2017年11月3日に発売が開始された「iPhone X」ですが、丸一年経つのを前に次世代機種の登場に関する噂が出始めています。
2018年に登場を予想されているiPhoneシリーズの新たなモデルは「iPhone X」の後継機である「iPhone XS」大型サイズの「iPhone XS Max」さらに廉価版として「iPhone 」の3機種ではないかと見られています。
ドコモの「iPhone X」を使用しているユーザーが「iPhone XS」の発売を待っての機種変更を考えているユーザーも多く、常に新しいiPhoneを使いたいというiPhoneユーザーは少なくありません。
ドコモで販売された「iPhone X(256GB)」の本体価格はスマホとしてはかなり高額な143,856円(税込)とMac Bookに匹敵する価格ということもあり、毎月の支払い額を最大で24ヶ月間割引される「月々サポート」を多くの購入者が利用しています。
まだ発売されてから1年が経過していない「iPhone X」から「月々サポート」終了前に「iPhone XS」に機種変更した場合にかかる費用などをご紹介していきます。
ドコモ iPhone XSの評価レビュー|買う理由・買わない理由iPhone XとiPhone XSのスペック比較
画像引用元:iPhone X 256GB | ドコモオンラインショップ | NTTドコモ
まずは「iPhone X」とこれから登場する「iPhone XS」の仕様について比較をしていきます。「iPhone XS」はまだ製品の発表がされていませんので、あくまでも各所で伝えられている予想を元にした情報となります。
モデル | iPhone X | iPhone Xs |
---|---|---|
カラー | スペースグレイ / シルバー | スペースグレイ / シルバー / ゴールド / ブルー / レッド / オレンジ |
サイズ / 重さ | 143.6 × 70.9 × 7.7 / 174g | iPhone Xと同じ |
ディスプレイ | Super Retina HDディスプレイ サイズ:5.8インチ オールスクリーンOLED(有機EL) HDRディスプレイ 解像度:2,436 × 1,125 | Super Retina HDディスプレイ サイズ:5.8インチ オールスクリーンOLED(有機EL) HDRディスプレイ 解像度:2,436 × 1,125 |
防水・防塵 | IP67等級 | IP67等級 |
チップ | A11 | A12 |
RAM | 3GB | 4GB |
ストレージ | 64GB / 256GB | 64GB / 256GB / 512GB |
カメラ | デュアルカメラ 広角カメラ:1,200万画素 f値1.8 望遠カメラ:1,200万画素 f値2.4 | 不明 |
バッテリー容量 | 2,716mAh | 3,000mAh |
本体価格 (ドコモ) | 64GB:125,064円 256GB:143,856円 | 64GB:125,000円 256GB:145,000円 512GB:165,000円 |
新たに登場する「iPhone XS」の特徴としてRAMやバッテリー容量が向上しています。本体価格は「iPhone X」と同等と見られていますので、Xシリーズを初めて購入する方にはお得に感じられる価格となっています。
「iPhone X」から「iPhone XS」に乗り換える場合の費用負担についてもみていきます。
ドコモで機種変更する場合に必要なものとかかる費用
画像引用元:dアカウントで機種変更が簡単に!(機種変更) | お客様サポート | NTTドコモ
機種変更をするには、ドコモショップへ契約者本人が来店するか、もしくはドコモの公式サイトであるドコモオンラインショップを利用することが出来ます。機種変更の手続きを行う際に必要なものは以下の通りです。
ドコモショップの場合 | 1.契約者の本人確認書類(免許証など) 「電話機購入時確認サイト」の表示 2.「電話機購入時確認サイト」へのアクセスは以下の通りです。 ・iモード:imenu → お客様サポート → 電話機購入時確認サイト ・spモード:dmenu → お客様サポート → 電話機購入時確認サイト |
ドコモオンラインショップの場合 | 1.dアカウントのID/パスワード 2.クレジットカードまたは特定の金融機関口座 |
※dアカウントが無い場合は下記のドコモのサイトより新規登録ができます。
新規作成ガイド | dアカウント
dアカウントとは?アカウント発行方法とパスワードを忘れた時の対処法
ドコモで機種変更を行う際には登録手数料が発生する場合があります。登録手数料は以下の通りです。
変更パターン | ドコモショップ | ドコモオンラインショップ |
---|---|---|
スマホ→スマホ | 2,000円 | 無料 |
ガラケー→スマホ スマホ→ガラケー | 3,000円 | 2,000円 |
ガラケー→ガラケー | 2,000円 | 無料 |
今回の場合、「iPhone X」から「iPhone XS」への機種変更ですのでドコモオンラインショップを利用すれば登録手数料無料で機種変更が可能です。
ドコモオンラインショップで機種変更に必要な準備項目・手順まとめ
違約金について
ドコモを含め大手キャリアではユーザーが他社へ乗り換えるのを防ぐため、割引が適用される料金プランの適用と引き換えに年間契約を実施しています。
多くのユーザーが機種代金の高額なスマホを利用するようになり、少しでも毎月の料金を抑えるために契約年数の縛りのある料金プランを選択している場合がほとんどです。
「iPhone XS」の発売開始後すぐに「iPhone X」から乗り換える場合、ドコモ利用者は2年契約で割安になる料金プランを途中でやめることになりますので、ユーザーの中には違約金の心配をする方もいることでしょう。
2年契約などの違約金はあくまでもドコモから乗り換える場合などに発生する料金ですので、機種変更の場合に違約金は発生しません。
ドコモ|契約期間中の解約料金・違約金はいくらかかる?iPhone Xで試算
ドコモの月額割引サービス「月々サポート」について
画像引用元:月々サポートとは | 料金・割引 | NTTドコモ
今回の場合のような2年以内の機種変更において「手数料」や「違約金」はかかりませんが、追加でかかる費用が全くなく機種変更が可能かというとそうではありません。機種変更をした後に料金が発生する場合もあります。それは「月々サポート」の途中解除によるものです。
「月々サポート」は購入月の翌月を1ヶ月目として最大24ヶ月間、毎月の利用額から割引を受けられるサービスです。割引額は機種によって異なります。
割引適用条件は、「月々サポート対象機種の購入」・「指定された基本プランへの加入」に加え、指定された「パケットパック・シェアオプション・FOMAパケット定額サービス・FOMA定額データプラン」のいずれかの加入が条件となります。
「iPhone X」を購入したユーザーは、高額な毎月の負担額を抑えるため、「月々サポート」に加入している場合が多く、契約期間である24ヶ月間、機種変更をせずに割引を満額受けた場合は以下の表の通りとなります。
【月々サポートを利用した実質価格 対象機種:iPhone X】
機種 | 本体価格 | 月々サポート割引 | 実質価格 |
---|---|---|---|
iPhone X(256GB) | 143,856円 | ▲57,672円 (▲2,403円×24回) | 86,184円 (3,591×24回) |
iPhone X(64GB) | 125,064円 | ▲57,024円 (▲2,376円×24回) | 68,040円 (2,835×24回) |
契約途中の機種変更により受けられなくなった割引額を損失額として、機種変更をする時期による損失額がどれほどの金額になるのかは次の表の通りです。
【iPhone Xを6ヶ月使用し、7ヶ月目で機種変更した場合の損失額】
機種 | 毎月割引額 × 残月数 | 損失額合計 |
---|---|---|
iPhone X(256GB) | 2,403円 × 18ヶ月 | 43,254円 |
iPhone X(64GB) | 2,376円 × 18ヶ月 | 42,768円 |
【iPhone Xを12ヶ月使用し、13ヶ月目で機種変更した場合の損失額】
機種 | 毎月割引額 × 残月数 | 損失額合計 |
---|---|---|
iPhone X(256GB) | 2,403円 × 12ヶ月 | 28,836円 |
iPhone X(64GB) | 2,376円 × 12ヶ月 | 28,512円 |
【iPhone Xを18ヶ月使用し、19ヶ月目で機種変更した場合の損失額】
機種 | 毎月割引額 × 残月数 | 損失額合計 |
---|---|---|
iPhone X(256GB) | 2,403円 × 6ヶ月 | 14,418円 |
iPhone X(64GB) | 2,376円 × 6ヶ月 | 14,256円 |
「月々サポート」を利用して契約している「iPhone X」では、2年待たずして機種変更をした場合、機種変更をする時期によって差はありますが、決して少なくない損失額が発生します。いずれも2年間「iPhone X」を使用をした場合には負担する必要のないものとなります。
次は機種変更をした後に残る残債について見ていきます。上記と同じ3通りの時期で機種変更した場合、「月々サポート」が適用されない残りの分割支払い料金がいくらになるのかは次の通りとなります。
【iPhone Xを6ヶ月使用し、7ヶ月目で機種変更した場合の残債】
機種 | 割引なしの分割料金 × 残月数=合計 |
---|---|
iPhone X(256GB) | 5,994円 × 18ヶ月 = 107,892円 |
iPhone X(64GB) | 5,211円 × 18ヶ月 = 93,798円 |
【iPhone Xを12ヶ月使用し、13ヶ月目で機種変更した場合の損失額】
機種 | 割引なしの分割料金 × 残月数=合計 |
---|---|
iPhone X(256GB) | 5,994円 × 12ヶ月 = 71,928円 |
iPhone X(64GB) | 5,211円 × 12ヶ月 = 62,532円 |
【iPhone Xを18ヶ月使用し、19ヶ月目で機種変更した場合の損失額】
機種 | 割引なしの分割料金 × 残月数=合計 |
---|---|
iPhone X(256GB) | 5,994円 × 6ヶ月 = 35,964円 |
iPhone X(64GB) | 5,211円 × 6ヶ月 = 31,266円 |
機種変更する時期によってかなり高額な残債が残りますが、「iPhone X」を手放すことで残債を減額することも可能となります。手放し方は2通りあり、1つ目は「機種変更応援プログラムプラス」の利用、2つ目は「下取りプログラム」の利用です。それぞれの特徴をみていきます。
「機種変更応援プログラムプラス」について
画像引用元:機種変更応援プログラム | キャンペーン | NTTドコモ
上の画像は従来の「機種変更応援プログラム」ですが、ドコモでは2017年9月22日より「iPhone 8」「iPhone 8 Plus」「iPhone X」の3機種に限定して「機種変更応援プログラムプラス」というサービスを開始しました。
従来の「機種変更応援プログラム」と同じく最新機種が登場したらすぐに機種変更をしたいというユーザー向けに、13ヶ月目以降であれば今まで使用していた端末をドコモに返却することで新機種購入代金に充当できるdポイントでの還元が受けられます。
これまでの「機種変更応援プログラム」との違いはプログラム利用料が無料となり、「iPhone X」を13ヶ月目に機種変更をした場合、最大60,000円分のポイントが還元されます。
【機種変更応援プログラムプラス・ポイント実質還元額 対象機種:iPhone X】
機種変更時契約期間 | ポイント実質還元額(1P=1円) |
---|---|
13ヶ月目 | 60,000円 |
14ヶ月目 | 56,000円 |
15ヶ月目 | 52,000円 |
16ヶ月目 | 48,000円 |
17ヶ月目 | 44,000円 |
18ヶ月目 | 40,000円 |
19ヶ月目 | 36,000円 |
20ヶ月目 | 32,000円 |
21ヶ月目 | 28,000円 |
22ヶ月目 | 24,000円 |
23ヶ月目 | 20,000円 |
24ヶ月目 | 16,000円 |
25ヶ月目 | 12,000円 |
25ヶ月以降 | なし |
「機種変更応援プログラムプラス」によって得られる還元額に納得のいかない場合は、他にドコモの「下取りプログラム」を利用するか、自分で買取業者へ売るという選択肢もあります。
相談をすれば機種変更時点で「機種変更応援プログラムプラス」と「下取りプログラム」のどちらの方がお得なのかを比べることも可能です。
「機種変更応援プログラムプラス」を利用した場合の残債減額分は以下の通りとなります。
【iPhone Xを13ヶ月目で機種変更した場合】
機種 | 還元額 - 残債 = 最終的な残債 |
---|---|
iPhone X(256GB) | 60,000円 - 71,928円 = 11,928円 |
iPhone X(64GB) | 60,000円 - 62,532円 = 2,532円 |
【iPhone Xを19ヶ月目で機種変更した場合】
機種 | 還元額 - 残債 = 最終的な残債 |
---|---|
iPhone X(256GB) | 36,000円 - 35,964円 = 0円 |
iPhone X(64GB) | 36,000円 - 31,266円 = 0円 |
還元後に余ったdポイントはもちろんお持ちのポイントにプラスされ貯めることも可能です。
また、「機種変更応援プログラムプラス」の還元額はあくまでも端末の状態が良好である場合に限られますので、画面が割れていたり何らかの不具合が見られる場合だけでなく、携帯料金の未払いがある場合にも利用することはできませんのでその点は注意が必要です。
「下取りプログラム」について
画像引用元:下取りプログラム | キャンペーン | NTTドコモ
「月々サポート」を途中解約することで残債が残ることが分かりましたが、残債を払い終えれば「iPhone X」は契約者のものとなり、「iPhone X」が自分のものとなれば、ドコモへ下取りに出すことも可能となります。
ドコモでは今まで使っていた端末を下取りし、新しい端末の機種変更代を割り引くサービス、「下取りプログラム」が用意されています。
ドコモの公式サイトで公表されているiPhoneの下取り額の一例は以下の通りです。
下取り対象機種 | 下取り価格 (店頭/郵送下取り価格)※全て税込 |
|
良品 | 画面割れ | |
iPhone 7 Plus (32GB / 128GB / 256GB) | 33,000円 | 9,900円 |
iPhone 7 (32GB / 128GB / 256GB) | 26,000円 | 7,800円 |
iPhone 6s Plus (16GB / 32GB / 64GB / 128GB) | 18,000円 | 5,400円 |
iPhone 6s (16GB / 32GB / 64GB / 128GB) | 11,000円 | 3,300円 |
iPhone 6 Plus (16GB / 64GB / 128GB) | 10,000円 | 3,000円 |
iPhone 6 (16GB / 64GB / 128GB) | 5,000円 | 1,500円 |
現在まだ「iPhone 8」以降の機種の下取り価格が公表されていませんので、「iPhone X」を下取りに出した場合にどの位の査定額になるかは現時点では不明です。
しかし、表の中でも最も高額な「iPhone 7 Plus」と比べて「iPhone X」はもともとの本体価格が高く、まだ販売されて1年未満ですので、「機種変更応援プログラムプラス」と同等レベルの下取り価格になると考えられます。
「月々サポート」の損失額を考えた場合、あまり早い時期の下取りでは損失が大きくなりますので、1年から1年半「iPhone X」を使用してから下取りに出すのもお得に「下取りプログラム」を利用するひとつの手です。
ドコモオンラインショップで機種変更|下取りプログラムの手続き方法
負担を少なく機種変更をするために
「月々サポート」へ加入して24回払いで契約している「iPhone X」から「iPhone XS」への機種変更では、まだまだ残債が残ったままで機種変更をする場合がほとんどとなります。
ドコモでは「iPhone 8」「iPhone 8 Plus」「iPhone X」の3機種において「機種変更応援プログラムプラス」のプログラム利用料が無料ですので、このサービスを利用しない手はありません。
機種変更をする時期によってはdポイントが残債を上回り、戻ってくる場合もありますので「iPhone XS」への機種変更も前向きに検討できるでしょう。
2年近く「iPhone X」を利用した場合には、「機種変更応援プログラムプラス」の還元額も大きくなりますので、「下取りプログラム」と比べてどちらがお得に機種変更ができるのかを相談するのもおすすめです。
トップ画像引用元:iPhone X | iPhone | NTTドコモ