で3~4日程度で手元に届きます。

IIJmioを開通する手順


契約住所にSIMカードが届いたら、開通手続きを行います。開通手続きは、IIJmioオンデマンド開通センター(0120-711-122)に電話をして音声ガイダンスに従って手続きができるので簡単です。

ただし、開通手続きには注意点があります。まずは、開通手続きをするためには発信者番号通知のできる電話が必要なので、今まで使っていたドコモのスマートフォンのSIMカードはまだ入れたままにしておきましょう。

また、IIJmioのSIMカードの識別番号がSIMカードの裏面に記載されているため、手元で確認できる状態にして開通手続きを行います。さらに、IIJmioオンデマンド開通センターは年中無休なので土日祝も開通可能ですが、受付時間が7:00~19:00となっているので注意しましょう。

開通手続を行わなかった場合は、MNP予約番号の有効期限の最終日に自動的に開通します。もしも、MNP予約番号の有効期限が月をまたいでいた場合、ドコモでの契約更新月の翌月に解約することとになり解約金がかかる恐れがあるので注意が必要です。

開通手続きが完了したら、自動的に以前のSIMカードは使えなくなるので、新しいIIJmioのSIMカードと入れ替えます。入れ替えただけではデータ通信ができないため、APN設定を行います。

AndroidスマートフォンのAPN設定方法


Androidスマートフォンは、機種によって多少の違いはありますが、ここでは一般的な手順で紹介します。SIMカードを入れ替えて起動したら、まずスマートフォンの「設定」をタップし、「ネットワークとインターネット」の「モバイルネットワーク」を選択します。

「モバイルネットワーク」内の「APN(アクセスポイント名)」を選び、「追加」または「+」をタップします。すると、APNを新しく登録する画面になるので、以下の情報を入力します。

【名前】IIJmio
【APN】iijmio.jp
【ユーザ名】mio@iij
【パスワード】iij
【認証タイプ】CHAPまたはPAP

他にも、プロキシなどの項目がありますが何も操作する必要はありません。入力が終了したら「保存」をタップすると、APNの一覧に「IIJmio」と表示されているので、「IIJmio」のラジオボタンを選択すれば、APN設定は完了です。

iPhoneのAPN設定方法

iPhoneはOSのバージョンによって多少操作が異なりますが、基本的には同じです。iPhoneは専用アプリからの設定ができるので簡単ですが、Wi-Fi通信ができる環境で行う必要があります。

まず、App Storeから「IIJmioクーポンスイッチ」を検索し、ダウンロードを行います。起動したら「ヘルプ」をタップし、下部の「構成プロファイルのインストール」を選びます。

右上の「インストール」をタップし、iPhone本体のパスワードを入力。表示された警告メッセージを確認し、インストールを行います。最後に「完了」をタップすると、データ通信が可能になります。

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ドコモ契約の家族みんなでIIJmioへのMNPがおすすめ


画像引用元:https://www.iijmio.jp/hdd/family/
IIJmioは、1人でも家族とでも使うことのできる格安SIMです。特にドコモでは、携帯電話会社の老舗ということもあり、早くからファミリー割引などで家族の携帯電話をまとめることをすすめてきました。

IIJmioでも、家族用にファミリーシェアプランが用意されていて、データ量を分け合うことと余ったデータ量の翌月繰り越しができます。

前述したキャリアメールが使えなくなるといったデメリットも容認でき、ドコモ独自のサービスをあまり利用していないのであれば、家族でIIJmioにMNPすることで月々の利用料金を全員で節約することができます。

ドコモからの乗り換えであれば、格安SIMは難しいだろうと抵抗がある家族の方でも事前準備さえしっかり行っていれば、あとはスムーズに手続きができるのでおすすめです。

ドコモから格安SIMへのMNPを考えている方にとって、IIJmioは品質の良さと契約内容が明確で手続きも簡単という点で、優秀な格安SIMといえます。

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この記事を書いた人
スマホのススメ編集部
スマホやケータイの最新情報や、ドコモ、au、ソフトバンク、楽天モバイルに関する総合情報メディア「スマホのススメ」の制作を監修。スマホのレビューやドコモのお得クレジットカードdカード GOLDについても解説しています。スマホ関連の「分かりづらい内容を分かりやすく」することを目標に、誰でも簡単にお得にできるようにユーザー目線で記事を配信しています。