ドコモのdアカウント設定でらくらくデータ移行|事前の準備と引き継ぎ方法

  • 21.01.17
  • 本記事には広告が表示されます
  • ※本記事は21.01.17に作成された記事です。最新情報は公式ページをご確認ください。

機種変更に伴い行わなければならないデータ移行は移行するデータが多ければ多いほど手間が掛かります。電話帳や写真、最近ではアプリの設定なども新しい端末に移行させなければいけませんから、ガラケー時代に比べると更にデータ移行は面倒になってしまいました。

しかし、面倒なデータ移行はdアカウントを活用することで楽々行うことが出来ます。事前の準備や引き継ぎのための設定をしておけば、前の端末と同じ使用感で新しい端末を使うことが可能です。ここではそんなdアカウントを活用したデータ移行の方法をご紹介していきます。

ドコモのスマホにデータ移行する方法|機種変更して5分で完了する手順

面倒なデータ移行はdアカウントで解決!


画像引用元:https://www.nttdocomo.co.jp/corporate/about/outline/identity/

dアカウントを活用すれば簡単にデータ移行できる

ドコモユーザーなら誰でも発行できるdアカウントと端末のデータを紐づけしておけば、機種変更の際に必要なデータ移行の手間を大幅に減らすことが出来ます。

dアカウントを利用したデータ移行は従来のモデルでも準備・設定は簡単ですが、2018年5月以降に発売されたモデルではより簡単な設定で行えるようになりました。具体的にはどのようなものが引き継げるのか見てみましょう。

  • 端末の設定情報
  • ドコモアプリの一括インストール
  • ドコモアプリの設定
  • 電話帳
  • メール

端末の設定情報とはホーム画面の配置のことです。使い慣れたレイアウトをそのまま新しい端末でも使うことが出来るため非常に便利ですが、Android4.4以降かつdocomoLIVE UX対応機種でなければ引き継ぐことが出来ません

アプリの引き継ぎは残念ながらドコモアプリのみとなっており、LINEやFacebookなどのドコモとは関係ない会社のアプリは引き継ぎの対象外です。ただし、ドコモアプリであれば詳細設定なども含めて引き継ぐことが出来るため、再設定をする手間が省けます。

ほとんどの方がデータ移行をするにあたって重要視する電話帳とメールの引き継ぎですが、dアカウントを使ったデータ移行では電話帳、メールのデータをすべて引き継ぐことが可能です。

dアカウントでは引き継げないこともある

サードパーティ製のアプリ以外にも引き継げないものや引き継ぎに対応していない機種が存在します。非常に便利なdアカウントを活用したデータ移行ですが、以下の場合は利用できないので注意しておきましょう。

  • ガラケーからAndroid端末に機種変更
  • Android端末からガラケーに機種変更
  • Android端末からiPhoneに機種変更
  • iPhoneからAndroid端末に機種変更

上記のいずれかに該当するのであれば、dアカウントを使ったデータ移行をすることは出来ません。そのため、dアカウントを使った方法は実質Android端末のユーザーがAndroid端末へ機種変更する際に有効なデータ移行手段となっています。

また、dアカウントを使ったデータ移行では写真動画を新しい端末に引き継ぐことが出来ません。とは言え、SDカードにデータを移行した上で差し替えを行えば簡単に引き継ぐことが可能なので、そこまで大きな問題とは言えないでしょう。

SDカードを使った写真・動画のデータ移行は設定からストレージを開き、「SDカードへデータ転送」を選択、移動するデータにチェックを入れて転送を押すと準備が完了します。その後、新しい端末にSDカードを挿入し、データ移行アプリなどを使ってデータを移しましょう。

余談ですが、この方法を使って古い端末で使用していたアプリの引き継ぎを行うことも可能です。新しい端末でアプリをインストールし直すのが面倒なのであれば、写真や動画を引き継ぐついでにデータ移行しておくと良いでしょう。

dアカウントを利用したデータ移行の事前準備


dアカウントを利用したデータ移行をするためには、いくつかの準備が必要になります。準備するのを忘れていたり、手順を間違えてしまったりすると余計な手間が掛かってしまうこともあるので、データ移行をする際はひとつひとつの準備を疎かにしないよう心掛けましょう。

dアカウントの設定

まずはdアカウントを設定しましょう。前回の機種変更をドコモショップで行った方は既に設定済みかもしれませんが、念のため確認をしておいてください。

dアカウントを設定するためには、dアカウントの設定用アプリが必要です。基本はプリインストールされているため、アプリ一覧から探すことが出来ますが、無い場合はインストールしましょう。

dアカウントを開いたら「ご利用中のdアカウントを設定」、「新たにdアカウントを設定」という2つの選択肢が出てきます。既にdアカウントを取得済みなら「ご利用中のdアカウントを設定」、そうでなければ「新たにdアカウントを設定」を選択して下さい。

既にdアカウントの作成を済ませている場合は、「ご利用中のdアカウントを設定」を選択し、ネットワーク暗証番号を入力しましょう。入力が完了したらdアカウントの設定が完了します。

新たにdアカウントを作成

新たにdアカウントを設定する場合は当該ボタンをタップした後、電話番号ネットワーク暗証番号を入力し、連絡先メールアドレスの設定を行います。

スマホにメールアドレスが設定されている場合は選択肢が画面に表示されますが、設定されていない場合は入力しなければいけません。

連絡先のメールアドレスには予備を設定することが出来、設定した場合はメインのメールアドレスを忘れてしまった、使わなくなってしまった時、面倒な認証をせずともdアカウントを利用できるため便利です。

予備のメールアドレスを選択しない場合は「予備の連絡先を設定しない」をタップして下さい。メールアドレスの設定が終わったらIDの設定に入ります。IDは半角英数6文字から20文字までで好きな文字列を設定することが可能です。

メールアドレスをIDとして使用することも出来るので、必ずしも好きな文字列を設定しなければいけないわけではありません。

ID設定の次はパスワードの設定です。パスワードには安全強度が存在し、予測可能なIDほど安全性が低くなります。安全強度はパスワードを入力すると表示されるので、最低でも安全度が以上になるように設定してください。

後は契約時のお客様情報を入力してdアカウントの作成は完了です。設定したIDやパスワードは忘れてしまうと再発行の手続き等が面倒なので、メモをしておくなどして忘れてしまわないよう工夫をしましょう。作成が終わったらはじめの画面に戻りdアカウントの設定を行ってください。

古い端末で準備を行う


データ移行を行う際ははじめに古い端末で準備をしておかなけれないけません。まずは電話帳を開き右上にあるメニューをタップしてください。メニューをタップするといくつかの選択肢が出て来ますが、ここではクラウドメニューを選択します。

そうすると「クラウドの利用について」というページが出てくるので、注意事項をよく読んだ後「了承して進む」をタップ、クラウドメニューから「クラウドとの同期実行」を選択しましょう。クラウドと電話帳が同期すると、電話帳の内容がdアカウントに紐づけされます。

次はドコモアプリのバックアップを行いましょう。バックアップが可能なのは「データ保管BOX」、「My docomo」、「ドコモメール」の3つです。これ以外のアプリに関する情報をバックアップすることは出来ません。

バックアップには「ドコモアプリデータバックアップ」というアプリを使います。dアカウントを設定した後でなければ使えないので、設定がまだの場合ははじめにdアカウントの設定を終わらせておいて下さい。アプリを開いた後、一括バックアップを選択するとバックアップが完了します。

最後は端末の設定情報のバックアップについてです。前述の通り、端末の設定情報の引き継ぎはAndroid4.4以降の機種同士かつdocomoLIVE UX対応機種同士でなければ行うことが出来ません

引き継ぎの際は「docomoLIVR UX バックアップ」を古い端末にインストールし、バックアップを取得しておきましょう。バックアップの取得はホーム画面を長押し、表示された一覧の中から「配置のバックアップと復元」を選択することで行えます。

dアカウントを利用したデータの引き継ぎ方法

電話帳の引き継ぎ方法

準備が完了していれば電話帳の引き継ぎはすぐに終わります。電話帳のデータ移行は準備の際と同じく電話帳を開き、右上のメニューからクラウドの利用を了承するだけです。

データの移行が完了するまで少し待たなければいけませんが、これだけでデータの移行が完了します。稀に正常なデータの移行が出来ないことがあるため、クラウドの利用を承諾した後は必ず電話帳を確認して、データの移行が正常に行われたか確認しましょう。

メールの引き継ぎ方法

メールの引き継ぎも電話帳の時と同様シンプルな操作で完了します。電話帳のデータ移行を先に済ませた場合は、メールアプリを開くと同時にクラウドからメールに関するデータを取得、復元してくれるため、特別な操作は必要ありません。

電話帳のデータ移行をする前にメールの引き継ぎをする場合は、ホーム画面にある「docomo」フォルダから「ドコモ設定」を選択、ドコモクラウドをタップしてクラウドとの同期を行います。

その後、メールアプリを開き、メールが復元されているか確認をしましょう。正常に復元されていたらメールの引き継ぎは完了です。

ドコモアプリの引き継ぎ方法

アプリのデータ移行は「ドコモアプリデータバックアップ」から行いましょう。最新の端末に機種変更した場合はアプリの名前・機能が後述する「ドコモデータコピー」に変わっているため注意が必要です。

ドコモアプリデータバックアップがインストールされている端末の場合は、アプリを開いて「アプリデータの自動復元」をタップするとドコモアプリが復元されます。

端末の設定情報の引き継ぎ方法

端末の設定情報を引き継ぎはホーム画面を長押しすると表示される項目から「配置のバックアップと復元」を選択し、復元を行うことで完了します。

古い端末をそのまま使い続ける場合、古い端末でアプリをインストールすると新しい端末にもアイコンが表示されてしまうので、バックアップや復元以外で古い端末とのリンクを行わないのであれば、同期を切っておいた方が良いでしょう。

ドコモデータコピーを使えば更に簡単!


これまでご紹介してきたdアカウントを利用したデータ移行も手軽に行える方法なのですが、現在ドコモでは更に簡単なデータ移行の方法が提供されています。対応している機種は限られているものの、現行モデルやここ最近のモデルならほとんどの機種が対応しているので是非試してみて下さい。

ドコモデータコピーとは

ドコモデータコピーはドコモアプリデータバックアップの後継アプリで、ドコモと契約している端末のデータ移行のために作られたアプリです。まずはドコモデータコピーとドコモアプリデータバックアップの違いを見てみましょう。

 ドコモデータコピードコモアプリデータバックアップ
電話帳の引き継ぎ
メールの引き継ぎ
アプリの引き継ぎ
写真・動画の引き継ぎ×
音楽×
Android・iPhone間の引き継ぎ×

このようにドコモデータコピーはドコモアプリデータバックアップでは出来なかった引き継ぎ項目のほとんどがデータ移行出来るようになっています。

惜しむらくはアプリの引き継ぎに完全対応していないことでしょう。残念なことにサードパーティ製のアプリを直接引き継ぐことは出来ません。

とは言え、従来はSDカードやデータ保管サービスを使わなければ移行することが出来なかったデータを引き継げるようになったのは大きな進歩と言えます。Android間だけでなくiPhoneやiPadにもデータ移行できるようになったのも嬉しいポイントです。

また、ドコモデータコピーに対応しているのはAndroid4.4以降の端末もしくはiOS9.1以降の端末のみとなります。

アップデートによって当該バージョンにOSを更新できる場合は古い端末でもドコモデータコピーを利用可能ですが、アップデートに対応していない場合は利用出来ません。

ドコモデータコピーの利用方法

アプリのアップデート・インストール

ドコモデータコピーを利用するためにはアプリのアップデートもしくはインストールしなければいけません。最新モデルであれば予めドコモデータコピーがプリインストールされているため、改めてインストールする必要はないです。

ドコモデータコピーの旧バージョンであるドコモアプリデータバックアップがインストールされている場合はアップデートを行い、ドコモデータコピーを取得、そもそもアプリをインストールしていない場合はドコモデータコピーをインストールしましょう。

まずはアプリ一覧からデータコピーをタップし、規約に同意した上でアプリの利用を開始します。

次に右上のメニューからアプリ情報を選択し、「最新バージョンの確認」をタップ、アップデートへ進みましょう。この作業は古い端末、新しい端末の両方で行わなければいけません。

失敗しない!ドコモデータコピーでバックアップ・データ移行する方法

Android間でデータ移行を行う方法


古い端末、新しい端末の両方で「データコピー」をタップ、表示された画面から古い端末は「今までのスマートフォン」、新しい端末は「新しいスマートフォン」を選択して下さい。すると両方の端末で「機種を選択」という画面が表示されます。ここでは両方の端末でAndroidを選びましょう。

機種を選択すると新しい端末ではQRコードが、古い端末では読み取りという項目が出てくるので、古い端末で新しい端末に表示されたQRコードを読み取ります。その後、古い端末でデータ移行したい項目を選択し、「次へ」を押して下さい。

あとはデータ移行の完了を待つだけです。データ移行が終わったらドコモクラウド利用の有無が表示されますが、必要でないならトップに戻るを押してデータ移行は終了となります。ドコモクラウドからデータをダウンロードする場合は指示に従ってドコモクラウドの設定を行いましょう。

Android・iOS間でデータ移行を行う方法


まずはiOS端末にドコモデータコピーをインストールします。その後、ドコモデータコピーのアイコンをタップし、最新バージョンの確認・アップデートを行ってください。アップデートが完了したらアプリのトップへ戻りましょう。

ここからは古い端末と新しい端末の両方を操作します。はじめに両方の端末でWi-Fiをオンにしてください。Wi-Fi環境下でなければドコモデータコピーを使ったデータ移行をすることは出来ません。

その後、両方の端末で「はじめる」をタップします。この後の手順はQRコードの読み取りまでAndroid間でデータ移行を行う方法と同じです。QRコードを読み取ると「接続」という項目が出てくるのでタップしてください。

あとは右上に表示されるインストールをタップ、インストールが終わったら同じく右上に表示される「完了」を押し、ドコモデータコピーをタップ、「開く」を選択します。最後にコピーするデータを選び「次へ」をタップするとデータ移行完了です。

データ移行は誰でも簡単にできる!


難しく、煩わしいイメージのあるデータ移行ですが、ご説明した通りやり方さえ知っていれば誰でも簡単にデータ移行を行うことが可能です。わざわざショップでデータの引き継ぎをしてもらう必要もありません。

機種変更をしたいけれど、データを移すのが面倒」と悩んでいた方はこの機会に機種変更をしてみてはいかがでしょうか。機種変更に伴うデータ移行の方法をマスターすれば、お得な特典が付いてくるネットを経由しての機種変更も可能なので、是非検討してみて下さい。


この記事を書いた人
empire
スマホ、PCが大好きなガジェットオタクライター。大手キャリア系の記事を中心に担当し、格安SIMやクレジットカードも執筆中。誰が読んでも分かりやすく、どこよりも詳しい解説を心掛けています。